吉例顔見世大歌舞伎 歌舞伎座

昼の部と夜の部、両方見ました。
夜の部を見に行ったのは初めて〜。

 

昼の部 11月22日
かじわらへいぞうほまれのいしきり
梶原平三誉石切  鶴岡八幡社頭の場
 
梶原平三景時:  市川團十郎
娘 梢:     中村時蔵
青貝師六郎太夫: 坂東吉弥
囚人呑助:    市村鶴蔵
奴菊平:     市川右之助
俣野五郎景久:  坂東正之助
大庭三郎景親:  市川左團次
 
≪ストーリー≫
 梶原景時が鶴岡八幡社の手水鉢を刀で真っ二つに斬る話。
 
≪感想≫
 團パパ、「でっけー」って感じ。パパが梶原景時やると、すっごいかっこいい人のように思えてくる・・・。この『石切』の
中の梶原景時はすっごいかっこいい男に書かれているんだけどさ・・・。
 どんな切れ味のいい刀だって手水鉢(石)を切ったら、刃が欠けるって・・・って思うんだけど、すっぱり切れちゃうとこ
ろが歌舞伎だよなー。だって昔の刀なんか数人、人を斬れば使い物にならないってゆーじゃん?
 パパはかっこいいんだけど、そんなに面白い演目じゃなかったので眠気が襲ってくる・・・。昨日寝たのが遅かったの
がいけなかったのねーと思いながら眠気と戦うが、5分ぐらい気を失う・・・。(笑)はっと気がついたときには、さっきまで
舞台の上にわらわら人がいたのに、團パパと六郎太夫親子しか残ってなくて、い、いつの間にって感じだった・・・。
(^^;
 時蔵さんがとってもキレイでした。前に見た時蔵さんは五月の「源氏物語」の六条御息所だったから、コワイ〜ってイ
メージしかなかったんだけど、今回見たらとっても美人〜〜って思いました。(美人って形容はおかしいのかもしれない
けど、その言葉しかみつからん。だって本当に美人なんだもん。)

 

おしのふすまこいのむつごと
鴛鴦襖恋睦
 
遊女喜瀬川、雌鴛鴦の精:  中村鴈治郎
河津三郎祐安、雄鴛鴦の精: 尾上菊五郎
股野五郎景久:       中村吉右衛門
 
≪ストーリー≫
 喜瀬川をかけて河津と股野が相撲をとる。河津が勝ち、股野は喜瀬川を潔く譲る。そこへ鴛鴦(おしどり)が泳いでく
る。鴛鴦は雄を殺せば、雌も慕い死ぬという。そこで股野は鴛鴦を殺し、その血を河津に飲ませれば、恋におぼれて
心を乱すだろうと思い、雄鳥を殺す。
 雄鳥を殺され、雌鳥が悲しんでいると雄鳥が河津の姿になって現れ、雄雌で敵の股野を責めたてる。
 
≪感想≫
 これは、菊五郎さんと鴈治郎さんの衣装がとってもステキ〜。菊五郎さんが水色で鴈治郎さんがピンクっぽい衣装。
鴛鴦の精になったときの衣装もキレイでした。(^^
 股野が殺す鴛鴦は木(?)で作った鴛鴦なんだけど、刀で刺しても無表情なの・・・当たり前だけど・・・。(^^;
 吉右衛門さんの隈取り、ものすごくて最初誰だか分からなかった・・・。(^^;;
 そうそう、舞台の上から紅葉がつるさっていたのと、後ろに紅葉の木があったのがすっごく鮮やかでキレイでした。
 

 

ほととぎすこじょうのらくげつ
沓手鳥孤城落月  二の丸乱戦の場 場内山里糒庫の場
 
  淀の方:     中村芝翫
豊臣秀頼:    尾上菊之助
大野修理亮:   澤村田之助
大蔵の局:    中村東蔵
饗庭の局:    中村歌江
裸武者石川銀八: 中村七之助
楠木忠直:    市川男寅
芝山錦之丞:   片岡愛之助
千姫:      中村玉太郎
大住与左衛門:  片岡我當
正栄局:     澤村宗十郎
氏家内膳:    尾上菊五郎
≪ストーリー≫
大坂夏の陣での大坂城の様子。
人質として使おうと思っていた千姫が大坂城を
脱出したと知った淀君は気がくるってしまう。
気が狂った母を見た秀頼は愕然とする。
そんな中、秀頼は降伏するか自害するかの
決断をせまられる・・・。
 
