「らぶ」 の 古い日記 2000年3月から 2000年12月まで |
3月11日 土曜日 「スワレ」の特訓始まる きょうは早朝から、お父さんの特訓が始まりました。「スワレ」の特訓です。 お父さんは、最初は やさしく声をかけてくれましたが、あまりにも、僕が言うことを聞かないので、形相が変わってきて、 しまいには、大声を出してしまいました。 昼過ぎ、お父さんは本屋さんへ行って、一冊の本を買ってきました。僕に、「スワレ」を教えるため の本です。 夕方、自信ありげにお父さんは、また僕に「スワレ」を教え始めました。 お父さんは、僕の顔のすぐ前に立ったまま、上の方で、僕の大好きなジャーキーを見せて、 「スワレ」と言いました。 僕は、ジャーキーが欲しいので、首を伸ばして上を見上げた途端、 ピョコッとオスワリをしてしまいました。 それを見たお父さんは、大喜び。僕を大げさに誉めてくれ ました。 生まれてから5カ月。体重7キロ。疲れたけれど、「スワレ」が出来た感動の日でした。 4月1日 土曜日 ワクチン注射に挑戦 きょうは、お父さんとお母さんと一緒に、病院へ行きました。 僕の8種混合ワクチンの注射です。 外へ出るのも、病院へ行くのも初めての僕。おまけに、引綱が大嫌いな僕は、病院へ行く途中で、 何度も道に伏せて歩かなくなってしまい、大変困らせてしまいました。 病院の待合室は、仲間のいろんな匂いがして、好奇心旺盛な僕は、隅から隅まで、匂いを嗅いで まわりました。 「まるで掃除機ね」と、引綱を引っ張るお母さんは、恥ずかしそうでした。 先生は、若くてやさしい、男の先生でした。「虫もいないし、健康ですよ」と、頭をなでてくれました。 診察が終わって外へ出た途端、緊張がとけた僕は、思わずドアーの横で、大きなウンコをしてしま いました。 これには、お父さんとお母さんは大あわてでした。 5月20日 土曜日 秘密の隠れ家見つかる 僕の秘密の遊び場が見つかってしまいました。 おばあちゃんが住んでいる母屋の縁の下が、僕の秘密の遊び場だったのですが、お母さんに見つ かってしまいました。 この場所は、野良猫が来て、おしっこやフンをする場所で、お母さんが、一番嫌がっていた場所だ ったのです。それを知らなかった僕は、いろんな匂いもするし、興味津々で、時々ここで一人遊びを していたのです。立ち入り禁止の場所に入った僕は、大目玉をもらいました。 運悪く、この日は、夕方からすごい雨と雷で、もう怖くて怖くて、体の震えが止まりませんでした。 6月10日 土曜日 シャワー初体験 朝から、なぜかみんな、僕にやさしいなあと思っていたら、お風呂場へ連れて行かれて、僕の嫌い なシャワーが始まりました。 お父さんと、洗い場に入ってシャワーをしますが、お父さんもシャワーをするような格好をするん です。 おかしいでしょう。 洗い終わると、お父さんが 「さあ、ブルブルだよ」と言ってくれます。 その声を待っていた僕は、体中の水を全部飛ばす勢いで、何回も何回もブルブルをします。 それが終わると、脱衣所でお母さんが、タオルで体を拭いてくれて、ドライヤーをかけてくれます。 このドライヤーも、僕は大の苦手です。 すべて終わると、この日だけ、廊下を走らせてもらえます。 その時の廊下はまるで氷の上のようで、足が空回りして大騒ぎになります。 いつの間にか、廊下は、僕のツメ跡だらけです。 6月15日 木曜日 お父さん入院検査 お父さんは、きのうも、きょうも会社を休んでいます。6月13日に、細胞検査のために入院手術 しました。 いつもの休日のように、僕の相手をして、走り回ってくれるかと思って、足にじゃれついてみました が、お父さんは、そろりそろりと歩いて元気がありません。 「走ったらダメよ」とお母さんの声が聞こえていました。 お父さんが元気がないと、僕まで元気がなくなってしまいます。 