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MPEG4
3大ストリーミングフォーマットに対応出来るうる可能性を持っているのがMPEG4です。話題にはなっているものの実際にMPEG4がどのようなものか判らない方がほとんどでしょう。ちょっとだけですがMPEG4の世界をご案内します。
MPEG4の概要
  • MPEG4とは?
    • MPEG4は低速な回線からハイビジョン並の画質までの非常に広いレンジ幅を持った動画、インタラクティブメディアを再生するための規格です。特に低回線域での活用に注目を集めていますが規格が乱立し互換性の問題を引き起こしています。
    • MP4と呼ばれるMPEG4ファイルフォーマットはQuickTimeに基づき、現在のQuickTime6ではISMA互換のMP4ファイルが再生出来ます。その他メーカーでは独自のプレイヤーを公開しており互換性も完全取れていないのが実状です。しかし後述するISMA1.0という仕様が発表になりこれに添った形で規格が統一されつつありますので今後大いに化ける可能性があります。
    • 技術的にはオブジェクト指向であり3次元空間中の構成物をオブジェクト(1つの画像)として符号化するので、例えば通話中の人物の背景が不要だったら消してしまうこともできるそうです。また、視聴中のシーンにユーザが割り込んで操作できる点も大きなポイントででしょう。
    • やっと統一出来るだけの規格がリリースされたばかりであり正式な製品が少ないため多くの人が別のフォーマットに移行しているのも事実です。WindowsMedia9RealVideo9はMPEG4より遥かに新しいアーキテクチャーを持っているということはもはや否定することは出来ません(これは単に現在の画質などを比較しての話しでしかありません、インタラクティブ性等の性能はまた別の話しです)。 
    • またネット上で取り上げられているMPEG4は主にマイクロソフトのMS-MPEG4を使用したAVIやASFであり決して本来のMPEG4では無いことに注意してください。これらは本来のMPEG4とは互換性はありません。
  • プロファイルとレベル
    • MPEGには様々な規格によってプロファイルというものを用意されています。ビジュアル・オブジェクト・プロファイルは用途ごとに、シンプル:移動体通信、コア:形状符号化、メイン:高性能化、シンプル・スケーラブル、スケーラブル・ウェブレットの5つのプロファイルがあります。
    • オーディオ・プロファイルは伝送レートごとに、General Audio(AAC:Advanced Audio Coding、TwinVQ:Transform domain Weighted Interleave Vector Quantization)、Speechコーダ(CELP、HVXC)、Synthesized Audio(Text To Speech)の3つの方式があります。
    • 後述するISMA1.0にもProfile0と1と用意されています。Profile0は携帯端末等のナローバンドを、Profile1はセットボックスやPC向けのブロードバンド仕様となっています。また「携帯端末用の仕様」というものもあります。これにはコーデック等の違いもありMPEG4ファイルといえどもプロファイルが異なれば再生出来ないという問題もあります(上に列記したオーディオコーデック等の違いなど)現にMPEG4のPacketVideoではISMA1.0と異なる音声コーデックとしてGSMコーデックが使用されており音声が出ないそうです。(ISMA1.0では音声にAACが使用されているます)-ZDNetStreaming Now!~流れをつかめ!参照-もっともISMA自体がプラグインの形を取っていますからGSMに対応したものを用意すればすむことになります。
  • ISMA 1.0
    • アップルやCiscoSystem、IBM等が参加している標準化団体,Internet Streaming Media Alliance(ISMA)http://www.isma.tv/が2001年10月にMPEG4をベースとした仕様「ISMA1.0」をリリースしました。これはMPEG4の仕様というものでは無くあくまでもMPEG4技術をベースにしたものです、しかしこれにより事実上標準規格が無かったMPEG4に一つの基準が出来たことに違いはありません。このISMA1.0はプラグインという形をとりインストールすることでRealPlayerQuickTimePlayerでMP4ファイルを再生することが可能になります。(プラグインは02年1月現在envivio社http://www.envivio.com/から提供されています)また前記したQuickTime6RealOnePlayerでは標準で再生可能です。
       ISMA1.0には「Profile0」と「Profile1」の2つのバージョンがあります。Profile0はワイヤレス/ナローバンドネットワークでのオーディオ/ビデオコンテンツのストリーミング用で,携帯電話やなど帯域制限の大きいデバイスでの視聴に使用されます。Profile1はブロードバンド用で,PCなどが対象となっています。
  • 3GPP
    • 3GPPはThe 3rd Generation Partnership Project(第3世代移動体通信システムの標準化団体)が携帯電話、PDAといった端末に配信するためのリッチメディアコンテンツの新しい規格としているものです。身近なところではDoCoMoのFOMAがi-motionとして、Vodafoneがテレビ電話機能といった3Gサービスを採用しています。
       3GPPのビデオフォーマットはMPEG4を基本としたフォーマットでQuickTimeに基づいています。03年6月に公開されたQuickTime6.3において3GPP専用のコンポーネントが公開されました。これによってPC上で3GPPコンテンツを視聴したり作成したりすることが可能になります。
  • SD-Video
    • SD-Videoはメモリカード、SDを使った一連のフォーマット郡の動画の取り決めを決めたものです。統一したフォーマットに準じることでメーカーやハードウェア間の違いを越えて動画を再生出来る仕組みを提供しています。PC用途というよりも携帯電話やデジタルビデオなどの民生用家電等のハードウェアとして採用されています。
  • これら以外にもau等の携帯電話で採用されているezmovieや家電メーカーが採用したMPEG4形式(ASFを採用しているものもい)は多岐に渡りこれら全てを把握することは非常に困難となります。MPEG4はその用途を限ってプロファイルで区切って使うということになりそうですね。

