印璽紋様

教え子を戦場に送るな


 「教え子を戦場に送るな」とは日教組のスローガンだったかそれとも共産党だったか。はっきり憶えていないが大差はない。耳にはきれいな言葉だが昔から違和感はあった。この言葉からは、自分だけ高みの見物を決め込んで、あとから死人の鎧兜を盗みに入るような、そういう気持ち悪さを感じていた。

 北朝鮮がノドンの発射実験をやって新聞になにやら政治的な修正を施された嘘っぽい射程範囲円が掲載された頃、わざわざ戦地に赴かなくても教え子の住んでいる処が戦場になってしまう可能性があることに気がついた。海外で仕事をしている人ならもっと早く気づいていただろうと思う。では国外で仕事するなということか?。海外でたくさんの人が働き、結果として適度な量の食料輸入が行われなければ日本の人口の半数は餓死する。だからこそ諸外国との提携が必要なのである。そして、安全な処で働いていても情勢が変わるということは起こりうる。
 海外でどんなに日本人が働いても食糧の大量輸入が技術的に困難であった時代には食糧生産地へ人間を移動させようとした。結果は戦争であり、敗戦であり、「教え子を戦場に送るな」という平和教の勃興である。耳ざわりの良い言葉に酔うだけの人にはこのサイクルに内包される矛盾には気づくまい。

 2004年春には別の事件も起きた。教え子が勝手に戦場に行って、現地で誘拐されてしまった。メンバーは偶然(?)左翼系の人間ばかりである。こういう事柄について、駅前でビラを配っている連中にどう考えているか聞いてみたいところだ。

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Written by やまぐちまさ和
Last update at 2004