DVD-Video
最近奮発してDVD-RAM/Rを購入しました。そこでやっぱり気になるのはDVD-Videoということになります。ここでは本当に簡単ではありますがMPEG2とDVD-Videoについて触れたいと思います。
DVD(Digital Versatile Disk)
- いまや家庭にも広く普及してきたDVD。PlayStation2といったゲーム機でもDVD-Videoが再生可能になり、PC用のドライブとしてはCD-ROMにDVD-ROMがとって変わる勢いです。もともと多くの規格が出されメーカー間の利害により混乱した状況ではありましたがやっと落ち着いてきたようです。但し書き込みメディアとしてのDVDにはまだまだ一波乱ありそうな展開です。
- 記録型DVD
- 記録型DVDにはいくつかのタイプがあります。具体的にはDVDフォーラム系のDVD-RAM、DVD-R、DVD-RW、そしてDVD+RWアライアンス系のDVD+R、DVD+RWです。それぞれ一長一短があり相互に互換性の問題があります。私が選んだのはPanasonic
LF-D340という機種でIEEE1394接続の外付けDVD-RAMですがDVD-Rとしては等倍の書き込み能力しかありません。そのため4.7GBフルに書き込んだ場合約1時間ほどかかる計算となります。
- 記録型DVDの最新機種では-Rで8倍速、RWや+RWは4倍、2.4倍という速度で書き込み出来るため速度面においては絶対的に優位と言えます。但し+RWはDVD-Rをサポートしていないため互換性の面で若干の不安が残ります。
- 個人的な意見ですがRAMの場合、書き込み速度が遅い点以外、特別なライティングソフトも不要なためMOなどと同様に扱うことができとても便利です。またPanasonic、東芝といったメーカー据置HDD+DVDプレイヤーと簡単に相互運用することが出来ますので両メーカーの機種の購入を検討されている方にもお薦めいたします。
- 記録型DVD、特に民生機に搭載されたRAMやRW、+RWでは書き込みフォーマットとしてDVD-VRフォーマットを採用しています。このVRフォーマットを利用出来るPC用ドライブはそれほど多くありません。民生機と相互利用して使いたい場合はよく確認してみてください。
- DVD-RはDVD-ROM、DVD-Videoとして使用され互換性も書き込みDVDとしては一番高いものです(それでも80%ぐらい)。市販のDVDプレイヤーからPC用のDVDドライブ、PlayStation2でも再生が出来るとなっていますのでDVD-Rがサポートされていればひとまずは安心出来ることでしょう。このようにDVD-Videoの作成には欠かせないフォーマットです。
DVD-Video エンコーダ/ライティング/オーサリングソフト
- DVD-Videoの構成
- DVD-Videoのディスクの中身を見てみると「VIDEO_TS」、「AUDIO_TS」といったフォルダーがあります。VIDEO_TSには*.IFO、*.VOBというファイルが入っています。*.IFOはメニューや制御用のデータが入っています。これらは重要なファイルのためバックアップ用として*.BUPというファイルが用意されている場合もあります。*.VOBファイルが実際のコンテンツのファイルです。AUDIO_TSはDVD-Audio用のフォルダーですがDVD-Videoでも存在する必要があります(中身は空でもよい)。
- *.VOBファイルは単体でもMPEG2デコーダーがあれば再生することも出来ます。但し市販のDVDも同じような構成になっていますが*.VOBファイルはプロテクトがかかっておりコピーしただけでは再生することは出来ません。またプロテクトを外す行為は違法行為となりますので注意してください。注)
- VOBファイルはファイルシステムの互換性を考え1GBで一つのファイルになるように出来ています(つまり1ファイル、または1チャプターは複数のVOBファイルに分れている場合もあります)。
これらのVOBファイルを生成するには専用のエンコーダー、オーサリングソフトを使用します。各書き込み型DVDには大体DVD-Video用のソフトが付属していますのでまずはこれらを試してみてください。もしそれで気入らない場合は別途市販のものを試してみてはいかがでしょうか。
以下に私が使用しているDVD制作用のツールを紹介します。参考になれば幸いです。
- DVD-Video用にエンコードする
