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| '10/12/11「武士の家計簿」 監督: 森田芳光 チャンバラ物ではない武士の物語ということでマスコミで取り上げられている「武士の家計簿」を見に行った。映画館の入りは5割程度であった。頃は幕末、主役は加賀藩勘定方の役人猪山直之(堺雅人、その妻仲間由紀恵)で、刀よりは算盤が大事という家門に育ち、働き、老いて死んで行く。家長の時、猪山家は破産に瀕し、対策として父母の大切にしていた家財衣装までも売却処分し、質素倹約に努めて、家を救う。一方下級の勘定方として勘定方幹部の飢饉救済米の横流しを間接的に暴き、その功により藩主秘書的な役に出世をする。幼い息子には厳しく、読み・書き・算盤を教え、拾って着服したお金を深夜、浅野川の畔まで一人で戻させたりもした。その愛息成之は明治維新に会計の能力を大村益次郎ほか明治政府要人に認められ、海軍主計局の幹部にまでなったという。 加賀藩の会計部門は120名の算盤方を抱えていたとのことであるが、今で言えば石川県よりも大きな藩の徴税、経理などにはその位の人数が必要であっただろうと納得し、藩政の裏方を支える能吏がいたことを再認識した。その会計方全員が一部屋で一斉に算盤をはじくシーンが面白い。 この映画は歴史教養書としては異例の売れ行きを記録している新潮新書「武士の家計簿」磯田道史著の映画化であり、映画帰りに立ち寄った本屋に在庫は無く、ネットでも在庫なしとのことである。 この映画で一番感じたことは、息子が嫌がってもびしびしと将来食べて行ける技を教え込む父親の姿である。ゆとり教育とは正反対のやり方に共感を覚えた。 親の最大の務めは子供が将来食べて行けるようにすることだから。 家計について言えば、私の趣味の俳句でも、松尾芭蕉はどんな経済状況だったのか、是非知りたいものだと常々思っている。 |
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| '10/11/06 「春との旅」 (小林政広 原作・脚本・監督、仲代達矢、徳永えり主演) 2010年5月公開の映画だが、第9回浜松映画祭にて上映され、招待状を貰ったので出かけた。仲代達矢扮する北海道増毛町で鰊漁に生涯を賭け経済的に困窮している祖父と、徳永えり扮する祖父と二人暮らしで給食婦の職を失った孫娘"春"の北海道、宮城と二人で旅するストーリーである。親戚を頼っての旅だったが、「血縁とは」、「家族とは」そして「人と人の繋がりとは」などを考えさせられ、祖父の良さにも気付くという筋書きである。そして人それぞれに重い事情を背負い、又善意心の片隅に持っているという、小林政広氏の人を見詰める眼差しが暖かい。脇役を大滝秀治、菅井きん、小林薫、田中裕子、淡島千景、柄本明、美保純、香川照之、戸田菜穂といった超豪華メンバーが固めている。映画の最後に"徳永りさ"さんのトークショーがあり、俳優の道を究めようとする意欲を持った清々しい娘さんだった。 2時間超の映画だが、あっという間に終わった感じで私お勧めの映画の一つになった。 |
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| '10/07/17「必死剣 鳥刺し」 1年半振りに映画館へ行った。藤沢周平原作の時代ものは、「蝉時雨」これはTVドラマで内野聖陽主演、「たそがれ清兵衛」真田広之主演、「武士の一分」木村拓哉主演など、秀作揃いなので、今回も彼の原作とのことで期待して出掛けた。 ストーリーは海坂藩士の主人公(豊川悦司(豊悦))が藩の悪政の元凶と目されていた藩主の愛妾を刺し殺すところから始まる。斬首あるいは切腹を覚悟していたが、意外にも一年間の謹慎で済み、更には藩主の近習として勤めることになる。その間、彼の期待していた領民の暮らし向きは一向に改善しない。寛大な取り計らいの裏には悪家老(岸部一徳)の深謀遠慮があった。暗愚な藩主に対抗するその親戚筋の有力者(吉川晃司)は剣の達人であり、藩政の改革論者でもあって、藩主と悪家老の邪魔者であった。秘剣の使い手である主人公をして、吉川を亡き者としようとの魂胆だったのだ。そして、城へ単身乗り込んできた吉川と近習豊悦との大柄な役者同士が激しく斬り結び、結局は豊悦が吉川を斃すが、この出来事を隠すためなのか、悪家老は二十名ほどの家臣に豊悦をその場で斬り殺すよう命じ、再び壮絶な斬り合いが始まる。豊悦は「ダイハード」並みの、斬られても斬られても死なないタフさを発揮するが、それでも終には倒れ込む。そこへ悪家老が近づくと最後の力を振り絞って「必殺剣鳥刺し」が一閃。悪家老は尻から肩に掛けて剣で突き通されて絶命し、そして主人公も息絶える。 画面を彩る女優陣は愛妾事件の前に病死する豊悦の最愛の妻を戸田菜穂、その後の主人公の生活の面倒をみる戸田の姪で豊悦の子を産むことになる女を池脇千鶴が演じている。池脇は初めて見る女優だが、清純・純朴な出戻り娘の役にぴったりフィットしている。 最後の大太刀回りの、鮮血ほとばしるシーンに迫力が感じられたが、それ以外は、前記の藤沢周平原作の諸作品には遠く及ばないと感じた。 |
