プランニング
建築の設計をやっているといっても、規模の大きなビルものが専門で住宅はまったく未経験。その意味では素人と同じである。自分の住む家なので好き勝手にやらせてもらった。といっても生活しやすいのが一番。建築雑誌に載っているような住宅はとても自分では住む気にはなれない。
配置の考え方は、この敷地の特徴であるクスノキを空間に取り込む事と、将来隣地に建つ建物の影響を考えて、クスノキのある西側を開けて内部も西側に大きく解放することを考えた。敷地と周囲の関係を図示すると下記になる。

南側は、建設時点では大きく開けているが、近い将来は建物が建つことが予想される。
建売住宅では、設計は工務店のお抱えの設計士が担当することになるが、間取りは自由ということで別紙のようなこちらの考え方を文書にして最初に渡し平面を考えてもらった。
出てきた平面がこれとこれだが、なんとなくピンとこない。特に吹き抜けの感じがあまりよくないように思われる。また、周囲との関係を配置図に落としてみると下記になるが、将来建物が南側に建った場合はLDKは日当たりも悪いし通風も良くない事がわかる。

また、居間の吹き抜けの感じを自分でこの平面を元に内観図を書いて見るとこうなるが平面の大きさに比べて高さが高くしっくりこない。また、クスノキと居間との関係がうまく行っていない。
ということで自分で考えたプラン(1階、2階)がこれ。ここにいたるまでに、こんなのとかこんなのとか考えた。

平面は、海岸に近い場所なので南北の風向きが年間を通して多いため、ロフトまで吹き抜けの居間を中心に部屋を配置しインナーサッシュを各部屋に設けることで居間を通して南北に通風ができるようにした。
また居間に階段を設け、2階にある子供部屋から戸外へは居間を通らないと行けないようにした。居間をコミュニケーションの場としたかった。
その結果、廊下が少なく効率的な計画ができた。
居間を建物の中心に置きながら、その西側に大きな開口と外部には南側からL字形に繋がるウッドバルコニーを床面の高さをそろえて設け、視覚的な空間の広がりと合わせてクスノキとの一体感を作るようにした。
クスノキの位置が敷地の北に寄っているため居間との関係が難しいのと、敷地が狭く駐車場を残った南側に取る必要もあってクスノキとの関係は100%満足ではないが、もともと残っていた黒竹を駐車場とウッドバルコニーの間に移植したことで、1階居間に緑を取り込むことには成功したと思っている。
2階の寝室から張り出した駐車場上部のウッドバルコニーを設けたことで、そこからはすぐ身近にクスノキの葉が感じられて良い場所になった。
外観の完成予想図。居間の完成予想図。(どちらもshadeで作成)
1階はその他に、和室6畳とキッチン及び水回りで、2階に寝室、子供部屋2室という構成になっている。
キッチンは居間に対して対面式とした。キッチン用の電化製品を1個所にまとめて置けるように外壁側はカウンターで構成した。
収納量が前に住んでいたマンションの場合少なく部屋に物が溢れていたので今回はできるだけ多く取りたいと思って地上部はできるだけ部屋を大きく取り地下に床下収納を計画したが予算の関係で中止となり収納量が少なくなってしまった。
妻はキッチンの横にユーティリティスペースと称して趣味のものや自分のパソコンを置いているが、書斎のスペースが無くなってロフトに追いやられることになった。広さは6畳程度が確保でき、色々ある趣味のものを置くことができた。書斎というよりは趣味部屋である。
ロフトは居間上部が書斎であるが、子供部屋にもそれぞれ設けて、男の子のロフトとは扉で行き来ができるようにした。2階の面積の1/2以下という法で許される最大の面積を確保した。
ロフトの無い寝室は勾配天井とし、空間的に広がりを持たせた。
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