WindowsMediaエンコーダー
WindowsMedia専用のストリーミングサーバはNTServer/2000Server用にWindowsMediaサービスというものがOSに標準で搭載されています。当然ながらServerユーザーであれば無償で使うことが可能ですが一般的なユーザーにとっては使用することが出来ません。
マイクロソフトはその点も思案していたのでしょうか、WindowsMediaへエンコードするためのWindowsMediaエンコーダーに予め配信サーバとしての機能をも含ませていました。ここではその配信機能を見ていきましょう。

エンコーダーの設定、ウィーザードを使った場合
  • エンコーダーの設定はwma/wmvのエンコード作業の設定とほぼ同じものですのでプロファイルの設定等はそちらを参考にしてください。
  • ここではライブ配信のみを扱いますがウィーザードを使った場合大きく異なるのがディバイスのオプションです。ここではPCに備わっているアナログのキャプチャーボード等を選択します。WindowsMediaエンコーダーが優れているのはキャプチャーにOHCI準規のIEEE1394ボード経由でのライブ配信をサポートしている点でDV機器を持っている方にはお薦めです。但しIEEE1394はあくまで汎用のものでなければならずDV専用のキャプチャー系のもの(カノープスの製品等)はサポート外ですので注意してください。
    • IEEE1394の場合ビデオ、オーディオともMicrosoft DV Camera and VCRを選択することで配信することが出来ます。またUSB接続のPCカメラやアナログキャプチャーなどこれまでのVfW規格のものも使用出来ます。
  • ライブ配信のためのアドレスとポート番号の設定を行います。HTTPポートは空いているポートを自動で選択してくれますので通常は入れなくても大丈夫です。またアドレスはPCに割り振られたIPアドレスです、プライベートアドレスでは外部に公開出来ませんので注意してください
    • デフォルトではHTTPポート番号は8080です。他のソフトと競合していないか確認する必要があります。
    • ルーター経由で外部へ公開する場合、このHTTPポート番号を予め開いておき静的NAT機能等でPCを指定する必要があります。
  • ブロードキャスト接続設定の後はプロファイルの設定、ファイルへの保存設定になりますのでそれぞれの設定に合ったものを選択してください。但し高品質での配信は回線を圧迫しますしクライアント側でのスムーズな再生も確保出来ませんので注意してください。完了まで進めばあとは開始のボタンをクリックするだけです。
    • 配信中の画面、様々なステータスが見られます。(出力側の映像が無いのはDirectXの関係による制限です)

    • 接続タブを選択することで接続しているユーザーを確認出来ます。

ウィーザードを使わない設定
  • ウィーザードは手軽に使えますが機能を限定している部分もあります。マニュアルでの設定の場合はエンコーダーの機能をフルに使うことが出来き複雑な作業をこなすことが出来ます。特に複数のソースを元にしたライブ配信では真価を発揮します。
  • 新規作成を選択することでソースファイルやプロファイルの設定が行えます。ここでは複数のソースを選択しライブ配信中に切り替えて使うことが可能になっています。


    • セッション→新規作成画面、ソースに複数のファイルを呼び込むことができます。
    • スクリプトにチェックを入れることでリアルタイムにWindowMediaPlayerのキャプション画面にテキストを挿入したりURLを埋込むことが可能になります。この際はスクリプトに対応したプロファイルを前もって作成する必要があります。

    • ライブ配信中の画面、左のソース部に複数のファイルが並んでいるのが判ります。
    • 並んだファイルをクリックすることで瞬時にコンテンツを切り替えることが可能です。これによりライブ配信中にCMを挿入したりカメラを切り替えることが手軽に行えます。
    • スクリプトを使える設定にすることでプレイヤーにキャプションを挿入したりURLを埋込むことが出来ます。使い方はエンコーダー下部テキストボックスにテキストボタン、URLボタンをクリックし任意のテキスト、URLを入れるだけです。

画面の取り込み
  • もう一つ、変った特徴としてPCの画面をライブ配信することが可能です。この技術を使い他のユーザーに実際に画面を見せながらソフトの使い方などを説明することが可能です。
    • 使い方はウィーザードやソースファイルの選択時に画面の取り込みを選択するだけという手軽さです。
    • 取り込むサイズやソフト名などを選ぶことで効率よく配信することも可能です。
    • ビデオオプション時にビデオファイルの追加をチェックすることでイベント開始、休憩、イベント終了というコンテンツを自動で追加します。これは大きなお世話のようなきがしますね(^^;)
    • 画面のエンコードには専用のコーデックWindows Media Screen V7を使用します。
    • ビットレートを高くすると非常に重い処理のためスムーズに動かすことは不可能です、フルサイズの動画はあきらめましょう。

視聴の方法
  • ドキュメントなどにはにはライブ配信を視聴するにはWindowsMediaPlayerに直接URLを入れることと書いてあります。ところがこれをHPなどに記載してもちょっと面倒なだけです。アドレスを書いてクリックした場合も同様でブラウザが起動していしまいます。
    そこでメタファイルのASXを使ってPlayerが自動起動出来るようにします。
  • ASXサンプル

    <ASX version="3.0">
    <Entry>

    <Ref href = "http://adress:port/" />

    </Entry>
    </ASX>
  • 一番簡単なものは上記のようなものでWindowsMediaエンコーダーが起動しているPCのアドレスとポート番号を指定するだけです。
    (IPアドレスがプライベートな場合は外部に公開出来ません。)

使ってみて思うこと
  • ライブ配信を手軽に行うということに関して言えばWMエンコーダーは優秀なツールと言えます。個人で配信する場合は50人とういう接続数の限定も問題にはならないでしょう。またIEEE1394に対応しているということも特筆すべき点ですね。そうは言ってもやはり気になる点もありますので参考までに
    • ライブ配信は非常にCPUのパワーを必要とします。無理なプロファイルを使用したりするのは控えた方が無難です。
    • プロトコルにHTTPしか使うことが出来ずRealと比べるといささか心もとない感じですね。
    • プロトコルに関してもう一つ、HTTPゆえにマルチビットレートの設定は出来ません、あしからず。
    • ソースファイルはひとつのファイルをループしてしまいます。つまりリスト化されたコンテンツの配信は出来ないようです。
    • 画面の取り込みの配信は非常に処理が重く高ビットレートでは実用になりません、これならNetmieetingの方が使いやすいですね。


BACK

TOP