■日記リニュ(時系列の日記形式をやめて内容を再編しました)
「お迎え前」
【フェレット基礎知識】……◆書籍紹介
私は機器やプログラム関係は説明書を読まない人間である。触りまくってカラダで覚える派(何かヤラシイ)便利技や裏技は後から身につける。PCでも「取り敢えずダウンロード!」「こんなカンジ?ここはYES選んどきゃいっかー(^▽^)」といい加減。
しかしそれ以外は形から入る人間(笑)勿論、マジメな話し、コリー犬ロイのことで身に染みてることもあって、フェレットと暮らしたい!願望に捕らわれてからは、1ヶ月半、勉強と準備の日々でした。

のべ太さんの条件も「飼うならきちんと勉強してから検討(環境や予算)する」だったし。
さっそく本屋でフェレット本を探した。どの本がいいか吟味してみると本によって内容が違うことを発見。発刊日付を見ても古いものが多い。コレは要注意・・・(フェレが日本で普及し始めた初期は少ない情報で手探り状態だったそうで、昨今のフェレットのメジャー化と医術の進歩により、見直された情報も多々ある中、改訂されていない書籍も存在する)
取り敢えず私は本屋という本屋を探し回り、フェレット本を読み漁った。小動物総合の本のフェレットページも読破。勿論、立ち読み(笑)お役立ちな部分だけ抜粋する形で記憶し、最終的には使い勝手や総合的な内容で判断して数冊購入。

ただし、情報も医学も進化するからどの本も完璧ではないし、情報は交錯する。結局は新しく出版される本や月刊誌、インターネット等で情報収集して吟味し続けるのが現状。(それでも追いつかないけど)
取り敢えずお迎え前に基本知識としてフェレットの特性、日々のお世話、健康管理から医療関係の知識、しつけ、昨今のフェレット事情などなど…本での勉強が有用かと私は思う。後日、実物を前に知識より経験がモノを言うことも思い知ったけど(笑)
それでも、予備知識がアル・ナシは可愛い子悪魔を前にした時、全然違う。ネットで誰かに相談したり、質問の答えをもらった時の理解力や判断力、応用力もやはり予備知識で違ってくるように思える。

簡単に言えば、日々勉強ってことかな。そして何より一番、我が子から教わることばかりのika吉であった…。

※書籍紹介
◆フェレット専門本(未購入)一覧
「フェレットの医・食・住」コールマン・千枝子著、倉田秀樹監修 どうぶつ出版
「フェレットクラブ」長坂拓也著、誠文堂新光社
「フェレットパラダイス」主婦と生活社
「フェレット飼育ハンドブック」楠田恭子著 ペットライフ社
「フェレットの愛し方」永池清著 本の泉社
「フェレットハンドブック」野村潤一郎監修、工藤裕幸編集協力 あおば出版
「あなたのフェレットの愛情診断」野村潤一郎監修、工藤裕幸著

◆購入した本一覧
「フェレット完全ブック」野村潤一郎著 扶桑社
「フェレット」野村潤一郎著 メディアファクトリー
「アニファブックス3我が家の動物・完全マニュアル・フェレット」スタジオ・ムック
※2000年発行本の改訂版が現在発刊されております。
「フェレットパラダイス@〜B」あおば出版
※これは4コママンガで飼育書ではありません。面白いから買った・・・(笑)

◆へっぽこ戦隊フェレンジャーが掲載されました。
「マンガ小動物暮らしマニュアル/暮らしと遊び編」中山沙織著、誠文堂新光社
 〜同シリーズには「飼育編」「医学編」も刊行されています〜
▲目次
【準備と家族の理解】
書籍等の勉強と並行して、予算の算出を行なった。フェレット本人、ケージ含む必需品の準備費、消耗品、夏季エアコン必須なので電気代、年間医療費、かかりやすい病気や怪我等を想定した貯金まで。セコいようだが重要であることはロイのことで経験済だった。

また、のべ太さんは思ったより簡単にOKしてくれたが、容認と理解は違う。フェレットという動物が家族に加わることで生活が変ることを共存者(夫)にも理解してもらわないとお迎えしたフェレットものべ太さんも不幸になる。
フェレットへの愛情は勿論だが、知識や注意事項(誤食防止や脱走防止等危険回避)も、私と同じくらいの水準で理解してくれることが理想。
私が窓をきちんと閉めても、のべ太さんが不用意に開けてしまうのでは意味がナイ。他にも良い病院が近場で見つからない場合は遠い病院でも労力を惜しまず通う。想像以上にヒドイ噛みグセや匂いに直面した場合、辟易して最初はOKだった家族が反対して里子に出す、ということが無いように…。
てなワケで「のべ太さん洗脳作戦」は始まった(笑)

「フェレットは暑さに弱いの。名古屋の蒸し暑さじゃ絶対(!?)死んじゃうから(オオゲサに言って納得させる戦法)電気代ケチケチせずに夏場はずっとエアコンかけっぱなしにするからね。専業主婦が1日中家にいてクーラーかけてると思えば普通のことでしょ。」
…てなカンジでいくらでも突っ込む余地のある論法でひとつひとつ、命を預かる者としてここは妥協できない!という点をあらかじめ挙げておいた。
「臭腺除去しても多少は匂います」とあるけど、“多少“って主観だから実際に匂いをかごうとペットショップにのべ太さんを連れて行ってクンクンかいだり…(ヘンな夫婦)

こうして着々と準備を進めながら、ショップで子フェレを見たり、インターネットでフェレットを飼っている方の愛蔵写真や笑い話・苦労話等を見ては、未来の我が子に思いを馳せていたのだった……。
いつしかこのフェレット熱はのべ太さんへも着実に浸透していった(してやったり)何も言われなくても彼はネット検索したり本を読んで勉強していたのだった。活字嫌いなのに。

こうしてフェレのお世話も夫婦で1日交代制、爪切り・耳掃除・お風呂・ブラッシング等は共同作業、で行なうことがルールになった。

未来の我が子探しの旅は毎週土日に行われた。毎週私に付き合って車を出してくれたのべ太さんに感謝。
健康な子に越したことないが、何か障害を持っていたとしても私が幸せにするわ!と思いながら、感性の部分では妥協しなかった。ようは私がホレるかどうか。ロイとの出会いは初めてのご対面の時、感性にビビッと来るものがあったのだ。そういう子を探すべく、知る限りのショップを巡ったのだがこれが意外に難しかった。
思ったよりフェレットは少ないし、皆可愛いんだけど「この子だ!!」とがつんっとくる子はなかなかいない。
おかげでケージやトイレ、ハンモック、ハーネス、キャリー、シャンプー等グッズが本人より先に揃ってしまった。でも後から買い集めなくて済んでラクだったかな。
▲目次
【フェレット行脚の注意点】……◆人獣間感染症・お迎え症候群
◆フェレット間及び人獣間感染症(オフ会の感染症対策案・例でも紹介)
フェレットを欲しがる人の中に、私のようにお店を巡回する人がいるが、病気等を感染させない為に手を洗ってから抱っこさせてもらわないといけない。別の店で他の子を抱っこし、次のお店に行って…と、お客が菌を運ぶことがあるのだ。
また、既にフェレがおうちにいる場合も、ショップで他のフェレと接触したら、手の消毒等をして感染症を予防するのがベスト。
ただ、お店の管理によっては全然、そういったことを気にしない所もあるので、私たちは外のトイレに寄って手を洗っていた。

あるフェレ飼いの先輩に「フェレを飼う気ならいつか2匹目をお迎えする覚悟をもって飼いなさい。」と言われたことがある。
フェレは激しい遊びが好きでストレスを溜めさせない為には同族がいた方が色々と問題解決(遊び相手がいると誤食とかの事件も減る?)にいいらしい。
よっぽど相性が悪くなければ大丈夫だし2匹のやりとりも可愛いし、同族がいても変らず人間によく慣れるそうだ。(多頭飼いのメリット・デメリットに関しては別途まとめたい。)
ただし、先住者が新人にヤキモチを焼いてストレス性の下痢や問題行動を起こす、感染性腸炎になることもあるので、お迎え時は注意が必要。
また、どんな感染症や耳ダニ等がいるか分からないのでお迎えしてすぐに先住者とニューフェイスを一緒にしない方がいい。

◆お迎え症候群
ニューフェイスの登場で、ヤキモチや今までの生活パターンがベビーのハイテンションによって侵される、またはニューフェイスが持っている腸粘膜のウィルスに先住の子が感染して起こる下痢・食欲不振・腸炎、ストレス発散による問題行動(噛みグセ復活、水やフードをひっくり返す、トイレ外し、布食い等)といった症状が見られます。
ストレスに関しては、フェレ同士の年齢差が離れていると、お年寄りの方が疲労感等を感じる可能性が高いでしょう。
▲目次
【病院探し】
【病院探し】
フェレットの主治医になってくれる獣医さん探しは難しいがとても重要だ。
最も恐ろしいジステンパーもフェレット用のワクチンはないし、犬や猫に比べて小柄だから手術も大変。麻酔も怖い。まだフェレット専門の医学知識が犬や猫ほどに普及していない等。

お迎え前に可愛い我が子を任せられる病院を取り敢えずHPで検索したら、中部地区で通えそうな所は2件。どちらも遠く、しかも渋滞コース。(遠いと言っても車で約1時間)

そこで最初、ロイやかのたちがお世話になった獣医さんにフェレットを診てもらえるか打診。OKはもらえたものの、YESの返事までの一瞬の間が私を不安にさせた。
けれどフェレちゃんを診た経験アリとのことだし、家から近くロイの時も緊急対応(夜間、土日)してもらえ、とても親身になってくれる先生なので、取り敢えずここに連れていくことにしたのだが……考えが甘かった、と言うかこうも違うと後から知ることになる。

我が家の長男あきら君を連れて始めて病院に行った時、確かにあきらはフェレ掴みをしてもクネクネ、うがーっと暴れるヤンチャな子だった。さも噛み付きそうなツラ構えだったし(笑)先生は腰が引けてて見てる方が心配だった。
何度か通う中で質問等してもしっかり答えが返ってこなかったり。待ち合室で他のフェレに会うこともなく…。数ヶ月後にあきらの噛みグセが無くなった後も、ひっきーやちびたんのように見た目大人しく小柄な子は平気そうだがあきらに対しては脅えているのが(あきらは病院で噛んだことナイです。彼の名誉の為(笑))分かった。
このままこの病院でいいのだろうか?何かあった時心配だし、せっかくロイの時にお世話になって以来の良い関係が壊れるかも…と不安に思って悩んでいた時、先生のある発言が私に病院を変える決心をさせたのである。

「そんなにフェレをいっぱい飼って、そんなに可愛いんですか?」「見分けつくんですか?」
この発言は、好き嫌い、得意苦手は人それぞれだと解釈しても・・・命を助ける人から発せられたのがショックだった。それって犬とフェレでは違うってことかなぁ…。信頼の面で何だかもうダメだと思ってしまった。大切な我が子を信頼して預けられない。
でもロイのことで感謝してるし、結局は何か起こる前にお互いの為に病院を変えることにした。

車で1時間程のフェレットで有名な病院へ行ってみると・・・待合室にフェレのポスターやカレンダー、そしてフェレの患者さん。何より先生の質問に対する適切な答えと、フェレの扱いの手際の素晴らしさに私たちは感動した。やっぱり違うもんなんだねぇ。

病院を変えたことで、トト吉が走れなかった原因も判明することになったのだが、それは「走れないフェレット・転院編」にて。

※現在はこの病院の体制・フェレットへの対応が変わった為、我が家で起きたある緊急事態に
  対応して頂けず、対応可能な病院へ転院しました。
  転院理由は「フェレンジャー病気・怪我履歴」【壊死性可能性腹膜炎→高悪性リンパ肉腫】にて。
  こういった万が一の事態や、治療方針や情報量の違い、得意不得意分野等もお医者さんごとに
  ある為、フェレットに詳しい病院が他にもあるか念の為にチェックしておくといいかもしれません。

▲目次
「出会い編T・あきら現わる!」
【ひとめ惚れと悪い予感】
感性が第一だけど、毛色の好みはシルバーミットかシナモンで男の子、大柄に育ちそうな子が良いなぁ、という思いがあった。ところが待ち受けていた運命は……予想外、大穴だった(笑)

フェレット飼いたい病にかかって1ヵ月半が経ったある週末、以前にも訪れたK市のショップにリベンジをかけた。すると以前いた子たち全員がいなくなっていて、たった1匹新しい子が入荷されていた。
とても小さいカナディアンのバタースコッチ・ベビーがハンモックでひとり悠々と眠っている。丸まってるので顔は見えない。なのになぜか私はピンっと今までにない何かを感じてドキドキした。茶色いマリモみたいで可愛い。
他のバター君にドキッとしたことはなかった、というよりバタスコ自体セーブルの薄い色というインパクト薄で当時はセーブルとバタスコの境目も分かっていなかったし、まったく頭になかったのだ。今では立派にバタスコ派なんだけどねー(笑)美味しそうな色だし。

さっそく店員さんにお願いして抱っこさせてもらうことに。チビは非常にやんちゃな男の子で店員さんに噛み付き、叱られた後も懲りずに私に噛みついてきた。
前に他のショップで1歳くらいの子に噛まれて流血したことがあったが、顎の力が凄いので小動物とはいえ、かなり痛い。
チビは抱っこできないくらいむちゃくちゃ元気で、ビチビチッという表現が当てはまるような暴れっぷりだった。フェレ掴み(猫掴みの要領)をすれば脱力して大人しくなる筈なのに、全然ならない!鋭い爪で引っかくは隙見て噛もうとするわ…。顔は目がクリクリしてあどけない。気に入ったけどかなり手を焼くこと間違いなしだった。
…これが後の“あきら隊長“である。

店員さんが言うには、チビは1週間前に1匹だけで入荷。ここのお店のアイドル・ビッケ君(店長さんのカナディアン君)の子供の頃に似ているので「ビッケJr」と呼ばれているそうだ。
ビッケ君を見ればこの子の将来が想像できるかも、と店員さんがビッケ君を紹介してくれることに。爆睡中のビッケ君は「お客さんだよ、営業して〜」と起こされた。(ゴメンね)ビッケ君は長くて(当たり前!)寝ぼけていて大人しい。ぷよぷよして成獣の重量感と抱き心地がサイコーで、連れて帰りたいくらい可愛かった!

