![]() 試験に出る晴郎 レヴォリューション © MIKE MIZNO (MIZUNO HARUO) / A MIKE MIZNO FILM / 水野晴郎事務所 ![]()
● シベリア超特急連続殺人事件 七賢出版 1,553円(税抜き)シベ超の「原作本」として、96年に出版された。佐伯、青山、李蘭、そして山下といった主要人物はすべて登場している。 映画と違い、「舞台」という設定になっている。 原作と言うよりも、映画のノベライズ本であるが、晴郎自ら書き下ろしただけに、その難解さも見事に再現されているのが興味深い。
● シベリア超特急特別プロファイリングBook 著 平田耕二 監修 水野晴郎アートブック本の森 2,500円(税抜き) シベリア超特急初の特集本。 シベ超3公開直前、02年7月に発売。200ページ弱のソフトカバー本の割には2500円と、購入には若干ためらわれる価格である。購入者層を考えれば致し方ないところだが、シベ超ファンなら購入しておきたい。 映画ライター平田氏が、幾分褒めすぎの部分も見せつつ、マイク・カットの魅力をプロファイリングする。晴郎や出演者たちへのインタビュー、台本を元にしたアナライズが中心。それぞれのシーンにおいて、どんな映画をパクったオマージュしたのかも細かく記されている。 カラーグラビアや、ロケ地訪問など、貴重な情報もてんこ盛り。当時の「シベ超4」の予定プロットも掲載されている(シベ超祭りではおなじみジンギスカンの話、いわゆる「魔界の三峰」。のちにシベ超5になる本である)。
● シベリア超特急ファンブック 水野晴郎 監修 ソニー・マガジンズ 編ソニー・マガジンズ 2,500円(税抜き) 天下のソニー系でさえ、シベ超に毒されたことを示す一冊。価格はプロファイリングBook同様、2500円とお高め。発売は02年12月と、プロファイリングと5ヶ月しか離れていないところから見ると、ほぼ同時に製作されたようだ。 ビジュアルと文章で楽しむという方向性は似ているが、こちらのほうが写真は多く、多少冷めた(しかし愛情を持った)目線である。 ソフトカバーの一隅に「空前絶後の自分映画」とある通り、この本ではそのシベ超の自分映画ぶりをあますところなくあばき出す。 ツッコミ調のキャプションつき写真ページと、台本(主要シーン以外はダイジェスト)で構成される。 巻末は、晴郎へのロング・インタビューと、ぼんちゃんの語るシベ超秘話(といいながら晴郎が参加している)。 晴郎インタビューは、晴郎の人生物語が中心。興味深い話の続出だ。 軍国少年の晴郎は満州を経てモンゴルで終戦。親の郷里岡山で暮らすが、好きな映画で稼ごうと、慶応大を通信で卒業。郵便局員を退職し、東京へ。20世紀フォックスで5日間ごとの更新契約バイトというリスキーな仕事に没頭。メキメキと頭角を現し、ユナイトに引き抜かれる。そして「水ロー」「アメリカンポリス」「選挙」などの思い出話。戦争を生き抜き、日本映画界を駆けるエリート宣伝マンとなり、そしておヒゲの解説者となる晴郎の人生がひもとかれていく。 いっぽうぼんちゃん&晴郎の対談(聞き手がいるので鼎談だろうか)では、シベ超1・2・3の撮影秘話をぼんちゃんが脱線しながらも語り尽くす。その傍らでお菓子をほおばる晴郎をしかりつけるぼんちゃん。戦争という混乱の中で生まれ、映画界を超特急で駆け抜け、そしていまは鈍行列車で堂々と渡り歩く晴郎は、西田和昭という車掌あってこそなのかも…。そんなことを感じさせる鼎談である。
● シベリア超特急スーパー・コレクターズ・エディションカルチュア・パブリッシャーズ/ワーナー・ミュージック・ジャパン 2,400円(税抜き) シベ超ファン待望?のサウンドトラックであるが、正直、サントラとしては半端な出来。トラックの半数以上がシベ超3の曲。シベ超1に至ってはメインテーマすら収録されていない。おそらく、音楽の原本が残っていなかったためであろう。 ただ、シベ超2・3の一部シーンがセリフ付きで収録されていたりと、贅沢な仕上がりになっている。シベ超2の冒頭長回しがすべて聞ける。 しかしこのCDの最大のウリは、なんといってもラスト2トラック。ぼんちゃんが唄う「閣下音頭」と、晴郎の「RAPシベ超」だ。 「閣下音頭」は、ぼんちゃんがいつも言っている悪口そのもの。ぼんちゃんのよく通る声が耳に心地よい。「パクりたいけどパクれない」、「だって儲けがないんだもん」。「こんな大根に誰がした」、「それでも懲りない1、2、3」。閣下はそれでも全速力で走り続ける。 「RAPシベ超」では、ラッパーMIKEが華麗に登場だ。世界で初めて、音楽に乗らないラップを晴郎が披露している。シベ超の魅力を次々と語る、革新的なラップである。ラップと銘打っておきながらどことなくジャマイカンポップス風のBGMも要チェック。 このCDの購入者のほとんどは、「閣下音頭」「RAPシベ超」目当てで、サントラ目的で買う人は少数だと思われるが、いずれにしてもシベ超ファンなら買って損ナシ、十分楽しめるCDであろう。 ![]()
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