復活! 幸田町・萩の立物花火
              戦前の技法の立物花火を復活

                中部の花火情報館

 開催日  02年10月27日(日)次回は未定
 時間   PM6.30より
 場所   愛知県額田郡幸田町大字萩
        稲荷神社にて(次回開催は未定)
 

 三河地方の伝統の仕掛け花火「立物(たてもの)花火」は
 現在は小坂井町の菟足(うたり)神社や新城市の八幡神
 社等一部で行なわれる位で、かっての各地で行なわれた
 という盛況は今はなく、今回幸田町の保存会の加藤会長
 さん初め地元の有志の方のご努力で開催となる。
 
 保存会は平成7年に誕生、高齢化、後継者難の為、町の文
 化財指定を目指して活動されておられるとの事。
 貴重な伝統技術の保存の為にも、今回の開催内容の概要
 をご紹介します。
 
 
02年幸田町萩の稲荷神社にて

本日の準備も終り、ご休憩中の加藤さんにお話をお伺いしました。

昭和11年までこの稲荷神社で祭礼として、行なわれていたこの立物
花火、戦後一時開催はされたものの、最近までずっと未開催。
伝統技術を残すべく、当時の記憶をたどりながら、最近再興に成功した
ものの定期開催場所が無く、それが唯一の悩みとの事。
本式の三重の立物を立てたいがこの稲荷神社は保安距離の関係で、
今回は二重の立物で我慢、少し不満足のご様子。準備には延べ3ヶ月
を要し、特に絵柄の綱は手編みとの事で、かなりの手間がかかるようで
す。
本当に、この立物花火が好きで、目を輝かして話をされておられました。
点火前には何度も、何度も来場の見学者の前で、いきさつの説明をされ
ておられました、お年は81歳との事、早く定期開催場所の確保と後継者
の育成が出来るまで、頑張ってくださるよう応援して行きたいものです。
保存会会長・製作者 加藤功さん
ワイヤーを伝った綱火調ロケット花火
で点火直後、速火線で瞬時に火が周る
上段に着火したものの、すぐに下段に火が着かず。天の提灯には無事着火。 下段着火により、絵柄「コイの滝昇り」
鮮やかに浮き上がる。



今回の絵柄・コイの滝昇 開催の稲荷神社・左に立物
今回の立物 貴嶺宮にて(01年) ハピネスヒル幸田にて(00年) 刈谷球技場にて

右の3例が本式の三重の立物の写真・農道会館にて、ご協力により額より写真複写。
写真のように、ここは扇状に作られて、上部へ畳んであり、着火とともに止め部分が切れ、両側に落ちる様に
開く。東三河で多い立物・建物花火の場合は、左右にパタパタと開ける方式が多く、絵柄は絵に沿って並べら
れた約10cm間隔のランス(ヒョーソクとも呼ばれる)の発光で表現するが、ここは絵は発光せず、下段に並べ
られたランスの光で絵を見せるという方式が珍しい。
最上段の提灯は内部のローソクに導火で火を付けるが、提灯が燃えずに見事に全灯点火。絵は手編みの綱
に白い水性塗料を塗布、枠は竹製。
                                            以上記載、撮影  中部の花火情報館<K・Nakagawa>