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| '09/03/12 「おくりびと」 (滝田洋二郎監督,本木雅弘主演) この映画、2008年9月に初公開されたときに既にかなりの反響を呼び、妻に「友達がいいって云ってるから見に行こう」と誘われたが「葬式の映画なんか見たかねー」と行かなかった。だが、2008米アカデミー賞外国語映画賞を"Depature" の名で受賞し、現在好評再上映中であることから、出かける気になった。 行き付けの「東宝シネマ」は60歳以上はシニアとして1000円/人で見られるのがありがたい。 オーケストラのチェロ奏者だった人間が主人公である。所属していたオーケストラが解散となり、故郷に帰って(既に多くの映画評で周知となった)「納棺師」となって、様々な人の死に遭遇しながら精神的に成長して行く物語である。日本一の大地主、本間家で有名な山形酒田市が舞台。雪を頂いた鳥海山(私はまだ実物をみたことがない)が美しい。故郷には、どの地であれ必ずその地域を代表する名山があって、特に雪国のそれは美しい。私がかつて住んだ金沢からは名峰加賀白山がよく見えた。 我が地方では湯灌・納棺は基本的には身内がするものだったが、それでも最近では葬儀屋が、親族の眼前ではないものの死に装束などは着せてくれる。だから、死者の旅立ちの支度で親族のすることといえば、アルコールを含んだ脱脂綿で手や足を拭いてあげる程度の、かなり簡略化されたものとなっている。この映画のように業者が親族の前で装束を整え、化粧をほどこし、納棺をするというやり方は初めて知った。 ラストシーン。出奔し異郷の地で孤独に果てた父を納棺する時、主人公が幼い日に月光川の川原で拾って手渡した丸くて小さな"石文(いしぶみ)”がその手に固く握られていて、「父だ!」と彼に確信させるところが泣かせる。場内にはすすり泣きもあちこちから聞こえた。“石文”とは昔、まだ人々が文字を知らなかった時代に、旅先などで拾い選んだ石を相手に送って、その形や、色、大きさ、重みなどでもって自分の思いを伝えるというものだそうである。向田邦子はこの言葉を好み、短編「男どき女どき」にも登場させているとのことである。 山崎努や笹野高史、吉行和子、余貴美子などの脇役陣がいい。(シブがき隊の)モックン、木本雅弘が原作に惚れ込んで撮影の運びになったとのこと。彼は篠田正浩監督の「スパイ・ゾルゲ」の尾崎秀実役などの社会派映画にも出演し、大俳優への道を歩みつつあるように思える。広末涼子の若妻が花を添えている。 |
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| '09/02/05「チェ39歳別れの手紙」("Che" partU) "Che" のパートUを、パートTに引き続いて見た。キューバ革命を成し遂げて10年、彼は突然キューバNO.2の地位を捨て、盟友カストロに別れの手紙を残して南米ボリビアに潜入。キューバ人数名と共に隊を組織し、虐げられている農民を救うために森林内でゲリラ戦を展開する。だが、キューバ革命時とは違い、現地の共産党の支援は得られず、又農民の協力も殆どなくて逆に裏切られ通報されたりする始末。更に、キューババチスタ政権の失敗をよく研究・学習したボリビア政府が、アメリカ政府(CIA)のハードとソフト両面でのバックアップのもと、航空機による爆撃や正規軍の大量投入で"Che"達を執拗に攻撃。やがて喘息の持病に苦しむ"Che"のゲリラ隊は二つ分断され、片方は川を渡るところを待ち伏せしていた機銃掃射で全滅。残った彼の部隊も高い岩山に包囲される。そして、激しい銃撃戦の後に政府軍に捕えられた"Che"は、裁判にかけられることもなく、捕縛の翌日には、暗い土間で銃殺刑に処せられてしまう。 PartTのキューバ革命時と考え方や行動に違いはないのだが、政府軍に対しほとんどなすすべもなく敗れ・捕えられ、ボリビア潜入後僅か300日余で命を落す。享年39。 ボリビアと言えば「明日に向かって撃て」(Butch Cassidy & Sundance Kid)の両人(Paul Newman とRobert Redfordが夫々扮した)がピストルを連射しながら最期の突撃をしたもこの国だったな。 |