参考書籍

再生、作成、配信環境
 無償である程度のツールが揃うRealMediaWindowsMediaに比べるとMPEG4に対応したエンコーダーは(QuickTime6を除く)非常に高価です。ハードと一体となったエンコーダーボックスやCATV、インターネットTVなどのブロードバンドで使用する本当にプロフェッショナルなものがほとんどですのでしかたが無いところでしょう。
 このような状況ですが現在、個人が気軽に手に入れることが可能なMPEG4エンコーダーやコーデックは前記したQuickTime6、mpegableぐらいと言えます。もっともISMA等の規格に添った形で安価な、もしくはフリーで使えるコーデック等が公開される可能性も多いにあると思えます。今後の展開には要注意でしょう。また繰り返しますがネット上で公開されているMPEG4の作成方などの内容はMS-MPEG4を使用したものでISMAや本来のMPEG4では無いことに注意してください。
 プレイヤーに関しては各社から様々なものが公開されています。現在ISMA1.0に対応したものとしてEnvision社http://www.envivio.com/からRealPlayerQuickTime用のプラグインが無償で公開されていますので馴染んだプレイヤーでMP4ファイルの再生が可能になっています。
  • QuickTime6.xPro
    • 02年6月、ライセンス問題により公開を凍結していたAppleのQuickTime6が遂にリリースされました。これによりコンシュマー向けのISMA仕様によるエンコーダーが入手出来るようになりました。
       対応しているのはprofile0と1ですがこれらのプロファイル以外にもISMA非互換のファイルも作成出来ます。またMPEG4コーデックを使用してQuickTime形式のファイルも作成出来ます。
    • 03年には3GPPにも対応、ISMA MPEG4とほぼ同様の方法で3GPPコンテンツの作成も可能です。
      QuickTimeのスクリーンショット

  • mpegable S4
    • dicas社が提供しているMP4エンコーダー。同エンコーダーはSimpleProfile、AdvancedSimpleProfile、ISMAProfile0/1というプロファイルのエンコードが行えます。また直接カメラやキャプチャー経由でリアルタイムのエンコードも行えます。現在はエンコーダー、プレイヤー等をセットにしたmpegable EvaluationKitが無料でダウンロード出来ます(エンコーダーはデモ版として一部機能に制限があります)。
       同社はMPEG4に関連製品に力が入っており安価な製品が多いので個人でも手軽に使用出来ます。
    • 入手はこちらからhttp://www.mpegable.com/
    • ソフトのダウンロードには登録が必要です。
    • ストリーミングのためのHintTrackはQuickTime6PublicPreviewではエラーが出て使用不可のため注意が必要です。

  • DivX5.x
    • MPEG4の技術を使用したコーデックとして有名なDivXですが5.xからMP4ファイルの作成をサポートしています。とはいっても前記したQuickTimeやmpegableとは異なりフルサポートではありません。これはビデオコーデックという性格上、音声側のサポートをDivXでは行うことが出来ないためです。つまり音声の無いビデオファイルのみMP4形式で書き出しが可能というものです。
    • 作成出来るMP4は音声無しです。これはDivX側で音声コーデックを持たないためです。
    • HintTrackの生成は出来ません。
    • MP4に変換出来るのはDivXでエンコードされたaviファイルに限定されます。
    • 変換されたMP4ファイルはQuickTime6では再生されません。DivX付属のPlayer、mpegable Playerでは再生可能です。

  • RealOnePlayer
    • RealOnePlayerではISMA-MPEG4のMP4ファイル、ネットワーク経由での3GPPコンテンツの再生を行うことが可能です。共に専用のプラグインをインストールすることで視聴が可能ですが一部コンテンツの再生が出来ない場合がありました。
    • ISMA-MPEG4コンテンツは音声にAMRを使ったものは音声が出ません。これはRealOne用のAMRコーデックが提供されていないためです。
    • 3GPPコンテンツはローカルでの再生が出来ません、必ずインターネット経由での再生となります。またISMA-MPEG4と同様に音声にAMRを使ったものは音声が出ません

  • MPEG4配信server
    • ISMA1.0の公開後シェアトップであるRealNetworks社からMPEG4のサポートが公表されました。これは同社の各製品からMPEG4ファイルの再生、配信をサポートするということです。まずはenvivio社のプラグインが提供されています。また02年8月現在、同社の最新環境、HelixUniversalServerに於てISMA-MPEG4の配信が可能となりました。先行して発表されたRealOnePlayerでは標準でISMA-MPEG4の再生が行えます。
       これまで同社はRealServer8においてQuickTimeファイルのサポートも行っており今回の発表は表向きその発展としてのMPEG4のサポートということではあります。 さらにAppleでは新しいQuickTimeStreamingSever4/DarwinStreamingServer4においてMPEG4のサポートを表明し実装しています。これによりマイクロソフト対MPEG4連合という図式になりつつあるとも深読みすることが可能です。
       さてASFでMPEG4への対応を先行して考えたマイクロソフトが逆に唯一別のフォーマットを押し進めていくような形になっている点、非常に興味深いですね。
    • HelixUniversalServerからの配信
    • DarwinStreamingServerからの配信
ストリーミ ング保存ソフトMPX Gyao、DMMなど主要サイトに対応