私たちの意識がビッケ君に向いている間、ケースに戻されたチビはひとりで飛び跳ねて遊んでいる。通行人が立ち止まって笑う程、そりゃもう可愛い仕草だった。
この無邪気なアピールを見て、すぐに買い手がつくに違いない!と私は思った。けれど、あまりにイキがよすぎたし噛まれたしで決心がつかなかった。
一旦ここは引き揚げ、じっくり家族会議ということになったのだが……。

お店を出て駐車場へ向かう間、色々と考えた。あの暴れん坊とやっていく自信があるか自問自答……本当は自分の中で答えは出ていたんだけどね。

車中、のべ太さんと話し合った結果、後悔するくらいならあの子に噛まれよう(T▽T)と決心。急ぎショップへ戻ることに。
店内に飛び込む。まだチビはいた。けれどケースをじいっと見ている人がいたので、ケースには寄らず、先程の店員さんを捕まえて(すぐに戻ってきたことに気付いてくれた)お願いしたのである。
保証の説明やお世話の注意点などを聞いて、連れて帰る準備をしている間も同じ人がじーっとチビを見ていたので、ひょっとしたら紙一重だったかも、とホッとした。

こうしてちびフェレは我が家の子となった……。多分、私は彼にひとめぼれしたのだ。珍しい毛色でも何でもないけど、彼は私の目には輝いていて(笑)…この子がどの子より一番可愛いフェレだと自負している(親バカ)。
でも誰だってみんなウチの子が一番って思ってる筈だからいいよね。それでいいのだ。フェレも私たちも幸せなんだから。

ところが、出会いの感動も冷めやらぬ内に最初の試練は迫りつつあった…。
▲目次
【鳴きフェレは甘えん坊】
最初の異変はレジを通る時だった。いざ連れて帰る時になって箱の中でチビが鳴き出したのだ。
フェレットって鳴かないんじゃ?…店員さんの話では時々、こうやって鳴く子がいるが、家について落ち着けば大抵鳴きやむとのこと。それにしてもデカいヘンな鳴き声だった。ミギャー、コッコ、フギャー…猫と鶏を足した感じ?

家まで約1時間、移動中ずっと鳴き続けた子フェレに私たちは辟易。家について準備済みのケージに急いでトイレ砂を敷き、中に入れた。その間も勿論、ずっと鳴きっぱなし(-_-;)
帰ったらごはんをあげるように言われていたので、急いでふやかしたフードを冷ましてあげたら、お腹が空いていたのかフードを持ってきた私の手にガブリッ…その噛み方がハンパじゃなくて(引き千切る気だったの?あきら君)さっそく流血。引っ張っられたせいで傷口は広く深かった。これから暫くバンドエイドのお世話になる日々が続くだろう。
でもガツガツ食べる姿を見ていると許せた。理由があって噛むのはしょうがないし、フードの匂いがついていてごはんと間違えただけ…とこの時は信じた。

「お迎えした最初は環境に慣れるまで外に出したり触わったりしないように」と、本にはある。ストレスを与えて体調を崩しても困るし、ジステンパーの予防注射ができない。
ところが、あきらは違った。何の動物?…と疑いたくなる大声でフギャーミギャーコッコッコ…と何時間でも鳴き続け、ケージを物凄いスピードでよじ登ってはボテッ。落ちては登ってボテッ。こっちの心配を余所に痛くもなさそう。
困惑した私たちがケージを開けると、あきらはイソイソと出てきて、トトトトッ…と部屋中を嬉しそうに走り回って探検し、転げ回って遊んだ。まだ歩調も心もとなく、斜めにズレていく走りは笑いを誘ったが。
私たちが歩くとアヒルの刷り込みみたいに後をついて回って、そりゃもう可愛過ぎた!私たちに対して警戒心もまったく無いみたいにじゃれてくる。ケージに入れると「出せ出せ」コールで大騒ぎ。新しい環境にストレス感じないんですか?あきらさん。

こんな状態だから、初日から私たちは夜鳴きに悩まされ、昼間もケージから出して常に一緒にいないと鳴き叫ぶ甘えん坊に苦労するハメになった。しかもあきらは早起き。遊び疲れてもなかなか寝ようとしない。眠気を耐えて遊ぶのだ。
彼が起きている間は煩くない代わりに目が離せないし、付きまとわれ(これは嬉しい)お相手を務めるので噛まれて傷は増えるし、トイレのしつけもなかなか上手くいかないし、フェレ掴みしても大人しくならない。あきらのはしゃぎように比例して私に増えるのは生キズと胃痛ばかりだった。

…彼は全てマニュアル通りにいかなかった。問題ばかり。困らせてばかり。私を泣かせる男だ。
でも、大人になった今でもあきらが私の後をついて回り、抱っこ抱っことせがむ甘えん坊なのは、小さい頃から変ってなくて。ひとめ惚れってスゴイとあきらを見て思う。愛情って薄らがないんだなぁ…あきらの魅力も褪せない。ひとめ惚れって相性の感性が合う瞬間なのかな。人間相手にひとめ惚れしたことないんだけど(笑)目を見るだけで分かり合えてるような、そういう私たちだけの間に流れるものってあるんだよね。
▲目次
「出会い編U・ひっきー現わる!」
【クリスマス・レディ】……◆鳴き声、トイレ外し解決編
私が問題児あきらのことで一番堪えたのは噛みグセやトイレ外しではなく、鳴き声だった。
あきらは元気で健康そのもの。ご飯も気分いいくらい食べるし甘えん坊でとっても可愛い。でも、あの凄まじい鳴き声は、環境に馴染めないからではなく、ただ単にアピールなのだ。私たちを呼び付け、自分の要望(遊んでほしい、お腹減った、側にいろ)を叫んでいるだけ!
環境に慣れれば鳴かなくなるとか、固いフードを食べられるくらい成長すれば治まるという一般論を信じて耐えたが、固いフードをバリバリ食べるようになってからも治まる気配はなかった。

あきらの性格はしつこくて、明るくプラス思考(笑)なので諦めることも懲りることもない。我慢比べをしても1時間以上鳴き続けることはザラだ。1ヵ月経つ頃には人間側がゲッソリ。あきらが鳴かなくなる日を想像する方が難しくなった…。
でもあきらは1分1秒誰かにいてほしかったんだよね。ショップでもひとりぼっちで寂しかったのだろう。本当に本当に甘えん坊なんだもん。
しかし、私たちの睡眠不足はかなり生活にも仕事にも支障をきたして結構深刻だったい。

あきらの夜鳴き(昼鳴きもするけど)解決策として打ち出されたのは、もう1匹お迎えすることだった。
実は以前にネットで鳴きフェレ対策経験者の知恵を借りて、誤食しなさそうな(プラスチックの目などを外したもの)ぬいぐるみとか、もこもこの帽子等、仲間の温もりの代わりになるものを寝床に入れる方法も試したのだが、見向きもしてくれず私たちは敗退していた。
2匹目は、のべ太さんも自分の子をほしがっていたので一石二鳥だったが、当初の計画ではあきらが1歳になってから、と考えていたんだけど…。

こうして2度目のフェレ行脚を決行。しかし、今回はあきらの時と異なり、巡回する前に出会いはやってきた。
2匹目はニュージーが欲しい私たちだったが、あきらを探していた頃はミスティック(ニュージーではあるけど)しか見かけたことがなかった。それが12月に入って、あきらのショップと同系列で比較的近場のショップにニュージーが入荷した。秋・冬はフェレットの季節!そして12月はクリスマス商戦で続々ベビーが入荷する。ここのフェレット担当さんもかなりフェレ好きで(売れ残りの中で体の弱い子を自分で引き取っている)既に顔見知り。担当さんに金曜日が入荷日と教えてもらったので、決戦は12月22日の金曜日!…なぜなら私たちの会社は祝日が土曜日の場合、金曜日が振休になる素晴らしいルールがあるからだ。

そして決戦当日、我々は意気揚々と出陣した。ショップはニュージーのベビーで溢れかえっていた。担当さんによるとカナディアンが航空便のトラブル?で入荷せず、代わりにニュージーがカナディアンの分まで入ってきたとのこと。
真剣な目で子フェレを見てのべ太さんが気に入ったのは、ニュージー独特の色と柄の中で1匹だけ色の薄い(シナモン?)女の子だった。…後の“ひっきー”である。
他の子よりちょっと年長なのか?身体が大きかったが、優柔不断なのべ太さんを決断させる可愛さ。しかし、こんなに安くしていいのか?という激安値段の子だった。恐るべしクリスマスセール!!

寝てても起きてても煩いあきらに比べて、ニュージーの彼女は静かで大人しかった。車の中でも、家に着いても気配がないくらいの淑女ぶり。
ショップのお姉さんの話では小さい頃は大所帯に慣れているし、あきらとサイズの差もあまりなく、あきらがワクチン済みなので、大喧嘩にならなければ同族といる方が環境に早く慣れるということだったので、その日はそっとして後日お見合いをすることに。

※当時、フェレ同士の感染症等あまり詳しくなく、耳ダニの検査がクリアになればすぐ一緒にしても大丈夫と思っていたのだ。当時、この無知さで何もなかったのは運が良かった(^_^;

あきらは新人に大興奮!!大喜び(?)でひっきーの匂いをくまなく嗅ぎ、のしかかって首根っこをくわえると引きずり回した。ハラハラ見守る私たちはひっきーが逃げられなくなると引離す。
それでも怪我するようなバトルではないし、何よりひっきーがそれほどあきらを嫌がらないので、2匹の共同生活をスタートさせた。というより、私たちは問題児をひっきーに託した。ごめんね、ひっきー。苦労させて。
あきらはひっきーをいたく気に入った。ショップでもひとりっこ、うちに来て1ヵ月間ひとりっ子だったから、さぞ同族が嬉しいのだろう。あきらは常にひっきーに付きまとった。
バトルになるとひっきーはあきらに負けっぱなし。しかもあきらはしつこい。ケージに帰れば眠るひっきーの上に乗って耳をくちゃくちゃガムのように噛む。痛くはないみたいでひっきーは無視して寝ているがいい迷惑だろう。

こうして、ひっきーという堪え忍ぶ伴侶(?)を得たあきらはパタリッと鳴かなくなった。
しかもこれは予想外だったが、ひっきーがあきらと違ってしつけをしなくてもトイレで済ませるので、あきらがマネしてトイレでするようになったのだ!!ありがとう、ひっきー!!私達にはひっきーが女神のように見えた。こうして人間たちに平和が戻ってきた……筈だった。ひっきーが噛み噛みマシーンの本性を現すまでは(T△T)
▲目次
【ひとりっ子VS大所帯の子】
あきらはショップでの2週間とウチに来てからの1ヵ月、ひとりっ子だった。ひっきーは軟らかフードを食べるちびちゃんたち含む大所帯出身。
あきらはお皿のごはんもおもちゃも全部自分の物だと思っているフシがある。おやつをもらうベストポジションは自分の物(ひっきーを押しのけて)だし、ひっきーがおもちゃで遊ぼうとすると横から全部取り上げる。ご飯はお皿に顔を突っ込んで両手を伸ばして上半身で覆い隠すようにガードしながら食べる。
「何てサイテーな奴だ」とのべ太さんはあきらを非難するが、ひっきーは大所帯で物の取り合いに慣れているせいか、独特の哀しい習性を持っていた。

ひっきーは押しのけられてもあきらを押しのけることはしない。大人しく押しのけられている。代わりにご飯の時、素早くお皿に顔を突っ込んでフードをくわえ、物凄いスピードで走り去って別の場所に隠れてフードを食べるのだ。その繰り返し。まるで今まで食料を奪われ続けてきたかのような哀しい習性だった。
ショップの人の話しでは大所帯の子がよくやることで、飢えたトラウマのせいではないそうだ。移動の手間と時間を考えると無駄な気がするし、どう見てもあきらの食べる量が勝るので、すぐにお皿を別々にした。にも関わらず、ひっきーはフードをくわえて現場から離れて食べる癖をやめなかった。
▲目次
「出会い編V・ちびたん参上!」
【雅なお子ちゃま】
2月、あきらとひっきーのいたずら攻撃に頭を悩ます私をよそに、のべ太さんはひとり調子に乗っていた。なぜなら彼はひっきーを抱っこフェレに教育したことで自信をつけ、ひっきーの可愛さにメロメロだったからだ。ひっきーものべ太さんの前ではいい子にしているから手に負えない。

のべ太さんはこの頃からひとり黙々とネットでフェレット関係のサイトをチェックしていた。特に@チカンフェレット@アというフェレット通信販売のサイトがいたくお気に入りで、入荷情報が届くと必ずチェックしていた。
最初、私にはその行為が?だった。だってもう、可愛い子が2匹もいるのに。私は“あきらが一番!”のべ太さんは“ひっきーが一番!”の筈…。ところがのべ太さんは色々な子をチェックした末に、ある結論に達した。
「次!?の毛色はストライプ・ホワイトがいい!!」

我が家(独り暮らし時代からのべ太さんはハムと暮らしていた)ではジャンガリアンハムスターのべ太、ちび太、ひなたの3匹がパールホワイトで、この毛色が一番定着している。白いふわふわ毛に黒いライン、これが彼の好みなのだ。
のべ太さんの調査では珍しい毛色の子はすぐ売れてしまって、ストライプ・ホワイトも困難そうだ。いつかストライプ・ホワイトを……と彼はほのかな憧れを抱いて、シナモンもどきのひっきーを抱っこするのだった。…後にひっきーの毛色は背中にどんどん茶色毛が増え、バタスコと改訂された(笑)

それは3月3日の雛祭り。私たち夫婦はアテもなく出かけ、通りがかったペットショップを何気に覗いた。すると、カナディアンのホワイトファーとストライプがいた!
しかしかなり大きく噛みグセもキツい。奥歯に歯石がついているけど生後6ヵ月だと店員さんは言う。お店の匂いも気になった。
ふと見ると2匹の白いカナディアンの横にマーシャルのケースがあった。寝袋の中にいて姿が見えないので店員さんに頼んで見せてもらうと、何と、セーブルとストライプ・ホワイトだった!!しかもこっちはまだベビー。

丁度12時過ぎだったので私たちは取り敢えずお店を出てランチを食べることにした。
のべ太さんは一生懸命、私にストライプの子の話しをもちかけた。協議の結果、もう一度戻ってマーシャルの子を見てから決めよう、ということに。