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| '09/01/22 「チェ28歳の革命」 ("Che" partT) 南米の革命家アルネスト"チェ"ゲバラ(Ernesto 'Che' Guevara)のキューバ革命とその後のキューバ代表としての国連演説までを描いた、アメリカ人監督Steven Soderberghの作品、「チェ28歳の革命」〔原題 Che: Part one]を見た。主演はアメリカ人俳優 Benicio del Toro(2008カンヌ国際映画祭主演男優賞受賞)で, この映画のために大幅な減量をしたという。精悍且つ愛情豊かでインテリジェンスを持った役を見事に演じている。私はこの役者は初めて。キューバ国内のゲリラ活動シーンでの言語はスペイン語。 アルゼンチンの裕福な家の出の若い医師、"チェ"ゲバラが中南米の庶民の貧困を目の当たりにして、メキシコから海路をカストロと共にバチスタ政権圧制下のキューバに渡る。そこの森林でゲリラ部隊を組織・教育をして、反政府ゲリラ戦を展開、ついにキューバ革命を成し遂げる。彼の革命リーダーとしての考えは 『@例え戦士であっても勉強すべし A人を愛する気持ちを持つ B農民を尊敬する C規律違反には容赦せず』である。 殆どが山中での戦闘シーンだが、戦いのクライマックスはサンタクララ市外戦で、これが迫力満点。途中から行動を共にし、彼に寄り添う女ゲリラもいい。 米・仏・スペインの合作。ソ連が崩壊して、社会主義革命の脅威が去った今では、自由主義国家でもこのような革命活動をテーマとした映画が受け入れられるようになったことは興味深い。 1960年半ばの学生時代に"チェ ゲバラ"に憧れる先輩が、遥か遠くを見る眼差しで彼を賛美したことを思い出した。 Part Two「チェ 39歳 別れの手紙」も直ぐに上映される予定。 彼はやがてキューバを離れボリビアでの革命活動中に捕らえられ、39歳で死んだ。後でCIAが糸を引いたとされる。 |
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| '08/09/30「最後の初恋」(Nights in Rodanthe) 東宝シネマズのマイレージが溜まり、一本をタダで見られることから、雨の中を映画見物に車で出掛けた。妻も60歳に達し1,000円で映画が見られる。 この映画の舞台は米国東海岸ノースカロライナ州の長大な砂洲 Outer Banksに上のRodanthe村である。お互いに家庭のトラブルを持つ中年男女Paul(Rechard Gere)とAdrienne(Diane Lane)のラブストーリーだ。Paulは有能な外科医だったが手術中にこの村に住む老女を死なせ、その家族に訴訟されている。また、Adrienneは画家志望だったが、芸術家への夢を捨てて結婚、二人の子供を育てている。しかし、半年前に夫が女を作って家を出、一人で子育てをしていたが高校生の長女は反抗期、加えて小学低学年の息子が自閉症気味だ。そこへ、女に去られた夫は、彼女に復縁を迫って来る。 友人の黒人女性オーナーに、5日間だけ、大西洋に面した浜辺の民宿的ホテルの管理を頼まれたAdrienneは、ハリケーンが近付いているせいもあって、たった一人の泊まり客であるPaulと二人で同じ屋根の下に過ごすことになる。そしてハリケーン襲来の夜、二人は結ばれる。深く人を愛することを知った二人はお互いに自分の今までの生き方を反省するようになって行く。そこでPaulは手術中に死なせてしまった老女の夫に会い、その夫婦の深い絆に心を打たれ、今までの自己弁護に終止していた自分を変えようとする。そして、あの手術の後、父に失望してボリビアへ行き医療ボランティアをしている息子を助けようと彼の所へと旅立つのだが、しかし最悪の結末を迎えることになる。 13年前のClint Eastwood とMeryl Streep の「The Bridges of Madison County」と同系統のラブストーリーだが、いつも中年の恋愛は切ない。 Diane Lane はRechard Gereとの共演は3度目だというが私は始めて見た。豊かに年を重ねてきた中年女性の役柄にぴったりだ。 それにしてもセットにお金を掛けていない安上がりのものだし、題名も矛盾する言葉を繋いだOxymoron (撞着語法)としては今一冴えない。底の浅い映画の感を否めなかった。 |
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| '08/06/21 「西の魔女が死んだ」 妻と姪と3人で浜北サンストリートのシネマコンプレックスにて「西の魔女が死んだ」を見た。映画そのものも久しぶりだが、邦画は一年半ぶり。新聞で盛んにPRしているし、題名に魅かれたからでもある。上映初日ということで混んでいるかと思いきや20%位の入りであった。ストーリーはマンションに住む中学一年の登校拒否の少女(4分の1白人の血が混じる)が夏季、八ヶ岳山麓の白樺林の中に一人住むイギリス人の祖母の家に滞在し、周りの美しく豊かな自然と祖母の愛情と指導により立ち直って行く過程を描いたものである。祖母は自分を魔女の家系に生まれた魔女だと言い、少女に魔女修行と称して生活態度や考え方を教える。その内容は、自然に感謝し、人を思いやる心ときちんと規則正しい生活を身に付けることである。清里近郊の自然が美しく、そして厳しい選考の結果ヒロインの役割りを掴んだという高橋真悠が思春期の普通の子っぽいのがとてもよい。祖母役はアメリカ人で、大女優の娘であるサチ・パーカー。幼年期を日本で過ごした親日家という。 原作は日本児童文学者協会賞新人賞を受けた同じ題名の単行本。著者は梨木香歩というイギリス留学経験のある女流。 山間地で畑を耕す者として見ると、この映画の舞台として描かれる、山の中の雑草のない広い庭や塵ひとつない室内というのは、これを保つには老婆一人ではとても無理だと思ったし、又、野いちごだけの野原は湿潤で草が直ぐ生い茂る日本の風土ではとても考えられず、寒冷乾燥のイギリスの郊外の風土をモデルにしたものだなと思った。 映画を終えて、映画館間より10Kmほど離れた、西瓜や向日葵の育つ畑に囲まれたイタリアレストランで昼食を食べる。運転は姪に任せて、グラス赤ワインを2杯も飲んでしまった。 |
