この種目の可能性を感じて、あちこちで運営に携わって、パトロールと称して一緒に走っているが、実は参加者として真剣に走るのは5年ぶり?くらい。2年前には田島利佳と組んで12時間ロゲイニングに出たが、3時間で、しかも個人戦。自分の力を限界まで引き出さなければならないレースで、自分がどのくらい戦えるのだろうか?先週のアドベンチャーレースのラフトの疲れの残った腰と右ハムストリングは大丈夫だろうか?始まる前からスリリングな大会だ。
オリエンティア以外の参加も多いと主催者の木村君から聞いて、急遽前日の講習会を思いついた。多分初めてに近い人もいるのだから、ちょっとしたヒントを聞く機会があってもいいだろう。それに講習会で知り合えば、新しいつながりもできるのだし。当初は1名の参加と聞いていたが、会場に行ってみると、10人の人が、ちょっと遅刻して到着した僕を待っていた。自己紹介後、早速読図とロゲイニングの戦略を講習。この戦略は、柳下のロゲイニング道場をまとめて、僕なりにアレンジしたものだが、講習資料を用意する作業は、基本的な戦略を確認するいい機会となった。とにかく基本に忠実に。
まずは事前準備だが、ロゲイニングの場合広範囲に移動する。どう回るかの戦略は非常に重要なウェイトを占める。もちろんその最終決定は地図を見てからするのだが、それ以前に発表されたエリアにどのようにコントロールが置かれる可能性があるのか、また各地点間の移動にどのくらいの時間がかかるのか。幸い、このエリアは美ヶ原・霧ヶ峰の山と高原地図のエリアだったので、そこから登山者の一般的コースタイムを拾い出して、だいたいの地点間のタイムを出してみた。この作業をすることで、3時間30個のコントロールはかなりの割合を周り切れる可能性が高いことが分かった。そうすると基本戦略は、端から取りこぼし無く取っていく戦略になる。
地図を10分前にもらう。セオリーにしたがって、一群のコントロールの合計点数を出して、どのエリアの得点が高いかを検討する。昨日の講習会で、やしま湿原の木道は走行スピードが落ちる(走ってはいけない、観光客が多い)から、端から避けた。そのコントロールを入れたとしても、北辺は380点くらい。それに対して、スタートに近い南は途中のコントロールを入れると340。南は効率がよいので南からいくことにする。車山から北東角の101点までは点数が高いCPが多く、とりこぼせない。どうしてもループ状にルートを組めないところがある(72とか45、後半になると69)こういったCPは展開を見ながら、拾うかどうするかを決める。
大まかには、南の安くてとおいところを除いて全てとり、車山の96に向けて登っていく。東辺とその一列内側のコントロール群をどうするかは、最初の時点では検討が着かない。東辺を回って、時間に応じて44から直帰するか、93、69、47と、一群のコントロールをとるかを調整していけばよい。スタート時に決めるプランはだいたいこのくらい。
そんな話しを柳下としていると、元々北を回るつもりだった柳下も南周りに方針を変えたらしい。
スタートから前半は、淡々とプランをこなす。67は一群の選手で向かったが、その後はヤギ君との二人たびになる。昨日富士山に登ってきたヤギ君は明らかに切れを欠いており、つらいがちょうどよいペースメーカーになってくれた。二人で、ほぼ同じペースで97、43、102をとって、池のくるみの分岐へ。この手前で30分たったことを確認する。
ここで僕は距離をみて、元来た道を46近くまで戻って、クロカン道を平坦に走るつもりだというと、ヤギ君はだらだらの坂登りをするというので、分かれば。僕が途中地図を落として30秒くらいロスしたので、このルートはほぼ互角であった。その後ヤギ君は70を捨てた(帰りに取るつもりなのだろう)が、僕は、ここは82の方に最後は回るつもりだったので、70をとって、分れた。出入りに使った時間は約2分。
あとは、79をとって登っていくだけだ。問題は72をとるかどうか。車山の山頂には90分時点では着きたい。79で60分だったので、30分はかからないだろう。そう思って72をとりにいくことにした。下りは2分だが、登りは6分だろうと予想したら、そのとおりだった。だが、90分までは十分時間がある。車山山頂までの道はうねって長いが、思ったより走りやすく、88分でクリアして下りに入る。
このあとはほぼ計画とおり、東辺を取り尽くしていく。80から101は20分以内という目標を立てたが、80から見る101のピークははるか彼方だ。途中に30m級の登りも2つある。やはり登りになるとペースダウンするが、101についたのが1時間55分。これは内側の一群のコントロール(93、69、47、92)をとっても十分いけそうだ。厳しければ69を捨てればよい。さすがに下りは早くて、44のしたのWCが2時間6分。この先54分なら、69は間違いなくとれるし、83も射程に入る。
さすがに93への100mの登りは2時間を過ぎた脚には辛い。遙か上の方に見えるのだ。急傾斜ではほとんど歩いた。そして69の分岐へ。ここが2時間22分。この時点で概ね95を15分前に通過していれば、悪くてもそこから直帰で安全圏内。早く道路に登れれば82も射程に入れられる。そう考えると22分で69を取って95まで降りることは十分可能に思われる。69に登っていくと、ヤギ君とすれ違う。ここで会えるんだ!タイム差はほとんど広がっていない。少し元気になる。69の登りは辛いが、下りは比較的易しく、47までは4分で下れた。その先も順調に下れ、疲れてはいるが、脚も動く、83も取りに行くことにする。最後に82を諦めれば、間違いなく間に合うだろうから、少なくとも+1点にはなる。
95まではだらだら登りでやや辛い。もってきた水分が少ないのも利いている。心拍数も上げているので、酸素不足で思考力も落ちかけている。95には16分前に通過。間違いなく間に合う。
問題は95からの登りだった。道路まで40m登っていることはルート検討で気づいていたが、誤算だったのは川になっていたことだ。このためたった800mほどの道路までの登りに8分も使ってしまった。82への分岐に来たのが8分弱。その先の長さは何度も測っていたが、だいたい1400m。km5分なら行ける計算になる。もしオーバーしても1分以内には収まるマイナス100をくらってもトータルでマイナス18。プラスなら82。五分五分の確率なら期待値からしても当然掛けるべきだろう。
今思えば、この防火帯でもう少しがんばるべきだったが、なかなか最後が見えないうちは疲れた身体はいうことを利かない。82通過時が4分前。これあと1kmはないが、ほとんどアウトに近いタイムだ。下りも岩がちでトップスピードではいけない。舗装道路から先が約400m。ここで2分弱。厳しい!
