◆作者コメント
灰原哀のツチノコに丸飲みされる絵に触発されて、SSを書いちゃいました♪
ごゆるりとお楽しみくださいね〜。

「全く・・・どうして私がこんな事に参加しなきゃならないのよ・・・」
哀は、愚痴をこぼしながら草むらの中を歩いていた。
なぜこんな事になったかというと、少年探偵団の3人が『幻のツチノコを探しに行こう!』と言い出したからである。
何でも光彦がインターネットでツチノコが生息しているであろう場所を突き止めたらしい。
珍しい動物だから、売れば高値で売れると思ったのであろう。
そして、いつもの3人がコナンと哀を巻き込んだというワケである。
現在哀は、歩美達3人とかなり離れた場所でツチノコを探している。
コナンは5メートル先で探しているのだが。
「全く・・・大体そんな珍しい動物がそう簡単に見つかるワケないじゃない・・・」
哀はまた愚痴をこぼす。
そう思いながら歩いていると、足下に何かが当たった。
コン!
「?何かしら?これ・・・」
哀は薄茶色の生き物を持ち上げた。
「これがツチノコ?何かそんな感じがするような・・・」
哀がそう思っていると、ツチノコらしき生き物は突然口を開いた。
カパ!
「!?」
そして、いきなり哀に食いかかってきたのだ。
ガブッ!


「うぐ!?」
呻き声を上げる哀。
すると、ツチノコは少し動いた。
その重みで哀の足は地面にあぐらをかく。
続いて、ツチノコは哀を頭から少しずつ飲み込み始めた。
ゴクゴク・・・
「ふぐぅぅぅ!!」
右手をばたつかせ、抵抗しようとする哀。
しかし所詮はムダな抵抗である。
ツチノコは哀を腰まで飲み込むと、彼女を持ち上げ仕上げとばかりに足も飲み込み始めた。
ゴクン、ゴクン・・・
「う〜、う〜!!」
哀は必死にもがく。
そしてとうとう、哀はほぼ完全にツチノコに飲み込まれ両靴だけが口から出ている状態になってしまった。
「あ・・・かはぁ・・・」
目を見開き口をパクパクさせて、苦しげな表情を浮かべる哀。
「(もう・・・ダメ・・・)」

哀が死を覚悟した、その時だった。
遠くから、ツチノコめがけてサッカーボールが飛んできたのだ。
そして、ツチノコにボールが激突する。
ドゴォ!!
衝撃で怯んだツチノコは、哀を吐き出した。
ブッ!!
ドサッ!
「うっ!」
「大丈夫か、灰原!!」
コナンが駆け寄って来る。
ツチノコは既に逃げ去っていた。
「う・・・江戸川君・・・」
「灰原、ケガはないか?」
優しく微笑むコナン。
「うぅ・・・江戸川君・・・怖かったよぉ!!」
哀はコナンに抱きつき、泣きじゃくった。
コナンは哀を抱き締める。
その後コナンと哀は歩美達と合流し、帰路に着いた。
以降、この草むらにツチノコ探しで踏み入ろうとする者はいなくなったらしい・・・




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