2004.3.14更新
電子商店のためのショッピングモールの見方
中村公哉事務所のTOPページ |
中村公哉の紹介 |
診断士が考える地域密着型バーチャルモール | メール |
![]()
中村事務所ニュースで取り上げた、ショッピングモールの見方です。一部モール名を伏せ事務所ニュースで記載した内容を圧縮して記載しております。原文が必要な方はメールをください。「産業支援機関の方がショッピングモールに対する支援に役立てるため、電子商店の方がショッピングモールに出店する時に何を考えなければならないか!」そのような目的で書いております。
| モールの簡易診断(第1報) 2000.8.13事務所ニュース モールの簡易診断(第2報) 2000.8.27事務所ニュース モールの簡易診断(第3報) 2000.10.02事務所ニュース ◆◇◆ささはたドッとこむ◆◇◆ (東京都渋谷区) モール加入のメリット 2001.2.19事務所ニュース 「BIGLOBEショッピングワールド」vs「新潟××」 伊勢逸品市場 2004.2.15 事務所ニュース |
| 1 | モールの簡易診断(第1報) 2000.8.13事務所ニュース Webショッピングモール 〜×××〜 Yahooに登録しているショッピングモールは120件(8月10日現在)存在致します。その中で,他のモールと比較し,特色を持たせる必要があります。3店舗、優良店舗があり,それを含めて20店舗程度であるため,非常に小規模なモールであります。商店を集めることが難しいのであれば,主力の酒,肴にカテゴリーを絞り込み,それらの商店数を増やして相乗効果を上げるなどの工夫をしなければ,来場者数が日に日に減少していくと推測します。また,特色を持たせることができる店舗を活かす工夫をが必要であると思います。 最後に,モール運営のポイントは, 1.商店数を多くし賑わいをみせる。 2.複数の決済機能を準備する。 3.未熟な商店を育て上げる。 4.キーとなる商店を誘致する。 5.カテゴリーを明確にし,モール自体に特色を持たせる。 6.来場者が遊べる場所,実商店街でいえばゲームセンターやアミューズメント施設を設置する。 7.情報交換機能や,来場者が参加できるページを作る。 8.マスコミ対策を実施し,全国的にPRを実施する。 9.季節感を持たせたイベントを実施する。 10.モールのTOPページに,商店街の顔を持たる。東京のアメ横,横浜の中華街,新潟の本町通りなど,その商店街にいれば独特の雰囲気が味わえます。それが,臭いであったり,商店主の声であったり,あるいは造形物であったりします。WEBショッピングモールで,今後その雰囲気が出せなければ淘汰されていきます。少ない文字と画像とページの構成で、その雰囲気を作りだす必要があります。 |
| 2 | モールの簡易診断(第2報) 2000.8.27事務所ニュース バーチャルタウン×× 総評 インターネットショップに向いている商品を厳選して販売している良き商店が存在します。今後,これらの商店が中心となり,当モールが活性化することを期待します。当モールの一番の問題点は,良き管理者が存在しないことであり,片手間で運営されている様に見受けられます。今後,まずは検索エンジンを活用すること,販売ターゲットを明確にし,品揃えを見直すことが必要であると考えます。 また,地元に密着したショッピングモールを運営するのであれば,地元で購入できない商品を販売すべきであり,現在の品揃えを見る限り,全国を対象にした販売に切り替えた方が良いように思えます。 改善が必要な点 1.検索エンジン(特にYahoo)が活用されていません。最低限でも,「××」「新潟」「電子商店街」「ショッピングモール」「商店街」「バーチャルモール」「バーチャルタウン」で検索できる様にする必要があります。現在のところ「バーチャルタウン××」でしか検索できません。 2.Yahooで検索して表示される内容が,ショッピングモール名だけで、全く紹介文が御座いません。最低限でも,何処にあるショッピングモールなのか?どういうコンセプトなのか?を記す必要があります。 3.ネット上では「です。ます。」調は注意が必要です。ネットで活動している人は,デジタル的な人間ではなく,むしろ相当ウエットな新し物好きです。利用者が誰なのか良く分析し,文章を再考されることをお薦めします。 4.ページが小分けすぎて,多くクリックしなければ目的とするページにたどり着けません。途中で来場者が嫌になると思います。 5.