
ダーウィニズム
ダーウィンは大冊「種の起源」を著した。ここから幾多の論争を経て、現在は「ネオ・ダーウィニズム」というものが定着しつつある(のかな?)。ネオ・ダーウィニズムを乱暴に要約すると「適者以外は皆滅ぶので、結果的に適者だけが生き残る」(生き残ったものを適者と呼んでいる)ということになる。これは単なる生物学上の一考察ではない。適用の対象は生物・非生物を区別しない。いわば、宇宙の原理である。
民間企業の盛衰には明らかにこの理論が適用されている。
官庁は別格だと思われているが、実際はそうではない。馬鹿共には早く気付いてほしい。
と書いて数年経って、道路公団や郵政が民営化されつつある。適者として生き残るため、田舎の小役人である私もそれなりの努力をしなければならない状況が近づきつつあるように感じる。それなりの事柄は、やらねば。
つけたして、
ようやく、ドーキンスの利己的遺伝子論を読む機会ができた。この本は、断片的に考えていた自分なりの進化論をうまく整理してくれた。ミームについて書かれた章などは私が以前から考えてはいたけれども文章にまとめる機会がなかった非蛋白性の遺伝子論そのものだった。悔しいことに私がそれを思いつく20年も前にそれについてこれほどまとめられた文があるのならこちから付け足すこともない。何しろ漠然と整理してみたい試してみたいと思っていたことの全てが記され、更に私などよりも相当深く考察しているのだから嬉しくなる。どうやら私は生まれるのが50年ほど遅すぎたらしい。この本はダーウィニズムの原理を理解するのに必要かつ十分な一冊であると思う。
ところでダーウィン説に押されて旗色の悪くなった特殊創造論者連中は、政教分離の憲法下でも特殊創造説を学校で教えるために「インテリジェントデザイン(ID)創造説」なるものを提唱しているらしい。要するに聖書の天地創造の主役を神から「知性ある何者か」に置き換えただけの「新しい革袋に古い酒」説である。初めてこれを知ったときは冗談かと思ったらそうでもないらしい(とはいえ奥底にはキリスト教原理主義者が策動していて、アメリカの大統領でさえ票田対策のためには簡単にこれを捨て置けぬというのだから...)。こういう輩には、初期キリスト教の偉人の一人であるアウグスティヌスの言葉を是非聞かせてやりたい。
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Written by やまぐちまさ和
Last update at 2005