マーシャルの子はとても小柄でねずみみたいな顔の女の子だった。…後の“ちびたん”である。
骨太のあきらとひっきーしか知らない私たちには、マーシャルは高級感がある雅なお子サマに見えた。だが、マーシャルは相場5万円前後するのが普通なのに安かった。何となく不安…その不安を煽るように、店員さんが何の説明もなくちびと一緒に封筒を渡したので、私はその場で中身を出してチェックした。
封筒と中のパンフはマーシャルのものだった。だが証明書の引き換え証がない。HPで得た知識だがマーシャルは返信すると正式な証明書が送られてくると聞いていた。パンフの中には黄色い紙が挟まっている。全部英語でさっぱり分からないが、これを送るらしいと理解し、一応店員さんに質問したが要領を得ず。取り敢えずエアメイルで送ればいい、みたいなカンジ。何か違う…と思いつつ家路へ。

家に着くとさっそく、ちびが慣れるまで2匹とは別々にすることにした。マーシャルの子は小さくて細くて噛まなくて大人しい。前の2匹のベビー時代は過激な子悪魔だったが、この子は天使のようだ。何だか壊れ物のように扱う私たち。名前は「フルハウス」でジェシーがミシェルを“ちびたん“と呼んでいたのが気に入っていたので、それに決定。
その後、室内に放すようになると、ちびたんは私たちの後をひよこのようにひょこひょこ付いて回って(これはあきらもそうだったが)とても可愛い!!まったく噛まない!!甘噛みもあきらたちと違ってふわっと口に挟まれるカンジ。さすがマーシャル!!可愛い顔した子悪魔たちにヒドイ目にあってきた私たちは、ちびたんをお姫さま扱いしたのだった。

※この頃も同じく、フェレ同士の感染症等あまり詳しくなく、耳ダニの検査がクリアになればすぐ一緒にしても大丈夫と思っていた。

後に証明書については、あきらを買ったショップの人に教えてもらい、並行輸入のマーシャルだと値段が安い代わりに、アメリカまでエアメイルを送って証明書を発行してもらうということが分かった。
(この場合、手術ミス等の保証は生体交換?らしいがはっきり分からない)
これでインチキマーシャル疑惑のちびたんも、ちゃんとマーシャルっ子だと判明。まあ、私たちはファームも保証もどうでもよかったけど。最悪、手術ミスがあっても生体交換するくらいなら何十万かかっても手放さないし。
▲目次
【ひっきーの母性本能】
1匹が2匹、2匹が3匹に増えても負担はなかった。特にちびたんは大人しくて噛まないし、トイレもきちんとした。後に100%トイレの女王と呼ばれるくらい粗相がない素晴らしいフェレだ。さすがマーシャル(こればっかり)

そんなちびたんとあきらたちを会わせる時が来た。体格差と先住者のガラの悪さが心配だったが・・・予感的中。
あきらはさっそくジャイアンと化してちびたんの首根っこを噛むと、まるで獲物のように基地へ引きずっていく。ゆっくりイジメようと思ってるのか?ちびたんのか細い悲鳴…大慌てで助ける私たち。これではあきらとちびたんは当分一緒にできない。

ところが、ひっきーは違った。あきらと壮絶バトルを繰り返しメキメキ実力をつけたひっきー。大人しいけど凶暴性も秘めている彼女は、何とちびたんには優しかった!!
付き添って舐めてあげたり、ちびたんが後をついてくるのを待ってやったり、添い寝したり。甲斐甲斐しく世話をするのには驚いた!
これ母性本能?ちびたんとじゃれる時のひっきーは加減して噛むし、すぐに離してあげてローリング攻撃をしない。(相手を噛んだままぐるりっとローリングして捻る。痛い!)その思いやりをどうして私たちには持ってくれなかったのだろう…(ToT)
ちびたんもひっきーを慕って後をついて回り、何でもひっきーのマネをするようになった。これには感動☆しかもちびたんは私たちの後もついて回る。(オトナになった今でも後ろを追いかけてくるのが可愛い♪)

こうして隔離するべきは、弱いモノには徹底的に攻撃するあきらとなった。
▲目次
【強いぞ、ちびたん(おんぶお化け)】
いつまでもあきらとレディースを別々にもできないので、少しづつ3匹一緒の時間を増やしていった。
ちびたんもあきらに脅えるどころか、気が強い?のか泣かされるのが分かっていてバトルを挑む。その度に私たちが救出するのだが。

その内、あきらとひっきーが物凄いスピードで走り回りながら戦うと、ちびたんは自分も一緒に戦っているつもりになって興奮して追いかけ、バトル中の絡まり合う2匹の横でぴょんぴょん飛び跳ねるようになった。時々、ひっきーの加勢をしてるつもりなのか、あきらのオシリに噛み付いてみたり(笑)

そして遂にちびたんは自分のハンデを利用するようになる。
ちびたんはあきらの背後に忍び寄って背中に飛び掛かり、子泣きじじいのようにしがみつくのだ。あきらはちびたんを乗せたままずるずる移動。このおんぶお化けがちびたんの必殺技になり、小さいけれど負けん気の強い少女は泣かされてもめげずに、少しづつ鍛えられていった。
▲目次
「出会い編W・トト吉参上!」
【K市にて巨大マーシャルを見た!?】
あきら&ひっきーのクラッシュコンビの成長によりイタチ防止策が次々に突破され、私たちは本格的にイタチ仕様の部屋作りの為の引越し計画を進めることにした。
希望の間取りで必ず各部屋がドアで仕切れる(ココが重要、脱走防止なのです)物件を見つけ、4月〜5月に引越しすることになった。

新居用の買い物に駆け回ってK市まで足を伸ばした時、ついでに某ペットショップ(あきらのショップとは別)に寄ってみた。フェレットのケースは小さい子フェレで一杯だったが、売れ残って大きくなったらしい子も数匹混じっていた。
その中で私の目を引いたのは…巨大な、タヌキっぽいセーブルだった。みんながはしゃいでいるのをよそに、その子だけケースの床で伸びて寝ている。あきらより大きく見えた。大きくなりすぎて売れないのか?というより肥満みたいだ。

どうしてもその子が気になったので2週間後にまた訪れたら、やっぱりその子はそこに寝そべっていた。思い切って店員さんに声をかけ、質問するとまだ6ヵ月くらいの男の子。マーシャルってこんな大きくなるの!?とびっくり。ぽんぽこなお腹をしているが、特別に大食らいなわけでもないという。
狭いケースの中に6ヵ月になるまでずっと入っていて、運動不足で肥満になったのだろうか?……私の頭の中からこの子のことが離れなくなった。
しかし、のべ太さんはいい顔をしなかった。確かに当初の計画と違って既に3匹もいる。どの子もまだ1歳にもなっていない。

引越しまで後1週間と迫った週末、私たちは3匹を連れてあきらのショップへ挨拶に訪れた。勿論、市内引越しなので今後も引き続きお世話になるだろう。
その帰り、私はのべ太さんに例の子がいるショップに寄りたいと言った。同じ市だし、どうしても忘れられなかったのだ。のべ太さんは承諾してくれたが、「同情だけなら飼うな。気に入ったなら、自分で責任取れるか考えてから決めろ。」と釘を刺された。
のべ太さんはろくに運動もできずに半年も狭いケースに入ってあそこまで肥満した子は、後から病気とか障害等が出るんじゃないか、と懸念していたのだ。売れ残っているのもどこか問題があるせいかもしれないと心配だったらしい。
私はあきらを抱きながら考えた。あきらたちが部屋を壊さんばかりに飛び跳ねてきた数ヶ月間を、あの子は狭いケージで寝転がって生きてきたのかと思うと涙が出た。箸が転がっても大はしゃぎするお年頃を無駄にしてしまったあの子…あきらたちとあの子に何の違いがあるというのか。運だけだと思う。全ての運を人間に左右される彼ら。
何だかとても悲しくなってしまった。お店にも都合はあるんだろうけれど、大きくなった時点で安売りするとかもっと早く売れるようにしてあげてほしかった。あれだけの数のベビーフェレと一緒に同額で売られたら、育ってしまった子の方が不利だろう。
……もんもんとしながら、私はあきらを抱いてお店に入った。
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【迷った末の決断】
私はあの子が売れていることを願いつつ、反面では再会を望んでいたと思う。そして巨大フェレはやはりそこにいた。相変わらず寝そべってベビーたちに踏まれても起きない。

あきらとサイズを比べてみると、あきらより頭がひとまわり、体の幅は2倍あった。当時のあきらは”骨太”の言い訳が効かなくなりつつある程、お腹ぽんぽこに太りぎみだったにも関わらず。
ところが、抱っこさせてもらって驚いた。あきらより全然軽い!スリムなひっきーよりも軽かった!!触った感触はほにゃんっとして手足は細くて頼りないカンジ。・・・どーいうことだろう?のべ太さんは厳しい表情。

車に戻ってからのべ太さんが言うには、ウチの子たちはベビー時代からずっと同族でバトルしているから筋肉の発達がいいみたい。あきらの場合、もともと寸詰まり体型で固太りなせいもあるが。前に病院でもあきら&ひっきー共、骨格と筋肉の付きがいいとホメられたことがあるくらいだ。
あの子のデカさは脂肪なのだ……今からその分を取り戻すのは難しいんじゃないか?のべ太さんの危惧はそこだった。お迎えするとして金銭面はあと1匹増えても大丈夫だが、悲しい思いをすることを心配していた。

けれど、私は決断した。あきらの顔を見ながら、あの子をあきらみたいにしてみせる、と誓ってお店に引き返した。今しかないと思った。少しでも早く、できるだけあの子に楽しい思いを増やしてあげて、少しでも取り戻させてあげたかった。それが人間の自己満足でしかなくても、後から悲しいことが待っていたとしても。…これが後の“トト吉”である。

そうしておうちへ連れて帰ったトト吉は…満足に歩くことができなかった。
他の子に引けを取らないくらい走れるようになった後に、病院を変更したことでその原因は究明されるのだが、それは「走れないフェレット・転院編」にて述べる。
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「出会い編X・ばぶチキ参上!」
【夏の恋…憧れのシルバーミット】
気温が高くなり、外出がフェレにとって危険な時期になると共に、あきらをお迎えしたショップに顔を出さなくなって3ヵ月が経っていた。
7月20日、たまたま人間オンリーでショップの近くを通ったので挨拶がてら顔を出すと、小さな子フェレがケースで眠っていた。
私の憧れシルバーミットだ!顔の模様と肩、尻尾の辺りにしかグレーの毛がない薄い色の子だった。ドキドキしながらのべ太さんの顔色を伺いつつ、店員さんに性別を聞くと男の子で今朝入荷したばかりのカナディアンベビーだった。
抱っこさせてもらうと、ちびは汚かった。来たばかりだし長旅で疲れているだろうからお風呂に入れられないのに、ちびはご飯のお皿の上で寝たらしく、フードで固まった毛がカピカピになっていた。
あきらと会った時より小さい気がしたが、やけに頭でっかちで鼻がデカイ。篠@涼子に似ている。そのアンバランスさがマヌケな顔に見えた。額にブレイズっぽい模様が入っていて面白い。
…後の“ばぶ”である。

3時間悩み、結局お迎えすることにした。可愛い過ぎて我慢できなかったのだ。のべ太さんは「経済的には育てることができる範囲だけど、責任面の決断は自分でしろ」と言った。私たちは既に計画外の4匹に増えて、どこかタガが外れて頭がおかしくなっているみたいだ。店員さんも動物大好きでいっぱい飼っているそうで、気持ちは分かる、みたいに私たちのフェレキチぶりを慰めてくれたけど…。

うちは基本的に、自分の子の養育関係費はお小遣いから出すことになっている。
私=あきら&トト吉、そして今回からばぶ。
のべ太さん=ひっきー&ちびたん
私は鼬貧乏に陥っている。新しい服やアクセサリー、趣味のサングラス(1年に1本集めている)は買えなくなるが、いいのだ☆

3時間悩んだお陰で夕方近くになっていたが、日が長く外が暑いので売約済の札を貼ってもらい、買い物で時間潰しをして暗くなってから連れ帰った。
これ以上は増やさない、と毎度同じセリフを言いながら(苦笑)
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【鳴きフェレ、再び!】
私たちは最初に過激な2匹で苦労したので、マーシャルのちびたんを迎えた時はそりゃもう感激した。
「なんて大人しいんだ、姫〜っ」
その後のトト吉の時は後ろ足の問題はあったけれど、しつけ面で苦労してない。
何て調子に乗っていると、あきらの悪夢再び!同じパターンで帰り際、ばぶが鳴き出したのだ。店員さんは「鳴きフェレは甘えん坊だからいいですよ〜」と笑ったが、私はちょっと引きつった。
また寝不足の日々が……カナディアンって鳴きフェレ多いの?5匹中2匹、カナディアンでビンゴするとはっ。しかしばぶはあきらとは違った。車の中では箱を掘るのに忙しくて鳴きやんでたし。

家に着いて、夏場は使っていない車専用ケージにハンモックをつけて、ばぶを中に入れた。
ばぶは静かに眠ってくれたが、目を覚ますと周囲を見回しながら鳴き出した。あきらと違って私たちが側に
いっても目に入らないみたいに鳴き続ける。どうしよう…と思った時、私たちはピンッと閃いたのだった。
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【代理母ひっきー】
私たちはひっきーを連れてきて鳴き叫ぶばぶとケージ越しに会わせた。ばぶはぴたりっと鳴き止み、ひっきーは興味深々匂いをかいでいる。ひっきーを信じて2匹を一緒にすると、やはりひっきーはばぶの面倒を甲斐甲斐しくみてくれた。
後は任せた、と思ったら、暫くしてまたばぶが鳴き出す。今度は何だ?と思ったら、お腹が空いているらしい。ごはんをあげたらお腹を膨らませて眠ってくれた。
その日はそのまま寝続けてくれたので、ひっきーはお役御免。

以降、ばぶは突然鳴き出すが、その理由はあきらより分かりづらかった。お腹もいっぱいでひっきーも投入、という時でも鳴き続けることもあってどうして鳴いているのか分からない。ただ、あきらと違って寝る時間が長いのが救いだった。

1週間経つ頃には大声で鳴かなくなり、鼻を鳴らしてうろうろ始めたら、ひっきーを入れておけば大人しくなる。ありがとう、ひっきー。本当にお役立ちフェレだよ。
ひっきーに寄り添うばぶ、ばぶを舐めてやるひっきー。親子みたいで微笑ましい。部屋に放すようになると、ばぶはひっきーの後をついて回った。姿を見失うとピーピー鳴く。するとひっきーが迎えに行く。素晴らしい!!
ばぶは環境に慣れると私たちにもべったり懐き、自由時間の間だけだが他のフェレとも少しづつ会わせ、すぐに溶け込んだ。