- 実際にDVD-Video用にMPEG2へエンコードする場合最終的にはDVDオーサリングソフトの仕様(基本的にはDVD-Videoフォーマット)に合わせなければなりません。例えばWinCDR7.0にはDVD-Video用MPEG2のエンコードにAplixMediaEncoderという専用のツールが付属しています。このツールを使用することでDVD-Videoに適した設定でMPEG2を生成してくれます。ソースとなるAVI等は制限はありませんが最終的に仕上がるMPEG2ファイルはWinCDR7.0でもDVDit!でも使用することが可能です。また先に出たDVDit!LE版には各MPEGファイルからDVD-video用のMPEG2を再エンコードすることも出来ます。SE版であればAVI等からもDVD-video形式へ変換することが出来ます。
問題なのはそういった専用ツールでは無い場合です。例えばTMPGEncoのようなマニュアルで設定出来るもののですがテンプレートとしてDVD仕様も入っています。
- DVD-Videoフォーマット
- ビデオまたはオーディオの単一ストリーム(基本ストリーム)、またはひとつのMPEG-1/MPEG-2
ビデオストリームとひとつのMPEG-1Layer II オーディオストリーム(プログラムストリーム)
- 規格:MPEG2 DVD Video準拠
- 画面サイズ(NTSC):720x480/704x480/352x480/352x240
- フレームレート:29.97fps
- ビットレート:CBR又はVBR 2.0Mbps~10Mbps 1時間あたり約2GB~5GB
- 最大GOPサイズ(NTSC):36フィールド/18フレーム
- 音声方式:MPEG1 AudioLayerⅡステレオ 16bit 48KHz
- これらは一般的なDVD-Videoのフォーマットですがエンコーダー、オーサリングソフト、ライティングソフトによって多少異なってきます。特にビットレートはあまり高いものを設定すると受け付けませんので注意してください。またDVDitではビットレートは最高8.5Mbps、全てのGOPにシーケンスヘッダが必要になります。
- 音声フォーマットは様々な種類のものを使用することが可能です。但しMPEG2へのエンコード時とオーサリング時の音声フォーマットは必ずしも一致しません。これはオーサリングソフトによっては音声がPCMしか使えない場合があったりライセンスの問題で高圧縮のAC-3が使えなかったりするためです。
- 近年、キャプチャーボードの主流はハードウェアエンコーダー搭載のMPEG2ボードとなっています。但しこれらのホードには特殊なMPEG2ファイルを生成するものもありDVDオーサリングソフトで使用出来ないものも存在します。もし購入を考えている方は様々な情報を集めて検討してみてください。
- よくある失敗や間違いなど
- DVD-Videoは必ずDVD-Video形式でオーサリングする必要があります。単にMPEG1やMPEG2の動画をそのままDVD-Rに焼いてもDVD-Videoとは認識しません。
- DVD-Rの容量は4.7GBですが実際には4.4GB程度となります。容量ギリギリでMPEG2からオーサリングする場合は容量オーバーになる可能性もあります。
- オーサリングソフトが音声にPCMしか使えない場合、MPEG2ファイルを再エンコードすることになります。この場合、容量オーバーや画質の低下、時間のロスが発生しますのでよく確認する必要があります。
- DVD-RメディアはDVDドライブの相性を強く受けます。DVDレコーダーで使えない、DVDプレイヤーで再生出来ないなどの問題がありますので信頼出来るメディアを使用しましょう。
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エンコーダー/オーサリングソフト
- TMPGEnc
- ご存じ国産の高機能MPEGエンコーダー。TMPGEncにMPEG2機能をフル搭載したPlus版はソフトウェアMPEG2エンコーダーとして一級品の画質を誇ります。無償版でもMPEG2作成機能はありましたが期間限定のため定期的に使う場合はぜひ購入することをお薦めいたします。但し最大の欠点としてエンコードの時間が非常に長くかかります。
- TMPGEncPlus自体にはオーサリング機能もライティング機能も無いため素材の生成にのみ使用します。使用法もいたって簡単でウィーザードを使うことで難しい設定を行うことなく最適なDVD-Video用のMPEG2ファイルを生成することが可能です。オンラインで購入の場合は若干手頃な価格ですからぜひとも入手しておきたいソフトですね。