最後は緩やかな登りだったこともあって、10秒ほど間に合わず。
減点は食らったが、自分が最後どのくらいがんばれるのか、その時どのくらいのスピードで移動できるのかは分かったし、最後に分刻みで作戦を変更(というよりは確定か)したのは、ぎりぎりの時間を狙ったこそだろう。それが今回の大きな収穫であった。
反省はデフをよく読んでいなかったこと。読んでいれば、97の防火帯からまっすぐ林をつっきれることがわかった。もう一つは装備。ウェストバッグはやはり給水という点では無駄が多い。ハイドレーションなら倍の水を入れて、もっとフットした状態で持てただろうし、何より給水時のロスや地図からの意識の離脱がなかったはずだ。やっぱり用具は侮れない。
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1番は、それほど下った印象はなかったのに、いつのまにか東西の道に出ていた。コンパスによる整置がうまくできていなかったようだ。マグニファイアを装着したのも一因か。 |
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1から少し出たところで北回りルートがよくみえて「ちきしょう」と思った。距離と登りは地図のとおり。北回りは200m以上長く、登りは20mほど少ない。まっすぐルートは読めないが、第二東名のところでも10mほど下っているので、やはり北周りルートが上か?実際に走った選手のラップを比較してみたい。 |
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3はほぼベストラップ。4は、最初6と勘違いしていて7から回ろうと思ってしまったが、3の南の尾根の低い点を見つけて、南回りに決定。ルート距離は意外とあって、180m。走りやすさを考えると、南の勝ちか? 7→8は実線、破線のルートが見える。破線ルートは地図で見る以上に現地でコンターを拾いそうだ。地図で見る限りでも破線ルートは上りが10m多い。上周りでベストラップ。 9は、ほぼ思い通りのルートが描ける。アタックで1分ミスってトップラップヤマグチと40秒差なので、かなりうまく走れている。 10は、地図表現は岩崖だが、現地がちっとも岩崖らしくない。上からみるとフラッグが根本にきっちりついていないせいか見えなくて上に探しにいってしまった。トップ2分に対して2分の大ミス。 |
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10→11も、ぜんとく、カッシーの入っていない段階ではベストラップ。地形の弱点をうまくついてうまく走れたせいだろう。 12はトップ山口と20秒差。コントロール前の尾根の切り方を工夫すれば、十分詰められたタイム。強引にハッチの竹藪を通過したらえらい骨が折れた。 13は隣の尾根のやぶに入ってしまう。 |
| こういう登りが多く、スピードを殺される、その反面細かい地形のどこを通るかでタイムに差が出るレースではまだまだ戦えることが分かったのは収穫だった。最近はトレーニング量が増えたので、決して速くはないが「根性」を要求されるロングならまだのびしろがあるのかも。 反面オリエンテーリングは随分下手になっている。マグニファイアのせいもあるが、整置がちゃんとできていなくて、尾根や谷を切ったあとの方向維持に不安を感じ、尾根→谷、あるいは谷→尾根で一瞬立ち止まってしまうことも少なくない。目もちゃんとルートを追えていない。知覚・運動技能は練習量が少ない分明らかに衰えている。 |
日本アドベンチャー協会が主催する初めてのシリーズ戦。ひょんなことから出場することになった。チームは阿闍梨の田島と笹原まどか。まどかさんの力量は未知数であったが、女性二人のチームであることを考えると、当然僕がフィジカルのサポートに回る。その分できたナヴィゲーションの隙を利佳ちゃんがどのように埋めるか。それを課題として設定してレースに臨んだ。
レースは、約1.5kmのオリエンテーリング、10km近いラフティング、その後廃道を含むシングルトラックのMTB、そしてロードでの移動。いずれにもナヴィゲーションの課題が用意されている。
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オリエンテーリング いつもは利佳ちゃんを駆り立てて前の位置をキープするが、今回はまどかさんの体力を考えスローペースで集団の3/4くらいの位置をキープして進む。1は沢の中で、だんご状態でCPへ。2は250mほど登った尾根の上だが、送電線があるところを見ると、どこかに管理道があるはずだ。それを見つけることだろう。途中ショートカット(a)を試みるが、上の林道に出てみると、少し下に管理道の入り口(b)が見えた。ショートカットは結果として特だったかどうか分からない。 主尾根までは快適な管理道。尾根線上にも気持ちよい道がついている。コントロールへの急登をあがり、ショートカットしようとしたところで、利佳ちゃんから声がかかる。尾根の傾斜変換についていたコントロールを行きすぎるところだった(c)。まどかさんにできるだけ短いルートを歩かせることに集中したことがあだになった。 |
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cp3までは緩やかで気持ちのよい尾根道。dやeの部分、特にeで緩やかな尾根の分岐を明確に捉えることができればよい。見通しもよく、特に問題なく通過 |
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次のコントロールは、林道から送電線の鉄塔のある尾根に下り、さらにそれを下り切る手前を左斜面にくだる。「階段」というヒントがある。「階段」というのと地図に追記された道からは、そこがどんな場所かイメージしにくい。尾根に登る神社への道みたいなのを意識するが、それにしては方向が変だ。 その意識があったせいか、あまり尾根筋から離れられず、フラッグをみないまま、ほぼ尾根の先端まで行ってしまった。結局高速の側道に出て、そこから戻るようにコントロールへ。5分近いロスをしているかもしれないが、コントロール位置はおそらく実際には○の位置にある。仕方ない。むしろスタート地点から、この尾根をよく観察しておくべきだった。 |
| ラフトのナヴィゲーションは難しいものではないが、痛恨はCP10の水路の入り口。随分上流にラフトを止めた先行チームが下流に探しにいっているのは見えたので、なるべく下流にラフトを止める。最初に水路に見えたところを探すが、そこにはフラッグはない。実際にはその下流50mくらいのところの岩陰にあった。あとでレースブックをみると「洞穴」のようだと書いてある。地図でも見切れたのかもしれないが、ナヴィゲーションが甘くなっていた。 レースブックを十分活用できなかったのは反省点。 |
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MTBの最初の2CPは道路なので、それほど難しくない。ここは本来僕がまどかさんのフィジカルなサポートをして、利佳ちゃんがナヴィゲーターをしなければならないところだが、利佳ちゃんも地図の細かいところを十分読み切れていない。CP14では、アタックポイントへのアプローチがやや甘くなってしまった。気づいた僕も声をかければよかったのだが。 CP15で道は終わり、地図上には徒歩道もない尾根へのアプローチと2kmほどの尾根のナヴィゲーションになる。ここは事前に「間違えて整備してしまった脇道がいっぱいあるから」といわれたにもかかわらず、かなり甘いナヴィゲーションをしてしまった。 CP15から沢を詰めるところには、やはり送電線の管理道があり、これを登ればいいことは容易に分かる。2番目の沢の分岐(h)で、左右両方の沢に道らしいものがある。より管理道らしいこと、もともと左側にある主尾根に最短距離で上がることを考えていたので、あまり躊躇せず左を選ぶ。もし左側の道の入り口に壊れかけた管理道の階段らしきものがあれば、もう少し迷っただろう。 試しにまどかさんのバイクも持って2台をかつぎながら歩いてみるが、意外と持てるものだった。 CP16への尾根たどりは正直なめていた。東に方向を変える尾根から外れて鞍部に降りなければならないことは理解していたし、オーバーランの危険も予測していたが、そこに降りる廃道を捉え損ね、やぶこぎでロス(i)。 |