僕が心配そうな顔をしたら、お父さんは、「大丈夫だよ」 と、僕の顔を撫でてくれました。 6月17日 土曜日 「犬走り」とは何だ きのうから雨が降り続いています。雨の日は、庭で走り回れないから、いやです。 家の軒下の雨のかからないコンクリートのところを行ったり来たり。コンクリートの上には、僕の 足跡が、花柄模様についていました。 「犬走りとは、よく言ったものだなあ」と、お父さんは、妙に感心していました。 昔から、家の軒下に、家の基礎の部分から40〜50センチ幅で、外側に、コンクリートを張ったり、 敷石を並べた部分があって、それを 「犬走り」 と言っているそうですが、 まさに、僕が今、そこを走って、 「犬走り」を実証しています。 6月20日 火曜日 ヘビの親子と対面 きょうの暑さは、まいりました。一日中、口をあけて、ハアーハアー、ヨタヨタ。ご飯もあまり食べら れませんでした。 午前中、草取りをしているおばあちゃんのそばで、遊んでいた僕の目に、ニョロニョロと、妙なもの が目につきました。 緊張して、じっと硬くなっている僕の姿を見たおばあちゃんが、 「どうした、どうした」と近づくなり、「ヘビ、ヘビ」と、大声を出しました。 僕は、その声にびっくりして、あとづさり。 よく見ると、1メートル位のヘビと、30センチ位のヘビが、 同じ方向へ動いて行きました。 「親子のヘビや」と、おばあちゃんは棒を持ってきて、ヘビを竹やぶの方へ追いやってくれました。 ヘビの親子との初対面の日でした。 6月25日 日曜日 子ヘビ墜落事件 またヘビの出現です。 今度は、お母さんの頭上から落ちてきたそうです。 母屋の扉を、いつものように開けたところ、お母さんの目の前へ、30センチ位の子ヘビが、 ドサッと落ちたそうです。 お母さんの大きな悲鳴で、お父さんが飛んで行きました。 火バサミで、子ヘビをつかんできて、僕に見せてくれました。 目がクリッとしていて、かわいい顔をしていました。でも、ニョロニョロと動き回ったり、 頭を持ち上げて、僕をにらみつけたりするので、気味が悪かったです。 7月1日 土曜日 うるさい蚊をやっつけろ きょうは、月に一度の「薬の日」です。四角いジャーキーのようになった薬です。食べていると、 何か変なにおいがします。でも、食欲にはまけてしまいます。あっと言う間に、ゴックンしてしまい ました。フィラリアの薬だそうです。 僕の家の裏には、竹やぶがあるので、蚊がたくさんいます。 特に、体がしま模様になっている 蚊が、うるさい蚊です。 蚊取り線香を置いてもらったりしていますが、蚊より、僕が、くしゃみが 出て、ダウン気味です。 この間、お父さんが、「蚊取り草」とか「蚊よけ草」とか言うのを買ってきて、ハウスのまわりに 植えてくれましたが、あまり効き目がないようです。お父さんには内緒の話ですが。 7月6日 木曜日 「雷、3日」は本当なんだ 3日連続の、すごい雷と夕立です。昔から、「雷、3日(ミッカ)」と言って、必ず、3日連続の雷が あるそうです。おばあちゃんの話です。 少々神経質で、こわがりの僕は、最悪の状態です。 ピカッと光ると、体中の毛が逆立ちする ようになって、ゴロゴロドカンと、すごい音がすると、もう足腰の力が抜けて、地べたに腹ばいに なってしまいます。 もう、こんな雷は、かなワン、かなワン。 7月9日 日曜日 茶色の柴犬が 「みどりの芝犬」 に変身 朝早くから、お父さんが芝刈りを始めました。 元気な僕も、「手伝わなくっちゃ」と、芝刈り機のまわりを行ったり来たり。結局、作業の邪魔を してしまいました。 途中で、芝刈り機の調子がおかしくなって、まるで、掃除機を、フタをしないで使っているように、 刈った芝生が、どんどん吹き飛ばされてしまいました。そばにいた僕は、芝生だらけ。 茶色の柴犬が、「みどりの芝犬」に大変身。体中がチクチクして、大変でした。 