2008.6.7更新
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2007年1月14日 「中小企業診断士は水商売?」 私の住む長岡市に、米八さんというお寿司屋さんがあります。昨年の帳簿を見返すと、だいたい月に2度のペースで、米八さんに行っています。少し前の話になりますが、中越地震のときに私が住む長岡の飲食店は、大きなダメージを受け、お客様の来店が少なくなりました。全てが同じかというと、全くお客様が入っていないお店や、ほんの数組しかお客様が入っていない店がほとんだったのですが、そのような状況で常にお客様が入っているお店もありました。米八さんは、常にお客様が入っていたお店であり、ようするに地域一番店であるということです。消費が盛んなときには、一番店に入れなかったお客様が二番店に入り、二番店に入れないお客様が三番店に流れます。一番店は、どのような状態でも安定した経営が行えますが、三番店ぐらいになると消費が相当落ち込んだときに閉店に追い込まれます。水商売の怖さは、ここにあります。 さて、中小企業診断士ですが、実は水商売と同じなのです。その地域でNo1の診断士は常に仕事があるのですが、No1から溢れた仕事がNo2に流れ、No2から溢れた仕事がNo3に流れます。独立を目指す診断士の多くの方が、私のサイトをごらんになられていると思いますが、どの地域・どのカテゴリーでも良いのですが、No1にならなければ安定した仕事はできません。時々、No1に嫉妬して嫌がらせに走る方がいますが、そのようなことをしても何にも意味もありません。嫉妬をする暇があれば、自分のランクを上げるしかありません。行政の仕事では同じ診断士にばかり仕事を頼むことを躊躇いますので、No1以外の診断士にも仕事を回します。但し、行政の方はできるだけ失敗をしたくないので、重要な仕事はNo1にしか出しません。また、No1から嫌われることもしたくないため、No1が忙しくて手が回らないときに、No2に仕事を依頼します。また、No2も手が回らないときに、No3に仕事を出します。ということは重要な仕事は、NO1の暇な時期に、No1に頼むということです。 中小企業診断士で独立し7年経過して、ようやく「診断士=水商売」の理論に気づきました。No1は、年間を通して常に仕事がありますが、No3以下になると9月〜11月と2月にしか仕事が来ません。あとの時期は、顧問先を持ち埋めていかざるを得ないのが実情です。 意外に、独立は簡単ですが、No1は難しいものです。 |
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2007.2.24 「職業診断士とプロのコンサルタント」 「赤字企業を黒字にした?そんなことが診断士に出来るわけないでしょう!」「企業が一生懸命活動して、その結果業績が悪いのだから、診断士ごときが入って企業再生なんてできないよ。」これは、私の同業者が発言した内容であり、別々の方が発言した内容です。 専門分野を問われて、「赤字製造業の黒字化」と私は答えています。勿論その実績もあります。質問した方は唖然とする場合が多いようですが、「労務管理」「マーケティング」「生産管理」などの回答を期待して質問しているのかもしれません。赤字製造業の黒字化には、労務管理もできなければならないですし、マーケティングや生産管理もできなければなりません。何故、そのような専門分野を限定するのか私は不思議でなりません。 さて、どのような仕事でも請けて、事業計画や報告書の作成を行い、仕事を完了するタイプの診断を私は職業診断士と呼んでいます。その事業計画は本当に企業が実行して価値があるのですが、実行まで考えない計画を作ります。更に、企業再生のような厄介な仕事を請けておきながら、アドバイスにとどまり成果を出せない場合も目にします。 言ってみて、やらせてみて、、、結局企業が出来なえれば自ら先頭に立ち実行する。それが「プロのコンサルタント」であると私は考えます。プロは、自分で出来る計画を作ります。それをやらせてみせます。(指導します) 職業診断士も必要かもしれませんが、実績を残す診断士がもう少し多くないと、診断士の存在意義が問われても仕方がないと思います。 |