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その後僕が先行したものの、時々まどかさんの自転車を気に掛けたりして、ナヴィゲーションはおろそかになっていた。ふと気づくと、尾根は二つに分れているが、地図でここだと思うのに、地形が全然対応していない(k)。jの手前ではないかとばかり思っていた。東に下ってみるが、jの手前だとすると、降りすぎている。では北向きは?これも降りすぎでおかしい。西に見える尾根や北正面にほのかに見えるピークは?全然同定できない。これはもう一度偵察のつもりで東尾根に降りるしかないと思い3人で3分くらい降りて送電線の鉄塔が見え(L)、謎は氷解した。 それにしてもどうして、jのようにはっきりと方向を変える尾根の地点を同定できなかったのだろう?ここがMTBナヴィゲーション(しかも、必ずしも運転性のよくないシングルトラック)の難しいところだ。これも事前に強くjの二つの直角曲がりを意識していれば、そこを通過したことは容易にわかったはず。 北か東かと迷った時点ですでにルートを外れていたのだ。利佳ちゃんも左に下る道が目にとまっていたが、僕に注意するには至らなかった。このあたりの役割分担や協力は重大な課題だ。 結局このミスのせいで、その先に進む関門を通過することができなかった。たったの2分。 「ファンタジスタ」の看板を下ろしたくなった。だが、サッカーのファンタジスタだって、おそらく数多い失敗を繰り返しながら、自分を高め、真のファンタジスタになっていったのだろう。 まだまだ課題は多い。その課題に気づかせてくれたコースディレクターの原人(高梨)さんに、拍手! |
前から興味はあったが、「しもやけになりやすい」、「体脂肪率が低い」などの理由で躊躇していた雪山にチャレンジすることにした。仕事がらみなので、やや不純な動機ではある。こんな機会があったら、文部科学省の登山研修所の講習会で知り合った長岡さんにぜひ依頼しようと思っていたので、彼のホームページを見た。ちょうどよい初級冬山講習があるではないか!プライベートレッスンも視野に入れていたので、これ幸いとばかり申し込んだ。
ナヴィゲーション・マスターになるためには、冬山でのナヴィもできないとね。 今回は、長岡さんが事前講習して、プランニングまで済ませた受講生3人と一緒だったので、その点でも、自分自身の冬山の経験値を高め、読図上の課題を発見すると同時に、一般登山者の読図レベルを知るという三重の意味で有意義な講習だった。
| 講習は一日だが、前日は雪上キャンプ。粉雪舞う中でテントの設営。でもテントの中は暖かく、狭いのをのぞけば、快適な生活。長岡さん特製、キムチ鍋がおいしかった。 | |
| 事前にプランニングし、黒斑山までの14ポイントをチェックポイントに設定。もっとも難しい主尾根から南に分岐する枝尾根の分岐を同定しているところ。実際の登山ではここまでする必要はないのだろうが、長岡さん、厳しく指導。 |
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この後、ルートは地図上から大きく離れて尾根沿いに登っていく。こういうところの判断は初心者には難しいところだが、地形によく目をやることで対応できるはず。 登山道が地図通りでないことは、よく知られた事実だが、このGPSのログを見てもよくわかる(赤がログ。ただし一部は明らかにGPSの誤差と思われる場所もある)。 |
| 眺めのよい場所で地図と周囲を見比べる受講生のFさん。山頂からの帰りは天気もよくなって、雪山の楽しさを満喫。 | |
| 積雪がまだ30-40cmくらいなので、十分夏山の感覚で地図読みできる。考えれてみれば常磐インカレの地図調査をした時も、このくらいの雪は積もっていたな。登山道左手に地図では細くかかれた谷がはっきりわかる。 |
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| 登山道入り口に立つ「概念図」。こういうガイドマップはぜひ改善してほしい。あまりにデフォルメがすぎて、山域の概念が十分につかめない。何かの時の判断に影響しないとも限らない。 | |
| 長岡さんとは、それぞれ「地図読み」と「冬山」という得意な分野を出し合って、コラボしましょう、ということで別れました。 八ヶ岳あたりで、とまって読図しながらプランニングをして、現地で確かめながら登りつつ、冬山のテクニックも講習。 なんだかとっても楽しそう! |
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模型とその写真、それに等高線を描き加えた教材を使って、尾根・谷を地形と等高線から読み取る練習を行なう。ボーイスカウトの中学生、小学生が来ていたが、分かりやすかったとのこと。やはり地形の読み取りを覚えるには手を動かすに限る。 |
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尾根はピーク(高い方)から低い方に向かって凸になった等高線の、曲線の一番尖ったところを結んでいくんですよ!原理は簡単だが、実際の複雑な等高線になると、このように、いつのまにか尾根線を谷に延ばしてしまう人が出てくる。(赤で囲った部分) 原理原則を忠実に守ること、基礎はこれに尽きる。そしてそれを確実に習得することが、どんなシチュエーションでも地図を確実に読むことにつながるのだ。 |
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等高線の引き方のポイントを、プロジェクター映像をホワイトボードに映し、その上になぞっていく。 こういう形で、普段エキスパートが頭の中でおこなっている作業を表に出し、受講者に習得してもらう。液晶プロジェクタとホワイトボードがあればこそできる学習形態である。 |
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これは日曜日の大房岬少年自然の家でのオリエンテーリング講習の様子。まずは、みんなで地図読みとそれを使ったナヴィゲーションの練習をのんびりと。 |
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その後、40分のスコアオリエンテーリング。いい大人がフラッグ目指して駆け回る。オリエンテーリングの楽しさを味わってもらえたようだ。海の見える景色がすばらしい。 |
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MEでは、1走埼玉の高橋はミスをしながらも、貫録でトップで帰ってきた。その後2走のモグが愛知松澤の快走に軽く交わされ2位になり、5分差を付けられるも、ヨーロッパ武者修行から帰ってきた埼玉3走坂本が愛知3走の安斎をとらえて、トップに立つ。スペクテーター区間から最後のループに入る坂本。 結果はもちろんだが、スピード感あふれる動きの中にも基本に忠実な技術的動作が結果につながったことがわかるベストショット。 |
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静岡の1走和久田は、トップから遅れること4分?10位でタッチを受ける。すぐ後ろには東京鹿島田(カッシー)がいて、スタートフラッグまでのレーンで先行される。 鹿島田の動きはよかったが、今日は調子がいいせいか、少し遅れながらも、なんとかついていくことができた。1番コントロールがちがうせいか、スタートフラッグで分れる。スタート直後に鹿島田のスピードで併走できたことで、レース全体を比較的速いペースで続けることができた。 ルートはやや迷うが、冷静に考えても、左に回るしかない。小径が近づいたところで、やや甘いアタックポイントから直進。a地点でピーク状の部分に登ってしまう。少し先にフラッグが見えるが不安になってしまった。頭の中のイメージでは、こぶ直前までピークに登らないように読み取れていたからだ。あとで地図を見ると、確かにこのアプローチだと、こぶの前に一度ピークにあがる。その時は一瞬ひるんだが、歩測がもう少しいけること、周囲にこぶらしいものが見えないことから、決断して進む。ほんの1秒くらいのタイムスパンでの意志決定が、この日は冴えていた。 |
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2から3に向けてはカッシーの後ろ姿を10秒後くらいの位置でみながら進む。一人では出せないペースだが、ついていけないほどでもない。3のアタックではカッシーはぎりぎりまで引き寄せて、まっすぐ上がるが、こちらはその動きをみながら斜めに入る。このテレインではやや冒険ではあるが、先行するランナーがいる時にはその動きがコントロール位置の印になるので、問題ない。 4では、cの尾根とdの少し切れ込んだ沢を確認した。またkの文字の右側の急斜面を確認したので、安心してコントロールに寄っていけた。カッシーは脱出方向の高い場所に乗ってしまい、ここで逆転。 |
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脱出はeの尾根をとらえ、方向を確認してくだる。地図にない道がある可能性があるので、歩測をわすれずくだる。 途中の小道からも歩測をしてコントロールに近づく |
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これもアプローチは慎重に。そのために、切り開きに出た後の計曲線の角張った台地をとらえること、またそこから林に入るが、北西側の角(+尾根の分岐っぽい地形)も確認することを読み取りその通りに進む。北西側の角には地図にない道があり、多くの人が迷わされたことをあとで聞いたが、これだけ地図読みをしていると、その角の先にピークが見え、フラッグも見えるので、その角に道があったことさえ、後から言われて気づくほどだった。 |
