12/06/2002
韓国を感じる日
1試合
大田
曇り
午後1時起床。2時半に旅館を出る。地下鉄で高速バスターミナルへ。先日買っておいたユソン行きのバスは午後4時発なのだが、食事もしたいし、15時半からの日本での試合も気になる。そのため17時15分発のバスに変更を頼む。この云えばなんとかなるというところが韓国のいいところでもあり、人によってはいい加減といいたくなるところかもしれない。軽くスンドゥブ(豆腐チゲ)で食事。高速バスターミナルにあるセガフレッド・ザネッティでエスプレッソを飲む。街頭テレビの前に今日はおとといの韓国戦の時のような熱狂はまったくない。あたりまえだ。そのかわりMANGOというスペインのブランドの店を見にいったところ、エスパーニャのマフラーをした男女の団体が倉庫か従業員室かで騒いでいたのには首をかしげた。もしかしたら、Mangoに勤めているスペイン人なのだろうか?。そんな疑問をむねに17時10分にバスに乗り込む。バスの入口にはちゃんとワールドカップ競技場とハングルで出ている。やはり、と思い、確認のため乗車時に「ワールドカップ競技場で…」と韓国語で言ったところ「はいはい」という返事。目の前で降りられそうだ。韓国的。
17時20分。5分遅れでユソン行きの優等バスが発車。もう今回3度目の同じ道すがらである。車内からソウルでテレビ観戦していたはずのFさんに電話をかけ、スウェーデン、イングランドが抜けたことを知る。アルヘンティーナ敗退はいい気味である。でも、サネッティごめんよ。バスは順調に走り、チョナン(天安)のバスターミナルで休息。あと1時間もせずに着く、はずだった。それは大田のジャンクション前で起こった。普通ならユソンへは全州方面への右の道を行くのだが、バスは左手の大田、釜山方面へと突っ走る。何が起こったのかと思ったが、どうやら、ユソン方面が混雑しているので回っていくということらしい。それならば、次の大田のインターチェンジで降りるのかと思ったが「こんなところで降りたらてーへんでぃ」とばかり通り過ぎる。早い話、大田市の南側を通る高速バイパスを走り、南側から回ってユソンを目指そうという魂胆のようだ。この臨機応変な対応はバスが移動手段として発達している韓国ならではかもしれない。
バスは到着予定時刻を10分ほど遅れて、ユソンの料金所に到着。近くというより目の前がスタジアムである。ちゃんと競技場の横で降ろしてくれる。大田高速バスターミナルから50分と書いていたWebもあったりしたが、思ったとおりウソ、百歩譲って、情報不足であった。スタジアムを見る。うーむ。水原もいいがもしかしたら、ここが一番かもしれない。逢魔が時にそびえたつスタジアム。ちょっと見、サンチャゴ・ベルナベウという感もある。ハイテク都市大田の威信をかけたといっては言い過ぎか。とにかく外観を見た限りなかなか期待できるではないか。
試合まではあと30分ほどだ。あわててスタジアムの中に入る。やはりチェックはスムーズに進む。今日は北側の上層部スタンドなので北側へと回り込む。すると、レバノンであった日本のライターがいた。「レバノンでお会いしましたね」と声をかけると「ああ、どうも。何試合見ました?」「これで6試合目ですね」「明日は?」「ソウルです」「水原ですか?」「え?ソウルですよ。トルコ対中国ですって」と僕。なんだかなあ、明日フットボール好きが気になる試合はトルコ対中国に決まってるだろう。きっと彼の中には「明日はブラジウ戦」という意識しかないのだろう。そのうえ「トルコ応援してください」と来る。あなたに言われなくても、そのつもりで行くのですがね、こちらは。ちょっと名が知れたと思うとこういった人を見ない話しか出来なくなる人間が日本のメディア界に多いのは困ったものだ。このライターの底の浅さを見た。ま、そんなに知ってる人間とは思わなかったけれど。確かISIZEとかでレポートをしているとか言っていたが。何か韓国へ行くための本もネット販売したと聞くが、知人の間では「使い物にならん、もう一冊と同評価」という話なので買っていない。その著者が彼である。僕と会ったのが運の尽きかもしれない。行ってゴール裏などを取材するだけではダメだと思うけどね。