- 後述する同社のTMPGEnc DVD Authorとは非常に相性がよく双方を補っています。
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TMPGEnc DVD Author
- TMPGEncはDVDのオーサリング機能がありませんでしたがこのツールはそれを補う意味でも重要なものでしょう。同じメーカー製ということもありTMPGEncに最適化されており、生成されたMPEGファイルを効率良くオーサリングすることが可能です。他のDVDオーサリングツールでは場合によっては再エンコードが必要な場合や音声ファイルのPCM化等で意外と多くの時間を取られてしまいます。こういった手間が無いのは大きな利点です。但し他の高機能なオーサリングツールと比べるとメニュー作成機能等に若干見劣りしますが使いやすい構成のため凝ったメニュー等の必要が無い場合はお薦めですね。
- AC-3に対応したプラグインも公開されました。音声フォーマットに悩んでいるかたにはお薦めします。
- DVD-VRに完全対応していますので民生機のDVDレコーダー等からの変換も非常に高速に行なえます。
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- DVDit!
- DVDit!は多くの記録型DVD、ビデオ編集ソフト等に付属しているソフトです。バンドルされているものは機能を抑えたLE版でその上位にSE版、PE版が用意されています。これ一本でエンコード、メニュー作成、ライティングも行えます(LE版はその限りではありません)。
- 非常に柔軟なメニュー作成機能をもっています。凝ったメニューを作りたい方にお薦めですね。
- 個人で使う場合であればLE版でも十分ですがSE版であればaviやQuickTimeからのエンコードも行えます。但し使用出来るファイルは限られておりCanopusDVコーデックを使用したaviは使用出来ません。またMPEG2ファイルに関してもプレビュー等で問題が出るものが多く許容範囲は非常に狭いと言えます。
- LE版、SE版ともに機能上一番残念なのは音声にmp2ファイルをサポートしていない点です。このためDVD-Rの容量を有効に使い切ることが出来ません。
- PE版ではDOLBY AC-3でのエンコードが行えます。
- 同社はプロフェッショナル向けのDVDソリューションも販売しています。高機能のものを求めるかたにもお薦めします。
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- WinCDR7.0 ULTIMATE DVD
- CDライティングソフトとして人気のあるWinCDRのDVD対応版です。各avi、MPEGファイルからDVD-Videoに適したMPEG2ファイルにエンコードするAplixMediaEncoder、メニュー等の作成を行うAplixAuthoringTool等を収録することでDVD-Videoの作成が出来ます。
- 付属のAplixMediaEncoderは決して画質的に優れたものでは無いためTMPGEncPlus等外部ソフトを使用してエンコードした方が良いでしょう。オーサリングについても簡単な機能しか無いためライティングだけで使用した方が懸命かもしれません。音声はmp2もサポートしているためDVD-Rの容量を最大限使用することが可能です。
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- その他のツール
- 参考書籍
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miniDVD/cDVD
- miniDVD、cDVDとはDVD-Rの代わりにCD-Rを使ってDVD-Videoを作成するものです。実際は容量の問題もあり20分ほどしか収録も出来ずまたDVDプレイヤーでは再生出来ません。PC上でのみ再生が出来る特殊な擬似DVDと言えます。
DVDit!の用にプレイヤーも一緒にCD-Rに入れてしまうことも可能なため使い方次第では面白いものかもしれないですね。
その他
- DVD-Video、MPEG2の変換等はこちらを参照してください。
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