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7はややカッシーに先行したものの、8へ向かう登りに入るとさすがに差が開き始める。これも先行者を利用して手前からなるべく短いルートでアタックするが、差を縮めることはできず。 |
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11はそんなに降りたつもりはなかったが、一段したの尾根にいて登り返した。5秒程度のロスか?少し歪んでいるのでは?カッシーとの差は縮まらず。 |
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13に向かう登りで完全にカッシーには置いていかれた。カッシーのコースはこのコントロールはないらしい。道に出て、左の建物を確認し、少し舗装道路を走ってやぶの切れ目よりまっすぐピークを目指して走る。尾根状になっているので、自分が正しい進路にいるとわかる。ピークから前方に延びる尾根をみて、その右の沢状の斜面に少しくだった瞬間、それは一つ先の凹地に落ちる沢だと気づく。左にもう一つ尾根の小さなふくらみがあることが見え、それに違和感を感じたのだ。少し地図が甘いような気がするが、それにしても冴えていた。 15への脱出は、ルートへの迷いが現れ、やや雑でふらふらしたオリエンテーリングになり、少しロス。 |
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16へのアプローチも尾根を最後までいって、急斜面が見えてから左にいってもよかったが、地図にないオープンになっていたので、ふらついてしまった。こういうところでも、確実なアタックができるようにならないと。 |
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17へは道をたどるだけのはずだが、kのあたりが伐採で道は全くなくなっていた。先行者の動きを追って走りやすい場所を走っているうちに(カッシーも遠目に見えた)、どうも北側にそれてしまったようだ。Lと書いたあたりでいったい自分はコントロールに対してどの位置にいるのだろうと考え地図を見ると、自分が走っているのは尾根で、それがLの北側の尾根だと分かる。では左によせれば、T字型にあたる道が見えるはずと考え寄せてみるとそのとおりだったので、その分岐(実際には分岐になっていた)からアタック。 |
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18へは台地から一段おりた沢をたどればいいと安易に考えていたが、見通しが悪く、台地からの下りや18の文字の北側のピークもはっきりとらえることができず、やや不安になりながらも、低いところをとらえ、西へ。 この際、沢の中央によってしまったので、もっと右(北)斜面に寄せないといけないのだと思い返して右に寄せるとちょうど正面に穴は見えるがフラッグはない。(右)後ろを振り返るとフラッグが見えた。15秒くらいのロスだが、何人かの選手がここで少なくないミスをしていることを考えれば、よく踏みとどまったと言えるだろう。 |
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スペクテーター区間の終わりからほぼまっすぐ進めた。道にあたったところで、特徴的な地形を見てとることができたので、そのまままっすぐ進む。道のあとの距離感がややおかしく、手前の62(p)を見て一瞬あれっと思う。併走していたモグの動きで先に進まなければならないことがわかり、21へ。 22は直進だが、もう少し上に出ているつもりでいた。Rのピークを見て方向修正。 ここではモグに先行していたが、登りで抜かれる。 |
| 思えば8月の5日。日沢の大澤杯では、50分をトップスピードで走ることができず、スピードの不足とスピード持久力の不足を痛感した。それからほぼ週2回くらいはスピードトレーニングに質量ともに不十分ながら取り組んだ。スピードトレーニングはほんとうに1年ぶりだった。CC7では登りが多かったせいか、その成果はでず、トップと10%の差がついた。ここではテレインの性質もあるし、カッシーとの併走など条件に恵まれたものの5%を切る対トップ差で走ることができた。概ね課題解決には成功したと言えるだろう。 レース中、胸が辛くなることもなかった。もう少しの間、戦えそうな気がしてきた。 |

事前に宮内に下見をしてもらったものの、チェックポイント設定は当日の夕方となった泥縄のナイトオリエンテーリング。1まで自転車でいって、フットで軽く山を一周し、1に戻って再び自転車で次のチェックポイントに向かうという設定。
短いコースとはいえ、ナイトの基本的課題が詰まっている。2まではつなぎだが、3では、沢の入り口を見つけ、その沢を詰めるという課題が待っている。暗いとは言え、登り口は比較的沢がはっきりしている。特に左側の斜面な壁状に見えるのでそれを手がかりにすればよい。一緒に回ったMさんは沢の入り口で少し北に引きずられてしまったが、沢筋を探して正しいラインに戻ってきた(a)。
難しいのはその後である。bのあたりを見れば分かるように、上流部では傾斜が急で、沢筋もはっきりしない。設置をした時には薄暮だったので、それでも3があるスカイラインが見えた。そのスカイラインは夜には全く見えない。コンパス直進も甘かったようだ。高度計を持っていたので、多分鞍部をずれてそれより西側の尾根に登っているらしいことは分かったが、うっかりしているうちに斜面が南を向いていることに気づいた(C)。そこで尾根線らしいところまで戻り、コンパスをみてほぼ東に進み3を発見。
明かりのある時間とナイトを連続して移動すればこそ実感できるナイトナヴィゲーションの難しさだ。
三角点まではとにかく登ればいいが、それも遠くを見ることができない夜にはやや慎重さが必要だ。ときおりコンパスを見ること、常に自分が周囲より高いことを確認し、進む。ここは実は踏み跡があるのだが、その踏み跡が分かりにくくなると、Mさんはクレバーにもかがんで低い位置でライトを照らし、踏み跡のつながりを見つける。
気づくと山頂に出ていて、三角点の石柱もあった。ここで方角を確かめ4方面の尾根に乗る。途中オープンのヤブに出るが、ここもMさんは地形(尾根線)を求めてそつなく進む。
5は大局的に見ると尾根の分岐を右に下ればいいのだが、局所的(eのあたり)を見ても尾根の張り出しは明確ではない。尾根が北方向に曲がること、そして高度だけが頼りだ。果たしてe方面の尾根は見えないが尾根の方向が変わること、fにやや平らな尾根が見えることが分かる。およその方角と尾根の北側の斜面にいることを意識しながら下っていく。その脇をすすっと柳下・高橋が下っていく。今日富士登山マラソンを3時間10分で走ったとは思えないスムースな動きだ。さすが柳下。
下に下るほど、藪がきつくなるのをうまく避けながらも、南にあるはずの尾根を意識し(尾根ごしに明かりが見えることを意識し)下っていく。下り過ぎれば、傾斜状の尾根ではなく平らな尾根によってスカイラインが形成されるので、分かるはず。そう思いながら下っていくと、最後は開けた部分に出て、やや下に鞍部らしいものが見えるので、そこに向かってくだる。
ここは沢筋に沿って南に降りると楽だと話しておいたので、Mさんも南にくだる。上流部は沢がはっきりしているので、そこを下る。沢が緩やかになったところから、Mさん、少し右にそれはじめる(gの実線に対して破線)。Mさん、基本的なナヴィゲーションはうまいが、こういうルートファインディングにやや甘さが見られる。こういう場所では、このずれは小さな差しかもたらさないだろうが、場所によっては大きなロスにつながる勘違いにつながり兼ねない。
アドベンチャーレースとオリエンテーリングのナヴィゲーションは、盆栽と森林伐採くらいの違いがあるが、こういうルートファインディングに思い至るのも、オリエンテーリングをしていればこそだと思った。
昨年は、世界選手権のため出場できなかった安曇野アドベンチャーレースだが、今年は、世界選手権が8月になった関係で、出場できることになった。昨年9月に同じ村越・田島・宮林で里山アドベンチャーに出場し、2位になったが、田島嬢は今一つチームワークがお気に召さなかったらしい。結果もチームターザンと44秒差と涙を飲んだ。その雪辱戦ということで、同じメンバーで臨んだ。
今回の安曇野は、名付けて「ビッグビーンズ」。読図・ナヴィゲーションのあらゆるスキルを駆使して安曇野(っていうか、北アルプスの前衛だな)にちりばめられたCPを見つけるのが基本コンセプトだ。3つのエリアのそれぞれのゲートCPの位置は空中写真で与えらる。写真から地図に写っているはずの特徴を読み取り、地図と対応させる必要がある。その他、GPSのログでCPを探すセクションやら、アバランチビーコンを使ってCPを発見する課題やら、ナヴィゲーションに関する課題なんでもあり。聞くからにとっても楽しそう!

