| うさ耳イシトの蛇骨館潜入記 ハード |
| 私はパレポリ軍特殊部隊「黒き風」隊長イシト。「凍てついた炎」の存在を探るため、エルニドに派遣された。蛇骨館潜入のため、うさ耳バンドを装備した蛇骨館のメイドになって一週間になる。 何故、隊長の私が、うさ耳メイドに身をやつさなければならないのか?答えは簡単だ。メイドの面接でうさ耳メイドの衣装を着せられた結果、部下の全員が落とされたからだ。残ったのは私だけだったというわけだ。だが、メイドのいいところは、蛇骨大佐の部屋でも、四天王の部屋でも、令嬢リデルの部屋でも、どこに出入りしても怪しまれないことだ。これも任務のため。堪え忍ぶのみである…。 |
| コンコン。アカシア龍騎士団四天王のカーシュの部屋を誰かがノックした。 「入れ。」 カーシュは壁際にある机に向かって、何か書き物をしており、書類から目も上げずに返事をした。 「失礼します。お茶をお持ちしました。」 入ってきたのはうさ耳のメイド、イシトだった。 「ああ、テーブルに置いといてくれ。」 カーシュはチラリとうさ耳イシトを見て、わざと何でもなさそうに言った。イシトはトレーに載せたお茶をテーブルに運び、カップをテーブルに移すために、一旦トレーごとテーブルに置いた。その瞬間、彼は後ろから抱きすくめられた。 「カ・カーシュ様…!?」 イシトは一瞬、逃れようともがいたが、下手なことをすれば怪しまれるという考えが頭をかすめ、わずかに身をよじるに留めた。 「おまえ、新入りだろ?…みんな噂してるぜ。今度のうさ耳メイドは上物だって…。」 カーシュはイシトの身体にピッタリと身体を寄せ、後ろからイシトの右の耳たぶに口づけた。 「は・離してください…。」 イシトは顔を引きつらせ、身体を硬直させて訴えた。だが、カーシュはまるで聞こえていないかのように、その唇を、右の耳から後ろの髪の生え際へと移した。そして、彼の手はイシトの胸の辺りに移され、メイドの実用のためのものにしては可愛らしいデザインのエプロンの横から差し入れられた。その手はイシトの胸をまさぐり、やがて、メイド服の胸のボタンをひとつ、二つと外した。イシトは焦った。本気になれば、相手がいくら四天王とはいえ、逃れられないことも無いはずだった。だが、それをすれば素性が怪しまれ、潜入は失敗。情報を得ることができなくなる。イシトは下唇を噛みしめ、我慢した。 カーシュの執拗な愛撫は、止むことを知らないようだった。唇は首から、喉元の方まで至り、胸に差し入れられた手はイシトの胸の突起を弄んだ。イシトは次第に、妙な気分になってきた。自分はどうなっているのか。本気で逃れたいと思っているのか。このままでいたいと思っているのではないのか。イシトはこの事態に混乱し、身動きできないまま、カーシュのされるがままになっていた。 「そうだ…。いい子だな。大人しくしてりゃ、乱暴なことはしねぇよ。…おまえ、ほんとにうさ耳が似合うな…。」 カーシュはうっとりしたように、イシトの首筋にキスの雨を降らせた。そして、イシトは自分の足下にひんやりした風を感じた。カーシュの左手がイシトのスカートをめくり上げたのだ。その手はイシトの太股の辺りをなで回した。 「…意外と筋肉質なんだな、脚は。」 イシトはドキリとした。足腰の鍛錬を積んだイシトは、一見華奢だが、しっかりと筋肉がついているのだ。 「…メ、メイドの仕事も、結構、重労働ですから…。」 イシトの苦しい言い訳に、カーシュは、相変わらず脚から尻の辺りを撫でながら頷いた。 「そうだな。あちこちの部屋を歩かなきゃなんねぇし。…重いものなんか持たされてんのか?ひどい事されたら、俺に言えよ…。」 そう言いつつ、カーシュはイシトの前の方に手を回した。 「あ…!」 さすがにイシトも声を上げた。 「や・やめて…やめてください…カーシュ様…!」 だが、カーシュの手の動きは止まらなかった。更に、カーシュの手は下着に掛けられ、その手は下に降ろされた。 「!」 次の瞬間、イシトを痛みが貫いた。だが、逃れようにも、身動きもままならない。カーシュの唇は相変わらず首の辺りを這い回り、右手は胸を弄び、左手は痛みの近くで蠢く。まるで、それぞれが独立した別の生き物のようで、イシトは気が遠くなりそうだった。朦朧とした頭で自分に言い聞かせる。これも…任務の…た・・め…に…ん…む…。 カーシュの身体が、ようやく離れたとき、イシトは茫然自失の状態だった。ぼうっと立ったままのイシトを、カーシュが自分の方に向き直らせ、抱き寄せた。 「きつかったか?悪かったな…。」 カーシュの手が、イシトの目元をすぅっと撫でた。かすかに冷たい感触。知らずに、涙ぐんでいたらしい。ハッとしたイシトの瞼に、カーシュがそっと口づけた。 「悪かったよ…。みんな、おまえのこと狙ってるからよ…つい、チャンスだと思っちまって…。」 カーシュは、照れたように顔を赤らめてイシトの頬を撫でた。そのまま、ゆっくりと顔が近付く。イシトはその唇を受け止めた。先程の荒々しさとはうって変わって優しいキス。そっと触れたと思うと、わずかに離され、様子を窺うように、再び押しつけられる。イシトは、もう逃れる意思を持たなかった。されるがままに、カーシュのキスを受ける。角度を変えて、次第に強く押しあてられる唇。イシトはいつの間にか、自ら進んでそのキスを受けている自分に気付き、驚愕した。任務だから。それは口実に過ぎない。カーシュの力強い包容と優しいキス。自分はいったい…? 「他の誰かに何かされそうになったら、おまえはもう俺のものだって、そう言えよ。」 カーシュがイシトの頬を両手で挟み込んで、優しく言った。イシトの頬を涙が伝った。 「お、おい。泣くなよ。悪かったって、ホントに。な?おい…。」 慌てるカーシュ。だが、イシトにも、自分の涙の訳が分からなかった。涙を拭いながら、イシトは自分に言い聞かせていた。これで、カーシュから情報を得るのはたやすくなるはずだ。全て任務のためなのだ。全て、任務の…。 |
FIN.
| 言い訳! これは、言い訳無くして公開は出来ません(苦笑)。 |