 
≪感想≫
 思っていたより、割合と短い一幕でした。二の丸乱戦の場の立廻りがすごかった!!大坂側の武士だと思うんだけ
ど、愛之助さんがかっこよかったよぅぅ。白い衣装を着ていて、横顔がすんごい凛々しい〜。きゃ〜。あまりにかっこよ
かったのでついつい、愛之助さんの舞台写真、買っちまった・・・。セリフはないし、出番もものすごい短いのが残念。
 七之助くんはフンドシ(?)一枚での立ち回り。無駄なお肉が一切ついていないので、おそろしく細い・・・。あれは細
すぎ・・・。10段ぐらいある階段から転げ落ちるのが痛そう・・・。階段から落ちて、死んでるはずなのに、激しい立ち回り
のせいで息があがっているからピクピク動いるの・・・。ちょっと可笑しかった。生きてるじゃん!みたいな・・・。
 城から脱出する千姫がちょとっこ登場するんだけど・・・玉太郎さんの千姫、眉毛がマロ・・・。千姫がマロ〜〜〜!!
そしてどーでもいいんだけど(よくないか・・・)、千姫はなんで花道から登場するのーっ??そして舞台上手の大坂城
の城門の中に去っていく・・・。城から脱出してんじゃないのー??とつっこみを入れたくなった。噂によると、初日のほ
うは千姫、城の中から登場したらしい。なんで途中で変えたんだろ??
 場内山里糒庫の場は千姫が逃げたと知って、気がくるっちゃった芝翫さん@淀君がものすごい迫力!マジで演技し
てるのに、あまりの恐さに会場から笑いがおこっていた・・・。(^^;千姫が残していった打ち掛けを懐剣でめった刺しに
するの・・・。こ、こわいよ〜。
 菊ちゃんの秀頼は狂った母親を見て呆然と立ち尽くしているところが印象的。(ワタシには)大河ドラマ「葵〜徳川三
代〜」の大坂城落城の回をちょうど見逃したので、今回歌舞伎で見れてよかった〜。菊ちゃんの秀頼は品がある。大
河ドラマの秀頼よりかっこよかった。白塗りのせいかもしれないけど・・・。菊ちゃんの着ていた、緋縅の鎧もかっこよか
った〜。(^^んー、やっぱり若い武士の緋縅はいいねぇ・・・。(おっさんモード)
 でも、終わり方が「ん??これで終わり??」って感じだったので、お客さんに微妙な戸惑いが・・・。(^^;

 

  

のりあいぶねえほうまんざい
乗合船恵方萬歳
萬蔵:  中村梅玉
才造:  尾上辰之助
白酒売: 市村萬次郎
芸者:  片岡孝太郎
通人:  中村翫雀
大工:  中村歌昇
女船頭: 片岡秀太郎
 
≪ストーリー≫
隅田川の渡し舟が出るのを待つ間、それぞれが芸達者ぶりを披露する。
 
≪感想≫
 
萬次郎の白酒売が可愛かったなぁ・・・。(*^^*)孝太郎さんも黒い衣装でキレイでした☆
 

 

夜の部 11月15日
        せいすいき
ひらかな盛衰記  逆櫓
 
船頭松右衛門
実は樋口次郎:   中村吉右衛門
お筆:       中村鴈治郎
およし:      中村松江
船頭富蔵:     中村歌昇
遠見の松右衛門:  中村種太郎
槌松
実は義仲一子駒若丸:中村種之助
船頭又六:     中村玉太郎
船頭九郎作:    中村翫雀
権四郎:      市川左團次
畠山重忠:     市村羽左衛門
 
≪ストーリー≫
木曽義仲の家臣である樋口次郎は、松右衛門という名前で船頭権助の娘、およしと結婚していた。そこへ義仲の奥
方に仕える腰元のお筆がやってきたことから松右衛門は舅と女房に素性を明かす。
 