結局台風のため、総合課題のステージ3のみでのレースとなった。図はその核心部のラインオリエンテーリング。大峠を越えて、G地点まで正確に旧道をたどり、途中にあるcpを発見するのが課題である。
cpとあるのはチェックポイント。アルファベットは本文参照。ピンクのルートが実際に歩いたルート(GPSログは未確認)
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またしても、主催者の小林さんとは、レース前から互いの腹の内を探り合う展開になった。最初にブログに掲載されていた写真が、結構難しかったのだ。僕らは普通地図を南から眺める事になれているので、空中写真を見ても、無意識のうちに南からの眺めと思ってしまう。中央を左から右に流れている川は、南からとったものなら当然安曇野の西側の山塊からということになるが、どう考えても答えが見あたらない。写真を見なおすと、建物の左側に影が見えているではないか。つまりは東を向いてとった写真ということになる。そうか、安曇野の東側の山塊で、川は犀川なのだ。それが分かれば、比較的簡単に解答に至るが、無意識の視点限定を誘導するなんて、小林さん、なかなかやるなあ。 送られてきたプログラム情報とともに見本の空中写真が同封されていた。家に帰って一休みした22時ごろから見始めた。手元にまだ1:25000が届いていなくて、カシミールの1:50000図でみたので、新しい道ができていたりして、やたら難しかった。おかげで睡眠を1時間削る羽目に…。小林さんは、「易しいですよ」みたいなことを言っていたが、それは地元を知っているからこそ言えること。実際、今回のレース前後に泊めてもらった安曇野在住の、かつての弟子せつ収子は、ブログの写真を見て「すぐ分かりましたよ」と言っていた。 そんなこんなで、小林さんと僕がブログ上で牽制しあっているうちに当日がやってきた。台風4号の直撃で、レースの予定は2転、3転、結局総合力を試すエリア3に限って行なうことになった。しかも、スタート時刻が30分も早まっていた。朝起きてからその事実を知った僕たちは、収子の家であたふたと準備をして、会場へ。ブリーフィングもぎりぎり間に合い、スタートとなる空中写真の配布時点では、まだ完全に準備ができていない状態だった。 さて、その空中写真。考えようによってはかなり難しく、実際スタート後1時間以上考えても分からず、小林さんに教えてもらったチームも数チームあったとか。あるいは、全然場違いの有明山だと思って、その山頂まで行ってしまったチームもあったらしい。しかし、よくみるとヒントがある。CPが置かれている手前の山の中腹に林道が走っているのだ。林道自体は見えないが、雪の積もった時期にとったその写真は、雪の積もったのり面が白く同じ高さに連なっている。2000m近いところまで林道であがるとブリーフィングで言われている。つまりは写っているのり面のところに林道があるのだ。 一口で標高1800mの林道というが、登り1200mのマウンテンバイクは阿闍梨にふさわしい苦行である。僕らは、利佳ちゃんがパンツを脱いだのと、1回行動食をとるために止まった以外は淡々と止まらずにCP11を目指した。トランジット地点についた時には、まだスタッフの準備ができていなくて、5分ロス。そこでランの装備を整え、CP11はピークというヒントをもらって、そこまでは地図もみずに、目視だけで到達。 |
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むしろ、送電線までの尾根は思ったほどの難路ではなかった。盛夏を過ぎる前のクマザサはまだまだ若かったし、スタッフが通ったと思われる跡がかなりはっきり見て取れる場所もあった。ピークからの下降地点(a)には新しいピンクテープが巻いてあって確信を持てたし、そこから一段さがったテラスの角から下る尾根(b)も、せっかく使えるGPSも活用して、確信して下ることができた。2年半前同様、時々右にずれそうになるのをトラバースしながら修正して(cあたり)下っていくうちに、予定した標高より40mほど上で道(d)に出た。あきらかに送電線の保守道。これを下れば、スタート地点そばの鉄塔まで連れていってくれるはず。なんだ、クマザサ全然元気じゃないじゃん。 くせ者はその後だった。地図を見ると、送電線の鉄塔の少し上から廃道が始まっているのだが、その入り口が見つからない。後から1:50000を見ると、なんと鉄塔の位置が間違っているのだ。1:25000では鉄塔は巻き道の下についているが、実際には地図のeあたりの黒い印のところに鉄塔がある。1:50000は今は1:25000からの編集図だと思うが、どうしてこんなことが起こるのだろう。 その時はそうとは知らずヤブの中を少し格闘。少しでも道らしきものを上下に探しながら進むとやや下に明らかに廃道らしきものを発見(f)。なんで、鉄塔より低い位置にあるのだろうと思ったが、上のような事情を知り、後で納得。 gまでは比較的廃道も分かりやすいが、沢を詰めたところで、廃道を見失う。対面の斜面を見るとどうも崩壊してしまったらしい。遠目に同じ高さを確認しながら、そのラインを守ろうとする。どうせここは崩壊だから、道はないしばらく我慢だろう。 下にはありそうな気配がないので、上を注意しながら進むとくっきりしたオレンジが見え、CP12を発見。 |
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(上図) hまでは気持ちよく道をたどれるが、そこから再び道がわかりづらくなってきた。地形を頼りに少し沢筋をつめ、小さな尾根を巻いて隣の沢に、と考えて進むが、ここでのナヴィゲーションはやや甘く、鋭い沢に沿ってやや登ろうと思った時にはすでにi点にいたようだ。ここでGPSを使えばよかったのだが、登りすぎて、さすがにおかしいと思ったj地点でGPSを確認し、下る。ロス5分以上。 その後のk地点はクマザサのヤブで全く分からない。やや救いなのはクマザサの背が低くて地形に対する見通しが利くこと。進む方向を合わせて、地形との関係がおかしくならないよう注意しながら進む。それほど離れてはいないと思うが、ラインだとどこにコントロールがある分からない。現在地に30m誤差の確信が持てないまま、何度かGPSで修正を繰り返しながら進む。ほぼラインどおりに進めたようだ。沢に降りたl地点にはピンクテープがあり、そのまま直進すると隣の沢にCP13を発見。 この区間はささやぶの中で現在地が分からないことに精神的に参っていたし、動きも遅かったので、体温が下がってきた。数年前、ノルウェーの高山で経験したような低体温症の兆候が出始めていた。 クマザサとの格闘の結果が実ったこと、その後しばらくはクマザサも少なく、体温を奪う水との接触も少なかったせいで、だいぶ元気になった。そして、峠への最後の登り。 沢の分岐でGPSも使って位置確認。「おいおい、この尾根登るのかよ。ナイトだったらえらいこっちゃ」そう思いながら、倒木やら岩崖やらを避け、少し登ったところから、地図に従って尾根線の向かって少し左の地図にない小さな谷を詰める。ここはさすがに地図があまい(茶色の修正等高線参照)。 n地点まで登ったところで、ほぼ峠に標高が近づいたことを高度計で確認し、左手を見ると、鞍部らしきものが見える。一応コンパスで方向も確認し、あそこが鞍部だろうと考える。尾根ラインも岩がちになってきたので、ここでトラバースをすると、どんぴしゃ、峠のすぐ上にでてcp14発見。 |