驚いたことに、弱い者イジメのジャイアンあきらがばぶには加減して強く噛まないし、引きずったり手で顔面を押さえつけたりしない。逆に体重で潰さないように気を使うのだ。オトナになったね、あきら君。
勿論、トト吉もちびたんもばぶに悪さをしない。ばぶに噛まれても大人しくされるがままになっているのだ! みんな、いい子たちである。
こうしてばぶは末っ子として人間及び鼬たちに甘やかされて育つことになる。でもみんなとかなり体重差があったので成長するまで、寝るケージは別々だった。

※この頃もまだ、フェレ同士の感染症等あまり詳しくなく、耳ダニの検査がクリアになって、先住者がイジメなければ一緒にしても大丈夫と思っていた。
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「出会い編Y・さん太参上!」
【ハリネズミVSニュージーフェレ】
10月にHPを開設し、色々な方やフェレちゃんに巡り合う機会ができた。今まで知らなかった情報も入手できて世界が広がった。
そんな中でイケナイと思いつつ、人様の可愛いフェレちゃんを見て「アンゴラのブラックセルフいいな〜」「ブラックセーブルいいな〜」「アルビノいいな〜」なんて思ったりして(;^_^A

この頃、TVで見たハリネズミに私は心惹かれた!実は私はドイツが大好きで、航空券とユーロ・レイルパスだけ買って、気ままにドイツを放浪したこともある(笑)くらいドイツ好き。
ドイツ好きの中に趣味のカーレースも含まれていて、当然ドイツまで行けばメルセデスチームのお膝元シュトゥッツガルドに寄ってメルセデス・ベンツ本社を見学に行く!ワケである。
それ以外に観光スポットも無い(言い過ぎ)シュトッツガルドで、特に多かったのがハリネズミのポストカードや写真、ぬいぐるみ、木や松ぼっくりで作った人形等の小物。とにかくハリネズミだらけ(笑)向うの絵本にもよくハリネズミが出てくる程、馴染みある動物なのだ。
その時、あまりの可愛さにぬいぐるみを買って帰った私だが、そのTVでハリネズミ熱が再燃。
さっそく書籍勉強やサイトさん巡りで情報収集を始めた。
しかし…この私の暴挙?に家族会議が開かれてしまった。私、のべ太さん、妹、妹の彼(いつものメンバー)で、1対3の反対意見に圧されて断念に至った。理由は「抜けた針を踏んだら困る」「未知な部分も多くてフェレ&ハムがいる現状お世話がきちんとできるか疑問」…等々。私も奥のひと部屋をハリ用に改造が必要とか、温度管理がフェレとは反対であるとか、色々難しいことは認めていたので、結構あっさり受け入れた。やっぱり勢いで飼って無責任なことしちゃダメだしね。

のべ太さんもハリネズミの魅力に理解がなかったし、というよりのべ太さんは再び巡ってくる12月のNZLベビー上陸に目を光らせていてそれどころじゃなかった。
12月に入ると、それまでペットショップに興味の失せていた彼がそそくさとフェレコーナーをチェック。NZLのガタイの良さも毛の柔らかさも、そして身体能力の高さも確かに魅力。でも特に気に入った子がいない限り、お迎えはしない。びびっとくる出会いは来年でも再来年でも構わないから・・・という姿勢だったのだが…。
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【サンタがやってきた】
12月の最初にあきらをお迎えしたショップさんを覗いた時、NZLベビーがいっぱい入荷していて、その中にアルビノの子がいた。
私たちはアルビノのキレイな目にメロメロな時期だったし、NZL柄の子ばかりの中で目立ってた。店員さんにイエティーに似てると言われたその子は頭でっかちでフテブテシイ面構えをしていた。私たち夫婦は当然のようにその子を”ノロイ”と呼んでいたが(笑)…それが後の“さん太”である。

店員さんがベビーを出して見せてくれようとすると、一斉にみんなジャンプして噛み付いてくる。NZLの牙の凄さが身に染みてる私たちは、こりゃ大変そうだと笑うしかナイ。その日はそのまま帰った。

そしてクリスマスイヴ、ノロイが気になって、ショップに行ってみると…一杯いたベビー達はお迎えされて、ノロイともう1匹新しい女の子のアルビノだけが残っていた。
ここのショップでは入荷から1ヶ月くらい経つと値下げして早めにお迎えしてもらえるようにしているのだ。やはりノロイも底値まで下げてあり、年内中にお迎え先が見つかるようにしたい、と店員さんは言っていた。でも何で売れなかったかな?やっぱり目つきと暴れっぷりが敬遠されたのだろうか…。

頭でっかちのノロイは「ぶみぶみ」よく鳴きながらアルビノの女の子とバトルをして勝ち誇っている。女の子よりひとまわりデカいので圧勝当たり前なのに(笑)
ケースを開けるとジャンプして噛み付いてくる。まるでピラニアのようだ。ピラニアの水槽に手を入れて素早く掴んですくいあげる、みたいな動作でイエティーを出した店員さんが抱かせてくれたが、噛むわ暴れるわ大騒ぎ。
連続攻撃の噛みで手に穴を空けられながらイエティーを抱っこしていた(笑)のべ太さんは、不敵にも「イエティーの噛みはひっきーに及ばない」と豪語した。

家族会議の末、私からのべ太さんへのクリスマスプレゼント、のべ太さんから私へのお年玉としてお迎えすることになった。
入れられた箱を壊さんばかりの勢いで暴れる子フェレを連れて、私たちは血のクリスマスを覚悟した(笑)
後に「名前を付ける迄”ノロイ”と呼んでいた」と某オフ会でお約束なネタを話したら、若い世代には通じず、時代を感じた私たちであった・・・(苦笑)

名前はさん太。私たちお互いのプレゼント、と言っていたけど本当に私たちに幸せをプレゼントしてくれたのは、アルビノ・さん太の方だったから…なんてね。
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「出会い編Z・てて丸登場!」
【嵐を呼ぶ男
12月、心騒ぐ時期である。(毎年同じこと言ってる気が・・・) 勿論、我が家は去年のクリスマスに白い悪魔さん太を打ち止め令をぶち破ってお迎えしたので、その後お迎えしたい病は治まっていた。
その日はフェレ関係の友人オススメの美味しいお店へ連れていってもらうことになっていた。私とのべ太さんは友人宅に行く道中に安売りのペットショップがあるので、年末年始用にフードとトイレ砂を買い溜めすることにした。 その為、約束より1時間以上余裕を持って出発。6フェレ分の食料とトイレ砂、実はこの買物量はハンパじゃないのだ(笑)毎回カート一杯積むことになる。トイレ砂に至っては箱ごとだったり。
その日もサクサクとジョブをこなすハズが魔がさしたというべきか、久しぶりに小動物コーナーへ足を向けてしまったのだ! ここのショップは小動物の管理と知識が非常に良くない。小動物の担当さんにフェレ知識は殆ど無いと言っていい。 見た目にも不衛生だしトリ型結核菌等の感染経路にならないか心配だし、ここでお迎えした知人のフェレ全てに耳ダニがいた統計も出ているので近寄りたくない所だ・・・ よって、本当にまったくソノ気は無しでひょっこり覗いたら、ブミブミと2匹のベビフェレがご飯を食べていた。
1匹が私達に気づいてケージに張り付き、構ってくれと言わんばかりにブミブミ〜ッ。 ちょっと指を入れたらじゃれてきた。非常に愛らしく、目に力があり、小さい体ではちきれんばかりの元気良さ。さもヤンチャそう。あきらの時以来のアピール度である。 目はキラキラ期待と興味の目で外界の私たちを見ている。その子の顔には立派なブレイズが!ケージを掴む手にはちょこっとミットが!・・・・・・後のてて丸である。

正直、私ものべ太さんも目がハートマークでデレデレになっていた。2人同時にひとめ惚れしたのは始めてのこと。 店員さんに言って抱っこさせてもらうことにした。すると、小動物担当さんが違う人に代わっていて、ケージを開けた時のベビーの攻撃に手つきは危ういけれど、ちゃんとベビーに声をかけて私たちに渡す等、手つきや声に愛情が感じられた。 外に出られたのでワーーッとばかりにハチャけるベビー。メロメロな私達。しかし、あきらと違って甘噛み程度で流血するような噛み方はしない。 ちなみに手はミットだが足は指先にお愛想程度の白毛しかない。尻尾の先はちょっとだけ白く私たちはその愛敬にも大ウケ。
私たちは担当さんと少し話して「ここも多少は変わったのかな」という感触を得た。前はファーム等も中々判明しなかったくらいなので。

店員さんにお礼を言ってその場は去り、取り敢えず私たちはカートにフードやトイレ砂の買物を済まし、お互い「ちび」のことには触れず微妙な空気を共有しながら車を発進・・・ そしてナゼか次のペットショップへ寄った。実はこの付近はフェレ行脚をした時のショップ巡りコースのひとつなのだ。 この店の特徴はマーシャル、カナディアンを主にセーブル、ホワイト系、シルバー、バタースコッチがバランス良くいること。 サラッとここをチェックしてお店を出たところでモトモト何事も即決即応が性分の私から・・・

ika吉 「どーなの?」(直球)
のべ太さん「何が?」(ワザとらしい)
ika吉「すっごい気に入ってたじゃん。」(ちょっとカーブぎみ)
のべ太「そっちこそどーなの?」(あくまで遠まわし)
ika吉「私はヒトメボレ。」(直球ストライク)
のべ太「確かにすっごい可愛いかったしアピールも凄かったよな。色も濃くてしっかりしてた。耳見た?」
ika吉「見たけど、結構汚かったな。もし・・・なら速攻病院だね。」
のべ太「確かにすごい可愛いんだけどなぁ。」
ika吉「でもあんなに可愛い子、なかなか会えないよね!この連休であっという間に誰か連れてっちゃうよ。絶対」(フルカウントに追い込む)
のべ太「・・・」

そして車に乗り込んだ彼はUターンして友人宅方面に背を向け(笑)先程のお店へ向かった。車中、2人で興奮しながら実質的な打合せ。まずは金銭的な問題の計画、そして環境と病院と育児スケジュール。「もう1度見てから考えよう」と言っているクセに、かなり具体的な辺りが本気モード。
お店に駆け戻り、担当さんにもう1度抱っこさせてもらう。ベビーは眠っていたが、店員さんがケージの扉を開けると耳聡くびょーん!と飛び起きて自ら出てくる。 やっぱり可愛い〜。この出会いは失いたくない(笑)と思わせられた。無邪気でヤンチャでヤケに馴れ馴れしいというか懐っこいところが私のツボにハマっていた。
最初に抱っこした時も思ったが、今までの子の中でも非常に人慣れしている。あきらは家に連れ帰った直後からベタベタ甘えん坊だったがショップではデンジャラ者だったので、この子の歓迎?ぶりにもう運命を感じていた(爆)
そして私とのべ太さんはお互いの目に確信を抱きながら一旦、撤退。駐車場の車中で最終打ち合せ。何せ今日のメインイベントは友人と美味しい夕食なのだ。(途中で何やってんだか)
幸い本日は連休の初日ということで、明日のスケジュール調整を済ませていざ、出陣。 担当さんを捕まえて(本日3度目)相談。明日迎えに来るということで予約成立。その日はベビーとお別れした。「明日、何があっても迎えに来るよ!」と誓って。

車を一路、友人宅に向けて走らせながら私たちの話題は既にベビーのことばかり。
「またやってしまったーーっ」
「時間に余裕持って出てきたのが良かったねー」
「まるで図ったようなタイムスケジュールだよ」
と大騒ぎ。そして名前を考えて友人宅に着くまでの間に命名、てて丸。とはいえ、ブミブミ鳴くのであだ名はぶみ。 そんなこんなで到着後、私たちは友人に改まって「実は私たち、ご報告がありまして・・・」と切り出した。お迎え打ち止め宣言をしたのにヤってしまったという気持ちがそうさせたのだが・・・
「子供ができたの!?」
・・・夫婦揃って改まってご報告、というシチュエーションゆえの誤解だった(爆) 友人にもぜひてて丸のお披露目をしたかったが、友人宅には6フェレがいらっしゃるので何か感染させてはオオゴトだ。
ショップでハンモに乗らずに寝ていたので登れないかも、と話していたらありがたいことにてて丸専用寝袋をプレゼントして頂いた☆大感謝☆我が家でお迎えした子の中でお迎え当初からハンモやケージにガンガン登っていたのはあきら&ひっきーだけで、ちびたん、ばぶチキ、さん太はなかなか登ろうとせず、床寝していたのだ。