エスパーニャ 3-2 南アフリカ。上からの眺めは素晴らしい。水原がいいと思ったが、わたしが見た中ではここ大田が一番いい、と前言撤回する(苦笑)。おそらくウルサンに行ってたら一番というのかもしれないが、まあ、良いものは良い。で、現状はここが一番である。2階の傾斜も素晴らしいし、設備もいいのではないだろうか。椅子も座りやすい。ゴール裏に屋根がないので雨が降れば濡れるけれど、それがフットボール場としての価値を下げるものではない。などとスタジオの話ばかりするのは、試合がつまんなかったから。なんで僕はエスパーニャが面白くないんだろう。あのちょこざいなループシュートや、たいしたことないスルーとか、なんというのか、どーもダメだ。一点目などキーパーのミスだが、ラウールが無人のゴールへ。白けることこの上ない。南アフリカも思ったほどではなかった。後半は下に降りてコーナーあたり、つまりカテゴリー2の席で観戦。韓国ではこのくらいのことは当たり前にできる。空いているし。
やはり試合中は、テレビ観戦しているFさんに経過を教えてもらう。パラグアイの卑怯ないや狡猾な得点で総得点差でパラグアイが逆転の2位。パラグアイは予定通りソギュポ居座りになった。これで僕が見る水原のR16はエスパーニャ対エールとなった。本気のエスパーニャが見られるのか?というわけで試合と関係ないことばかりだが、とにかくこのカードを選んだのは大田のスタジアムへ来たかったというのがあるのだからしょうがないといえばしょうがない。そうだった、ソウルの高速バスターミナルにあるCentarl City内のMangoで見つけたエスパーニョーレスはカテゴリー2に移った僕の前方で立ち上がって応援していた。ひとりの女性はアスレチックビルバオのマフラーを腰にまいていた。
しかしここまでのエスパーニャは相手を完全に舐めきっている。今日などは最たるものだ。この試合に感動しているライターなどがいたとしたら、フットボールが分かってないか、ワールドカップを知らないか、はたまたエスパーニャを理解していないかだ。もちろん一位抜けすればいいのでこんな試合になることは予想の範囲だったけれど。スタジアムがいいだけにそのつまらなかさが際立った。
試合終了と同時にダッシュで入る時に聞いていたシャトルバスの乗り場に走る。最初の大田駅行きバスに乗れたはいいが立ったままになってしまう。大会の案内には駅まで50分などと書いてあったが、全州の場合スタジアムから駅までバスで40分と書いてあったが、実際は20分だったことを当てはめて25分で着くと踏んでいたため立ったままでも我慢することに。はたしてバスは25分で大田駅に到着。午前1時30分のムグンファを予定していたが、まだ午後11時だ。速攻で早い電車に換えてもらう。時刻表には載っていない11時30分発のセマウルがあるという。追加料金を払って変更完了。これで午前1時20分ぐらいにソウル駅に到着する。楽勝である。なんでもISIZEのWebでは大田の場合宿泊が必要になると書かれていたらしいが、どこが?だ。数回韓国を回っただけでモノを書くのはやばくないだろうか?もっと慎重にならないとダメだと思うよ。若いライター諸君。
予定より数分遅れでソウル駅到着。模範タクシーに乗って宿に戻る。するとここで大事件発生。なんとアジュンマが云うに「朝まで帰らないと思って部屋を貸してしまった。他のところに泊まってくれないか」とのこと(大笑い)。でました。韓国。ただこれでひきさがってはいけない。言うだけ言って、入っていた客を追い出し、部屋に入る。この間所要1時間と少し。さっさと部屋に入りたかったんだがなあ。まあ、あれだけ言うだけ言ったので、もうやれないだろうな(笑)。しかしWorld Innなんてサイト作ってはいるけれど、実際はそんなものだ。割り切らないといけない。それもこれも韓国なのだから。
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