
田中角栄とダースベーダー
一時は極悪人の代名詞でもあった故田中角栄は、自民党本部を取り囲んで「反自民」を叫ぶ左派学生のデモについての感想を求められたとき「彼らは国の宝だ」と答えたとか。
第1話に立ち返ってようやくわかったことではあるけれど、映画「スター・ウォーズ」のシリーズは「善」であった少年がいかにして「悪」となったかを描く物語である。第3話でいよいよ善であった少年(いまや青年)は悪となるが、動機はあくまで善から発していた。
この「善と悪」を「左派と右派」に読み替えてみると面白い。狭量で一方的な価値観を押しつける「善」に対して、「悪」のなんと寛大なことか。独善は悪の一種なのかもしれないが、善と独善に明確な境界など存在しない。それに比べて悪は全てを包括する。善人から見ると「敵」は動機に関わらず悪である。そして悪人は自分も「悪」であることを自覚している。善人にはその自覚はない。敵側から見れば自分も「悪」なのだがそういう立場の転換を行ってみようという頭の柔軟性が喪われた状態を、多分「善」と呼称しているのであろう。
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Written by やまぐちまさ和
Last update at 2005