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2007.3.7 「診断士の試験勉強が役立つか」 診断士の試験勉強が役立つといえば役立ちますが、最低限の内容だけを学習したと考えたほうが、好ましいです。「職業診断士」で述べましたが、診断士の資格取得過程で得た知識では、赤字の企業を黒字にすることができません。プラスアルファが重要になってきます。1次・2次試験の学習は、基本的な知識であり、どちらかというと3次実習のほうが役に立つことが多いと思います。 ある有名なコンサル会社のことですが、「診断士なんかは全く役に立たない、我々の現場主義が全てだ。」と発言された方がいます。現場主義は、問題が起こった場合に現場に直行し、現品を確認し、問題を掘り下げるとともに、緊急の対策を講じることだと思っていたのですが、どうも話が噛み合わない。そのコンサル会社の方は、社長が現場で得たノウハウを、社員が現場で実践することが現場主義と考えているようです。どちらが正しいかは置いておき、コンサル会社の社員は、診断士が持っている基礎的な知識はあまりもっていません。持っていても偏って持っているため、偏った指導になりがちです。その意味で、診断士の勉強は役に立ちます。 一方で、診断士の資格を得たからといって、企業の指導はできません。例えば、金融機関にも診断士の方が多くいます。金融機関に勤務している診断士が、顧客に適切なアドバイスをしていれば、優良企業だらけになると思います。金融機関にお勤めの診断士は、金融という側面のプラスアルファをお持ちですが、現場の知識が不足しているため、改善指導までは踏み込めません。 次回は、診断士の資格取得過程で不足しているものについて述べたいと思います。 |
| 2007.3.17 診断士の資格取得過程で不足しているもの(1) 以前、中小企業診断士であり、中小企業大学校の校長先生までされた先生から、「どうして診断士は独立できないのか?」という質問をされたことがあります。私が思うことは、診断士の資格取得過程では、経験が蓄積されないことであると思っています。ようするに、診断士の資格を得たからといって、経験が全くないのでは独立ができません。資格をとってから経験を積もうと考えても、全ての診断士と同じ発想、同じ行動になる危険性が高いと考えます。 少し批判を浴びますが、以前鉱工業部門という枠があり、その鉱工業の診断士の多くがISOに向かいました。ISOはある程度マニュアル化され、市場があるわけですから、資格取得後に向かう方向としては最適であったものと考えます。しかし、品質改善ができる。品質コストが下げられるかというと、ISOでは限界があります。実際に製造業において、それらの活動を行った実績と経験が独立後実力を発揮できます。実験計画法の知識もないのに、品質システムを議論するようなコンサルは通用しません。ISOに向かってから、今自分の方向性を見失っている診断士は時々いるようです。 前述の質問のときは、経験という泥臭い回答はせずに、「帝王学」が受験科目にないという話をしました。自分なりの帝王学もなく、経営者と対等に話をすることは困難です。次回は、この帝王学について述べてみたいと考えます。 |
| 2007.4.1 中小企業診断士の資格取得過程で不足しているもの(2) 帝王学とは、なんでしょう?おそらく経営者にとって必要なもの、しかし学問でない学問になります。一般的に、帝王学の教科書は2つあげられます。一つは、「韓非子」、もう一つは「君主論」(マキアヴェリ)になります。前者が東洋の帝王学、後者が西洋の帝王学になります。私は、両方読みましたが、どちらかというと「韓非子」のほうが良いと思います。この話を、十日町市の中小企業診断士の先輩である田村先生と話していると、田村先生は「君主論」が好きなようです。 あるとき、私の友人の経営者が、性善説、性悪説の話しをしていました。経営者は、性善説で考えなければならないと彼は言っていましたが、我々コンサルタントはシステムで物事を考えなければならないため、性悪説でものごとを考えなければなりません。 政治の世界でも似たような例がありますが、自分の部下に当たる人間が問題を起こしたとき、温情をかけてその問題を放置してしまった場合、次に別の部下が問題を起こしたときに、そのときも処罰ができません。信賞必罰、帝王学では当たり前のことです。 コンサルとして経営者と向き合うときに、このようなアドバイスすらできなければ、コンサルタントとして失格です。中小企業診断士の資格は、乗車券を持っただけのようなものであり、活用するためには、時刻表や特急券などを買わなければなりません。中小企業診断士の資格取得過程で得たものは、ほんの一握りであり、経営の本質を探究することが大事だと最近感じています。 |