各商店でいいものを販売していますが,ページが堅すぎます。基本的には,商店を教育し,個々の商店を強くしなければ,良いモールになりません。また,販売がメインか,××の紹介がメインか再検討する必要があると思います。販売をメインにするのであれば,その他のページを圧縮し,販売のページの裏に潜ませる必要があります。 6.デザイン・イラストにお金がかかっているように見えますが,××の特徴,商店主の情熱など魂が入っておりません。 7.最後に,折角のモールの目玉となるべき「越後の地酒」が泣いています。酒を販売する商店数が多く,1店舗当たりの品揃えが少なすぎるようにみえます。共同店舗にすることを検討されては如何でしょうか。良いお酒であっても,バーチャル上では比較対象がなければ,何が一番商品か分かりません。また,ある程度の種類があり,消費者が選べるものでなければなりません。 |
| 3 | モールの簡易診断(第3報) 2000.10.02事務所ニュース ◆◇◆ささはたドッとこむ◆◇◆ (東京都渋谷区) http://www.sasahata.com/ Yahoo紹介文 笹塚・幡ヶ谷・西原の10商店街が合同で立ち上げた地域密着型WEB。 商店街のイベントやお得な情報、加盟約700店の紹介やマップなど情報が盛りだくさんの女性誌感覚のエンターテイメント性あふれるWEB。 1.豊富な情報量 新聞の折り込みチラシ,地域ガイドマップ,市政だよりを一体化し,電子化したようなホームページです。あえて,WEB販売をせずに,地域消費者のための情報提供がされています。一般的には,商店や商店街などの商業者側からの一方的な情報提供になりがちですが,それを抑えて消費者側の視点にたち豊富な情報提供がされています。0歳〜1歳のママさん探検隊による「ささはたお遊びマップ探検隊」や、地域住民に役立つ医療・病院,文化・スポーツ,各種届出・手続き,生活,などの情報提供がされている「ささはた地域ガイド」など消費者の視点にたった情報提供がされています。また,お祭りや,商品券の販売などの情報提供や商店の検索機能などがあります。 2.細かな更新とWEB管理者 電子モールにも共通することですが,WEB管理者の育成が最も重要です。「ささはたお遊びマップ探検隊」のバックアップや,毎日書き込みがあり賑わいを見せる「みんなの掲示板」,「ピックアップ」の取材など,優秀なWEB管理者とそれを支えるスタッフが育成されています。その結果として,単なる情報提供にとどまらずコミュニティ機能が形成されています。 3.見える商店 随所に登場する商店主の顔写真,商店の沿革,商店の売り物,苦労話など,商店を見せる工夫がされています。その結果としてお店の信用が上がっていくと思います。 診断士としての視点 1.新潟でもできるか 小田急線,京王線が通る地域であり,新宿まで4〜5kmという地理的に優位な地域が笹塚・幡ヶ谷・西原であり,バックグランドとして巨大な需要があることが,このホームページの成功理由の一つであると考えます。新潟県内においても,電子モールとして似た事例がございますが,「ささはたドッとこむ」を目指すことができても,その需要量の差を埋めることができません。 地域向けに情報提供型ホームページを作る場合,最も重要なことは,現在の商圏がどのくらいで,どの程度拡大できる可能性があるか,それらの購買力がどの程度あるかを考え,その時にホームページの細かな改訂にかかる費用をまかなえるかを調査しなければなりません。 綿密な調査が必要ですが,新潟市のようにある程度広域な商圏を持った地域では,同様な取組が可能であると推測します。 2.商業情報提供型のホームページ 今後,商店街の活性化を目的として,ホームページを立ち上げて行くところは,販売を行う電子モールではなく,商業情報提供型のホームページになっていくと推測します。その理由として,インターネット販売は向いている商品と,向いていない商品が存在し,電子モールの立ち上げは商店街の中の一部の店にメリットがあっても,全商店にメリットがあるとは言えないためです。そのため,電子モールは商店街各店の足並みを乱し,かえって商店街活性化にはならないと思います。 |
