
クリティカル・パス
この語は一般的な言葉ではないのかもしれない。通常は、しかしクリティカル・パスを避けられるものである限りそれを避けるのが知恵というものである。これはこの語を知っているか否かに関わらず皆が行っている行動でもある(腹立たしいことに例外は常に存在するが)。
皆がそれを避けるというのは、クリティカル・パスは一つ間違えると滅びの道に通じるためである。しかし中には否応なくその中に放り込まれる不運もある。そんなとき、人は滅びを避けるために全力で走る。その姿は、美しい。小説や映画、ドキュメンタリー、そういったもので感動という感情を興す「良質な」作品は、誰かが(本人は気付いていないけれども)クリティカル・パスを走り続けている物語であることも多い。しかし、そこを走らなければならないという状況に陥り込むのは、愚かさの証でもある。充分に用心深ければ、災厄は避けられるのだ。
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Written by やまぐちまさ和
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