| 2007.5.6 試験組みと大学校組み 私の中小企業診断士の取得過程は、当然試験組みですが、以前中小企業大学校の卒業組みの方が面白いことを言われていました。「大学校をでたほうが、実務の実習を確り行っているので、大学校組みのほうが、試験組みより優秀だ!」 異論がある方があると思いますが、中小企業大学校の講師を時々させていただいている(診断士過程の講師はありませんが)私から見て、どちらが優秀かというよりも、基本的に全く違うタイプであると考えた方が好ましいです。 1.受験組みはゆとりがない いい悪いは別にして、受験組みは資格取得後もゆとりがないように感じます。まあ、一番ゆとりがないのは、私かもしれません。しかし、おっとりと構えている方では、激しい受験競争を勝ち残れないのは事実かもしれません。 2.大学校組みは診断協会への加盟をしない これは、厳重に抗議をすべきことであると考えます。診断士の登録更新などで、中小企業診断協会の担うところは非常に大きいのです。その財源を担っているのは、受験組みです。上手い汁ばかり吸おうとする大学校組みは、相当なケチだと思います。ケチでは、企業指導ができません。これに関しては、機会をみて述べたいと考えます。 3.ポイントを外し気味の試験組み 大学校組みは行政や金融機関の方が多いので、ものごとを大局的にみることができるようです。ところが、受験組みは、ポイントを外しやすいように感じます。これは、自分の経験の中で答えを探し、それを企業指導にまで応用しようとしているケースに繋がっています。 4.相当優秀な診断士は試験組みから やはり、もともとの経験と素質が違うようです。いくら良い大学を出て、行政や金融機関で働いているからといって、現場経験はありません。少しぐらいの教育では、やはりその差は埋められません。試験組みで優秀な方は、専門をもっています。私の場合は、製造業で製造から品質改善・自動化・製品設計・営業・研究開発・マーケティングと実務を行っていたわけですから、診断士の取得過程の学習ぐらいでは、この経験に太刀打ちできません。また、同様に、建設業出身の方には建設分野では、私も太刀打ちができません。そのため、専門分野でない仕事はなるべく断る、引き受けるときは引き受ける理由を明確にし、アフターフォローは各分野の専門家を紹介することにしています。 5.明らかに能力が劣る方がいるのも試験組み 能力が劣るというよりも、職業診断士がいるのは試験組みのほうが圧倒的に多いと言えます。その点、行政などで働いている大学校組みにとって許せないのかもしれません。 まだ他にも、違いがあるかもしれませんが、お互いが足りない部分を補うことができれば、診断士は良い制度にもっとなると考えます。 |
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2007.6.1 「診断士魂!小規模企業への支援を!」 私のところに、様々なコンサルの依頼がきます。企業再生からはじまって、税理士からの単発の相談、経営革新計画の作成依頼、小規模企業など。我々診断士以外にも、多くの方が支援を行っていますので、他の支援先がもてあましたものも多く持ってこられます。 最近相当、頭にきているのですが、行政や政府系金融機関が企業支援を行っています。おそらく診断士の資格をお持ちの方だと思いますが、皆さんは褒め称えていますが、私は公平性がないと感じています。それなりの大きさの企業、財務状態の良い企業、やる気のある企業に支援をして、成果がでて当たり前です。小規模企業、財務状態の悪い企業を誰が支援するのか、皆さん考えていないと思っています。私が駆け出しのころの、診断士の先輩方が診断士資格の返上を行い始めています。