翌日、私たちにしては早起きをして、あきら&ひっきーをお供に遠いショップへお迎えに行った。ベビーの検査のついでに先住コンビのジステンパー予防接種を済ませる為である。 ショップで入れてくれる箱だけでは固いし寒いかもしれないので、さっそく頂いた寝袋も持っていった。 箱に寝袋を入れてあげようと、車の中で箱を開けたら・・・既にうんP&オシッコで底がベタベタにされていた! キャリーにはあきら&ひっきーがいるので入れれない。そこで寝袋にてて丸を入れて私が寝袋を持ち、病院へ向かうことに。 寝袋の中で暴れるベビー。一生懸命登って寝袋の出て来ようとするので大変だった。
箱の中にしたうんPを採取して病院の検便に提出。耳ダニ検査では綿棒を入れられると普通は暴れるのに、てて丸は無反応、無表情にピクリとも動かない。怖がるということもないし、肝が据わっている。将来オオモノになるかもしれない。 検査は健康状態良好、耳ダニも無し。 この結果には私達も驚いた。「あのお店で耳ダニ無しとは・・・」
こうして、てて丸はツワモノどもがひしめく我が家にやって来たのである。 しかし、この彼が後にツワモノどもをも巻き込む嵐を招くのである!?
「我が家を襲った黒い嵐」参照>
▲目次
【総攻撃と反撃の日々】
てて丸は順調に成長していった。てて丸はとにかく明るく元気で人懐っこい。ブミブミ鳴きながらくっついて回り、手や足を相手に遊ぶ。ご飯もよく食べ、うんPもぶっ太い。
ただ、トイレがなかなか守れない。 寝袋で寝て暮らしていたが、取り敢えず取り付けておいてハンモにも最初から上がれた。寝袋は寝る場所、ハンモはケージ内の遊び場、という使い分けをしていたが。
そして遂に、先住とご対面となった日。まずは我が家で毎度乳母役としてベビーの面倒を見てきたひっきーとご対面。 ところが・・・思いも寄らないことが起ったのである!
今まで我が家では先住とニューフェイスの同居に問題は無かった。それは全てひっきーのお陰であり、トト吉とちびたんは問題無し。ばぶチキも初めての弟さん太に手加減していいお兄さんだった。問題はいじめっ子あきらのみ。そして今回からは白い悪魔・末っ子さん太(新人にどう対するかは未知数)に要注意といった予測だったのだが・・・。
ひっきーはてて丸に寄って行き、匂いを確かめるが早いか止める間も無く襲いかかった!! 我が家のボスは体重800gしかないが体格のハンデをスピード&テクニックでカバーし、誰にも至上の座を譲ったことがない。そんな女王陛下に、虚を衝かれた私達がそう簡単に止められるワケもなく・・・あっという間にいたいけな小僧てて丸はヒネり潰されビービー大騒ぎ。 ローリングするひっきーを何とか取り押さえ、中々首根っこを離さないのを引き離し、てて丸を救出。
「何でー!?」と私達は大騒ぎ。ベビーに優しいひっきーが!!母親のように舐めてあげたり後ろについてくるのを振り返って待ってやったり・・・そんなひっきーに付き従ってちびたん、ばぶチキ、さん太は育った。
仕方ないのでてて丸は温和チームちびたん、トト吉、ばぶチキと放牧することに。
しかし、ひっきーは常にてて丸を狙っている。ケージ越しにでもてて丸を監視するような追うので「これは相性が悪いのかな」と思い始めた。
合同放牧を始めて気づいたのは、てて丸は他のフェレにまったく興味を示さないことだ。先住フェレは興味とフレンドリーさでてて丸の後を追い掛けるのだが、てて丸は完全無視。てて丸が愛想がいいのは人間に対してのみ。遊び相手も人間かおもちゃだけ。今迄の子は人間にも甘えたが同族にもすぐ打ち解けたのに・・・てての態度にも問題があるのかも。
せっかく一緒に放牧してもてて丸は他のフェレと遊ぶ気無し。徐々に先住フェレもてて丸を追い掛けず先住同士で遊ぶようになっていった。
「この子、ちゃんと群れに入れるかなぁ」
心配がよぎった。そして遂に現状打開というべきか最終目的である全員一緒作成を決行した。当然のことながらデンジャラチームあきら、さん太+ひっきーを一緒に放牧。やはりてて丸を嫌うひっきーは即刻攻撃をしかけてレフェリーストップとなる。あきら&さん太の手加減知らずコンビはてて丸が無視して逃げても追い掛け押さえつけようとする。逃げる者と追う者の間で徐々に白熱し・・・圧倒的実力差はあるもののバトルの形にはなっていた。それも最初だけで簡単に獲物のように引きずられ、秘密基地に運ばれてしまう。
怪我する程ではないのと、何よりてて丸が全然メゲてないことからピンチになると私達が助ける形を取った。しかも私達が引離す瞬間にてて丸は相手に反撃しようとする(そしてまたすぐに負ける)負けん気を見せるので、見込みが大いにあった。てて丸からリアクションが返ってくるようになると、いじめっ子チームだけでなく、ばぶチキ、トト吉、ちびたんもてて丸にちょっかいをかけるようになる。まさに総攻撃!!

部屋中を駆けずり回り安住の地もなく連戦に連戦を続ける間にてて丸はフェレ同士で遊ぶ楽しさに目覚めたようだ。 自分からバトルを仕掛けては負け、どれだけ酷い目に遇わされても懲りずに反撃する、気骨のある子だった。相手を追い掛けていってでも必ず仕返しするのだ。(そしてまた返り討ちされる)
「この子は大物になる」
私達はそう思った。 徐々にてて丸はフェレにも友好的になり立派なバトラーにもなったが、ひっきーには相変わらず反撃もままならぬ程イジメられる。しかも同じハンモで寝ることも禁じられていた。放牧中にてて丸が皆のケージに入ってハンモに乗ると、ひっきーがわざわざ駆けつけて、てて丸が逃げ出す迄イジメるのだ。可哀相・・・でもひっきーにも言い分はあるだろうし、群れのボスの意志は尊重されるべきなのだ。
▲目次
【コダヌキと呼ばれて・・・次期隊長候補】
てて丸は図太く、明るく、愛敬がある。そして何事にも動じない。
注射も耳掃除もピクリとも身動かないので簡単にできる。 お風呂に入れた時も無反応。しかも水がどんどん溜まっていく中で犬かきもしないし暴れたりもしないで無表情。水に身を任せ、ぷかぷか浮かんでいた・・・。洗っても無反応。初めは皆、驚いたりシッポがボーンとなったりするのにノーリアクションだった。
とても前向きで怖いもの知らず、その上やられたら例え敵わない相手でも絶対仕返しをする負けん気の強い性格が幸いしたのだろうか。散々手加減無しのさん太のバトル相手をし続けて強くなっていき、群れの中での地位を確立していった。
それに合わせて徐々にひっきーもイジメなくなり、生後半年になってやっと一緒のハンモに寝ることを女王陛下からも許された。特に仲良しなのは優しくて付き合いのいいお兄ちゃん・ばぶチキ。次いであきら。

てて丸の今迄の子との違いはひっきーと仲が悪かっただけでなく、フェレットバイトやラックスに興味がないことだった。これはしつけや薬をあげる時に困る。鼻の頭につけても舐めようとしない。口の中に少し塗ってやったら美味しいことに気付いたらしく、今ではちゃんと自分で舐めるようになったが、他の子は”バイトがもらえる時”をきちんと理解してスタンバってるのに、てて丸だけはそういう予測ができないでいる。皆が私の前に集合している時でもてて丸だけ気づかずにひとりで遊んでいるのだ。
バイトにあまり興味がないとはいえ、ご飯は大好き。あきら並にガンガン食べるのでどんどん太っていった。その食い意地とお腹のぽんぽこ具合、フテブテシイ顔があきらにそっくり。そこから「コダヌキ」と呼ばれるようになり(あきらはタヌキ、と呼ばれることがある。私は認めてないが)次期隊長の座最有力はてて丸と見られている。
▲目次
「誤食の恐怖!!」
【添い寝の悲劇】
あきらは私たちに慣れるのがとても(異常に?)早かった。というか、最初から私たちにベッタリ甘えん坊で、アヒルの刷り込みみたいに後をついて回り、ケージの中でも部屋でも私たちの姿が見えないとフギャーブェーッと泣き喚く始末。だが甘えん坊なだけあって3日目には自分の名前を覚え、膝の上でも眠ってくれるようになった。

そしてあきらを腕の中で寝かしつける、その至福の時に事件は起った。

我が家の鼬侵入OKゾーンは居間と和室だけ。この2部屋以外は危険防止の為、締め切られている。
その日の夜も、暴れ回って疲れたあきらを私が寝かしつけた。ところが睡魔に負けたのはあきらだけでなく、あきらの夜鳴きのせいで睡眠不足の私もだったことが、悲劇の始まりであった。

居眠りした時間は多分、そんなに長くないと思う。十数分くらい…じゃないだろうか。だが、はっと目覚めてヒヤリッ…最初はあきらを潰していないか心配したのだが、あきらは起きて私の腕の中に大人しく収まっている。ホッとしたものの、よく考えれば、起きているあきらが大人しく腕の中にいること自体が怪しかった。改めて自分自身を見て仰天!Tシャツに直径5センチ位の穴が2つ!!しかも穴の周囲の布は濡れている。あきらの唾液だ。私がうたた寝している間にあきらはTシャツをかじったのだ。大慌てで周囲を探したが、どこにも切れ端はなかった。あきらが食べたのに間違いない…私は真っ青。

フェレットはよく誤食したり、毛を飲み込んでしまうが、猫のように上手に吐けない。詰まって腸閉塞になったら手術だ。絨毯の毛を食べて毛玉が詰まった話も聞いたことがある。…こんな小さい生後2ヶ月の子に手術なんてできるわけない!あきらが死んじゃう!!私は大パニック。自分を責めた。お迎え前にフェレ部屋対策をして、誤食しそうな物は全部片付けたつもりだったが、よもや着てる服を誤食されるとは!!
何で寝てしまったんだろう。お迎えしてまだ1週間なのに、こんなことになってごめんね、あきら……後悔で落ち込む私に反して当のあきらは呑気に明るかった。

※当時、毛玉取りの薬の存在を知っていたものの、猫の毛玉取り(固める用)で逆詰まりを
 起す危険性等を考えると、毛玉取りを使うべき状況かどうか判断できなかった。
 毛玉取りには2種類あって固めて吐き出させるタイプは逆詰まりを起こしやすい。
 また、滑らせるタイプ(ラックス等)はフェレ向きだが、飲み込んだ量等によって滑りやすく
 なったものが腸の入り口を詰まらせてしまうこともあるので注意が必要。
▲目次
【インターネットって素晴らしい】…◆解決編
明日には食欲がなくなるんだろうか…フェレの消化時間は約3時間。Tシャツがあきらの体内のどのヘンにどんな形状で移動しているんだろう…ブルーな想像をする私と対照的にのべ太さんは楽観的。あきらも元気一杯。
私ひとり心配で寝付けず泣きながらネットで深夜でも対応してくれる病院を検索した。いざという時には駆け込むつもりだった。
そしてフェレ飼いの人で賑わうチャットを見つけ、思い切って先輩方のアドバイスを貰うことを決心したのだ。当時、殆どチャットをしたことがなかったし、自分でHPも持っていないROM派だったのでドキドキしたが、藁をも掴む心境で飛び込んだ。
事情を説明したら、皆さんとっても親切で優しかった。それでまた涙が出た。

食べた量を質問され、布なら(質と量)にもよるけれど翌日か翌々日には大抵、う@こと一緒に出てくるとのことだった。経験談では、う@こをほじって切れ端を採取し、Tシャツの穴にパズルみたいに当てはめればちゃんと全部出たかが分かるとのこと。
それにしても、仕事柄(?)PCやネットに対してウザイと思うことはあっても有り難味など薄れていたのに、こんなにも有り難く感じる日が来るとは……助言して下さったネットの向うの方々に大感謝。ありがとうございました。

翌日、朝からう@こ検査が始まったことは言うまでもない。Tシャツは2日かけて排出された。私の気も知らずに底抜けに明るいあきらを抱いて、誤食にもっと気を引き締めようと誓ったのだが……あきらは布系が大好きらしく、ちょっと目を離すとTシャツ、靴下、枕カバー(タオル地)、紐等、隙を見てはかじり、あきらがいる部屋の様々な物が高い所へと移動していった。

Tシャツ事件の後もあきらは布をかじることに熱中した。人が履いている靴下(足まで噛まれる)や背後からそ〜っと忍び寄って服の裾等をかじったり…。
特にお気に入りは紐で、両手で持って嬉しそうにかじるのだ。全ての布製危険物が取り払われても、あきらはめげず、人の身につけている物をしぶとく狙った。だが、私たちも裸でいるワケにいかないので注意するしかない。
だがハンモックや冬用ポーチの釣り紐や縁をかじり出した時は、さすがに私も絶望感がのしかかった。自分の寝床を食うなんて何てお馬鹿なの…(すぐにハンモックはやめてくれたので助かったが)
フェレットという動物、自然界では生きていけないだろう…と家畜であることを実感させられた。

※誤食した場合、布等はレントゲンに映らない場合がある。
 詰まった場合、最悪は手術となるが、薬で腸を広げたり、滑りをよくして排出させる治療が
 行われるそうだ。また、幼い子ほど腸が炎症を起こしたり脱腸ぎみになる場合もあるので注意。
 この時、あきらは運良くあっさり何もしないでも出てきたが、排泄を苦しむ場合もあるので、
 排泄されやすい布とはいえ、油断できない。
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【フェレバイトの恐怖・蓋の行方】
それはのべ太さん出張中の出来事だった。いつもは片方が監視し、片方が家のことをするようにしているので、1人で家事とフェレキッズの面倒を見るのはちょっと大変。でもケージから出ている時間を減らすのも可哀相。私はひとりでいたずら盛りたちを相手に頑張っていた。

TVを身ながら放牧中にフェレバイトをあげていた時、わらわらっと集まって競い合う3匹に私の手はもみくちゃ。膝の上でベストポジションを取るあきら、手を押さえつけて舐めるちびたん、よじ登ってくるひっきー……そんな状態の時、電話が鳴った。
急いでTVの音を消して電話を取る。電話を切って振り返るとあきらが私の足元で待っている。他の2匹は和室へ移動したらしく姿がない。私は待っていたあきらにだけちょっとご褒美をあげてから、フェレバイトをしまおうとして蓋がないことに気付いた。どうしたんだっけ?
数分前を回想する。フェレバイトのチューブは手に持ったまま電話に出た。蓋はいつもテーブルの真ん中(端だと落ちたり、取られたりするから)に置く筈。騒ぎにまぎれて落ちたのか?周辺をさがしたけれど見当たらない。
私はあきらを振り返り、無駄と分かりつつ口を開けさせて覗いてみた。一番誤食しそうで、今までも隙を覗ってフェレバイトのチューブを盗んだ前科のあるあきらを疑ったのは当然だった。勿論、蓋を食べた痕跡が見つかる筈もなく……嫌な想像図が浮かんで血の気が引いた。