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cp14の峠にはしっかりと道の跡があった。東側の道は、いったいどこについていたのだろう?逆に西側の下りは比較的分かりやすく、自然に林道におり、あっという間にcp15に到着。 こういう林道はくせ者なのだ。地図を見るとcp15の先、旧道はけっこう下っている。それに対して林道はさほど傾斜がない。鋭角で道が交差している部分は林道による地形の改変で長い距離旧道が破壊されているので、入り口は分からないと見なければならない。 林道を少しくだったp点で降りやすいそうな場所を探し、林道から旧道までの距離を正確に把握して、そのあたりを探すと旧道を発見。 途中、旧道からくの字型にずれているのは、多分地図の誤り、実際の旧道はこの形になっていた。その後、急斜面の裾を道はつづら降りで下るので、しばしば旧道は崩壊し、トレースが難しくなる。ただしこの部分にはピンクテープがまたもや増えるので、それも手助けにしながら進む。一カ所、旧道が崩壊した地点(q)で下りすぎ、再び旧道に戻るもその間にcp16をスルー。この位置は今でも疑問でひょっとするともう少し東かも。ともかく、G地点までいき、cp16のスルーを知る。q地点でルートを外したことは分かっていたので、まあすぐだよと自分を励まし、戻ってcp16をゲット。最初にここを通った時、宮林さんに少し戻って確認してもらったが、もう少し徹底してやれば良かったと後悔。 このミスでまあゲームは面白くなったのだが・・・ |
| 林道をやく3km?ほど戻りMTBでの戻りへ。後ろの男山は10分前後に迫っているらしい。近道の林道経由で降りることにする。利佳ちゃんはがんがん進んでいくが、僕はダートの林道にまだ慣れていないのと、マップホルダーが緩んでしまったり、レインウェアの裾がギアに絡まったりでスピードが出ない。途中、緩んで傾いたマップホルダーを直そうとして、手を出した瞬間に前転して、顔から地面に落ちたりもした。擦り傷だったのが幸い。 シューティングで、とうとう男山に追いつかれ、最後は約1.5kmの登りスプリント勝負。そこまで登りでは宮林さんに牽引してもらった利佳ちゃんは元気で、僕の方が限界だった。交代して牽引してもらったが、それでも、泣きたくなる辛さだった。登りではずっと僕か利佳ちゃんを牽引していた宮林さんはすごい!結果的にはこのスプリント勝負で勝負が決まり、二度目の安曇野優勝となった。 それにしても、毎回安曇野は、これでもかというナヴィゲーション課題が用意される。今回のラインは、「道がある」と確信できる参加者にはまだしも、これを準備したスタッフの苦労は想像するに余りある。感謝したい。アバランチビーコンの利用など、マニアックな方向に走って、やや敷居が高くなってしまったのは残念だ。徐々に難しくなる課題で、多くのチームに参加チャンスができることを期待したい。(そういう話をレース後チームメイトとしていたら、小林さんと牽制しあって、課題を難しくしたのはおまえだろ!と言われてしまった。もしそうだとしたら名誉なことだ)。 |
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GPSログを見ながら更なる反省(水色がGPSログ:ただし、直接デジタルデータを入れたのではなく、jpgに落としたものをトレースしたので、若干の誤差あり) 体感ルートの赤とGPSログ位置が20mほどずれている。周囲の地形の記憶からすると体感ルートが合っていると思われるが、赤ラインももう少しGPSログよりに描くべきだったようだ。特にGPSログのbのあとの急斜面直降は不自然である。 送電線の保守道に出た位置は随分体感と違う。dの●(アルファベットは見えない)ではなくて、その手前で青が赤とクロスする少し手前で方向が変わる青上の地点で保守道に出ているようだ。 |
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ラインオリエンテーリングのスタート地点の鉄塔の位置については、1:25000図の間違いの可能性を強く指摘したが、このログを見ると、1:25000図の鉄塔のあたりまで明らかに行っている。やはり1:25000図の鉄塔の位置はあっているようだ。旧道の絶対位置が間違っているのだろう。その証拠にGPSログはその後、地図の道よりかなり下の位置を走っている。 それにしても、1:50000図の間違いはなぜ生じたのだろう。その原因に興味が尽きない。 |
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もっとも苦しんだcp13手前の広い沢を横切る場所。道がなぜか北西方向を向いているのを不思議に思った覚えがあったが、その軌跡がh付近のログにも現れている。意外だったのは、この地点ですでに小さな尾根を越えてしまっていたことだった。これは全くその時には考えていないことだった。GPSログが北西から南に大きく変わるところで、まだh地点の少し手前にいると思い、「小さな尾根を越えなくては」と思い続けていた。これがその後の迷走につながっている。 思い起こしてみれば、この南向きに方向が変わる地点では随分深い谷を詰めた。この時点で気づくべきであった。 j方向にオーバーランをしたあとは、ゆっくりながらも、なんとか道をトレースしようと格闘し、それが実を結んだ跡がGPSからも分かる。我ながら涙ものである。 |
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いったい峠にあがる旧道はどこを走っているのだろうと思った部分は、思ったよりも旧道の位置より北を歩いていたことが分かる。このあたりの尾根線は、前にも指摘したようにかなりラフに描かれているので、実際の尾根ラインは地図よりも少し北にあって、道のある位置は実は左の沢の本流自体だったのかもしれない。この逸脱はさすがに、不可抗力だろう。 |
1年2か月ぶりに行なった、一般向けの読図講習会。今回は、講習後も手元で活用できるテキスト(pdf)を作成して臨んだ。
内容は、ほぼいつものとおりで、以下のようなものだった。
1.山岳遭難の現状(10:00-)
2.なぜ道に迷うのか、どうすれば防げるのか?
3.読図の構成
現在地把握・ルート維持←プランニング
4.読図の基本(11:00-)
1)等高線から地形を掴む
2)地図を整置し、方向・進路を把握する
(昼食)
5.プランを立てる(実習)
6.現在地を把握する(実習)(12:00-)
7.ミニ・オリエンテーリング(実習)ABグループ(13:30-)
地図を読んで目的地に向かう
8.まとめ(15:00-) 読図のポイントを振り返る
| まずは、室内で山岳遭難の状況、読図のポイントを解説。いつものように、プロジェクターで写真と地図を写し、それに対して注目すべき点を描き込んでいく。 プロジェクターでの講習をする人は多いが、それにホワイトボードを組み合わせる講習はあまり見たことがない。村越オリジナルの講習法。 ナヴィゲーションのための読図のポイントである「現在地の把握」「ルート維持」を徹底的に頭に入れてもらう。 |
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| 今回は、アシスタントの宮内も講義を担当。等高線についての解説中。 | |
| 午後は、山の中での実習。前半は現在地の把握。現在地の把握のためには、1)周囲を見て頭の中で地図化する、2)その地図に合う場所を探す、3)確認する。 地図を見ながら現在地を確認する参加者 |
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| その後は、自分でルートを維持してもらう練習のオリエンテーリング。事前に室内でプランを作成し、可能な人はそのプランだけで進んでもらう。地図から何を読み取ればいいかを意識してもらう練習だ。 | |
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今回利用の地図とコース。1:25000に若干道を修正して利用 |
久しぶりに1:15000を使った東日本は、自らの老眼傾向を身にしみる羽目になった。地図をとった瞬間、「あ、見えない」。普段なら1:15000も読めているが、森の中で走りながらという悪条件では辛い。地図読みのために立ち止まることもしばしば。
ルートチョイスは好課題も多く、地図が十分読み切れないことと相俟って、ことごとくミスルート
3→4でどんなルートを取る?