この方々は、分け隔てなく企業支援をしていたようです。一方で、若い診断士は、独立しても生活するのに一生懸命です。成果が上がり、お金になる仕事を行政と政府系金融機関がボランティアという名目で仕事をし、小規模企業、財務状態の悪い企業だけが残っても、若い診断士はこの仕事だけでは食べていけません。行政や政府系の金融機関の方は公の人なので、もう少し広い目で世間をみて欲しいと思います。 さて、小規模企業の支援を、現在2社に対して行っています。それ以外に商工会からの依頼業務の多くが小規模企業であるため、年間20社ほど小規模企業の支援をしています。私以外にも、新潟県で小規模企業の支援を積極的に行っている方を、2人知っています。20名程度の独立している診断士がいるのに、少ないと思いませんか。 お金が入らなくても、我々は士業です。士業としての志を持ち、業務にあたる必要があると思います。小規模企業を誰が支援するのか!診断士魂をもってあたっていただきたいと考えます。 |
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2007.7.1 「政治への参画、政治の利用」 参議院議員選挙が開始致しました。3年前の選挙ほど、力を入れることができませんが、それでも6月末に朝の7:00から国道で他の支援者とともに手を振ってきました。 ところで、中小企業診断士の皆さんは選挙にほとんど関心が無いようです。いわゆる浮動票の団体です。他の団体をみれば、農業も、病院も、教職員も、企業も、何らかの形で政治家や政党の支援を行っています。弁護士や税理士など法律に法った団体が政治の色がつくのは好ましくないですが、中小企業診断士はそのような職域にいません。それどころか、地域づくりや流通など、行政や立法が関わる仕事に関連があるのに、興味がないとは私には理解できません。政党に多額の寄付をする必要はないと思いますが、自分と同じ考えの立候補者へ何らかの支援ぐらいしてもよさそうなものです。それをしないということは、政治だけなく、地域にも関心が無いということであると思います。 さて、政治に関心が無い診断士が、地域の皆様と同じ視点にたち街づくりが行えるでしょうか?特定の政党の支援を熱心におこなっている企業から、信頼されるでしょうか? まず、一票を投じましょう。そして、自分の考えを取れていただける候補者を探しましょう。熱い診断士は、政治に対しても熱いと思います。 |
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2007.9.03 読書で得た知識を中小企業で試すな 診断士に限らず、士業の皆様は読書が好きです。私のお世話になっています弁護士の先生のところに行っても、凄い量の書籍です。しかしながら、書籍を見てなるほどと思ったのは、ハウ・トゥ本がほとんどありません。色々な業界に関する書籍や、色々な分野の書籍でいっぱいです。そういえば、知人の税理士の先生がこれ面白いよと、進められたのが、政治に関する本です。 私が人に勧める本もハウ・トゥ本はほとんどないと思います。最近進めているのが、「堂門冬二さんの小説蒲生氏郷」です。これは、堂門先生の独特の価値観で、商いと近江商人について語っていますので、とても参考になります。他には愛読書の「トルストイの人は何で生きるか」です。他にもたくさんありますが、 さて、診断士でハードカバーのハウ・トゥ本が好きな方がいますが、あれだけは辞めた方がいいです。僕は知識も経験も不足していますと自ら語っているようなものですから。 クレームがくるかもしれませんが、ハウ・トゥ本を書くのはだいたいが、大学の先生、インチキコンサル、プチ成功をした経営者であり、偏ったものの見方で書かれていますので、私はほとんど役に立たないと思います。あんな本で勉強するなら、岩波の赤本・青本を読み漁ったほうが参考になると思うですが、、 もっと、許せないのが読書で得た人の知識を中小企業で活用しようとする輩、無報酬でやるのなら良いが、それで報酬をとるような診断士がいるのも事実です。企業は実験台ではないのだから、もっとプロ根性をもって業務にあたって欲しいと思います。 |
