解説
このWeb ページはちょっとした小品集と、好きな作家とマンガ家の紹介でできています。タイトルの「弐千弐秒物語」は、ページ の立ち上げが2002年だったこともあり、故稲垣足穂氏の「一千一秒物語」から拝借しました。
☆ 弐千弐秒物語 ☆
ナンセンスな漫画や小説が最近少ないので、自分で書いてみました。哲学的なナンセンス・ショート・ストーリーを書こうと思ったのですが、ナンセンスというより小話的なオチのある話が多くなってしまいました。
☆ 十一日物語 ☆
少し長めの物語集です。面白がってくれる人がひとりでもいればいいかなと思っています。
☆ 十三夜物語 ☆
連作集です。若書きの観念小説とか議論小説とかそういった形で、その時考えていたことを書き残したものです。読み直すと、少し長めの防備録といったところでしょうか。
好きな作家について☆ 宮沢賢治 ☆
最近また考え方が変わってきて、皆に親しまれている童話作家としての賢治に惹かれるようになりました。イーハトーヴのアイディアマン、実際会ってもきっとユニークで面白い人なんでしょうね。
彼には銀河か浮かぶ、群青の夜空が似合う。ひとりでそう思っていたのですが、彼の宇宙は桔梗色です。
☆ 稲垣足穂 ☆
いくら三島由紀夫が「白昼夢」、「地球」、「弥勒」などの観念小説を薦めても、やはりこの人の持ち味は「一千一秒物語」に尽きると思います。 月や星やゼンマイ仕掛けにファンタジーを感じる人にはお勧めです。
☆ 知里幸恵 ☆
「銀のしずく降る降るまわりに」
この一節を書かなかったら、彼女の名前がこんなに知られることはなかったように思います。彼女の訳したユーカラをほんとうに読みたかったなと思います。
☆ 倉多江美 ☆
童話の世界を、ブレヒト的な異化効果でファンタジーに変える唯一のマンガ家です。また実存的不安を織りまぜた物語は、かなり衝撃的です。日本で一番足穂の影響を受けたマンガ家で、その独自の描線とあいなって、不思議な世界が繰りひろげられます。
☆ 諸星大二郎 ☆
民俗学をもとにした、独自の物語も捨てがたいけど、初期のSF的な作品と「栞と紙魚子」シリーズが抜群におもしろいのです。こういう暗喩的な物語はなじみがうすいため、奇想のマンガ家と呼ばれる不幸なマンガ家です。
この人も意外に足穂な人です。