≪感想≫
 木曽義仲の息子に実際に駒若丸なんていたの??義高の弟??架空の人物なのかな??
 この演目の途中で左目のコンタクトが落ちてきて、そこからイマイチ話が分からなくなってしまった・・・。(^^;;
 途中、子供を使って遠近法をあわらしていたのはスゴイ!!!と思った。最初は、あれ?吉右衛門さんエライちっち
ゃくない??って思ったら、同じ衣装を着た種太郎くんだった。あれで遠近法とは!!すごいっす。
 鴈治郎さんがキレイでした〜。
 

 

しのぶよるこいはくせもの
忍夜恋曲者   将門
 
傾城如月
実は滝夜叉姫: 中村雀右衛門
大宅太郎光圀: 市川團十郎
 
≪ストーリー≫
相場の古御所に現れた傾城は実は平将門の娘で、居あわせた大宅光圀を見方にしようと色仕掛けで口説きかかる
が、光圀に正体を見破られ、立廻りになり、滝夜叉姫ががまの妖術を使う。
 
≪感想≫
 がまの術って何よ!?ってチラシに書いてあるあらすじを見て思った。“がまがえるの術”のことらしい・・・。最後にば
ばーんとでっかいカエルが現れるし。
 屋ねがババーンと崩れるのもすごいですね〜。(“屋台くずし”というらしい)
 團パパはキリっとしていてかっこよかった〜。雀右衛門さんの滝夜叉姫もすごかった。滝夜叉姫だってバレて、かん
ざしを抜きとるところとか、かっこよかった。
 

 

らくだ
 
屑屋久六:    尾上菊五郎
家主佐兵衛:   市川左團次
家主女房おいく: 坂東秀調
糊売婆おぎん:  市川右之助
駱駝の馬太郎:  市川團蔵
半次妹おやす:  尾上菊之助
遊人半次:    坂東八十助
≪ストーリー≫
駱駝の馬太郎がフグにあたって死んじゃって、葬式をあげるから大家さんのところに行って、馬さんを背負ってカンカン
踊りをやって、酒と煮しめをせしめて来い!!って気の弱い久六がおっかない半次に言われる話。
 
≪感想≫
 も〜、すんごい可笑しい演目だった。元が落語だからストーリーは面白いし、口調はフツーだし。
 菊五郎さん@久六のなさけないっぷりが、とーってもカワイイのっ!!ほっぺがほんのり赤くてねっ。つぎはぎだらけ
の着物を着ているんだけど、足袋までつぎはぎしてあって可愛かった〜。お酒を飲んでひとが変わっちゃうのがオモシ
ロイ!あんなになさけなかったのに、強気になっちゃうの!お酒を飲むのをやめさせようとする八十助さん@半次に「酒
三升、煮しめ三皿、三人目の女房も一人じめする気かい!?」って言っちゃって、八十助さんが一瞬止まっちゃった
のも可笑しい〜〜!!!会場は爆笑だし。菊五郎さん、初日は「だから二人も女房に逃げられるんだよぉ〜〜」っ
て言ったらしい。(笑)八十助さん、痛いところを突かれましたな・・・。
 馬さんの團蔵さんは死体なのに汗だくだった・・・。菊五郎さんに背負われてピョンピョン踊ってるしね・・・。でも、汗を
かく死体・・・。(笑)
 菊ちゃんがちょこーっとだけ半次の妹のおやす役で出ているんだけど、出番がものすごく短い・・・。花道から走ってき
て、ちょっと半次としゃべって去っていく・・・。あっちゅー間に出番終了。家のなかに馬さんの死体があるのに気がつい
て、「仏さんがいるのっ!?」ってピョンと後ずさりをしたのが可愛かったv しかもおやすちゃんは脇役の町娘だから
か、白塗りなし。ほとんど地顔!可愛いんだけど、ちょっと・・・抵抗が・・・。(^^;;帰りにおやすちゃんの舞台写真を買
ったんだけど、よーーーく見ると、おやすちゃんにうっすらおヒゲが・・・。(T_T)のーーんっ!
 あ〜でも、すんごい面白かった。最後に「らくだ」を見ると結構ハッピーな気持ち(?)で家に帰れるかも。
 

 


モドル