取り敢えず3匹をケージに入れて蓋の捜索をしようと和室へ行くと、部屋の隅でひっきーが俯いて口元をぺろぺろしている。犯人はひっきー!?のべ太さんが激怒する顔と手術台に乗るひっきーの想像図がちらつき、私は震えた。
タイミングがいいのか悪いのか、蓋を探そうとした時に出張先から電話をしてきたのべ太さん。私は半泣きで報告し、電話片手に蓋の捜索を続けた。すると、さっきまでひっきーがいた辺りに蓋が転がっていた!!ひっきーは蓋を舐めただけみたいだ。良かった …私はどっと体から力が抜け、のべ太さんに報告。
のべ太さんは自慢気に「ひっきーはあきらと違ってイヤシくないから誤食するわけがない!」と豪語。彼は親ばかだ。
そんなことよりも、もっとフェレバイトの蓋の管理に注意しよう、と思った。リモコンをどこに置いたか忘れるのと同じボケだが、招く結果はフェレバイトの蓋の場合、恐ろしいものだ。
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【トイレ固定の両面テープ】
あきら、ひっきー、ちびたん、トト吉、ばぶチキが揃った時期の事件である。 トイレもケージも色々なメーカーから発売されていて、必ずしもケージとトイレの固定がぴったりフィット♪とはいかないのではないだろうか?
我が家もトイレをひっくり返す悪戯が大好きな方々(あきら、トト吉、ばぶチキ)がいらっしゃる。最初に買ったあきらケージと三角トイレのフィット感はばっちりだったが、大きい黒ケージは大型四角形トイレとの相性が悪かった。固定できないし、ケージの床のでっぱりがトイレとケージの隙間を作ってしまう。固定する金具もないし、引っかけられる穴もない。
熱したキリでトイレに穴を空けてトイレとケージの柵を縛ったのだが、トイレの底を持ち上げてバッタンバッタン煩いわ、中身を飛ばすわ…てなワケで、色々固定を試した中に、強力両面テープがあった。
ぶ厚くゴムのように固い両面テープで、底をびっちり貼って床に接着した。(これをすると洗う時、ケージとトイレを丸ごと洗うしかないのが難点)両手で引っ張ってもびくともしない頑丈さで、全ては順調だった。かに見えた。 それから何事もなく日々は過ぎ…… ある日、私は床にゴムのような破片を発見。顔面蒼白…
「完全フェレ仕様のこの部屋に、一体何の破片が!?」どこかで見たことのある質感だったがすぐに思い出せない程の日数が経っていた。色々チェックしていき、トイレを触ったらがグラつく。
愕然!…裏を見て真っ青。手前のテープの一部がナイ!!…しつこさの勝利かテープの粘着が弱くなったのか。犯人たちの日々の努力は報われ、トイレは動くようになり、犯人の内のひとりは両面テープに気付いてかじって食べてしまったらしい。予想を裏切らず、後の調査で犯人はあきらだったことが判明。
私はそれでも全員のうんこをチェックした。あきらには様子を見ながらラックスを舐めさせ、全部の両面テープを排出させた。
事無きを得たが大失敗なだけでなく、大変危険な案だった。フェレの力と執拗さを侮ってはいけないと大後悔。
それにしても、我が家で誤食事件を起こすのは…決まってあのお方である。
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「走れ ないフェレット」…思い出アルバムT
【涙の特訓編】
肥満フェレ・トト吉を連れ帰った私たちは、お店では気付かなかった驚くべき事実を発見した。

まず、トト吉は満足に歩けなかった。爪が引っかかるカーペットの上じゃないと後ろ足のふん張りが効かずに一歩も前へ進めない。カーペットの上でさえ、2〜3歩進むと下半身がずるずる〜と潰れて後足が伸びた状態になり、体を引きずるように前足だけで進む。そして1メートルも進まない内に疲れてぺたんっぶよんっ…と潰れてしまうのだ。
これには驚いた。その潰れた様はとてもフェレには見えず、車に轢かれたカエルのようだった。彼はそのまま身動かず、潰れた姿のままいつまでもじっとしている…。

しかもケージの出入り口やちょっとした段差をまたげない。お腹がつっかえるのと、体を持ち上げることができないからだ。
当然、ハンモックやケージの2階にあがれるわけもなく、床で寝る。人間が運ばなければ彼は自分でどこかへ移動することもナイ。気力もナイ。日がな一日床に潰れている…そんな生活。

これは太りすぎなだけじゃない。その巨体に比べ細くガリガリとした後足は筋肉が殆どついていないみたいだ。腕の方がいくらかマシに筋肉がついているみたい。
しかも何より困惑したのは、トト吉が無表情で無気力なことだ。いっぱいのベビフェレと長いこと狭いケースに入っていたせいか、他のフェレ(ウチの子たち)にも無関心。
更に、私たちに前途の多難さをひしひしと感じさせたのは、ウチの先住者3フェレのトト吉への態度だった。
新参者大好きのジャイアンあきらがトト吉を無視し、姐御肌で面倒見の良いひっきーも1度匂いを嗅いだだけで知らんふり。ちびたんはひっきーの後に従って関わろうとしない。どうしちゃったの?みんな〜っ。トト吉は孤立してしまった…(T_T)

トト吉は爪切りや耳掃除、何をされても無抵抗で無表情、無言。シャーとかコッコッコッとかうんともすんとも言わない。寝てばかりで自発的に動かない。虚空を見つめる目は、私たちと視線を合わせようともしない。
私はちょっと夢見てたのかも…。あきらやひっきー、ちびたんをお迎えして広い場所に放した時、大はしゃぎして駆け回ったような、そんな解放感にトト吉が喜んでくれる、と。それこそ人間の自己満足だよね。ごめんよ、トト吉。

とはいえ、打ちひしがれてる場合じゃない。フェレキッズもアテにならないので、私はフェレバイトや色々なおもちゃでトト吉を釣ってみた。しかし皆が大好きなフェレバイトやフェレ釣り?用のおもちゃ、1回鳴らすだけでひっきーがロケットのように駆け付ける鳴るおもちゃにも無反応…
そして色々試した中で、あきらの宝物であるボールを寝そべるトトの鼻面の前に転がしたその時、全てに無反応だったトト吉がボールにだけはわずかに興味を示した。私はここぞとばかりに、押し売りのセールスマンのごとくプレゼンテーションをしまくった!
ボールをゆっくり鼻先で転がしてみせたり、トトの鼻にこつんっとぶつけてみせたり、ボールの面白さ?をアピールする私。
トトは鼻で押すと転がるボールが面白いらいく、ツンツン鼻で押すようになった。こうしてトト吉の地味でトロいひとり遊びから訓練は始められた。

ボールを使った訓練が順調に進む中、困ったのは生後半年以上経っているのにトト吉がふやかしたフードしか食べないことだった。
お店の人の話しでは「ベビーと一緒に食べてたから硬いフードが嫌いみたい」だそうだが、奥歯に歯石が付いているのは問題じゃないの?それに顎の筋力も鍛えないとイカン!
環境に慣れるまでは栄養失調や下痢になったら困るので、ショップの環境通り軟らかフードをあげたが、日数を置いてから徐々に硬いフードへ変えていった。
お店の人が言うような苦労もなく、かりかりフードに変えられたのはあきらに手伝ってもらったからか。
1日2回の食事回数で常設せず、食欲を湧かせる。食事の時間を覚えさせて生活にメリハリを付ける。その上で食欲魔神あきら(既にデブ)と一緒のお皿で食べさせたので、トト吉もいつでもご飯が食べられるわけじゃなことを悟った。なにせあきらはお皿にフードがあるだけ全部食べきってしまうからだ。
トト吉は後からのんびり食べられない、食いっぱぐれた空腹、そして強敵に触発された危機感か競争意識を持ったようだ。その場で出されたかりかりフードを一生懸命食べるようになった。ただし、食べるのは非常に遅い。(今だに一番遅い!)

※この頃はマーシャルフードオンリー。マーシャルはかりかりでも他のフードと違って
 柔らかいので、ふやかしフードからの移行がラク。

また、かりかりフードに移行できてからは、フェレバイトも舐めるようになり、食への意欲も出てきた。病院で先生に、骨が細いのに太り過ぎている上に筋肉がついていないので足に負担がかかって骨折しやすい体質だと言われ、子犬用ミルクでカルシウムも摂取。

こうして小さな興味や意欲の火がトト吉の中で灯され……彼の世界は少しづつ、広がっていったんだと思う。

※子犬用ミルクの乳糖0%はフェレが下痢を起こさない。乳糖が入ったもの、普通の牛乳は
 下痢を起こすのであげてはダメ。
 しかし後から知ったのだが、子犬用ミルクの多くは植物性脂質が含まれている為、
 消化器系や肝臓に負担をかけてよくないのだ。
 ベビー〜生後2歳までの食生活や運動による基礎がその子の健康や寿命に大きな影響を
 及ぼす。近年の平均寿命低下や若年フェレの肝機能低下数値は植物性物質や添加物、化学物質、
 おやつや人間の食べ物の摂取等がこういった問題の要因のひとつ。
 また、野菜や植物性物質、フェレが消化できない物質(人間の食べ物含む)を食べさせると栄養の
 バランスが崩れる。その上、排泄されると思われがちだが、かなりの間体内に残っていて消化器系に
 負担をかけたり、不必要な養分の残存物等が体に溜まる可能性もある。
▲目次
【大いなる飛躍編】
私は辛抱強くトト吉にボールを渡しては鼻で転がすようにさせた。トト吉はボールを追う為に動こうとして、鼻でボールを押しながらじりじりもじもじ動くようになっていった。
そしてカメのような一歩一歩だけれど、確実にトト吉の歩数は増えていった。

こうしてトト吉がボールを追いかけてヨロヨロモタモタ部屋を歩くようになると、それまで無関心だった先住者たちもトト吉に興味を持ち出した。
最初にトト吉を相手にしたのはちびたんだった。ちびたんがトト吉に飛び乗っておんぶお化けになると、トト吉はべたっと潰れてしまう。あきらやひっきーのようにちびたんを引きずって動けない。
しかし、奇跡は起こった!!クララのようにすぐに諦めてしまうトト吉が少しづづ、ちびたんを背に乗せたまま、体を引きずり出したのだ!!後足の筋肉に比べて前足は強いらしい。私の指を赤ちゃんみたにきゅっと掴む握力は結構キツく、そしてその仕草は堪らなく可愛い♪
トト吉はちびたんを引きずってでもボールに辿りつきたかったのか…ちびたんを利用したウェイトトレーニングが勝手に行われた(笑)
まあ鍛えたいのは後足なんだけどね、どんなことでも同族と関わって遊ぶのはいいことだ。

ちなみにトトの最初のトレーニングに使われたボールはあきらのお気に入りだったので、あきらが取り返しに来るのを私が防いでいた。
おもちゃも私もべったりトト吉にくっついていたのが、あきらの不満やヤキモチを抱かせることになった。あきらが今だに集中的にトトばかりをイジメるのはこれが原因だろう…私がトトを庇えば庇うだけあきらのイジメは酷くなってる気もするのだがかばわないわけにもいかない。

その後、ボール以外のおもちゃで遊ぶバリエーションも少しづつ増えたトト吉は、一番頭と口がデカイ利点を活かし、あきらがくわえられなかったサイズのおもちゃも軽々くわえて遊ぶようになった。
中でも噛むとピポッと鳴るおもちゃがトト吉は大層気に入った。そうなると当然、おもちゃは全部自分の物だと勘違いしている俺様あきらが、トト吉からおもちゃを取り上げないわけがない。(取り上げて自分が遊ぶわけではない。隠すだけ。)
最初、トト吉はあきらに奪われると悲しそうな表情で諦めていたが、徐々に抵抗し始めた。私もトトの動ける範囲が増えるに従って、フェレ同士のことに手を出さないようにしたので、おもちゃの取り合いを介し、先住フェレとの交流が増えた。
こうしてトト吉は群れに受け入れられた。勿論、最初は全戦全敗、相手にもならなかったが。

自分の半分しかないちびたんにさえ、トト吉は負けていたけれど、これらが良い刺激になった。
ある時、トト吉は走り回る3匹の後を追いたくなったのだろうか?興奮したのか?ぶよぶよの肥満した身体でびょんっと飛んだのだ。私ものべ太さんもびっくり!!しかもデカイだけあってドタンッ…と凄い音がした。
「トト吉が飛んだ!!」我が家にとっては大スクープだった。
おおはしゃぎしている私たちの興奮も冷めやらぬ内に、トト吉はもう一度スキップみたいにドタンバタンッとジャンプした。その日はそこでベタッぼにゃっと潰れてしまったが、私たちにとっては感動の瞬間だった。拍手と、そして泣いた。この感動が伝わるだろうか…っ

そうして徐々にトト吉は飛び跳ねる回数が増え、梅雨時期にはみんなを追って一緒に走れるようになったのだ!!勿論、他の子よりはたどたどしい走りで遅かったけれど…

動物の体は素晴らしい。2ヵ月の訓練で、まともに歩けなかった子が颯爽とは言い難いまでも走れるようになるのだから。
その後、トト吉が走れば走るだけ、あの肥満体型が嘘みたいにどんどんしぼんでいき、秋にさしかかる頃、トト吉はスリムなフェレへと変貌していた。

彼は楽しいこと、美味しいことを覚えた。今では興奮して走り回り、みんなとバトルしては大はしゃぎ。表情も豊かになったし、声を出したりもする。色々なことに反応するし、自分から意思表示もする。独特の性格も趣味も分かるようになった。
今ではひっきー、ばぶチキぶ次ぎジャンプ力があるんだよ♪おもちゃの扱いだって一番器用なのだ☆

物凄いスピードで走り回るトト吉の勇姿を見ていると、今でも時折、目頭が熱くなる私だった。
<親ばか写真館「思い出アルバムT」参照>
▲目次
【しまっちゃうおじさん登場編】
トト吉の訓練は上手い具合にトト吉の興味と執念深さを引き出し、利用できたからだと思う。トト吉は特におもちゃが大好きな子になった。

あきらもひっきーもおもちゃを隠すことはしても基地に収集しない。しかし、トト吉はおもちゃに並々ならぬ執着があって、基地におもちゃを集める。みんなが遊び飽きてほったらかしのおもちゃを回収しつつ、場合によっては遊んでい最中でも奪って(;^_^A 全部基地に隠すと、門番みたいにその前に座るのだ。
また、トト吉はリモコンが大好き。リモコンを手に座ってTVを見てると、必ずリモコンをくわえて基地に運ぶ。その間に牙が当たってチャンネルが換わったり、音量があがったりするから結構面白いが、取り返そうとすると、トト吉が刃向かってくるから大変だ。いつかリモコンをトト吉に壊されそうな気がする。
トト吉がおもちゃやリモコンの回収を始めると、私たちは彼を「しまっちゃうおじさん」と呼んでいる。
<親ばか写真館「しまっちゃうおじさん」参照>

せっかく集めたおもちゃを誰かが取りに来ると、ガードマン・トト吉とケンカになる。秘密基地に入れてもらえなかったり、おもちゃの端と端を引っ張り合ったり、そのまま2匹で両端をくわえながら走り回ったり。
最後に勝つのは大抵、トト吉である。普段は淡白で諦めの早い性格だが、おもちゃに関してはとにかくしつこく、強気なのだ。
また、新しいおもちゃをあげる時も争奪戦は凄まじい。普段、静かなトト吉がこの時だけは「ふぎゃーっ」と凄い声をあげて毛を逆立て、おもちゃを絶対離さない。基地に運んで、誰かが寄ってくるだけで「シャーシャー」言って威嚇する。