芝刈りを終わってみると、僕がオシッコをして回った所が、はっきり目立ちました。 こんなにたくさんオシッコしたのかなあ。恥ずかしいワン。 7月15日 土曜日 この夏は避暑地で優雅に 夏を初めて体験する僕は、早くも、バテバテです。 何とか、この暑さから逃れる方法はないものかと、この間から、あちこち探し回っていましたが、 やっと、身近な所で最高の避暑地が見つかりました。 避暑地その1 お父さんの車の下。 避暑地その2 僕のハウスの床下。 この場所は、一度もぐり込むと、誰にも邪魔されずに、ゆっくり休めるし、それに、風通しもよくて、 ひんやりしていて最高です。 「避暑地」にもぐり込んで、じっとしている僕の姿は、まるで、タヌキのぬいぐるみを押しつぶした みたいだと、失礼なことを言う人がいます。 まあ、何と言われようと、ここが最高の場所です。 今年の夏、僕が行方不明になったら、必ず、ここを探してみてね。 8月4日 金曜日 病院へ行くのも大仕事 フィラリアの薬をもらいに病院へ。 10時頃家を出たので、もう道は熱くなっていて、歩くのも大変でした。おまけに、病院までは日陰 がない道なので、オシッコをかけるのも、手抜き、手抜き。 病院はクーラーがきいていて、床も冷たくて気持ちよく、思わず僕は、押しつぶされたヌイグルミ 状態で、腹ばいになってしまいました。 診察の結果は、「異常なし」でしたが、お父さんが先生に、「食べなくて、困っています」と盛んに 言っていました。 そうは言っても、こう暑くては、 夏が初体験の僕にとっては、食事も大仕事なんですから。 8月11日 金曜日 お母さんが大変です きょうから、お父さんは夏休みです。 朝から遊んでもらえると楽しみにしていたのですが、期待はずれとなりました。 お母さんが、一週間ほど前から、体調を悪くしていて、今朝、大変な熱を出したそうです。 いつもは、お母さんに体のことを心配してもらっているお父さんが、きょうは、お母さんのことを 心配して、せわしく動き回っていました。 こんな日は、元気な僕も少し静かにして、寝そべっていることにしています。 でも、耳だけは、アンテナのように、しっかり動かして、様子をさぐっていますよ。 8月13日 日曜日 すねることを覚えた「らぶ」 朝早くから、みんなは、お墓りに行きました。 最初の予定では、僕も一緒に連れて行ってもらうことになっていたのですが、お母さんの体調が まだ悪いので、僕だけ、おいてけぼり。 この間も、お兄ちゃんが、友達と花火を見に行くとか、家族でお寿司を食べに行くとかで、みんな 出かけて行くのですが、いつも僕だけ留守番役。 それが原因というわけでもないのですが、この頃、すねることを覚えました。 呼ばれても知らん顔。「聞こえてません」という顔をして、横を向いてふてくされています。 お母さんは、そんな僕を見て、機嫌を取るように呼びかけてくれますが、調子に乗っていると、 お父さんの 「来い」 という怖い大きな声がかかります。 これには僕もビクッとして、仕方なく、ヨタヨタゆっくり歩いて行くのですが、そんな姿を見て、 「もっと速く歩け」と、またお父さんの大きな声がかかります。 僕の気持ちも、分かって欲しいワン。 機嫌直しに、お父さんが、僕のプリクラシールを、パソコンで作ってくれましたが、 そんなことで、ごまかされる僕じゃないぞ。 8月26日 土曜日 目薬なんて 「大嫌いだよお」 だ また病院です。 数日前から、目やにがひどくなって、拭いても拭いてもまた出てくるという感じ になってしまいました。 診察の結果、何かのアレルギーで、両目の粘膜が炎症をおこしているとのことで、目薬をさして もらいました。 きたない所へ顔を突っ込んだり、殺虫剤を撒いた所へ行ったりするからかも知れ ません。 きょうは、病院の行き帰りとも、お父さんがだっこしてくれました。 