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| '08/02/03 「アメリカン ギャングスター」 (American Gangster) 久しぶりに映画館で映画を見た。 私の好きなRussell Croweが主演だったからだ。彼を最初に見たのは1997年の作品、L.A. Confidentialである。それはハリウッド市の警官一味の悪行を暴く物語で、Croweはニヒルな若手刑事役として準主役で出演していた。あの頃の彼は若くて体が引き締まり、ニヒル風貌がとても良かった。40才を過ぎて贅肉が付き、皮膚が弛んで昔のアクションスターとしてのよさは、外見上はなくなりつつあるのは残念だ。 今回の実録映画の舞台はニューヨーク市及びハドソン川を挟んで対岸のニュージャージー、そして麻薬産地のインドシナ半島である。時はベトナム戦争末期、戦争に従軍しているのアメリカ軍人を抱き込み、ゴールデントライアングルから純度の高いヘロインを軍用機で直接アメリカへ空輸して、麻薬ビジネスで大成功を収める若い黒人、Frank (Densel Washington)と、彼を追い詰める麻薬捜査チームのリーダー Richie (Crowe)の物語である。そこに、ニューヨークとニュージャージーの悪徳警官達が絡む。Frankはかつてニューヨークの黒人Gang界のドンの運転手をしていたが、彼の死後、彼に学んだ裏社会のビジネス手法と組織統制ノウハウを生かして、麻薬商売でのし上がって行く。自分のヘロインのブランドを高める(品質の悪い偽物を許さない)ことに腐心し、信賞必罰、きちんとした衣服を纏い端正に振舞って目立たないこと、また、肉親を大切にするなどが彼のビジネスと行動の規範である。 刑事のRichieは、事件捜査中に得た多額の押収金を懐にはせずに署に届けるのだが、逆に当時の堕落した警官仲間のシカトに合って干されてしまう。私生活では離婚協議中で、女に目がなく直ぐ手を出す。また一方では弁護士になるべく夜学に通って勉強をしている努力家でもある。 映画終盤、Frankはベトナム戦争の終結に際しての最後の大仕事としてに2トンもの純へロインを戦死者の棺に入れて空輸するのだが、遂にはRichieの捜査チームに捕らえられてしまう。 そしてその後、弁護士になったRichieが、捜査に協力したFrankの弁護士として活躍し、懲役17年に減刑させたという。 今回も結局は多数逮捕されたのだが、それにしてもハリウッド映画には悪徳警官がよく登場するものだ。 Frank役のWashingtonはカッコいい。誇り高き黒人然としたDenzelにぴったりの役柄である。彼は大統領選候補のオバマ氏に風貌の似たところがある。 以前オスカー賞を貰ったときのスピーチで、祖母に「(黒人だからなお更)貧乏でも街を歩く時には胸を張って颯爽と歩きなさい。」と教わったといっていたのに、強く心を打たれたものだ。 また、その妻役(Lymari Nadal)は女優の小雪に似たところがあると思った。 2時間半が、あっという間に過ぎた映画であった。 |
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| '07/10/15 「幸せのレシピ」 映画を見に出掛けた。正月以来なので、9ヶ月振りということになる。ラブコメディ「幸せのレシピ」(原題: No Reservations )である。この夏、浜松市浜北区に新たなショッピングモール"サンストリート浜北"が開店し、その中のマルチプレックスシネマに初めて出掛けたわけだが、駐車場が広くて無料なのがいい。7年前まで住んだロサンゼルス郊外での映画見物事情と同じだ。 映画は、ニューヨークの高級レストランの女性シェフKate(Catherine ZATA-Jones)の精神的成長の物語である。彼女は腕は良いが完璧主義なので、妥協することがなく、人との付き合いが下手で、友達がいない。妹の交通事故死で9歳の可憐な姪 Zoe(ゾーイ)を引き取り養育することになるのだが、彼女に懐(なつ)かなくて困惑する。一方レストランでは新しく雇われた腕の確かな副シェフNick ( Aaron Eckhart )は野生的な風貌の人。、彼女にとって気になる存在だが、自由奔放なやり方への違和感と、自分の地位を脅かすものとして、対抗意識を燃やす。そして、ZoeがNickには懐くことから、二人は急速に接近して行く。その後,一旦親密関係が破局したり、ゾーイの家出などの波乱がある。しかし最後には3人で庶民的なレストランを開店して、めでたしめでたし。 アメリカのレストランの整理整頓された調理場や中に働く人たちのチームワークぶりが爽やかに描かれ、美味しそうな食材や高級料理が次々と出てくるのが楽しい。軽い映画もたまには良いものだ。名取裕子によく似ているヒロイン役のCathrine Zeta-Jones はMichael Douglasの二度目の奥さんだとか。 |
