ご注意!

 これは、某サイト様のクロノクロス企画「非日常茶飯事」の設定を使わせていただいてます。そのサイト様がクロクロ活動を休止されてしまったので、こちらに入れることに致しました。
 クロノクロスのキャラを現代に置いてみたら、という設定で小説、イラストを募集!という企画でした。基本設定は下記の通り。なかなか楽しげな設定なんですが(笑)。

カーシュ=喫茶店「アカシア」のマスター。
イシト=カーシュの親友で、作家。当然ながら「アカシア」の常連。
セルジュ=近所の高校生。一見優等生なのだが・・・?
グレン=カーシュの幼なじみ。大学生。時には「アカシア」を手伝ったり?
ダリオ=カーシュの幼なじみ。言わずと知れたグレンの兄。優秀な営業マン。

 

休肝日

 


 「はぁ〜、今日も終わった終わった!」

カーシュは、喫茶店「アカシア」の閉店後の片づけを終えて、店の奥の住まいの方へ大きく伸びをしながら戻ってきた。そのまま台所の冷蔵庫を開け、中から缶ビールを取り出す。

「まずは1杯!」

プルタブを開けようとしたカーシュの手から、サッとビール缶が奪い取られた。
「今日は休肝日! 約束だろう?」
イシトが、取り上げたビールをさっさと冷蔵庫に戻す。カーシュは軽く口をとがらす。

「いいじゃねぇか、1杯くらい…明日は定休日なんだし、今夜はゆっくり飲ませろよぉ」

「ダメだ! 定休日なんか関係なく、毎晩飲んでるくせに…」

イシトは片手で冷蔵庫のドアを押さえ、片手は腰に当ててピシリと言う。

「なぁ…明日は飲まねぇって…な?」

カーシュが冷蔵庫に伸ばした手を、イシトが掴む。

「カーシュ…」

イシトの蒼い眼がじっとカーシュを見つめ、もう一方の手がカーシュの髪を一房掴んだ。イシトは軽く、その手に掴んだカーシュの髪を引いた。身動きのとれないカーシュに、イシトは口づけた。

「ん…?」

カーシュは戸惑いながらも、イシトを抱き締める。

 いつになく長く、激しい口づけだった。イシトの方から口づけることなど滅多にない。それだけでも珍しいのに、イシトは長い時間、そうしてカーシュの唇を離さなかった。

「…酒臭いのは嫌いだ…」

ようやく唇を離すと、イシトはカーシュの首に両腕を回し、その頬に額を押しつけて呟くように言った。

「飲んでない君の方がいい…」

「イシト…」

カーシュはイシトを抱く腕に力を込め、今度は自分から口づけた。カーシュの唇は、やがてイシトの耳元を、首筋を優しく這った。

「…いつも…酒を飲んで、一人でさっさと寝てしまうだろ…?」

イシトがカーシュの耳元で囁く。

「定休日の前の日くらい…ゆっくり…」

答える代わりに、カーシュはイシトをそっと押し倒した。




FINE.

 

 

言い訳
ホントにショートショートです〜。
いやぁ、しかし、仕事の後の1杯って捨てがたいんですよね。
マスターのカーシュさんも激務でしょうから、終わった後の1杯が楽しみなのでしょう。
でも、イシトの誘惑はそれにも勝る、と(笑)。
近頃、「誘いイシト」にハマってます(^^ゞ
「非日常茶飯事」では、そういうイシトさんも許されるのではないかと。
だって、可愛いでしょ?

2001.6.28