「足が熱いと、かわいそうだから」と過保護のお父さんは、僕をだっこして、汗びっしょりでした。 だっこされた僕は、汗で気持ち悪いのと、すれ違う人がみんな、 「この犬、なにしてんのよ」 「大きいくせに、歩けばよいのに」 という顔をして、ジロジロ見るものですから、とっても恥ずかし かったです。 夕方、お父さんが、僕に目薬をさそうとしたとき、僕が目を開けないものですから、お母さんと2人 がかりで、抱きかかえられて、 「あかんべぇー」状態で、目薬をさしました。 病院では、大きな目を開けて、おとなしく目薬をさしてもらったのに、家では、わがままになって ダメですねえ。 9月2日 土曜日 散歩ですか、ジョギングですか。 今朝は、気温28度、湿度が80パーセンもあったそうです。台風が来る前のように、ムシムシと して最悪です。 朝5時半ごろから、久しぶりに、お父さんと外出しました。 僕は、あまり外へ出る散歩は慣れて いないので、きょうも、お父さんを引き回し、お父さんも僕もヒイヒイ、ハアハアで、大変でした。 すれ違うよその犬は、みんな静かに歩いているのに、僕だけが、必死に歩いているみたいで、 お父さんも、何か、恥ずかしそうでした。 この辺の田んぼは、コスモスがいっぱい植えられていて、今それが、きれいに咲いています。 9月9日 土曜日 なに、箸で食べる。「甘ったれるな、らぶ」 7月の下旬から、食欲がなく、ご飯を食べなくなったので、お母さんが心配して、いつも僕を なだめながら、食事をさせます。 「おりこうさんだねえ」 とか言いながら、箸で僕の口にご飯を持ってきてくれますが、どうも においを嗅いだ途端にゲボッとなって、食べられなくなってしまいます。 きょうも、こんな調子で食べずに、ごみ箱をあさっていると、お父さんが出てきて、「よし、俺が 食べさせてやる」 と、無理やり僕の口の中へ、ご飯を入れました。 僕は、それをベローと吐き出してしまいました。 すると、今度は、両手で僕の口を開いて、お母さんに 「早く、ご飯入れろ」 とどなるのです。 僕は食べたくないし、怖いし。パニックでした。 そして、 「言うことを聞かない」 と言って、横面を叩かれてしまいました。 「体罰だ」 これは事件です。警察に訴えてやる。 お父さんは、すぐ怒るので、いつもお母さんに注意されています。 きょうも、僕のせいで、注意されていました。 それにしても、僕も、しっかり食べないと強い子になれないなあ。 9月15日 金曜日 敬老の日 おばあちゃんは、イイなあ。 この頃、僕は 「1週間の長さ」 や 「お父さんの休みの日」 がわかるようになってきました。 少し成長したかなあ。 お父さんの 「休み」 を、楽しみにしていた僕は、散歩から帰ったら、お父さんと、いっぱい遊ぼう と思っていたのに、帰るなり部屋へ入って、パソコンをやり始めました。 「こりゃあ最悪です」 だって、いつもパソコンをやり始めると、2〜3時間は出てきませんから。 きょうは敬老の日で、昼頃、おばさん夫婦とおばあちゃんが、食事に出かけました。 そして、夕方、「やっとお父さんが出て来たか」と思った途端、今度は、お母さんとおばあちゃんを 車に乗せて、また食事に出かけました。 「おばあちゃんは、イイなあ」 「僕も、きょうだけ年寄りになりたい」 また僕だけ、留守番でした。 食事から帰って来たお父さんは、上機嫌。 「らぶちゃんゴメンねえー」 「さあー、ご飯食べまちょうかあー」 だって。 「ご飯なんか、いらないよ」 と横を向いた僕。 「あれぇー、おまえ、すねてんのか」 と言ったきり、どこかへ行ってしまいました。 「休みの日を、楽しみに待っていたのに、どうして、遊んでくれないの」 9月26日 火曜日 コロちゃん一家が来ました。 お友達の「コロちゃん」が、遠いところ、遊びに来てくれました。 なんと、車で、往復8時間以上もかかるそうです。 車の窓から首を出して、ワンワンと言いながら、かっこよく着いたコロちゃん。 