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 建築は、自然から人間を守り、又、自然と共に存在する為の“巣”ともいえるものですね。洞穴から出てきて以来、造っては壊し壊され長い歴史を経てはいますが、工場での試作や実験などは一切無い、ぶっつけ本番での現場一品生産です。多くの問題や課題を孕んで出来あがっていると言えますので、“クレーム産業”等とも言われています。機器類の精度や品質が向上してきた現代では、ことさら建築の不具合がクローズアップされてしまいます。出来るだけ快適な空間を造り整備する為に、“建築災害”について少し考えてみたいと思います。

 建築の不具合や故障について、全体的に纏められている著書を見たり読んだことがありませんので、分類やその語句が適切であるかはわかりませんが、とりあえず、挙げてみますと以下のような、故障や災害が建築に関わっていると思います。

           
自然災害

 風(台風・ビル風・竜巻)
 地震・津波
 冠水(洪水・排水不良)
 雨水の漏水
 落雷
 雪害

生物災害
 
 
白蟻
 鳥の糞
 ダニ
 鼠害

都市災害
 
 
大気汚染
 ライフライン切断(水道管・電話線・ガス管・電線)
 交通問題(振動・事故・騒音・煤煙)
 バリアフリー(移動障害・情報障害)
 
建築物災害

 
地盤沈下
 工事公害
 
シックハウス症
 設備事故・機械故障
 材料劣化
 汚れ

生活災害    傷テープ(フリー素材集)  

 火災(
失火・漏電・低温火災)
 生活騒音・楽器ペット騒音
 生活水の漏水
 泥棒
 転落・転倒・怪我バリアフリー


 工事費にゆとりがある場合、建築主の方の要望からも、豪華さや便利機器に費用が廻ってしまい、これらの不具合解消や対応に欠けるきらいがあるのではないかと思う事があります。工事の内容(工法、建材、機器類)や建築への要望が、多様で、より一層複雑になっていく今後を考えますと、先ず、“障害対策費”に充分な費用を振り向ける事が必要と思います。


“バリアフリー”・“アクセシビリティ”・“ユニバーサルデザイン”・“タウンモビリティ”などなど、これらの概念が、どんな人々にも、安全で生活しやすく快適であるのがメインテーマであるならば、『建築災害』への備えは、それらの目標と非常に深く関わる事になります。


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