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| '07/01/03 「硫黄島からの手紙」 Clint Eastwood監督の硫黄島2部作の「父親たちの星条旗」に続く後編で、日本側から見た硫黄島決戦を描いたものである。歴史書によると日本の敗色濃い太平洋戦争末期の昭和20年(1945年) 2月、日本の陸軍15,500名、海軍7,500名が総延長18Kmに及ぶ地下壕を張り巡らし持久戦法で死守する硫黄島を、75,000人の兵員と495隻の艦船の米軍が攻撃した。その36日間の死闘・激戦がパン屋で、内地に愛する身重の妻(戦闘前に女児出産)の待つ西郷昇二等兵(二宮和也)の目を通して描かれる。家族愛、友情、戦争・軍隊の狂気、日本陸海軍の軋轢などが絡む。米留学経験があり兵士の命の尊重を貫いて、最後はアメリカ人にプレゼントされたコルト45で自決する絵手紙の上手な栗林忠道中将(渡辺謙 総指揮官)と一兵卒西郷の心の交流や、ロサンゼルオリンピック馬術優勝の西竹一中佐(伊原剛志)の最後も盛り込まれている。 さすがハリウッド映画で、砲弾・手榴弾の爆裂や機銃掃射のシーンは迫力満点。日本映画ではとても真似出来ない。ただ、数万に及ぶ兵員が動員された戦闘であることが、夥しい艦船が湾を埋め尽くす一シーン以外には感じらず、一寸物足りなく思った。アイスランドでロケーションされたので、エキストラの大動員が困難だったのだろう。製作者と配役の表示が英語である他は99%日本語で、米人の登場も数名が一寸だけという異色のアメリカ映画である。また、白+黒+赤だけ(昔見た「笛吹川」という映画がこれだった)の画面は戦闘シーンの迫力を増すのに効果的だと映った。 先の大戦で私の伯父2人は中国戦線とビルマ戦線でそれぞれ戦死、従兄は人間魚雷回天で特攻死した。私の生きて来た戦後の61年間、我が国が戦争に巻き込まれずに来れたことに改めて感謝し、平和の大切さを考えさせられた映画である。 |
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| '06/07/23 「MIV」″を見る。 "Mission: Impossible"はT、Uともにとても面白かったので、午前中に長い列に並んで切符を買い、午後に改めて出向いて"V"を見た。アメリカ流のメガプレックス(複合映画館)は全席指定なので、切符さえ手に入れば後は上映開始時間ぎりぎりに行けばよいから便利だ。切符はネット購入できるが、私のようにシニア割引だと窓口に行って切符を買うしかないようだ。 映画は、特別スパイ組織であるIMF(Impossible Mission Force)のEthan Hunt(Tom Cruise)が、一旦は組織の新人教育係という後方勤務に退き、結婚もしたのだが、女性の教え子の危機を知らされて再び現場に戻って大活躍をするという筋書き。背景にある組織上層部の裏切りは複雑だ。米国内はもとより、ベルリン、プラハ、ローマ、上海などを5人編成のスペシャリストチームで駆け巡る。中でも、最近訪れるたバチカン宮殿内部での犯罪者誘拐劇や上海でのロープを使ってビルからビルへのターザンもどきの乗り移りなど、スリリングなアクションの連続で息付く暇もなく2時間があっと言う間に過ぎた。"T"から変わらないテーマ曲がまた良い。トム クルーズは鍛え上げた肉体で熱演していたが、端整な顔に加齢による僅かな弛みが見られ、少し気になった。 また、最近NHKラジオ英会話に出演していた字幕翻訳家戸田奈津子氏の字幕を意識して読んだが、さすがに目で追える長さに短縮・意訳するテクニックには感心した。 ハリウッド映画の楽しさを満喫できる一作だ。 |