ところが、車から降りるなり、僕の姿を見て、慌てて逃げ出しました。 一緒に遊ぼうと楽しみに待っていた僕は、コロちゃんのお尻をクンクンしながら追いかけること 追いかけること。 「もうー、やめてえー」 コロちゃんは悲鳴を上げてしまいました。 コロちゃんは、僕よりひとつ年上のお姉ちゃんです。 きょうは、僕のヤンチャぶりに、負けてしまったようですが、おうちでは、元気で、いたずらもして いるそうで、ひとりでお留守番をしていると、畳に大きな穴をあけたりするそうですよ。 夕方に、また車で帰っていきました。コロちゃんは車が大好きだそうです。 シートベルトもつけているのですよ。僕なら、車に乗った途端、ゲエーッと、やってしまいそうです。 10月8日 日曜日 「らぶ」も、露天風呂です。 お母さんが作業服を着て出かけるところでした。 年に2回の町内の掃除の日だそうです。 お父さんが、「町内の掃除の日は、よく雨が降るので、らぶ、早めにシャワーしょうね」だって。 「どうして、町内の掃除が、僕のシャワーと関係あるのよお」 そんなワケで、朝から急にシャワーということになりました。 そういえば、涼しくなってから、しばらくシャワーをしていなかったので、温かいお湯をかけてもらうと、 気持ちよくて、いつもは嫌がって動き回る僕も、きょうは、おとなしくしていました。 庭でシャワーをしたので、「露天風呂」の気分でした。 ドライヤーもかけてもらって、さっぱりしたところで、いつものクセが出てしまって、 開いてたドアー から、おばあちゃんの家に入り込んで、廊下を走り回ってしまいました。 お騒がせして、スンマヘンでした。 午後から雨になりました。やっぱり、「町内の掃除」の予報どおりでした。 10月10日 火曜日 ハッピーバースデイです。 一人ぼっちの誕生日は、さびしいなあ。 一週間前までは、お父さんもお母さんも、 「ケーキでお祝いしてやろうか」 「新しい首輪を買って やろうか」とか、調子のイイこと言ってたくせに。 きょうは、皆、僕のことを、完全に忘れてたみたいです。 夜遅くなってから、「あっ、そうだそうだ」なんて。 連休ボケですよねえ。 ともあれ、大したケガもせず、病気にもならず、1年が過ぎたことに感謝しなくっちゃ。 なんて、年寄りじみたことを言ってしまいました。 体重8.5キロ維持。体があまり大きくないので、時々、「マメ柴ですか」なんて言われていますが、 ますますヤンチャな「らぶ」でござんす。 10月12日 木曜日 歯が、歯が、歯が。 大事件です。僕の歯がグラグラ。 お父さんが会社から帰ってくると、いつも、少しの時間、僕と遊んでくれます。 その時、はしゃぎすぎて、お父さんの手を噛み過ぎるものですから、最近、手袋をして相手をして くれていました。 きょう、その手袋に噛みついて、大暴れした拍子に、1本の歯が引っ掛かったまま、僕の全体重が かかってしまって、グキッと、歯が抜けた状態になってしまいました。 かろうじて、歯茎の皮で、歯が口の中に残っているという感じです。 お父さんはビックリして、何度も僕の口を開けて、 「この歯は、抜いた方がよい歯だからな」 「病院へ行って、抜いてもらおうと思っていた歯だからな」と、僕やお母さんに、言い訳のようなこと ばかり、言っていました。 お母さんも心配のあまり、お父さんに小言を言っていました。 かわいそうに、お父さんは寝る前まで、何度も窓から僕を見て、「大丈夫か。痛くないか」と、 心配顔で落ち込んでいました。 「お父さん、僕は大丈夫だよ」 10月28日 土曜日 ついに取れた、僕の歯。 朝早くから、お父さんとおばあちゃんが、「菖蒲を植え替える」とかで、庭作業をしていました。 配達してもらった土を、きれいに地ならしして畝を作り、そこに菖蒲の株を植えていきます。 僕も土いじりが大好きなので、さっそく仲間入り。 