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DD/MM/2002
これは旅である。または旅する理由。


2002W杯を見るために日本にいたのだから、見られなければそれはそれで、悲しいことではあった。もちろんボランティアで参加するという手もあった。それでも良かろうということで説明会みたいなものに行ってもみた。しかしながら、こりゃダメだ。ということがすぐわかった。旧態依然とした日本社会の組織のダメさがその説明会からも匂ってきていた。僕は鼻をつまんで説明途中で会場を後にした。

その上、チケット販売方法を知って愕然とした。抽選である。僕は抽選というものに、からっきし弱い。おまけに日本人というのはイベント好きだ。急ごしらえのフットボールファンが増えて「にっぽんチャチャチャ(古い)」(もともとサッカー狂会がはじめた由緒ある応援だ)である。悪いことではないが、できれば僕に試合を見せて欲しい。頼むから、と思っても、日本で抽選に当たるわけがないのがこれまで生きてきた僕という人間である。最初から日本のJAWOC発売分はあきらめたのであった。本当に日本とは相性が悪い。

一方でインターネットでは海外分を問題なく購入可能であることは知っていたが、いまひとつ乗り気ではなかった。真剣に考えていなかった。「そのうちなんとかなるだろう」と、たかをくくっていた面もあるがなにより今は買えないという気がしていたのだった。そう、好みの国を見られなければ買っても意味ないではないか?、と。

僕が見たい国はポルトガルとオランダ、中国、トルコ。一番はポルトガルだ。そしてそのほかに“中南米の国が見られたら”というおぼろげなイメージがあった。それなのに抽選はまだ出場国が決まってもいないのにはじまったのだ。TSTでポルトガルとオランダを買っておけばよかったという意見も正しいが、クオリファイするかしないかわからない時に金を払うのはどうも踏み切れなかった。そういうわけで、さて、どうするか、などと思っているうちに2001年の夏は過ぎ秋も深まってしまったのだった。

2002年10月。ポルトガルが1位で欧州の9組を抜けた。そして翌週、オランダの予選敗退が決まった。ここで僕はやっと動く気になった…。


その後、なんとかチケットを手に入れた。すべてインターネットで、海外から。世界は日本ではなかった。これについては改めて書くこともあるだろう。とにかくもチケットを手に入れて、飛行機と宿を予約した。準備は整った。

最後に。この旅行記について感想なりを書きたくなったならば、こちらへお願いできれば、と思う

そう。フットボールは旅なのだ。