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| '06/01/31 「博士の愛した数式」を見る。 映画館で日本映画を見るのはひさしぶりだ。芥川賞作家小川洋子原作の心温まるストーリーで、寺尾聡が円熟した演技を見せている。舞台は自然がいっぱいの信州の別荘地。自動車事故で記憶が80分しかもたない家に籠り切りの数学者(博士)とその世話をするシングルマザー家政婦(深津絵里)そしてその10歳の息子(ルート)との心の交流の物語である。博士は温厚で育ちの良い紳士だが、記憶が80分毎にリセットされるので、周りの人は繰り返し同じ会話を博士と交わすことになる。 特に重要なことは自身でポストイットのような紙に書いて、それを背広のあちこちに安全ピンで留めていて、滑稽な装いである。繰り返しの会話には数学の神秘と美しさ(階乗、素数、友愛数、完全数、直線など)の説明を織り交ぜ、博士とその保護者である寡婦の兄嫁(浅丘ルリ子)との暗い過去の関係が徐々に明かされる。 後半には阪神タイガースの大ファンである博士が、少年野球のコーチをする明るく溌剌とした場面もある。 小泉堯史監督の作品を見るのは「雨あがる」に次いで2回目だが、人間を慈愛に満ちた優しい眼差しで描写している点は共通する。 博士の愛する数式とは、複素関数と三角関数を関連付ける、まさに美しく且つ驚異の数式、オイラー(EULER)の定理: eiθ=cosθ+i sinθ ここにθ=π (すなわち複素平面上で180度)のとき eπi+1=0 なのだ。 この式の意味するところは、"結局美しいものも含めてすべては無に帰するということなのだ"と博士はいう。 成長して教師となった"ルート"が生徒にこれを教えるのだが、彼のように楽しく数学を教えて呉れる先生に会っていたなら、自分ももっと数学の好きになったのにと思う。そして、蔵書である岩波新書の遠山啓の名著「数学入門(上・下)」を読み直し始めた。 ***(追記)最近読んだ「国家の品格」(新潮新書 藤原正彦 著)にも「数学を研究するには情緒と美的感覚が何より必要だ。」とあり、この映画意味するところと全く同じであった。 |
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| '05/09/18 「シンデレラマン」″Cinderella Man”を見る。 暫く、農業や鮎釣に忙しくて映画を見に行けなかったが、ラッセル・クロウ(Russell Crowe) が主演と聞き、妻のお供をして出掛た。彼は「L.A. Confidential」の時に初めて見たアクターだがその時の若くてニヒルな刑事役の印象が強烈だった。後に「グラディエイター」でアカデミー賞主演男優賞も獲得した、私の大好きな男優の一人なのだ。 今日は3連休の中日で映画館も大盛況でチケットを得るのに30分を要した。私の求める"50歳以上夫婦ペア2000円"のチケットは、ネットでは購入できない。午前中に映画館の窓口で買い求め、午後、改めて見に出かける訳である。 私はいつも内容を殆ど調べずに映画を見る。映画は、今から70年前のニューヨークの大恐慌時代にボクシングヘビー級ワールドチャンピオンとなったJames J Braddockの実話だった。一度は成功しかけたもののリングでの敗北と大恐慌による投資の失敗で、港湾労働者として赤貧洗うが如き生活を送っていた篤実な彼が、妻の愛とトレーナーの良きコーチングとそして貧困仲間等の励ましを背に、30歳で栄光のチャンピオンを獲得するまでの、アメリカ人が最も好む、サクセス&ハッピーエンド ストーリーである。 妻メイ(Mae)役は同じくアカデミー賞女優レニー・ゼルウィガー(Renee Zellweger)が演じ、貧乏に耐え、3人の子供を育てながら夫の身を気遣う良妻を好演している。彼女は昔は素人っぽさが売り物の女優だったが、今は堂々たる大女優だ。 マネージャーのJoe役のPaul Giamattiもはまり役である。 終了40分ぐらい前に一度中弛みを感じたが、最後のチャンピオン戦の死闘は役者魂の塊であるCroweの面目躍如たるものが有り、格闘技ファンには必見のシーンだ。 スポーツバーが登場するが、ラジオの時代にあっても、スポーツ好きがバーに集まってゲームを見聞きし、贔屓に声援を送る習慣があったことは興味深い。 |
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| '05/06/23 「ミリオンダラー ベイビー」"Million Dollar Baby"を見る。 オスカーを数多く獲得したというし、ダーティー ハリーのファンでもあるので、「ミリオンダラー ベイビー (Million Dollar Baby)」を見に行った。題名からして、アメリカンドリーム実現のサクセスストーリーかと思いきや、ストーリーはその寸前で悲劇に急展開した。“ロサンゼルスのダウンタウン(うらぶれた、汚い場所)のボクシングジムオーナー兼トレーナーのフランキー(Clint Eastwood)と黒人の相棒で元ボクサーのスクラップ(Morgan Freeman) が、13歳からウエイトレスをしてもう31歳になるがボクシングで身を立てたいと熱望するマギー(Hilary Swank)を、世界チャンピオンを狙える女流ボクサーにまで育て上げたが、最後に悲劇的な運命が待っていた。”というもの。 一度も居眠りしなかったので、それなりに面白かったが、諸映画評にあるような「涙が止め処もなく溢れる。」ことがなかったのは、私が他の人と感覚が違うからなのだろうか? だが、私は涙もろい方で、下に述べた「ネバーランド」や「海を見る夢」では大いに涙を流した。