先に5→6を見ておこう。

ここでかなり悩んだ末に僕がとったのはルートb。ルートaは帰りの電車の中でルート検討をするまで思いつきもしなかった。100mも短いのだ。
3→4の代表的なルート距離を示したのが、下の図である。cは意外と登るし、最初の部分の屈曲で距離が長いのではないかと思った。登りの少なそうなaを選んだが、距離は300m近くも違った。コンタリング道の通りにくさ、細かい曲がりでのルート維持などを考えると、たぶんcルートの方が1分くらい早いのではないかと思う。ルートチョイスではセオレティカルに嫌われるレッグ線をまたぐbですらaより距離が短いのだ。

東大大会ルートチョイス:あなたのルートは?またその判断の理由は?

旧「村山口登山道」の南西部を使って、世界選手権へ向けてのミドル選考会が行なわれた。一次選考では2位になっているものの、トップ無条件通過でなければ、選考してもらえないだろう。実際がどうあれ、自分の目標としては1位を取りにいった。
5月に入ってから、子どもと背筋競争をしたのが徒になって腰痛で合宿が走れず、その後一週間はほとんどランニングができなかったものの、「ミドル一本をきっちり走る」ことだけを考えて、最低限の練習=35ー40分の追い込んだ練習を中心にして、走れない間はクライミングマシン、自転車を中心にトレーニングを行なった。
合宿のころはあんなにオリエンテーリングがしたかったのに、レース1週間前になると、ぱたっとオリエンテーリングをしたいという気持ちがなくなってしまった。当日走る気になるのだろうか。気力がなければ、今の自分ではとても、選考に足る結果は残せない。気力が萎えてしまったのはやや残念だったが、今の自分の精神と身体の状況を考えたら、どんなことでも起こりうる。こんな気持ちの変化もその一つに現れにすぎない。当日スタートラインにたつことができれば、それでよし。
前日、スプリントははじめからノー・チャンスと考え、出ないつもりだった。運営を手伝っていたが、そこでも試走くらいのゆっくりした運動はしたいという気持ちになるが、レースを見ていて、「走りたい」という気持ちはまったくおきない。明日もこうなのだろうか?運営中も疲労感が強く、15分くらい横になる。
夕方に向けて、少しづつ緊張感が出てきた。驚いたことに、夜寝付きが悪く、2時間以上も寝付けず悶々としていた。寝たと思っては起き、しばらくうつらうつらしては起きを繰り返し、悪い夢を見、金縛りにも遭い、翌朝起きた時にはくたくただった。全日本をまじめに走っていたころは、何度もした体験を、久しぶりに味わった。辛い夜だったが、今となってはいい思い出、か。
「がんばる」つもりは毛頭なかった。一瞬一瞬、やるべきことに注意を向ける。ゆっくり入り、スピードを上げる。そう言い聞かせて、スタートする。
前半は自分でも切れていた。1,2で連続してトップラップ。全体で6つもトップラップを取っている。巡航スピードも100をきっている。一方で10%を越えるミス率。こんなレースは久しぶりだ。最近のレースは、かなりめいっぱい走ったレッグでもトップとは5%は離れたタイムが多かった。ミス率は低い方だが、こんなにのろのろ走っているのだから、ミス率低くても当然だよな。そう思うレースばかりだったから、「ミスをいっぱいしてしまった」というよりも、「こんなにミスがでるオリエンテーリングができるんだ」という気分でもある。
2:平らな部分にある曖昧な沢のコントロール。途中のコントロールが重要。最初の尾根を越える部分で、地形の張り出しで位置を明確にし、また、コントロール右の楕円形のピークを確認し、また左のゆるいピークややぶの感じも確認しながら、アプローチ。厚みのあるプランができた。2位に11秒差をつけるトップラップ。
4:地図を今ひとつ信用しきれていなかった。イエローのすぐ下の小さな沢と分かっており、そのイエローが見えているにもかかわらず、なかなかよっていけず、最後にフラッグを見るまで近づけず。トップと12秒差の6位。
5:最初の沢を巻きながら、その曲がりで位置を確定し、あとは開けたの部分を目指す。周囲にはいくつかイエローがあるので、何度か地図と対応をし、方向を確認し、オープンに入る。大きさで確認し、あとはまっすぐ目指す。東の道回りもロブの性格を考え一瞬考えたが、遅いと判断。実際東を回った紺野は10秒ほど遅い。
9:ミスの自覚はないが、トップから40秒も遅い。上りで先のルートを読んだせいもあるし、アタックで早めに沢から尾根にあがってしまい、少し下に引きずられたためもある。
10:最初の尾根をかなりラフに回ってしまい、やや怖かったが、10の南西の楕円のピークがはっきりしているのを思いだし、それを見ることに集中する。案の定それはよく見え、スピードを落とすことなく近づけた。コンターを1本読みおとし、下からアプローチしてしまった。それがなければたぶんトップラップ。
11:最近方向に対する感覚がいい加減(つまりはコンパスをよく見ていないということだ)。60度近くそれた方向に走り出し、だいぶ下から沢沿いにアプローチそんなのでも、3位ラップ(ただし選考会外の紺野からは16秒も離れている。

12をすぎたあたりから、やや苦しくなった。後は下りだが、ややペースダウン。それがラップタイムにも現れている。その結果なのか、オーバーペースのためなのか、このころからプランが貧弱になり、小さなミスが目立ち出す。また焦りの気持ちが強くなり始める。
15:脱出後平地に下るが、地図で見えるような感じには地形が見えないし、やぶも明確ではない。コンパスをよく見ることなしに、思った方向に進み、沢を横切る。正面は藪のはずだが、少し離れている。しばし立ちすくんでしまった。よく見ると、正面にある緑は送電線下の緑だ、上を見ると確かに架線が見える。ここはややパニックに近い状態だった。東にいるしかありえないから、西に進んで大きな地形が見える手前で送電線下の緑の尾根にとりつけばいいと、今なら冷静に見えるが、やや冷静さをうしない、おっかなびっくりしか西に進めない。ここはみんなある程度ミスをしている部分だが、トップ松澤と比べると1分以上のミス。
16:焦ってはいけない。これだけレッグがあれば、みんなミスをするはず、そう言い聞かせて、一応は気持ちを切り替えられる。尾根を越え、段差の脇をとおったのも確認。順調、のはずだった。アタックでやや明確に左にそれなければならないのだが、その方向変換もおろそかだった。コントロールの上をかすめて、先までいってしまったのだ。これもトップと比べると50秒のロス。気分的に「決定打!」って感じだった。
この日はそれでも諦めずペースを維持できているのが分かる。16−19はレッグ順位も3,3,2と続く。
20,21はいずれもトップと比較して20秒づつくらい遅い。走っていても、おっかなびっくりやっているのが分かった。全くいただけないレースだった。簡単な24,25でトップを取っているのも皮肉。
全体を見返しても、両方の意味で「切れて」いたのだと思う。エリートとして最後になるかもしれない本気のレースで、荒削りだが、将来性を感じさせる新人のようなレースをしてしまった。ナヴィゲーション/スポーツの奥深さを感じた。
18日、文部科学省の登山研修所で、指導員研修の読図の部を担当した。参加者15名の半数以上がプロの山岳ガイド。残り半数も同所で指導員を務める強者だ。それだけに、自分でも「うっ、正解に自信がもてん」と思うような課題とその解答プロセスを楽しんでくれた。