トト吉は棚の上やテーブルの上(我が家ではおもちゃ誤食防止の為、遊び終わると回収される。)におもちゃがあることをちゃんと知っていて、どうにかしておもちゃを取ろうと懸命な姿がまた可愛い♪
テーブルの微妙な位置におもちゃを置いて、トト吉が必死に手を伸ばして取ろうとする姿を観察するイジワルな私であるが、これも訓練の一環なのだ。(ホントか?)
<親ばか写真館「おもちゃGETだぜ!」参照>

トト吉はハウスする時にお気に入りのおもちゃを持ち込もうとする。我が家ではおもちゃ持ち込みは禁止(誤食防止)なので、寝る前にこれでトト吉とモメる私…。その為、トトは放牧終了前におもちゃをケージに持ち込み、ハンモやトイレの隙間に隠すようになった。当然、イタチ知恵。発見した私が回収。放牧終了時にトト吉は隠したおもちゃが無くなっていることに気付いて愕然としているのかもしれない。

おもちゃとは関係ないが、トト吉はハンモックに登れるようになってからも、床寝生活が長いせいか寒い季節以外は床で寝てばかり。
走れるようになって、トト吉とひっきーがやたら仲良くなり、2匹一緒にいることが増えると、ひっきーまで床で寝るようになった。真似してちびたんも…そしてあきらまで。一時期、誰もハンモックを使わなくなってしまった。狭い床に毛皮同士が密接したら暑いだろうにパズルのようにはまって寝る4匹だった。
しかしみんなの床寝は一過性のブームだったらしく、相変わらず床寝好きはトト吉のみ。4月初旬、トト吉が急に床寝を始める。それで春の訪れを感じる私であった。
▲目次
【転院編】
トト吉は走れるようになった後も、お医者さんには足の筋肉の付きが悪い、と言われていた。また、時折下痢ぎみになる。1週間おきに1回分のうんPが下痢になったり。それが続いたかと思うとぱたりっと正常だったり、安定しない。
下痢を起こすのは決まってトト吉のみなので感染性のものではない。我が家ではおやつだってあげてない。フェレバイトを少し、耳掃除や爪切りの後にいい子にしていたご褒美であげるくらい。病院でも分からない…。
特に原因らしいものは見当たらないまま、お腹が弱いのかも、と注意はしていた。

トト吉がスリム(体重1.2キロ)になった秋頃、ばぶチキをお迎えしたタイミングで前から考えていた病院変更に踏み切った。フェレットの経験数が絶対的に多くて手術も手がけられる病院、やはりこれしかない。
こうしてウチから1時間くらいの犬山動物病院に変更することにした。ここはフェレットで有名で、ブリーダーさんも去勢・避妊手術はここでしてもらうとか。
実際、ばぶチキの予防接種とトト吉の検査の時に驚いたのは、フェレポスターやカレンダーが貼ってあって、トータリーフードまで売ってること。
しかもフェレの患者さんが他にもいる。しかも小動物担当の先生が2人いるので混んでいても犬猫より早い。夜間緊急も受け付けている(初診の人はダメ)。しかも年中無休。
そして何よりフェレの扱いに手慣れた先生の、質問に対する明解な答えに感激!!往復2時間で安心とフェレの健康が手に入るならなんて安いんだろうって思った。
ジステンパーはキャナイン3。以前の病院はデュラミューン5で5種もいらないし、ドヒバックの後継だけどフェレで事故があったという話しも聞いてちょっと不安だった。どのみち日本にはフェレット用ワクチンがないので何を打っても胃がチクチク神経質になってしまうけど。
金額設定は全体的に犬山の方が安い。ただ、毎回先生が変わるのは場合によって難点かもしれない。いざという時はよく診てもらっている先生、あるいは自分が信頼できる先生を指名した方がいいかもしれない。

※現在はこの病院の体制・フェレットへの対応が変わった為、我が家で起きたある緊急事態に
  対応して頂けず、対応可能な病院へ転院しました。
  転院理由は「フェレンジャー病気・怪我履歴」【壊死性可能性腹膜炎→高悪性リンパ肉腫】にて。
▲目次
【衝撃!!トト吉の診断結果】
下痢の問題含め気になっていたトト吉の下半身を診てもらった。前の病院では狭い所に長期いた為の肥満と筋肉の衰えということしか分からなかった。ウチに来てから運動している割に後足も細くて筋肉の付き具合も心配。時々後ろ足に力が入ってなくて滑ることがある。軟便になりやすいのも下半身が弱いか何か原因があるのではないか??と心配だった。
先生が触診し、レントゲンを撮ってくれた。そして…レントゲンで説明を受けて私はショックを受けることになる。

先生の説明によると…
「おそらくショップ等でベビー時代、下半身を踏まれ骨折し、骨折したままの状態で骨が固まった為、背骨と足の関節部が曲がった状態で骨がくっついてます。現在のところは骨を神経が圧迫していないので、下半身麻痺等の問題は起らないので取り敢えず大丈夫です。」

下半身…下半身!!…それは私のトラウマだった。目の前が真っ暗になった。フラッシュバック…下半身麻痺になったロイのことが思い浮かんで倒れそうになった。同時にトト吉を踏んで放っておいた見知らぬ誰かに対する憎悪で目がうるうるして真赤になった。
先生が私の様子をヘンに思ったのか、深刻に受け止め過ぎてるように見たらしく
「普通の生活に支障はないので今は大丈夫です。後足が踏ん張り効かないので床等は普通の子のように歩けませんが、他は何ら違いはありません。下半身が弱いので老後のことが心配ですが高い所からの落下や踏まないように他の子以上に気をつけて、いっぱい愛情を注いであげてくださいね。」
と言われた。障害のある子を見放さないようにって釘をさしたのか、力づけたのか…分からないけど、お礼を言った。でも私は確かめずにいられなかった。

「歳を取って下半身に障害が出る可能性はありますか?体の小さなフェレットでも生きていく為に何か処置できるんでしょうか?例えば下半身障害で多いのは尿が出なくなる等で犬と同じように人間が手でマッサージして尿を出すとか、同じように対応できますか?」
やけに具体的に聞くな、と思ったかも。この時、私の中では下半身の障害で排泄が不能になった時の、膀胱炎の恐怖や発作に対する恐怖だった。

「勿論できます。下半身麻痺でもちゃんと生活しているフェレットちゃんはいます。後から出てくる障害については今後よく観察しながら対応していきましょう。」
その言葉で私はようやく安心?した。何があるか分からないけど、方法があるならどうにかできる。必ずこの先何があってもトト吉を守っていく。下半身麻痺になっても下の世話は私がしてあげる。
一緒に頑張って行こうねって気持ちを込めて彼を抱き締めた。

……しかし、トト吉は高い所が大好き。日々、私の制止も聞かず高い所に登っては抱き下ろされている。そしてカルシウム摂取の為、特別食を食べる権利を行使し、みんなの羨望を集めているのだ。
彼はあくまでマイペース。相変わらず食べるのがヘタで遅いし、トロくさい。一番言うこと聞かないし、相変わらずしたたかなイジメられっ子。おもちゃマニアだし。
でも、それでいいと思う。我が家は相変わらず幸せだ。幸せだってことに気付かない毎日にならないように、ここにそう書き留めておこう。
▲目次
【ジャイアンあきらとのび太トト吉】
トト吉はトロい。とにかく鈍くさい。痩せてからは走るスピードはでぶのあきらより速いのに、なぜだか鈍くさいのだ。
あきらはトト吉を集中的にしつこくイジメることが多い。最初はおもちゃの取り合いと、弱い者イジメ大好きなあきらがトト吉に完膚なきまでに勝てる喜びを味わっているんだと思った。しかしイジメにもイロイロあることが、あきらが1歳になる頃からはっきりしてきた。

あきらとトト吉の間には完全な上下関係ができているらしく、トト吉はあきらに襲われると逃げるしかない。捕まれば無抵抗でやられるがまま。引きずり回されていつまで経っても乗っかられて噛まれてる。ここまでは勝利を味わっいたいイジメらしい。
ここで私がトト吉を助けると、あきらがエスカレートする。引離して抱き上げたトト吉にジャンプして飛びつき、私の腕の隙間から垂れてるトト吉の足や尻尾にがぶり〜っ。しかも引っ張る。トト吉は痛くて悲鳴っ。私はあきらを叱る。
暫くしてトト吉をあきらから離れた場所に下ろした瞬間、ダッシュでトト吉を襲う…ジャイアンあきらめ〜っ。

ある時、トト吉が私の膝に乗ってぽけ〜っとしていた時、あきらが駆けつけて膝の上でトト吉を襲った。トト吉が逃げた後、いつも通り追いかけ回すと思いきや…代わりに膝の上にあきらがちょこんっと座ったのだ。
「ん?あきら君ひょっとしてヤキモチやいてたの?」
ここに至ってやっとそれに気付いた私。よく見てるとあきらは私がトト吉を抱っこした後、必ず抱っこしてくれと催促してくる。あきらは普段からべったり甘えてくる子で、私の足の甲を枕にしたり、背中にもたれかかってきたり、体のどこか一部にくっついているのが好きだ。ベビーの時より落ち着きがでてきて抱っこも特権と思っているのか好きになったらしい。

その後もとにかくトトと私の邪魔をする。確かに訓練と心配性でトトをかまうことが多かったかもしれない。ごめんね、あきら。
多頭飼いの家庭ではそれぞれヤキモチに対する対策があると思う。(それについてはまた別で述べたい)我が家もはじめから年功序列(お迎え順)の部分と平等な部分を心がけてきたのだが…あきらとトト吉の確執から更に気をつけることとなった。
▲目次
「トイレの乱」
【しつけ技アレコレ】……◆しつけ基本方法
トイレに関して一番苦労(トイレ以外もだけど)したのはあきらである。根気よくしつけようと腹をくくってはいた。それにあまり神経質になる気もなかった。
動物と暮らすなら汚れるのは当たり前、匂いも当たり前だと思っているので、綺麗な部屋になりようがない。これはしつけを放棄するという意味ではない。どの子も個人差があるだけ、トイレの覚え方が違うだけで、工夫さえすればちゃんと覚えられると思う。ただ、目くじらたててもしょうがないし、物よりフェレ、なだけである。カーペットは買い換えればいいし(T▽T)

前に室内犬と暮していて思ったのは、きちんとトイレを覚えている子でも、歳を取れば緩くなって我慢できなかったり漏らしてしまうことが結構あった。それは叱るべきことじゃない。
一生一緒に暮すなら、そういう理由で部屋を汚すことだって有り得ると理解し、許容するべきだ。今まで室内犬だったのに年老いてから部屋が汚れるという理由で紐に繋いで庭に追いやるというのも可哀相…。
将来フェレだってそういうことになるかもしれない。その時、トイレが守れないからといってずっとケージから出さないなんて、私にはできない。うんPもオシッコも確かに汚いし臭いけど、可愛い我が子が病気等を患ったりすると実感するのは、うんPやオシッコが出るって本当に大事!ありがたい!ってことなのだ。

◆しつけ基本編
@その子のうんPを採取してトイレに置き、匂い付けをする。
Aトイレじゃない場所にトイレポーズをしたら即、トイレへ連れていく。
Bフェレは角にする習性があるので、トイレにしてほしくない所に障害物を置く。
Cフェレは本来、キレイ好きで、自分の寝床は汚さない。家畜のフェレットにとって
 寝床は布製なので、ケージ床に布(ジーンズ生地等)を敷く。ただし、誤食の
 可能性がないか慎重にチェックしてから。布の種類はタオル地等毛足が長くて爪が
 引っかからない物を選ぶ。
Dフェレの足等をうんPやオシッコで汚れさせないようにする。基本的にフェレは
 キレイ好きである為にトイレのしつけが楽なのだが、汚い環境に慣れるとどこでも
 するようになってしまう。

※基本的に叱らない。叱って教えると「イヤなこと」のイメージばかりになる。
  また、叱る行為全般、フェレを恐がらせることになるので、フェレと人間の信頼関係が
  築けてからにする。

あきらのしつけは最初、@→A→Bを実行したのだが、見事!にあきらは絶対にはずした(笑)
ちなみにあきらはAの障害物を置く方法では床の真ん中にしていた…フェレットが角にする習性ってたいして強くないのか?フェレ掴みをしても大暴れ同様、型破りなフェレであった。

★☆しつけに大切なことは分析である☆★なぜ、この子悪魔はトイレにしないのか……
◆しつけ応用編
私の観察&分析では、どうやらあきらは砂が嫌みたいだった。ただ、布系は勿論新聞紙もビリビリ破るわ、誤食はするわ、なのでペットシーツは使えない。
@トイレ砂を敷かずに臭い付けをしたトイレでさせるようにする。トイレを覚え始めたら少しづつ砂を敷く。

A初心者の私がAを思いつかずに試した技(微妙に成功)
砂に慣らす為に、障害物を取り外してあきらが勝手にトイレと決めた床の角にも砂を撒いた。(これは掃除が大変だった)するとやはりあきらは砂のないケージの真ん中にする。
今度はケージの床全体にトイレ砂を撒いた。するとあきらは2階部分の網の上にしたのだ!!この始末の大変さといったら…(怒)しかも時々網からはみ出たうんPが外に漏れて…被害は拡大。
勿論、ケージ内でトイレしないくらいだから、放牧中も勝手にトイレの場所を決めてカーペットの上でしていた。これはよくする場所に最初は新聞紙を敷いておいた。
室内用のトイレを設置すると、トイレの手前でするからだ。放牧中は他の遊び(私たちにつきまとう)のに忙しい為、あまり新聞紙で悪戯しないのが救いだった。
そんな感じで徹底抗戦に見えたあきらも、諦めて砂の上でするようになったので、数日で床から砂を撤去。トイレとあきらの好きな角のみ砂を撒く方法に戻した。
これにより3回に1回はトイレでできるようになったのだ。

「出会い編U」で述べたように、ひっきーがトイレを教えなくても自然にトイレでする子だったので、あきらもそれを真似てトイレでするようになり、トイレの悩みは解決した。……かに見えた。
▲目次
【うんP対策会議】
◆応用編Bトイレ外し分析の例
ある時を境にまたあきらがトイレを外すようになった。しかもひっきーまでがトイレ以外の場所にしている!!これには大ショック。

私たちは基本編Cの床に布を敷くのを試してみた。誤食の恐れもあったが、ひっきーの登場であきらの布食いも治まったので大丈夫かも、と決行。最初は監視下での布敷き。
誤食することもなく、数日は成功かに見えたが、それも長続きしなかった。