多分その理由は、ハリウッド映画に見られるこれでもかこれでもかと繰り返す"ダメ押し手法"に辟易したからだと思う。ハリウッド活劇ものでも、アクションシーンがこれで終わりかなと思うと、まだ終わってなくて更に何度も何度もより過激に闘争シーンが繰り返されるあのくど過ぎる手法だ。今回はアクションではなく悲劇の重畳手法である。相手の反則によって、頚椎骨折で首から下が動かせないのみか自力呼吸も出来ない身に、更に壊死のための片足を切断、肉親全員お金の亡者でマギーを思いやる気持ちが露ほどもないなど、悲劇がしつこくこれでもかとマギーを襲う。あたかも薬物乱用の悪循環でより強い薬が必要になるように、アメリカの映画鑑賞者はここまでしないと涙腺が緩まないほど刺激中毒症になってしまっているということなのか? 涙を絞らせるならもっと"ジン"と来る泣かせ方があると思うのだが・・・。もし実話だったらしょうがないけれど。 更に一つ疑問が残ったことは、教会の牧師の描き方だ。良い牧師なのか、俗物として悪役で登場させているのか、判別できなかった。私が鈍いのだろうが。 Hilary Swankのボクシングシーンは実戦さながらの動きと迫力があって、すごく良かったとは思う。 |
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| '05/05/01 「海を飛ぶ夢」″Mar Adentro”(The Sea Inside)を見る。 ハリウッド映画以外の洋画を見るのは何年ぶりだろう。高校生のころはフランスやイタリア映画が人気で「太陽がいっぱい」や「鉄道員」を見たものだが、最近はとんと記憶にない。この“海を飛ぶ夢”はスペイン映画なので、私にとっては英語の場合と違い字幕を見ないと全く意味が解らないので、見始めにはかなり抵抗感があった。しかし、やがて慣れて来ると、全く気にならなくなった。 字幕スーパに頼る話となると、アメリカ人はそれが大嫌いとか。それでも、5年ほど前にロサンゼルスで日本映画“Shall we Dance?”を英語字幕スーパー付きで見たのだが、終了後拍手が鳴り止まなかったのを覚えている。彼らも単なる食わず嫌いなだけなのだろう。スペインの人、ラモン・サンペドロ氏の実話だという。 舞台は海から数キロ離れたスペイン西部の農家の2階。ラモンは船乗りだった25歳のときに、近くの海で飛び込みをして底石に激突。首の骨を折り、以来首から下が不随となる。それから26年間、優しい家族(父、兄夫婦、甥)に助けられて、その部屋で寝たきり生活を送って来た。彼は人への思いやりが深く、話術は巧み、文才、詩才があり、そしていつも笑顔を絶やさない。家族は皆献身的に彼に仕え、彼が大好きだ。詩や文章は鉛筆を口にくわえて書く。最近、ラモンは、いくらみんなに暖かくされようとも、いつまでも不自由の身で生き長らえることは自己の尊厳の否定であると考え出し、自分の尊厳死・安楽死を認めるようにと法廷闘争を起こす。しかし、自分の考えが理解されずに破れる。 最後は、詩集を世に出してから、止める家族にも別れを告げ、彼を慕う不幸で貧しい子持ちの女性の協力を得て、目的を果たす。人に罪が及ばないように、自分が青酸カリを飲むところをビデオ撮影し、自分の考えを述べながら、自殺するのだ。 法廷闘争を通じ、段々痴呆が進む病を持つ中年女性弁護士とも、深く共感し合い、愛し合う。この映画に出てくる唯一の悪人は、半身不随の高名な聖職者で、彼がしたり顔でラモンを説き伏せようとするのだが、彼は直ぐにその俗物性を見抜き、痛烈に論破する場面は実に愉快だ。 題名は、ラモンが空想の中で空を飛んで海に行き、若い時のように自由に歩き・走り・恋をする場面から来ている。 監督アレハンドロ・アメナーバルの演出が見事であり、また、ラモンを殆ど目と言葉だけで演ずるハビエル・バルデムの演技がまた素晴しい。重いテーマなのに、見終わって爽やかさが残った。 ハリウッド映画ばかりが映画ではない。 いつも映画鑑賞後は一杯やって帰るのだが、浜松凧祭りに準備があるので直ぐに家に帰った。 |
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| '05/03/30 「サイドウエイ」"Sideways"を見る。 今回もハリウッド映画を見た。カリフォルニアワインの知識が増すいうので期待して行ったが、それ程参考になることもなく、その点では少々失望させられた。それにしても私の好きなマイルドな赤ワイン、メルロー(Merlot)がこの映画の主人公マイルズ(Miles)に酷評されて、カベルネライト(Cabernet Light)に名称変更を余儀なくされたというから、映画の影響力は偉大なものである。その点、逆に絶賛されたピノワール(Pint Noir)は売り上げが倍増したことだろう。 (カリフォルニアワインのページへ) 物語は、作家志望の英語教師でワインテイスティング力抜群のMilesと、大学時代の寮の同級生で今は声優とTVのコマーシャル出演で何とか食っているJackが、カリフォルニアワインの産地の一つサンタバーバラ郡(あの青色発光ダイオードの中村修二先生の勤めている大学あるところ)へ、ワインと女を求めて一週間の旅をするというものである。