| 2008.01.04 士業連携 士業とは、弁護士、税理士など専門資格職の総称であり、近年コンサルニーズの複雑化、高度化に伴って、要求されてきています。私も、弁護士の先生、税理士の先生などと良く仕事を一緒にします。 ワンストップサービスなどの表現により、同じグループとして、同じ事務所で士業の方が一緒に仕事をするケースもでてきました。ワンストップサービスは理想でしょうが、果たして上手く機能するか私は疑問視をしています。私の場合は、緩やかな連携であり、企業の清算や私の業務のトラブル処理の関係で弁護士さんのお世話になることが多いですが、弁護士さんから頼まれることはほとんどありません。一方、税理士さんは、複数の方とお付き合いがあり、これらの税理士さんには、金融機関から税理士の紹介を受けたときに紹介するぐらいで、むしろ私の方が講演や税理士さんの顧問先への指導など頼まれることのほうが多いようです。これらのように、私の場合は一方通行の連携が多いようです。 さて、中小企業診断士ですが、弁護士が診断士を必要とする場面はほとんどありません。税理士に関しては、簡単な経営相談やアドバイスであれば、税理士が行いますので、高度なコンサル業務の依頼のみ診断士に行うと考えた方が良いと思います。行政書士や社会保険労務士に関しては、診断士以上に企業とのコミュニケーションが疎遠になっていますので、こちらから業務依頼がくることはほとんどありません。 診断士が士業の連携を期待しても、唯一高度なコンサル業務依頼が税理士からくるぐらいで、他はほとんど期待できません。ようするにコンサル能力が高い診断士でなければ、士業連携はできません。診断士同士の連携も同じですが、能力を高めること、一人で食える実力をつけることが重要であり、それができなければ、連携しても意味がありません。 |
| 2008.2.17 営業が出来ないコンサルタント 「自分が食えないのに、経営戦略や、マーケティングや、販売管理が専門と言っても説得力がない。診断士なんて、所詮そんなもの。力が無いから、資格に頼ろうとする。」この言葉は、私が駆け出しの頃、先輩が言った言葉です。相当きつい言葉ですが、私も事実であると思います。営業力があれば、診断士などの資格がなくてもコンサルで食っていける訳ですし、診断士の資格をフル活用することも可能です。 営業力をつけて、中小企業診断士の資格をフル活用しましょう。 人のノウハウを教えてもらったり、本からノウハウを引き出すことでは営業力はつきません。本質を見抜くことができれば、営業力は簡単なものであると思います。本質が見抜けないコンサルは、顧客である企業も相手にしてくれません。 |
| 2008.3.09 中小企業診断士 倫理規定 中小企業診断士の資格をお持ちの方なら、誰でも知っているはずの倫理規定ですが、意外と倫理規定を無視した行動をとられる方が多いことに驚きます。ちなみに、私は契約書にこの倫理規定の文章をつけ、顧客に提出します。 この倫理規定の中に、「広告、宣伝の原則」という項があります。記載しますと 第6条 会員は、中小企業診断士としての品位を傷つけ、又は良識を疑われるような広告、宣伝を行ってはならない。 人によって、品位と良識の差があると思いますが、とても難しい内容です。一つ問題提起をすると 「自分の今までの成果を誇大に訴求し、それにより自身の能力を超える業務を受ける。」この行動に、良識があるとは私は思わないのですが、駆け出しで食えない中小企業診断士が、時々行うことです。必ず自分自身に跳ね返ってくることですが、これにより発生するミスが他の中小企業診断士にも回っていくことを考えなければなりません。これは診断士だけでなく、税理士でも公認会計士でも行っていることを見たことがあります。 苦しくても一線を越えない努力が必要かもしれません。 古い話になりますが、メーリングリストを辞めた理由は、相手が何号も読むうちに、メーリングリストが必要なくなってくることがあります。こちらは、相手のその事情までは分かりません。メーリングリストを広告宣伝と捉えた場合、必要なくなった相手にメーリングリストを送り続けることが品位がないように感じたためです。 知らない相手にメールで営業をしている診断士もいます。中小企業診断士全員が倫理規定を今一度、見直す必要があるのかもしれません。 |
