『広辞苑』では「令法」と記し、材は諸種の器を作り、若葉は煮て食用とする、とある。
 「植物和名語源新考」(深津 正 著 八坂書房 1995)に、その由来が述べられています。
「リョウブには、古来、令法の漢字が当てられ、「はたつもり」の異称がある。令法については、
『大言海』に、『古へ令して葉を飢饉に備へしめたれば名とす』とあり、『国史草木昆虫考』の中に
『令法とはもと田穀をおろしける其分量の目なり、田人(たみ)の辞にこれを畠賦(はたつもり)
いへり』とある。平安朝時代の初期から中期にかけての頃、飢饉に備え、農民に対し、田畑の面積
を基準として一定量のリョウブの葉の採取と貯蔵を命ずる官令が発せられ、これに本来、上記の意味
をもつ令法の語が当てはめられ、そのままこの木の名前となったものではないかと推測される。
 従って、当初はリョウボウと呼ばれたもので、リョウブはその転訛であろう。
地方によっては、リョーボー、などとよばれているようだ。

リョウブの古名は「はたつもり」

7月に各地の山に白い房の花が咲きます。樹肌がサルスベリに似て床柱にも使われる。
この花はミツバチの蜜源にもなり養蜂家にとっても貴重な樹木です。しかし、この木は昔の
農村にとってはもっと重要な役割をしていた。古名は「はたつもり(畑つ守)」といい、かつては
若い葉を蒸して飯に混ぜたり(リョウブ飯)、乾燥させて貯蔵し、飢きんの時の救荒植物として
大切にされました。
令法に定めて種子を配ったり貯蔵を命じたことから令法(リョウホウ)が転じてリョウブになった
とされている。

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