年中行事「トンド」のご紹介です。

 

    「トンド」は、毎年1月14日の夕方、各町内毎に行われる行事で、人々は、家内安全、無病
    息災、豊作などを祈り、正月の門松や飾り付けなどを「トンド」で燃やします。

    子供達は、字の上達などを願って、習字で書いたものや、書初めで書いたものを燃やします。
    そしてそれが、炎の勢いで、空高く舞い上がるほど字が上達すると言われていました。

    各家庭では、この「トンド」の燃え残りの竹の火を「種火」として家へ持ち帰り、小豆を蒸して、
    翌朝に 「小豆がゆ」 を炊いたというのが、私が子供の頃の「トンド」でした。

    この「トンド」の行事は、以前は、14歳から15歳までの子供達の行事でした。
 
    1月の「七草」が過ぎた頃から、子供達は、各家々を回って「トンド」の材料集めをします。
    ワラや青竹を集めるわけですが、農業をしていない家や、竹やぶのない家では、ワラや竹が
    ありませんから、その家からは、お金をもらったりしました。
    そして、いよいよ1月14日、待ちに待った「トンド」のフィナーレを迎えるわけです。

     しかし、いつの頃からか、「受験勉強が出来ないから」とか、「危険だから」とかの理由で、
    大人達が、代わってやるようになり、昔ながらの「トンド」も、随分様変わりしてしまいました。

    そして、この「トンド」も、区画整理事業工事のために場所がなくなり、今年で最後となって
    しまいました。

    最後の 「トンド」 の行事を、写真でご紹介します。 ご覧になって下さい。
    子供達が何日もかけて、楽しみながら準備した「トンド」でしたが、大人達は、1日でやって
    しまいます。

                                               2001/1/14



 
   
朝早くから、町内総出で準備します。
   各組に分かれて作業開始。
   女性の人達は、「炊き出し」を担当します。
 
   この写真は、竹やぶから竹を切り出して、
   運んでいるところです。
   今年は、250本ほど切りました。


   
「トンド」の中心に立てる「心木」を運んで
   来たところです。

   山から切り出して、トラックで運びました。

   昔は、松の木を使ったそうで、大人達も
   子供達を手伝って、
   皆で担いで運びました。


  

   
「心木」を立てるところです。
   この仕上がり具合が大切です。





   「東の方に倒れとるぞ
ー!」
   「南の方に傾いとるぞ
!」

   現場監督の長老の腕の見せどころとなる
   場面です。






   竹にワラをつけて組み立てていきます。
   これが大変な作業です。
   ワラがすぐ落ちてくるし、
   竹の立て方のバランスがおかしいと、
   竹が全部倒れてしまいます。

   昨年は、3度も、やり直しをしました。

   「心木」の根元には、
   ワラをたくさん詰め込みます。

   
これが点火前の「完成品」です。

   朝8時から夕方5時頃までの作業でした。

   途中で、炊き出しのおにぎりやぜんざいを
   食べ、そして、酒を飲みながら、焚き火に
   あたって休憩をとり、人々と話す。

   この時間も、楽しいものでした。




   
さあ、いよいよ点火です!
   この年の恵方から点火されます。

   炎の勢いと竹が破裂する音は、
   子供ならずとも、感動します。

                    

        
  
    

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