| 2008.3.27 独立の年齢 中小企業診断士の独立で悩む方が多いようです。以前独立する年齢に関する問合せを受けたことがあります。 私の飲み友達の経営者が「中村さん、診断士は若くないとできないですね。中村さんの私生活をみて、年寄りではとてももたいないと思います。」ということ呟いたことがあります。確かに一理あると思います。年間を通して、休日が7日ほどであり、深夜まで仕事をしたり、お酒の付き合いで夜が遅かったりしますので、年齢的に若くないと厳しいのかもしれません。ちなみに私が独立したのは33歳です。 さて、60歳前後で独立する方がいらっしいますが、相当厳しいと言わざるを得ません。40歳前後の中小企業診断士は、あと30年ほどこの商売を続けなければならないと考え、長期的な視野に立ち、更に自分の名前(ブランド)を大切にします。そのため、仕事に対しても、お客様の満足を考えながら仕事をします。一方で、60歳前後の方は、子供が手がかからなくなったためそれほど一生懸命に働く必要がない、先生と言われながら悠々自適に仕事がしたい、後5年から10年仕事をすればよい、などと考えがちであり、このような姿勢であれば、お客様から見透かされ、お客様は大切な仕事の依頼を出さないと考えます。すべての方がそうではないと思いますが、やはり年齢からくる意欲の減衰は仕方がありません。 さて、中小企業診断士の独立に最適な年齢は、家族構成に大きく左右され、子供にあまりお金がかからない年齢に独立し、子供にお金がかかる頃には安定した収入を得る必要があります。そのため、やはり40歳までが適正な年齢ではないかと思います。 |
| 2008.4.5 何故ビジネス書を読むか、何故ビジネス書が役に立たないか。 以前にビジネス書が役に立たないと書いたことがあります。私も一時期ビジネス書を読んだ時期があり、その頃を思い出したところ、ビジネス書を読む理由は漠然とした不安にあるような気がします。 仕事が来ない。世の中のニーズに合わせた仕事をしなければならない。 最先端の話題を提供できなければ、お客様に認められない。 ビジネス書をヒントに、新たなコンサル分野を開発したい。 おそらく、このような事がビジネス書を読む中小企業診断士の心の中にあると考えます。本当にそうでしょうか。考えてみると、一種の脅迫観念であると私は思います。ようするに、「病的な中小企業診断士」であると思います。中小企業診断士の取得過程で学んだことの方が、よっぽど有意義で活用ができます。おそらく、中小企業診断士の取得過程で学んだことの活用の仕方が悪いか、活用できる場所を見つけられないかのどちらかだと思います。 一生懸命読んだビジネス書を、思い返してください。何を学びましたか?おそらく学んだことはほんの少しであるはずです。私の友人の税理士の先生が、数年前に大ベストセラーになった「金持ち父さん、、、」について、「お金のインテリジェンスを磨く。お金のインテリジェンスを後継者に教育する。中身はそれだけしかありません。」と評しました。私の書棚にも「金持ち父さん、、」はあります。思い返すと、その税理士の先生が言った通りです。 次に、実務的なビジネス書があります。私の書棚では「ブランドマーケティング」などというう本があり、それが実務的なビジネス書になります。この本も役に立ちませんでした。なぜなら、本を書いた人が全ての事柄を決して書かないから、また本を書いた人と私の知識・経験が異なり、理解出来たつもりでも実際のビジネス場面に使うとなると、分からない点があります。更に、分からない点があることにも気付かないのです。私の先生でもある中小企業診断士の小松俊樹先生の話を聞いていると、ブランドマーケティングの本に書かれていない点、気付かなかった分からない点があることを気付きました。やはり、ビジネス書は暇つぶししかないと改めて感じました。 さて、強迫観念にとらわれビジネス書を読まない方法は、中小企業診断士として、コンサルタントとして、儲かることです。「社長、見える化により、収益力を挙げましょう。」と「この前、産業機械製造業の改善で、棚卸資産削減で1億円、原価低減1億円だしましたよ。でも、もらった報酬が、2〜3百万円でした。もっともらっとけば良かったですね。」のどちらが、儲かる診断士でしょうか。また、お客様である中小企業の社長はどちらの話を聞きたいでしょうか。私は後者だと思います。儲かったら、ビジネス書は必要がありません。 |