| 4 | モール加入のメリット 2001.2.19事務所ニュース 「BIGLOBEショッピングワールド」vs「新潟××」 「BIGLOBEショッピングワールド」 加入費 リンク出店 初期 5万円 月額 3万円 標準出店 初期10万円 月額 5万円 一日当たりの来場者数 BIGLOBEで会員397万人 来場者110万人/day モールへの来場者数不明 店舗数 約400店舗 仮定 モールへの来場者が、BIGLOBEサイトの10%と仮定。(実際はもっと低いと推測する。) 来場者の3%が購入すると仮定。(全国レベルの優良店舗で3%程度) 一人当たりの販売額3000円と仮定 一店舗一日当たりの来場者数の算出 110万人×10%/400店舗=275人 一店舗当たりの購入者数 275人×3%=8人 一店舗一ヶ月当たりの売上 8人×3000円×30日=72万円/月 見解 仮定が正しいとすれば、毎月72万円のうち3万円を加入費として納め、4%程度の加入費であるため、出店のメリットがあると思われる。仮定のモール来場者がBIGLOBEサイト来場者の10%でなくて、5%であれば毎月の売上が36万円となり、更に自店のサイトの完成度が低く、来場者の1%しか購入しないのであれば、毎月の売上が12万円となる。これで、3万円の加入費は相当厳しいと考えます。また、400店舗均等に来場すると計算しましたが、実際には店舗若しくはカテゴリーごとの来場者数に、相当ばらつきがあると考えます。 診断士としての意見 BIGLOBEショッピングワールドへの出店は、 ・ ショッピングサイトの来場者に対するニーズの高い商品の販売 ・ サイトの完成度が高く来場者の3%近い方が購入する ・ 商品単価が比較的高く一人当たり3000円以上の売上がある。 これらが満足できる商店でなければ、メリットは得にくいと考えます。 「新潟××」 加入費 初期 5万円 月額 5万円 一日当たりの来場者数 1000人/day 店舗数 25店舗 仮定 来場者の3%が購入すると仮定。(全国レベルの優良店舗で3%程度) 一人当たりの販売額3000円と仮定 一店舗一日当たりの来場者数の算出 1000人/25店舗=40人/day 一店舗当たりの購入者数 40人×3%=1人/day 一店舗一ヶ月当たりの売上 1人×3000円×30日=9万円/月 見解 仮定が正しいとすれば、毎月9万円のうち5万円を加入費として納め、55%の加入費であるため、仕入れ費、原材料費、人件費などを考えた場合、赤字となる。更に、自店のサイトの完成度が低く、来場者の1%しか購入しないのであれば、毎月の売上が3万円となり、加入費さえも払えないと考えます。 診断士としての意見 地場単独型のモールは現在のところお薦めできません。出店の条件としては、モール全体の来場者数がもう一桁伸びる必要があると思われます。但し、仕組みを工夫し、来場者の数10%の方が購入する仕組みを考えれば可能性があります。 |
| 5 | *** 度会地域モール *** 昨年から、支援しておりました三重県の度会地域のオンラインモール「伊勢逸品市場」が軌道に乗り始めてきましたので、ご紹介します。 伊勢逸品市場 http://www.isesima.jp/iseippin/ ページの構成など、まだまだですが、少し売上が上がってきました。その理由として以下のことがあげられます。 1.YAHOOへの登録 三重県 > ショッピングとサービス > グルメ、ドリンク のカテゴリーに登録され 伊勢逸品市場 - からすみ、五ヶ所みかん、伊勢醤油、伊勢沢庵等、伊勢志摩地方の特産品の販売。 という紹介がされています。 Googleの順位はまだ低いですが、「からすみ」「伊勢志摩」というキーワードでかかるように工夫されています。 2.商品の選定 三重県度会地域の商工会の職員の方が、地元で自身がある商品を集めて、モールを構成しています。特に、伊勢たくわんの林商店など知名度がある商店の出店、「みかん」や「からすみ」など自信がある商品を出店し、消費者からより満足いただけるものにしています。 3.商工会メンバーの熱意 有力な商店を集めるだけではなく、ページ作りに苦労をされているようです。鮮明でない写真があると思いますが、出店した企業のところまで写真撮影に出向き、仕事の邪魔だから帰れなどと言われながら写真撮影をしております。売上が上がってきたことにより、出店企業の理解も得られ少しずつページの改善が進むものと思います。 以前に行政が行うインターネットビジネスが失敗すると述べたことがありますが、担当行政のやる気によって変わるものと思いました。 |
![]()
中村公哉事務所のTOPページ |
中村公哉の紹介 |
診断士が考える地域密着型バーチャルモール | メール |
2001.3.31 中小企業診断士中村公哉事務所
fwiy6062@mb.infoweb.ne.jp