2人が、ちょっといなくなったスキに、きれいにならされた土の上を歩きまわって足跡だらけにして しまいました。 挙句の果てには、穴を掘って、そこで一休み。 これには、いくら優しいお父さんでも、 「こらあー」と、 デカイ声。 作業が終ってから、土だらけになった僕の鼻や口を、タオルで拭いてくれていたお父さんが、 「あれっ」と言って、慌てて、何かを捜しに行きました。 しばらくして、「あった。あった」と言いながら、小さなものをつまんで帰ってきました。 つまんでいたのは、数日前から、グラグラして抜けそうだった、僕の乳歯でした。 先ほど、木の枝や土を噛んだりしていた時に、抜け落ちたのかも知れません。 それにしても、1センチ程の、細い小さな歯を、よくも見つけてきたものですねえ。 お父さんの執念には、参りました。 11月14日 火曜日 お兄ちゃんには、「まいった」 久しぶりに、お兄ちゃんが帰って来ました。 お兄ちゃんは、犬なら誰でも、しっぽを振ってじゃれてくるものだと思っているようで、あまり 表情を変えない僕に、少々不満のようです。 きょうも、「オレには、なつかない」と、お母さんに言いつけていました。 「お兄ちゃん」 しっぽを振るのは、嬉しい時ばかりじゃないんだよ。 その証拠に、僕に噛み付いたヤツなんか、緊張して、しっぽを振ってたもの。 だから、僕みたいに、しっぽを振らなくても、「嬉しいなあ」と思っている犬もいるんだからね。 お兄ちゃんが帰ってきた時は、僕と良く遊んでくれます。 お兄ちゃんが、僕を追いかけ回す時は、すごいスピードで、僕が逃げ場が無くなるくらい追い かけてきます。そして、僕が、「まいった」 と言うまで止めません。 だから、遊び終わると、ゼエーゼエー、クタクタ。 きょうも、そんな調子で、夜、お父さんが帰宅した時は、あまりにも僕が、ぐったりして元気が なかったので、お父さんは心配顔でした。 よく遊んで、よく食べて、そして、疲れてよく寝れば最高なんだワン。 11月17日 金曜日 ダンボール大好き「らぶ」出現 きょうも、お母さんが、小さなダンボール箱を持って帰って来ました。 この頃、買い物に出かけた時は、必ず、ダンボール箱をもらってきてくれます。 その理由は、僕が急に変なことを、やり出したからなんです。 寒くなって来たからと、ハウスの床に新聞紙を敷いてもらっているのですが、新しい新聞紙を 敷いてもらうと、すぐ、おしっこをしてしまいます。 新聞紙の上にいると、なぜか、おしっこがしたくなってしまいます。 おしっこは、新聞紙の上でしなければならないと思ってしまうのです。 そして、ダンボール箱を見ると、中に入りたくなってしまいます。 ダンボール箱の中で、丸くなって寝たり、お風呂に入っているように、顔だけ出して入っていたり。 どういうわけか、箱に入ると安心して、ゆっくり寝られるのです。 お父さんに、「らぶは、生まれた頃のことを思い出したのかな」と言われましたが、生まれてすぐ の頃、きっと、箱の中で育てられていて、そして、いつも新聞紙の上で、おしっこをしていたのだと 思います。 そんなことを思い出しながら、ダンボール箱に入っている僕なのであります。 ちなみに、今、ダンボール箱は、ハウスの中、ハウスの前、そして玄関の近くに、合計三つも 置いてあります。 11月27日 月曜日 飼い主に似た「ガンコ犬」 「犬は飼い主に似る」と言いますが、この頃、僕が「お父さんによく似てる」と、お母さんから言わ れています。 何が似ているかと言うと、 「ガンコな性格」 だそうです。 僕は毎晩、お父さんの帰りを、門の近くに座って待っているのですが、その座る場所が決まって いて、誰が何と言おうと、そこを動かないようです。 お母さんやおばあちゃんに、「寒いからハウスに入りなさい」と、何度も言われても、知らん顔。 この間なんかは、お客さんの車が入って来ても動かず、皆を困らせている「ガンコ犬」です。 