| 2008.04.19 専門性 私が中小企業診断士の資格取得時の3次実習で、担当の教官から教えられたこととして、「専門分野を身に着けなさい。」ということがあります。この専門分野が、なかなか難しいのかもしれません。それぞれの中小企業診断士が思う、専門分野の定義が異なるのではないかと思います。 以前私の専門分野で特許というものがありました。一部上場企業で特許に関する仕事をしていたわけですから、一般的に相当な知識と経験があると思いますが、現在は専門分野に入れておりません。何故かと考えると、私の周辺の中小企業でニーズがないからです。 中小企業診断士が考える専門分野として「私はこの分野で誰にも負けない経験がある。」「私はこの分野で相当な知識がある。」「私はこの分野で食べていきたい。」「私はこの分野で他の中小企業診断士と差別化をしたい。」「私はこの分野で、中小企業に相当な成果を出すことができる。」などではないかと思います。先ほどの、特許は誰にも負けない経験なのかもしれませんが、やはり「中小企業に相当な成果を出すことができる」ものが専門分野ではないかと思います。同業者である中小企業診断士であっても、税理士であっても、仕事が多い方をみていると、「この分野で中小企業に相当な成果を出すことができる」という専門分野をお持ちです。知識、経験と成果がでるまでの過程を熟知していること、更に応用力があるのではないかと思います。一方で、仕事が少ない方の専門分野は、この分野で食べていきたい、この分野で差別化したいになっているように思えます。 |
| 2008.05.15 財務ができない中小企業診断士は仕事ができない(1) 決算書は中小企業の成績表です。プロのコンサルタントは、決算書を見ただけで、その企業の問題を見抜き、だいたいの粉飾決算を見抜きます。とはいうものの私も、2、3度痛い目にあっています。決算書を見て「この企業おかしいな?」と思ったのですが、信頼できる会計事務所の紹介なので、顧問契約を結んだことが2度ほどあります。やはり、私の目の方が正しかったようで、その2社とも相当悪い経営内容で、ろくな報酬が得られないどころか、相当な手間がかかり、大切なお客様にご迷惑をおかけしました。それ以来、いくら信用できる方の紹介でも、決算書を信用することにしています。 さて、コンサルタントの仕事で、事前診断というものがあります。これは、企業の現地調査の前に、決算書を入手し、決算書をもとに経営分析を行い、あらかじめ調査内容を絞り込むことです。これを行わなければ、どのようになるかということですが、 1.経営者の話は経営者の思い込みが相当含まれており、その思い込みと実態の乖離がつかめない 2.現地調査で、重大な経営課題や強みを見逃し、提言を組み立てようとする 3.経営者が話したくない内容を引き出せない。そのため、表面的なコンサル結果に終わる。 ということになります。 企業をコンサルするのに、やはり入り口は財務です。これができない中小企業診断士は仕事ができない。 |
| 2008.06.07 財務ができない中小企業診断士は仕事ができない(2) コンサル経験が長いと、他のコンサルが行ったミスの後始末が回ってきます。悪化した状態を何とか元に戻すこともできる場合もありますが、敗戦処理もあります。敗戦処理は正直、辛いです。私がもらえる報酬は雀の涙であり、通常のコンサルより時間がかかり、更に心理的ストレスも相当なものになります。断ればよいのですが、やはり情に負けて、引き受けてしまいます。 ところで、他のコンサルのミスは、同業者である中小企業診断士のミスもありますし、行政機関の指導ミスもありますし、コンサルタントを目指す人が就職したいような有名コンサルタント会社のミスもあります。これらのミスの共通していることは、「財務ができない。」「財務を見ずに処方箋を出す。」ということになります。財務を見ないということは、経営状態を判断しないということであり、そんなコンサルタントがまかり通っていることに歯がゆく感じます。 |
2007.2.24 中小企業診断士中村公哉事務所