以下の写真と地図(国土地理院ウォッ地図より。大岩+小見)がその課題。実際には現地の風景を見ながら行なったが、写真より距離感がつかみやすいかったものの、地形が意外と重なっており、難度にあまり違いはなかった。赤の点が撮影地点。さあabcdの4点は地図のどこだろう?なおcは写真ではわかりにくいが、小さな雪渓。dは地図には出ていないが崖状の岩塊である。概ね整置されている。


解答は本ページ下部に。感想、解答プロセスなどブログにお寄せいただけるとうれしい。
本年最後、そして久しぶりのレース。
とにかく体調がしばらく悪かった。先週の筑波をパスしたのもそのせいだ。おかげである程度は上向きになったが、その勢いに乗って週の前半トレーニングをきっちりしたら、週の後半は再び不調になった。朝起きたときも、眠気とは別の頭の回転の鈍さを感じていた。
ゆっくりアップをして、なんとか走れる状態にしてスタート。1走はずいぶんとタイム差がつき、しかもトップの高橋が54分というスローなレース。静岡の李はそれから離れること4分。まずまずのレースといえばいえる。テレインは藪が多く、視界も不良、それを裏付けるようにスローペースのレースとなれば、今日の体調でも、臆することはない。
何チームかが直前にスタートしたが、篠原だけが視認できた。スタートフラッグへの登りで若干差が開くも、のぼりで、ほぼ追いつく。道走りで、ほぼ全体のルートに目を通す。前半はルートが問題になる場所はない。1(55),2(58)はいきなり、藪で可能度のよくなさそうな沢を下らされる。やや慎重に、1にアタックし、2へも、歩測もなんとなくしながら下る。途中で、特徴的な尾根の張り出し+沢分岐が見えたので、位置を確定しつつも、ほんとうにこんなやぶの中で地図がちゃんとできているのかと、自分自身のナヴィゲーションへの不信から、ゆっくりペースでアタック。コントロールは思い通りにところにあった。
3(48)も特にルートは問題なく、コントロール自身も簡単。4(49)はコンタリングで尾根((鞍部?)を捉えて回り込めばよいので、特に気を使うこともない。ただどこが通りやすいかは、できるだけ早く判断できるに心がけたつもりだが、具体的には何をしていたのだろう?特に視界を遠くまで持ったという感じでもなかったが。
5(38)へは小山(山梨)とパックになりスピードがあがる。道は途中で沢に降りるので尾根を回って再び小径に合流しなければならない。その点だけ気をつけ、小径から尾根へ。やぶのせいもあるが、自分でもミクロなルートチョイスには精彩を欠き、今一つもっそりしている気がする。
6(32)はやっぱり下(西)から登るよな。Cやぶ表記になっているが、沢があがっているし、こういうところはえてしてとおりやすいものだ。×を確認して、上がりはじめるが、地形は完全には見えないし、コンパス振っても直進できると思えない。通りやすいところにひきづられ、左の尾根にあがりそうなのをこらえ、意識して右に寄せていく。今思えば、このとき上に見た岩崖は「地図にない」岩崖ではなく、コントロールのある岩崖だったのだろうが、その時は地図にない、ちきしょー!緑の中だからってこんな手を抜きやがって」と悪態をつきながら、右にいった。見えた岩崖のトップに上るが、コントロールがない。周囲の視界もきかず、一瞬絶望的な気分になるが、その向こうにも岩らしいものが見え、これコントロールの南にある3つ岩かも、と北に向かうと、すぐにコントロールが見えた。この距離はやはりちょっとおかしい。
この登りではHRもかなりあがっていたのか、脳が働きを止めてしまうのではないかと感じられるような、形容しがたい不快感に襲われていた。
ビジブルのタイムは21分と利いていたが、自分のタッチ時刻が分からないので、ペースが分からない。不快感から、ビジブルで「がんばれ」と声をかけられても、ほんのちょっとでもスピードを上げようという気になれなかった。
誘導の最後で、ほぼ同時にスタートした篠原の姿を見つけて、追撃。スタート時より10秒くらい差が開いている。
8(70)は、特に難しくもないが、まだ藪と視界不良への不安感は抜けていなかった。沢の中をやぶを抜けながらくだり、オープンを感じて、沢から北側へ一段上がってそのまま進んで8へ。ここで、篠原をゲット。
その後尾根の東を南下し、南西へ向かう沢をつめ、鞍部あたりから尾根に上るルートを考えながら、篠原と抜きつぬかれつ進む。振り切ったと思って尾根に上ると、すでに篠原は目の前を通過していた。さすがにこういうところは篠原はうまい。
9(90)への尾根走りでは稲葉を抜き、脱出で篠原を出し抜くも、海岸そいの道から果樹園の中の小径を上がっているところでは全然離せず。こちらもそれ以上ペースアップできない状態。鞍部から、果樹園脇を抜け、尾根をこえ、10(87)に向かう。ここで稲葉は振り切れたが、篠原は尾根から道に出るところで先行されてしまう。彼が少し手前で入ったので、僕は十分ひきつけ、家のあるところからまっすぐあがる。最後の一段を登る決断が遅く、篠原にコントロールでの先行を許す。篠原はやや下がり気味にコンタリングを開始したが、等高線を読んで、ここは高さ維持と考え真横に動く、進行方向に対してはやや先行されていたが、高さの関係でこちらが実際には少し前にいたはず。これも最後に自分の位置に自信が持てなくて、篠原にひきづられて、結局先行を許す。レース勘というのはこういうのを言うのだろう。10も11(88)もいずれも、視野が狭いことが最後の数秒のロスにつながっている。
12へいく途中の1番道に出るところで、突然体と頭の切れが生じてきたここでスピードをあげ、いっきに篠原を放しにかかる。12(80)も割りとうまく果樹園からアタックでき、その後の尾根への登りと小径の登りもかなりスピード維持できた。篠原の姿も見えない。ところが、13(63)の登りを登りはじめると篠原がすぐ後ろ(20秒くらい)のところにいる。あれ?いったいいつ追いつかれたのだろう。
実はこの区間、僕と彼はパタンが違ったのだが、二人とも全くそれに気づいていなかった。ゴールした時には20秒くらい差があっただろうか。
なぜトップタイムが取れたのかは分からない。2走でバラけていたとは言え、篠原と一緒に走れたことで、藪をスピーディーに切ることができたことは確かだ。藪は宣伝されていたほどではなかった。このことにもっと意識的になれていたら、後半も少し果敢なレースができたかもしれない。体調の悪さは仕方ないし、結果的にランニングスピード以外には直接の影響はなかったとは言え、頭の働きの悪さは明らかにレースの切れに影響していた。精進が足りないのか、これ以上精進しちゃいけないのか?見極めの難しいところだ。
5月19日の解答
左下からabcd。bを78*の標高点の下あたりに下人は多いのではないだろうか。この尾根が見えるかどうかの判断が難しい。こういう場合は逆に考えてみる。もし78*の尾根にあるとしよう。その手前の深い谷が、b点の手前に見えるはずだ。だが写真には緩い沢状のものはあるが、そのような鋭い谷はない。そこで実際はこの尾根は重なって見えないのだろうと判断する。現地で実際の風景を見ても、このように考えないと判断が難しかった。
dは尾根の形、ピークからの距離。何よりdと書かれたあたりにある白いところが雪渓だと判断すると、正解点のやや丈夫にある切れ込んだ細い谷の存在があり、かなり大きなでっぱった岩塊と考えると、正解の場所だと判断できる。
cを含む尾根の同定は易しいが、問題はその中のどこかだ。道が西に方向を変えるピークがbという文字のすぐ隣のピークだと判断できる。そこからの距離。尾根が緩いクランク状に方向を変えている位置との関係で、解答の位置と判断した。ただし、これは実際の風景を見ても100%の確信は持てず、その北西の頂上直下の沢の可能性を0だと否定できなかった。