のど元から頬にかけて赤いのがオス

 ウソ    鷽  アトリ科 


梅のつぼみが膨らんでくる2月、
「フィー、フィー」というちょっと悲しげな鳴き声聞こえてくる。
こちらの1月頃にはほとんど姿を見せないのに、
2月になると急に目立つようになるのは、
梅のつぼみがよっぽど好きなのだろうか。
とにかくよく食べる。
そんなに食べたら
丸坊主になってしまうのではないかと心配するほどだ。
しかし、自然とはよくできているもので、
これによって適当に間引かれ、
実を大きくしてくれる有難い存在なのだそうだ。
ただ、あんまり木の少ないところでそれをやってしまうと、
多くの人から恨まれるらしい。

ウソという名前からは「嘘」という言葉を連想しがちだが、
口笛のような鳴き声、つまり、
口笛を吹くときの口の形を表現した「うそぶく」から、
名前がきているようである。

そうは言っても、ウソと名前をつけたからには、
やっぱり「嘘」を連想してしまう。
その最たるものが「ウソ替え」という神事で、
太宰府天満宮でおこなわれているものが有名だ。

「ウソ替え」というのは、
ウソが幸運を呼ぶ神鳥と信じ、
木彫りのウソ(木ウソ)を毎年買い替えることによって、
凶をウソにして吉にトリ替える、というものである。

実際の神事は見たことはないのだが、
大宰府にいくと木彫りのウソが、お土産としてたくさん売られていた。
その木彫りを見ると、頬からあごの辺りが赤く塗られており、
ウソの雄の特徴がよく捉えられている。

が、ポッチャリとかわいらしい体型の鳥が、
どうしてこんな形になってしまったのだろうか。
そもそも目つきが悪すぎる。
この目はどうも見ても正直者には見えない。
本物の可愛いウソを知らない人は、
きっと、とんでもない鳥を想像してしまうことだろう。


メスのほっぺは赤くない



梅の季節になると現れるウソ
3から5羽程度の小さな集団で
移動していることが多い


エナガのように次々と
移動していくのではなく
餌を食べる時には
ゆったりとした時間が流れていくようだ





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