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日本には、土地土地によって様々な菜ものがあります。京菜、みぶ菜、野沢菜、広島菜、タカナなど。同じアブラナ科だからでしょうか、姿、形がよく似ていて、なかなか見分けがつきません。しかし、その味わいは、それぞれの故郷の味がしっかり受け継がれています。
その中の一つ青菜(せいさい)は、山形県の特産野菜でタカナの一種、高さ五十センチ以上に育ち、茎が厚く葉の幅が広いのが特徴です。
タカナは、平安時代以前に中国から日本に伝来したものですが、この青菜は、明治の末期に中国の四川省重慶から導入され、それがこの地に根付いたものとされます。
温暖な土地に多いタカナ類の中では珍しく山形が主産地。そのせいかどうかは、わかりませんが、他のタカナ類に比べると、やわらか。栄養も豊富で、カロチン、カルシウム、ビタミンC、鉄分を多量に含んでいます。
この青菜を二日ほど浅漬にしたのが、青菜漬。漬物愛好家に言わせると、格別に美味しいとされる知る人ぞ知る漬物であります。
青菜本来の香りと味を大切に活かしたこの漬物はシャキシャキとした歯ざわりと、口いっぱいに広がるみずみずしさ、そしてピリッとした辛味が実にたまりません。
お茶受けに良し、お酒のおつまみに良し、三十センチはあろかという葉をていねいに広げて、ご飯を巻いて食べるのも良。また、青菜に人参や大根などを加えて刻み込んだ、おみ漬もさっぱりしていて美味しいものです。
いずれも雪深い山形の景色を思い浮かべながらいただけば、またひとしおの味わいなのは言うまでもありません。
紅花の里、やまがたの菜っぱ屋のお漬物は昔ながらの故郷の味。ぜひ、ご賞味下さい。