トロント日記あれこれ
2000.12.2
本屋さんの合併
こちらに来てから、どちらも近いこともあり、
ChaptersとIndigoというそれぞれ二大書店に
お世話になっています。
Indigoは1997年に参入したばかりの会社ですが、
これがChaptersの買収を申し出たようです。
ここに至る経緯をみていると、とても、アメリカ文化の
流入に敏感なカナダの出版事情が伺えます。
Indigoのオーナーは5年前、米国で有名な書店の一つ、
Barnes and Nobleの進出をもくろんだのですが、
もともとカナダベース企業
で政界にも通ずるChaptersが
カナダの出版業界を脅かすという理由で、進出に反対。
結局、彼らは独力でIndigoの開業にこぎつけたものです。
(このオーナーご夫妻はエアカナダの買収も考えたことがあるくらいの
金満カップルのようです)
これは、出版会社をはじめとするマスメディアについては、いまだに、
外国企業の25%以上の投資を禁止する法律があるくらいですので、
日本では考えられないくらい大陸で一続きのアメリカ文化への脅威を感じている
といっても良いでしょう。
ちなみに、どちらも日本の本屋と違って、店内でふつうに5割〜8割引の
バーゲンもやっていますし、10ドル〜15ドル払うと会員になり、
バーゲンブックも含めて毎回1割引き。また毎月のように
5ドルチケットを送ってきます。Indigoは何となく店内が
明るく、垢抜けた感じ、Chaptersはボードゲームやソフトの類が豊富で、
どっちも時間を忘れてしまいます。
さて、話を戻します。Chaptersの方は70店舗、Indigoはまだ15店舗ですが、
Chaptersはこの夏に巨大負債を抱えているというニュースも
流れていましたし、大が小を飲み込むという雰囲気でしょうか。
当のChaptersはこの買収を拒否しているようですが、
合併に成功すると市場シェアも30%、
これ以外に、ほとんど大きな書店が存在しないことから、
競争法の問題も含めて目が離せません。