でも、こんな「ガンコ犬」の僕でも、弱いところがあって、少しでも雨がかかると、もうダメ。 あわててハウスか軒下へ緊急避難します。 そんなワケで、きょうは、夕方から「緊急避難」でした。 お父さんが帰宅するなり、「お前は、雨で解けてしまう、張りぼて犬か」と、 失礼なことを言うんですよ。 12月 4日 月曜日 お父さん「帯状疱疹」でダウン 昼前に、お父さんが会社から帰って来ました。 日向ぼっこをしていた僕は、お父さんの姿を見るなり、「散歩に連れて行ってもらえる」と、大喜び。 でも、いくら待っても、お父さんは家に入ったまま出てきてくれません。 待ちくたびれた僕は、 クゥーンクゥーン鳴いてしまいました。 すると、お母さんが出てきて、「きょうは、お父さんは頭が痛いから、散歩は行けないよ」 と。 数日前から、頭が痛いと言っていたお父さん。今朝、あまりにも痛いので病院へ行ったら、 「帯状疱疹」とか言う病気で、少々手遅れ気味と言われたそうです。 そういえば、お父さんのオデコから目にかけて、斜めに帯状に湿疹が出来ていました。 目のまわりも、かなり腫れ上がっているようです。 窓ガラス越しに見たお父さんの顔。 とても痛そうでした。 12月11日 月曜日 クリスマスツリーだよ 僕の庭に、きょう、クリスマスツリーが完成しました。 あまりにも殺風景な庭なので、何かやってみようかという話になって、 お母さんが、超特売の、 デコレーション用の豆電球がたくさん付いた電気のコードを買ってきてくれました。 「モミの木」がないので、「モミジの木」を利用して、さっそく、電気コードを張り巡らせて、 クリスマスツリー風に仕上げました。 僕も、コードを引っぱって、一応、お手伝いのつもりだつたのですが、叱られてばっかりで、ショボン。 暗くなるのを待って、さあ点灯。 灯がついた途端、お母さんが 「あれっ」と、大きな声。 オレンジ色の電球のつもりが、ブルーの電球だったのです。 点灯するまで気が付かないという のも、わが家らしいですね。 遠くから見ると、蛍がいっぱい止まっているみたいで、この寒い時に、何か変です。 12月26日 月曜日 嵐が来たぞおー 昼前から、すごい嵐になりました。 庭の木が、狂ったように揺れていました。 僕のおもちゃ箱も、ガラガラ音をたてて飛んで行くし、いろんな物が、僕のハウスの前に転がって くるし、それに、雨と霰が、まるで豆の入った缶を、トタン屋根の上でひっくり返したような、 すごい音で落ちてくるし、雷は鳴るしで、大きい音に弱い僕は、もうパニックでした。 お母さんが、様子を見に出てきてくれましたが、雨風が強くて、軒下から動けず、大変でした。 おとといの日は、春のようなポカポカ陽気で、僕は、芝生の上で、ゴロ寝をしていたのに、 きょうは、ハウスの中で固まっていました。 「なんちゅう天気やねん」 12月31日 日曜日 20世紀最後の日 数日前から、お母さんが家の大掃除をしていましたが、きょうは、僕が大掃除されてしまいました。 朝の散歩から帰るなり、シャンプーされてしまったのです。 「1年のアカを落とそう」と、お父さんは、いつもより時間をかけて、力を入れて、僕の体をゴシゴシ 洗ってくれました。 おかげで、僕はグッタリ。 昼前から、おせち料理づくりが始まりました。 お父さんと僕も、お母さんたちの仲間に入れてもらって、家族全員で料理づくりをしました。 家族全員が台所に集まって、楽しい時間でした。 お父さんは、味見ばかりするので、 それを見るたびに、僕の「のど」がゴックンと鳴ってしまいました。 「お父さん、やめてよ。 僕が見ているんだからね」 きょうで20世紀が終ります。 この1年、大きなケガも病気もしないで、元気で過ごせたことに、「感謝」です。 ★ 「らぶ」を飼い始めた頃のハラハラ、ドキドキ話 ★ 「らぶ」の検診カルテ |