自 由 研 究


 我が家の小学生が夏休みに入ると、親子で自由研究が始まります。大したことはやっていませんが、その一部を、ホームページ用に編集してみました。
 ただし、小学生の発想で研究を進めているため、あやしげな所もあります。やり方を少し変えれば、また違った結果が出てくるでしょう。そんな時は、メールにてぜひお知らせください。

ヤドカリの研究
1 ヤドカリの引っ越しを見てみよう
 ヤドカリは成長するにしたがって、背中の貝がらが小さくなってくると、他のヤドカリと殻(から)を交換することが知られています。しかし、海からとってきたヤドカリが、すぐに引っ越しをしてくれるとはかぎりません。実際に目の前でヤドカリに引っ越しをさせる方法はないのでしょうか。

〔予想〕
 身体の大きなヤドカリを小さな貝がらに入れ、小さなヤドカリを大きな貝がらに入れて、2匹の様子を見ていたら引っ越しが始まるのではないでしょうか。

〔方法〕
 まず、大きなヤドカリと小さなヤドカリを殻から出します。貝がらの先っぽを火であぶってやるとヤドカリは熱くなって外に出てきます。そのあと、大きなヤドカリに小さいヤドカリが入っていた殻を与えると、せまくても中に入っていきます。
 強制的に殻を交換したあとは、2匹をそばにおいて様子を観察します。
*貝がらを火であぶる際には、ほんの先っぽだけです。火が入り口に回り込まないようにしましょう。
*入り口に割りばしなどを置いてつかまりやすい所を作っておいたほうがよいです。
 ヤドカリがはしにつかまったら、引っぱりだしてあげます。

殻から出されたヤドカリ
 
〔観察〕
2匹をそばにおいて2分ほどすると、大きなヤドカリがもう1匹のヤドカリによっていきました。

殻のまわりを調べ、殻をぶつけ始めます。
たまらず、小さなヤドカリは外に出てきました。

写真は、大きなヤドカリが出て行った貝がらに、小さなヤドカリが移動していく所です。
大きなヤドカリにとって、小さな貝がらはそうとうきゅうくつだったのでしょう。あまりにも貝がらが小さかったために、自分の身体をかくすこともできませんでした。この状態は、ヤドカリにとって生命の危機を感じさせる状況だったのでしょうか。ヤドカリにとっては、ちょっとかわいそうな実験でした。

2 ヤドカリは色を見分けることができるのだろうか
 ヤドカリは貝がらの大きさをさわったりしながら、自分の体にあった大きさの貝がらを探していました。それだけすぐれた力を持ったヤドカリには、色を見分ける力も持っているのではないでしょうか。

〔予想〕
 色を見分けることができるのであれば、好きな色やきらいな色もあるのではないでしょうか。特に、ヤドカリは、貝がらの色のようにヤドカリにとって身近な色(茶色や緑)を好むのではないかと考えました。

〔方法〕
・赤、白、茶色、緑、黒、黄色の色画用紙を用意し、水そうの下に2種類の色画用紙をしきます。
・ヤドカリがまわりの風景に気をとられないよう、水そうのまわりは白い画用紙でおおってしまいます。
・2匹のヤドカリを真中におき、2匹が同じ色のところで落ち着いたら、その色を記録します。

〔結果〕
茶色 黄色
ヤドカリがえらんだ色の合計 5回 2回 3回 4回 0回 1回

〔わかったこと・考えたこと〕
 ヤドカリはどの組み合わせの時でも、かならず赤を選びました。また、それとは反対に、ヤドカリは黒を常にさけています。このことから、ヤドカリは色を見分けることができるのではないでしょうか。
 
 赤を最も好んだ理由はよくわかりませんが、我が家の小学生は、「ふだん見ないめずらしい色だったからではないか。」としています。少し詳しい方に聞いてみると、「水の中では、赤い色はどのように見えるのでしょう。」といったアドバイスを頂きました。あざやかな赤い色も、水の中では黒っぽくなり、茶色に近い色になるのでしょうか。そう考えると、緑(2位)や茶色(3位)とあわせて、ヤドカリは身近な自然の色を選んでいるようにも見えます。逆に、白や黄色はふだん見ない明るい色だったのかもしれません。黒についてはまったく選ばれなかったという意外な結果になってしまったのですが、自然の中で真っ黒というのはあまり落ち着かない色なのでしょう。それは私達人間でも同じだと思います。

 *ヤドカリを海から連れてきて、実験をはじめるまでに少し時間があいてしまいました。その間にヤドカリが何匹か死んでしまい、この実験には2匹しか使用できていません。本来ならもっと多くのヤドカリで試してみるべきでしょう。

3 ヤドカリは色によって自分の住む家を選ぶのだろうか
 ヤドカリはどうやら色を見分けることができるようです。それなら、自分の住む家も色で選んだりするのではないでしょうか。

〔予想〕
 ヤドカリの好きだった赤い色が、家を選ぶ際にも一番好むのではないか。

〔方法〕
・貝がらに色をつけるのはなかなか難しいので、マジックで色をつけたストローを6色用意する。
・ヤドカリを貝がらから出し、様子を見る。

〔結果〕
 ストローに入るのは貝がらに入るのとは違って、ちょっと難しそうでした。しばらくしてからいつの間にか、ストローに入っている状態です。何度か出してやらせてみましたが、色による違いは見られませんでした。

〔わかったこと・考えたこと〕
 ストローでは入りにくいこともあって、色による違いはよくわかりませんでした。
 ヤドカリがはだかにされた状態というのは、ヤドカリにとって大変危険な状態といってよいでしょう。身の安全のことを考えると、あまり色にこだわっているわけにはいかないのだと思います。
 同じ大きさの貝がらをあつめて、色をつけて実験をすればもっと違った結果が出たかもしれません。

トップページメール