十一代目市川海老蔵襲名披露公演
御園座 第四十四回記念 吉例顔見世

 

5月・6月の歌舞伎座での襲名披露公演はもたもたしていたら、
見に行くことができないまま終わってしまったので、
どうしても一度は海老蔵襲名披露公演を見たい!と思い、
御園座行きを決意・・・!!初の御園座です。

 

昼の部 9月19日
げんじものがたり
源氏物語

全然思い通りに描けなかった・・・。(泣)
  光君:   市川海老蔵
藤壺女御: 中村時蔵
朧月夜:  尾上菊之助
頭中将:  尾上松緑
葵の上:   市川亀治郎
六条御息所:中村扇雀
左大臣:  市川團蔵
右大臣:  片岡我當
桐壺帝:  中村鴈治郎
≪ストーリー≫
光君が須磨に旅立つところまでの話。
 
≪感想≫
 瀬戸内寂聴が海老蔵襲名のために書き下ろした脚本だそーで、ストーリーは藤壺女御の部屋に忍んで行くところ
から須磨に旅立つところまで。範囲は第1作(平成12年團菊祭)の「源氏物語」とほぼ一緒。でも上演時間が今回の
方が少ないので、内容が少なくなってしまっていた。

 最初、真っ暗な舞台の中央にぼや〜〜っと光の君が佇んでいる。亡霊みたいでちょっとコワイ・・・。なんの意味が
あるかよく分からん演出だが、客席からは拍手が起こる。その後、花道から光の君が登場。今回のメイクは眉も
第2作より細くて雛人形のお内裏様のようで綺麗。
 藤壺女御は第1作で六条御息所を演じた時蔵さん。私は時蔵さんは六条御息所のイメージが強くて、見ていて
ちょっと変な感じだった・・・。(^^;
 桐壺帝は鴈治郎さん。團パパが元気だったら、團パパがやっていたんだろうな・・・。鴈治郎さんの帝はほんといい人
っぽい感じがした。
 松緑@頭の中将と光の君が舞う、青海波はバラバラだった・・・。わざとなのかなぁ・・・???
 葵の上の亀治郎さんは可愛かったです。正統派姫君、似合うな〜〜。
 六条御息所が、葵の上を殺す場面はこわかった〜。やっぱり、扇でバシバシ叩くのね〜!そんで扇についている
紐で葵の上の首を絞めるの。
 菊ちゃんの朧月夜は、綺麗なんだけど・・・やっぱり紫の上の方があってるような気がした。声も、いつもの高い声じゃ
なく、微妙な感じ。右大臣邸の新築祝いで、春鶯囀を踊っちゃう光の君と朧月夜。ありえない組み合わせなんですけ
ど・・・。そこまでして、この2人に春鶯囀を踊らせたいのか!?しかも春鶯囀の途中から2人の世界〜に突入。どうせ
なら最後まで踊っておくれ・・・。あと、春鶯囀の衣装は、ピンクの直衣と十二単がよかったです。
 朧月夜と光の君が密通していることが右大臣にばれる場面は、原作だと朧月夜の部屋に男帯が落ちていて、
右大臣にばれるんだけど、今回はなぜか扇だった。光の君直筆の歌が書いてある扇が落ちてたぐらいじゃ証拠になら
んだろ〜。光の君はすでに逃げちゃっていて、右大臣に「逃げ足のはやいやつめ」とか言われているし・・・。なんか
潔く右大臣に見つかってほしかった。「逃げ足のはやいやつ」なんて言われて、ドロボウネコみたいじゃない。
 そうそう、光の君と朧月夜のキスシーン、けっこうきわどいトコロまで顔を近づけていてビックリ。しかも2度も!(笑)
 田之助さんの弘徽殿女御はいい味だしていた。「身代座禅」の玉の井みたいで可愛い。
 須磨に旅立つ光の君を一緒に連れて行けと朧月夜が旅装束で追ってくる・・・・・・。これはさすがに、ありえなさすぎ
て、びっくらしましたよ。朧月夜って私のイメージでは艶やかで、プライドがあって、光の君とのことは遊びだと割り切っ
ていそうな人。
 光の君は、朧月夜に帝に真意を込めてつかえるようにさとす。でも、その後の光の君の台詞に「あなた(朧月夜)に
会うために、必ずわたしは京に戻ってくる」みたいなことを言っていて、なんか矛盾してるナーと思った。
 最後は花道を去る光の君を舞台で見送る頭の中将と朧月夜で幕。第一作目も花道を去る光の君を舞台で頭の中将
と菊ちゃんの紫の上が見送っていた。でも、今回は第1作のような「わたしは絶望しない!」のような台詞のなかったの
でなんとなく印象に残らないラストだった。
 菊ちゃんを朧月夜にして、紫の上を登場させなかったのは、逆効果だと思ってしまった。今回、夕顔は名前だけで、
スルーされてるんだから、朧月夜だって名前とエピソードだけでスルーで十分でしょ。
 なんか、第1作、第2作に比べインパクトがなかったような気がする。もったいない。
 第1作の脚本でもう一度再演して欲しい。メンバーも出来るだけ変えずに。

 なんか辛口な感想になってしまった・・・。(^^;
 
 
 御園座のモナカアイス、食べた。おいしゅうございました。歌舞伎座のモナカアイスより美味しかった。
 

 

 


 

モドル