
来年は日本の敗戦61周年を迎えます。
現在,日本と韓国はこれまでにない交流が進められ,経済交流は飛躍的に伸びています。しかし半世紀たった今でも,戦争の傷跡は深く残っています。従軍慰安婦の問題や戦後補償の問題など,解決していない課題はたくさんあります。
こうした中で憂うべき事も生じています。それは,次の時代を担う日韓の若者の間に,相互理解において深い亀裂とさえ言うべき状況があることです。韓国の若者の間には,日本の戦後処理の不十分さから,依然として反日感情が強く残っています。
一方,日本の側では隣国である韓国に対して深い関心を持たず,「太平洋戦争は侵略戦争ではない」などという永野発言のような暴言が未だにはかれ,朝鮮民主主義人民共和国の「核疑惑」に端を発した在日朝鮮人学校の生徒に対する暴行事件は今年の四月からの二ヵ月間に百件を越えています。
もちろんこのような状況を克服しようとするささやかな運動があるということも見逃すことはできません。日本と韓国の平和的な交流を深める試みはさまざまありますが,長期的視点にたった時,私たちは教育の果たす役割が実に重要であると考えました。私たちは,「日・韓の教育交流」を計画しました。
日本と韓国の教師が共通のテ−マをたて,相互に授業を行い,子ども達の作文を交流しようというものです。次の世代を担う子ども達の「生の声」を通して,相互の認識を深めようというものです。
私たちの会は,「日本と韓国の教師が共通の授業案を作って授業を行ってみたい」という目標をもって発足しました。私たちの夢はそれだけには留まりません。戦後五十年たった現在,「侵略した側」と「侵略を受けた側」が共に語り合えるような東アジアの子ども達が共有できるような教科書が作れないだろうかと考えています。
私たちの「日韓合同授業研究会」は当面次の三つのテ−マを立てて授業交流を行いたいと思います。
1.近・現代史を中心とした歴史教育
2.日韓の環境教育
3.両国の文化や在日韓国・朝鮮人の子弟の教育等
その他,子どもの個性を引き出すユニークな授業
現在は国際化の時代を迎えたといわれます。
世界の天気予報がNHKの定時放送で流され,一国の株価がその日のうちに他国に影響を与える時代です。日本国内でいえば,百人に一人の割合で外国人が住んでおり,都市部ではその割合はもっと高くなっています。たとえば,新宿区などでは住民の約7%が外国人であるといわれております。また九州の別府温泉では,ハネムーン客の第一位は韓国からの人であるといわれています。
また,国際化は日本国内だけの問題ではなく,外国にまで影響を与えています。日本のキャッツフードの缶詰の確保のためにフィリピンでは地域に根差した漁業の衰退がいわれています。まさに国境の枠組みを越えたところでの学びが必要であります。
私たちのこの教育交流の運動は基本的には国や組織等の枠を越え,日韓の市民としての手作りの交流ができれば幸いと考えています。授業交流のためには言葉の壁があります。子ども達の作文を交換するためには翻訳の作業も必要です。もちろん教師間の相互の研究や交流も必要となってくるでしょう。私たちの手作りの交流をより確かなものとするために,是非みなさまのご支援よろしくお願いいたします。
ホーム|目的|会報ウリ|掲示板|アンケート|リンク