Milesは、その間、まだ未練の残る元妻の再婚の事実や、期待していた自作品の出版が駄目になったことを知らされ、絶望するが、紆余曲折の末に新しい恋人Mayaを得、Jack との友情も一層深まるというお話。女性に対してはMilesは臆病で、対象的にJack は次の週に自分の結婚式を控えているというのに、女に対して発展的で、そのために2度も痛い目に合うといった役どころ。 彼等の滞在する町はソルバング市(Solvang)という"デンマーク村"で、私も訪れたことがあるのとても懐かしかった。その町の周りは緑の濃い丘陵地で、サンフランシスコの北にあるナパバレー(Nappa Valley)ほどの規模ではないが、ワイナリーの葡萄畑が広がるのどかで美しい所である。この映画ではいわゆる"Four-lettter word"が連発され、感じが悪い面があるものの、私が映画の良し悪しの判断としている上映中の自分の居眠り回数は今回はゼロであったので、面白い部類の映画であると言えるだろう。 帰りに有楽街の最近オープンしたらしい、中華居酒屋といった風の“壺中堂”(こちゅうどう)で、中国料理のおつまみに日本酒2本を美味しく呑んでから、帰った。 |
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| '05/02/17 「オペラ座の怪人」" The Phantom of the Opera"を見る。 定年になって3ヶ月、勤める日が月に14日と少ないのでウイークデーにも映画見物が出来る。ミュージカルは余り好きではないがアカデミー賞にもノミネートされているというので、「オペラ座の怪人」を見に行った。このミュージカルはガストン・ルルー原作、1986年初演で長年好評を博し続けているものの映画版である。19世紀後半、パリのオペラ座の地下に隠れ住む、音楽を始めあらゆる学問分野で才能を持った日陰暮らしの(殺人なども平気でする)青年(怪人:ジェの物語である。彼は生まの顔は生れ付き右半分が醜くくずれているので常に右半分のマスクをしている。彼女に歌を教え、プリマドンナに育てて、当然彼女に恋をする。クリスティーヌは怪人と座のオーナーでハンサムな貴族の青年(ラウル:パトリック・ウイルソン)との間で激しく心が揺れ動くのだが、結局はラウルを選ぶことになる。 映画を見ていてスリムなヒロインの声量ある歌声に魅せられた。怪人(ジェラルド・バトラー)の歌唱力も素晴しい。しかし荒唐無稽なストーリーだ。 映画館を出たら夜6時を過ぎていたので、田町の居酒屋「太郎丸」TEL 053-453-8234 に立ち寄り、焼き鳥を肴に燗酒を3本ほど飲む。この店は味が良いのはもちろん、いつも客が一杯で、従業員の顔ぶれが安定しているのが良い。 |
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| '05/01/21 映画「ネバーランド」"Never Land"を見る。 忙しくてなかなか映画を見る機会がなかったが、知人が「良い映画だった。」と薦めてくれたので、「ネバーランド(Never Land)」を見に行く。どちらかが50歳以上のペアなら一人1000円というお得なサービスを利用した。ハリウッド(Hollywood))映画で、場所は1900年代初頭のロンドン。劇場作家ジェームス(James Barrie)と神経質で空想の世界に浸る少年ピーターとの心の触れ合いがあの名作「ピーターパン」を生んだというストーリーだ。ジェームズと4人兄弟(ピーターは3男)とその美しい母(未亡人)の5人一家との楽しく麗しい交流、劇作家としての創作の苦しみ、そして妻との不仲などを織り交ぜながらドラマは進行する。最後に、その母が亡ったあと、悲嘆に暮れるピーターに語るジェームズの言葉が泣かせる。「たとえ死んでも、君が心の中で思っている限り、お母さんは生き続けているのだよ。」と。未亡人役は、「タイタニック(Titanic)」の船首でデカプリオ(Dicaprio)と両腕を広げ風を感じるる姿が印象的だったケイト ウインスレット(Kate Winslet)である。 ピーターを演ずるの子役が、神経質な風貌でハンサムでないところがとても良い。"ピーターパ"に出てくる"Never Land" とは、ピーターパンの活躍する舞台の島で、ピーターと同様に親にはぐれた子供たちや海賊のフック船長、インディアンのタイガーリリーが住む異世界のことである。日本語で言えば“楽園の島”とでもいうべきか。 その感動・感涙の余韻覚めやらぬ中、昼食は小さな天ぷら屋“天錦(てんきん)”(有楽街 Tel053-452-9528)で名物の“天丼”を食べた。いつものことだが、煮えたぎる天ぷら油に指を突っ込みつつ揚げる技は見事だ。卵黄の半熟天ぷらもご飯にとても良く合う。 うまかった。 |
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