企業研修でオリエンテーリング(7年6月)

 6月20日、JR東日本の研修センターでオリエンテーリングを使った研修プログラムを実施した。身体を動かしながら、仕事への気づきも得られる研修内容という点で、注目されたらしい。普通のオリエンテーリングだと体力的な面が中心になってしまう。また単にグループで行なうだけでは、真のチームワークにはつながらない。そこで、チームメンバーが別々に行動して、フリーポイントで行なう形式であるチーム・オリエンテーリングを採用し、それに一ひねり入れて実施した。

ゲームは5つのステージからなるチーム・オリエンテーリングである。チームは3人で構成されている。各ステージはいずれもフリーポイントであるが、別々の付加課題が用意されている。

まず第一ステージであるが、スタート時に第一ステージのチェックポイント(以下CP)の位置を記した地図が渡される。ただし、そこに記されているのは二つのCPだけである。その2つのCPにいくと、それぞれ2つづつの他のCPの位置を記した地図があるので、2×2の4つのCPを探さなければならない。ステージにはおとりCPもあるので、見つけたCPを闇雲にチェックすればよいわけではなく、必ず、2つのCPで情報を得、それを総合してから残りのCPを回る必要がある。
スタートで渡される地図には赤い○のCPのみが書かれている。そこにいってはじめて残り4つのCP(水色の○)の位置が分かる。緑の○はおとりCP

 第一ステージのどれかのCPには、第二ステージに向かうためのヒント(角度と方向)が示されている。「**番は**度、**mの位置ある」といった具合だ。この指示によって第二ステージの二つのCPを探す。第二ステージでも、この二つのCPに第二ステージの残りのCP位置の情報がある(今度は6個)

 赤がヒントによって場所が分かるCP.水色が赤のCPで得られる情報によって探せるCP.。緑はおとり。
 第三ステージも同じように、第二ステージのどれかのCPにある情報で探す。ただし今度は「**番は**度の方向にある」という情報しかなく、**番についての二つのCPにあるので、それらから二つの線を引くことで、**番のコントロールの位置が分かる。ここでもやはり他のコントロールは最初の二つのコントロールにいって初めて分かる。

第四ステージでは、CPがあるエリアのみが示され、その中でどこにCPがあるかは、受講者が探さなければならない。探したCPの位置を正しく地図にマークすると、追加点がもらえる。
 第五ステージも同じように、角度と方向でCPを見つける。

 制限時間は60分。その時間内にとれたCPの数が得点になり、時間オーバーをすると減点になる。また第四ステージのCPの位置を正しくマークすると1点点数が追加される。
 なおCPを探す時にはチームメンバーはばらばらに行動してもよく、3人で効率よくCPを回ること、分れたあとどうやって集まるかといった作戦が重要な意味を持つ。
 トップになったチームは自然発生的にリーダーシップがうまれ、あるメンバーが積極的に指示を与えると同時に、メンバーも自発的に「***します」と、自分のやることを伝えてから動き出すという、的確な協調関係が生まれた。
 ナヴィゲーションのうまい下手や分担の手際のよさでまわれたCP数はかなり異なっていたが、ゲーム自体はみなよく理解し、回れていた。


▲スタート地点で得た情報で、分担を話し合う参加者


▲CPにある次のステージの方位と距離からCPの位置を作図する参加者


▲集めた情報を持ちより、その後の分担を話し合う参加者。

なおこの日はもう一つのプログラムとして「お手紙オリエンテーリング」を行なった。道案内をすることの多い業種だけに、こちらも「道案内の難しさを改めて実感できた」と、一定の評価が得られた。オリエンテーリングには、工夫次第で様々なスキル育成を可能にする課題が含まれていることを実感できた。