阿部公江です。この間番組で、エジプト考古学者の吉村作治教授をお招きしまして、いろいろ興味深いお話を伺いました。大昔の文化を掘り出す仕事というのはやはり大変なんだろうなぁ、と感心しましたね。あのおヒゲを見ていますと、つい間違いを起こしたくなる…失礼、あのおヒゲを見ると、ニセの土器を掘り出したとうそぶいて、下向いたまま会見してたどこぞの学者とは格が違うな、それにしてもあのおヒゲは夜中動き出すのかしら、と思いますわ。 吉村教授とは、本番前にスタジオの隅で打ち合わせさせていただいたんですが、その場でちょっとした事件がありまして。わたくし達の横で高崎さんが、夕刊最終版の準備で各新聞を読んでらしたんですけれど、いきなり吉村さんが「あれ? なんでこんなところにミイラが…」と言って、高崎さんのところへ歩み寄って行ったのです。高崎さんが吉村さんの方を見たとたん、吉村さんは「ギャッ!!」と、楳図かずおの漫画の中で化け物に殺される子供のような悲鳴を上げて腰を抜かしたんです。そして「ミッ、ミイラが動いた!!」と言い、ヒゲがとれそうなくらい口を震わせていました。 高崎さんは平然とした顔で「さっき挨拶したじゃないですか」といったら、吉村さんは我に帰り「…あっ、高崎さんだったんですか」と言って、再び打ち合わせに入ったんです。 高崎さん、怒っているかしらと思って、本番の直前に「ヒドいですね、吉村先生」と言ったら高崎さんは「いつも言われ慣れているから大丈夫だよ、朝方に鏡を見ると自分でも『俺って乾きもの系だな』って思うときがあるもんね」とおっしゃって。 高崎さんの心の広さに触れたと同時に、「高崎一郎=乾きもの系」という公式に感心しました。 ただし、こんなこともありました。本番が始まったときも吉村先生は一瞬ビックリした様子だったんです。後で聞くと、「モニターを見ていたら、さすがに高崎さんは分かったけど、ほかにも乾燥した女性が並んでいるから、すわ大発見と思った」って。いくら専門家でもあれはないわよねぇ。 けっこうカサカサ系なのかしら、アブラ分が足りないかも、と思って毎晩ポテトチップを7袋くらい食べたら余計ノドが乾くようになったキミエちゃんでした。 (この文章はフィクションです。読めば分かりますが) ★もどる |