今まで部屋に放している時も、ケージのトイレまで戻っていた2フェレは、その辺でするようになった。
さっそく私たちは荒れ果てたケージの床を前に、うんP対策会議を開いた。
あきらとひっきーのトイレ外しの様子とトイレとケージの床を観察し、私たちは2フェレの成長に目を付けた。
今の三角トイレは小さめで奥行きがない。今迄トイレのヘリに前足をついて用を足していのが、今ではヘリの外に手が落ちてしまう程、2フェレの胴は伸びていた。ひょっとして手をつく位置と角度が嫌なのでは?
それにひっきーはトイレ掃除をした後は、いそいそとトイレでしている。あきらと違ってひっきーは清潔好き。成長した2フェレのうんPの量は増えた。ひっきーはうんPやオシッコが溜まると、汚れた場所にしたくないらしい。

…さっそく私たちは成獣フェレでもすっぽり体が入る大きなトイレを買ってきて取り付けた。するとひっきーはすぐにトイレを外さなくなった♪
あきらは2日に1回は外したけれど(笑)少しづつトイレできちんとできるようになった。

以前まで使っていたトイレを部屋の隅に設置してみたが、これは2匹とも見向きもしなかった。部屋のトイレ教育は根気が必要だったが、後に100%トイレの女王と呼ばれるトイレを外したことがないちびたんがやって来てからは、自然に全員がそれに倣うように放牧中もケージ内でもトイレでするようになった。

現在7フェレの多頭飼いになった我が家だが、あきら以外トイレで悩んだ子はいない。多少、ばぶがトイレで寝るクセがあって、体にうんPをつけて歩くのには困ったが、それもすぐにひっきーに教育してもらって直った。
新人たちは人間が特に教えなくても、仲間内のルールに従ってトイレを覚えるのでとても楽である。
また、最初は部屋のトイレはちびたんとばぶチキご愛用だったが、途中からケージで帰ってすることが殆どになった。よって部屋のトイレは末っ子さん太がトイレをきちんと覚えた時点で撤去した。
てて丸はベビー時代から室内トイレを設置しなくてもケージへ帰ってきちんとしていた。
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【トイレ外しは意思表示】
◆不服なことを意志表示している
あきらは不服があるとトイレを外す。我がままだし、とても自己アピールの強い子だ。ある意味分かりやすくていいんだけどね。
フェレはこちらの声や表情できちんと判断する。特にあきらはそういったことに敏感。
ある時、あきらは私にガミガミ叱られた。大抵、しゅんっとなって物陰から様子を覗いたり、私の斜め後ろにくっついて、許してもらえるのを待つあきら君。抱っこして「ごめんなさいは?」と私に聞かれてちゅーすればオシマイ、仲直り。しかし、その時のあきらは逆ギレ?した。
さっとケージに駆け戻ると、振り返って私の顔をじっと見た。そしておもむろに私と見つめ合い(睨み合い?)ながらトイレの手前、ケージの床にオシッコをシャー…
私は唖然。あきらはオシッコを済ませると急いで走って室内の隠れ家に逃げ込んだ。これには正直、カチンッときた。明らかに故意だったからだ。でも「この悪ガキ〜ッ」という怒りと一緒に笑いが込み上げてきて…本当に困った子、と結局は許してしまう私。何だかこの子の表現力、アピール力を無くしたくなくて、それ以上叱らなかった。
そして隠れ家からケージの床を掃除する私を伺っているあきらに気付いてないフリしてあげた。
あきらが人間の言葉を喋れたら「俺はやってやったぜっ」とか言ってるのかもね。
その後も、あきらは気に入らないことや、「かまってくれ」アピールを私が無視すると、抗議するようにうんPをケージ床の真ん中にする…。

※何らかのストレスや生活環境の変化、ニューフェイスの登場(お迎え症候群の問題行動
 のひとつ)、思い通りにならないことがあると、意思表示のひとつとしてフェレットはトイレ外し
 で表すことがある。

◆トイレが汚い、具合が悪い(手をつく場所、足場が悪い等)
トイレの具合や汚れ度合いによってトイレを外す子がいる。我が家ではひっきーがその代表で、快適なトイレ環境さえ整えれば、この場合は簡単に解決だ。
しかし…ばぶチキの妙な癖は、ひっきーの天敵だった。ばぶチキはトイレできちんとする。ただしナゼかトイレの真ん中で(笑)
トイレの真ん中とはつまり、ひっきーたちがトイレに入ってくるっと背中を向けるのにターンしてバックする場所だ。ひっきーは足を汚したくないのでトイレに入れない。あきらは無神経なので平気で踏むが、ひっきーには踏めないのだ。よってひっきーはトイレ以外でするしかなかった…。これを我々はばぶ地雷と呼ぶ。
なんて呼んでばかりはいられないので、我々も対応はする。ウチのトイレはデカいのでばぶが1〜2ヶ所に地雷を置いても、ひっきーが通る道はまだ残されている。だから見つけ次第撤去(笑)ばぶも毎回真ん中にするわけではないので、これで何とか凌げた。

100%トイレの女王ちびたんは私がトイレ掃除中にもよおすと、オロオロと周囲をうろつき回り、強引に入ってこようとする。私がそれに気付かず、「ちびちゃーん、邪魔しないで向こうで遊んで」何てハートマーク飛ばしながらケージから出すのだが、ちびたんはそれどころじゃない。やむなくもう1つのケージのトイレへ駆け込む姿を見て、やっと気付いた私は彼女に謝罪すると共に、誉めるのである。
これがあきらだと、掃除している私の方が悪い!とでも言うかのような顔で、ケージの側で堂々とするのだが。
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「フェレご飯」
【ご飯のあげ方】……◆尿結石予防
ご飯のあげ方はおうちによってそれぞれ違う。方法は大きく2つに分かれる。

◆回数分け方式〜フードを1日何回(2回〜3回)かに分けてあげる
メリット≫
@フードの状態保持、生活と食欲にメリハリをつけることによる偏食予防(食欲増進)、尿結石予防

Aご飯の時間を設けることによるフェレとのコミュニケーション。
 常にご飯が食べれる状態よりも、「ご飯の時間だ」と腹時計で彼らが待ち構え、あるいはねだってくる、
 そういったコミュニケーションやフェレの意思表示の機会をより多く作る点から、ご飯の時間は有用。

ポイント≫
元々、肉食動物は草食動物のように1日の多くの時間を食事に費やさない。肉食動物は狩猟によって食べ物を得るので、獲物が狩れない数日間、食べなくても大丈夫なように、体のメカニズムができている。
勿論、家畜と化したフェレットに、自然界のような厳しい生活をさせる必要はなく、メカニズムに合う範囲内で満ち足りた生活を維持すればよいと思う。
ただ、メカニズムに反し過ぎ、食事に対する意欲や執着を無くさせたりしない為にも空腹時間とメリハリは大切だ。
そして残したフードは必ず捨てる。お皿に残ったフードは唾液等で濡れて湿り、空気に触れて酸化、湿気に当たって痛みやすくなる。

デメリット≫
@太り易い。
 常に食べられる状態で空腹度が低い状態より、メリハリのある空腹時にご飯を食べると、
 栄養の吸収度合いが違ってくる為である。
A非常に高いエネルギーと栄養を急激に必要とする成長過程のベビー時期には向かない。
 噛み癖をつけてしまう場合もある。成長期が終わってからにあうるか、ご飯の回数を多くこまめにあげる。

◆バイキング方式〜ご飯を常設して好きな時に食べられる状態にする
メリット≫
@ベビー時期の非常に多くのエネルギーと栄養を要求する成長期を助け、
 また噛みグセ対策に有用である。
A食事の量を自分でコントロールできる子であれば肥満防止になる。

ポイント≫
常設とはいえ、結局は1日に何度かのフード交換が必要になる。
フェレットのフードは空気に触れていると酸化しやすく、食べ残しフードはフェレの唾液や零れた水等で湿ってしまう。酸化したフード、湿って痛んだフードはフェレットの体に悪影響を与えてしまうので食べさせてはいけない。(特に梅雨〜夏にかけては、カビ、腐敗に要注意)

デメリット≫
@痛んだフードを食べさせないように交換する手間と無駄捨てになるフードがある。
A自分で食事コントロールのできる子であれば心配ないが、できない子
 (あきらのようにあるだけ食べる子)は尿結石の恐れが心配の種になるので空腹時間を
 人為的・定期的に作るようにする。

我が家では、この2つの方式の両方の長所をそれぞれの状況(フェレの年齢、肥満時、食の興味が薄れて痩せ過ぎ等)に合わせて応用し、体調管理を行なっている。
1歳未満は常に食べられるバイキング方式。1歳以上は1日3回ご飯の時間を設けたが、1日3回にすると食べ残しフードがとても多く、食への執着が鈍る子(細身で食の自己管理ができるひっきーが主)が発生。
食への執着が鈍った状況では、1日3回の内、まともに食べるのは1日1回、残りはまったく食べに来ようとしないか、1、2粒食べてすぐ見向きもしない状態が暫く続いた為、偏食防止に食事回数1日2回にした。
現在、1日2回の食事方式にしたことで、2回ともおおよそ一定量を食べるようになっている。

◆尿結石予防
常に満腹の状態だと尿のphがアルカリ性になる。結石を溶かす酸性(ph7以下)にするには空腹状態の時間が必要。
バイキング方式の食べ方が必ず尿結石になるわけではない。フェレットは自分で食を制御する方なので、特に食に執着がある等(うちのあきらのようにあるだけ食べるとか)でなければ正常値を維持できると思われる。
※フェレットの正常な尿はph6.5〜7.5

◆ベビーのご飯
ベビーにはフードをお湯で浸し、火傷しないように冷ましたふやかしフードをあげる。ふやかしフードは香りが食欲をそそるし、消化が良い。
また、ふやかしフードはベビーの細い喉にひっかかることもなく、脱肛を防ぐ。脱肛しやすい子は歯が生え変わった後でも暫くふやかしフードで様子を見た方が安全。
(特に母乳離れ時期が早いNZL系のベビーはは脱肛しやすい傾向にあるので注意)
ただし、ふやかしたフードは痛みも早いのでマメな交換が必要。特に春〜梅雨〜夏は注意する。乾けばカピカピになってしまい、子フェレが食べる気を失うこともあるので、できるだけ新しいものをあげたい。
ふやかしフードはベビーだけでなく、下痢を起こした時等にあげると消化器系に優しい。

ベビーから生後6、7ヶ月になるまでは、とにかくよく食べた。大人の倍は食べ、それでもがっついている子もいて、そういう子(男の子)は生後6ヶ月頃には1.5キロを越えていた。
その後、がっつき度が落ち着いて、食事の量が安定。生後10ヶ月〜1歳には体重も少し減って安定。フェレットは女の子の方が太りにくく、男の子は太りやすいと言われる。
うちには女の子なのに最高1.4キロになったちびたんもいるが…ダイエットに関してはまた別で述べたい。
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【おやつ・栄養補助食】……◆食物に潜む危険
ウチの場合、市販のおやつは一切あげていない。
市販で売っているおやつをチェックすると、どうにもフェレの体に悪い物ばかりであげるのが怖い。またフェレの消化器官が受け付けない物もあって、それをちぎってあげてるにせよ、個体によっては腸閉塞、あるいは消化不順・糞づまりや消化されずに出てきたという事例もある。

近年、若年フェレットの肝機能低下が増加傾向にあるが、おやつや植物性物質、人間の食べ物摂取が原因と言われている。これが平均寿命の低下につながっている。

ウチのおやつは栄養補助としてのフェレットバイトくらい。フェレバイトは非常にしつけやコミュニケーションに役立つ。
爪切り・耳掃除中に大人しくさせる為にあげる方法もあるが、ウチはスパルタ。いい子に詰め切り・耳掃除をさせたらフェレバイトをあげる、というルールである。おかげで耳掃除・爪切りをしていると、フェレバイト欲しさに皆がぎゅむぎゅむっと集まって待ち行列ができて邪魔されるので、返ってやりにくくなってしまったが…。

※フェレバイトはあげ過ぎると下痢を起こすので、量を制限する。
 またお腹の調子が少しでも 悪い時はあげない。

※食欲不振、腸炎になった子がよく、フェレバイトしか受け付けないことがある。
 栄養価は別にしてお腹に優しくないのであげたくないが、こういった場合はお湯で少し
 薄めてあげるとよい。

※栄養補助製品は他にも多数あるが、何らかの病気を患った時は医師に相談して許可の
 出たものだけを指示通りにあげる。

市販のおやつがダメならどうするか?まったくあげない。もしくは茹でレバー、茹で卵の黄身(白身はあげない)茹でササミをあげる。
これらはフェレットに必要な栄養価が含まれているので、特に成長期の子、あるいは療養中の子にあげるのに最適。
ただ、フェレットは決まった食べ物以外はなかなか口にしない。茹でレバー等は市販のおやつのように、着色された人工の味が無いので受け付けられにくい。
ウチの子はどちらかというと、あきらを筆頭にがっついた子が多い(笑)あきらは私から渡されれば食べてしまう。他の子もあきらがガツガツしていると、わっと寄ってきて「自分も自分も」となる。
もし食べ物と認識しない場合でも、私が口に運んで食べるマネをすると、興味を持ってほしがる。


◆食物に潜む危険

<鶏肉による結核感染>
鶏肉をあげる時は充分に中まで火を通す。フェレットと人間の共通感染症の中に結核があるが、フェレットが感染する場合、人間からの感染以外は鳥類からの感染で、生の鶏肉を食べた場合、あるいは鳥の糞等のダストを吸った場合である。

<あげると危険なモノ>
・人間の食べ物
・おかし、チョコレート(中毒を起こす)
・野菜・果物(たまねぎ類は中毒を起こす)、植物性のもの
・乳製品(ミルクは乳糖0%の子犬小猫用をあげる)

フェレットは犬と違い、完全肉食性。植物性の物にフェレットが必要とする栄養価は殆ど含まれていない。逆に植物性を消化するように器官ができておらず、植物性を分解するバクテリアや酵素を持っていない。植物性を食べて、消化器系の負担や肝機能の低下、イライラ・倦怠感、免疫力低下、脱毛等の症状がじわじわと進行している場合がある。

また、人間の食べ物及び植物性の中にはフェレットが中毒症状を起こす危険な物もあるのであげないように、拾い食い等しないように注意が必要。

乳製品に関しても、フェレットが下痢を起こし脱水症状になる恐れがあるので、あげるなら子猫・子犬用ミルクの乳糖0%にする。

※補助食の注意点は、主食であるフードで高タンパク質、高脂質を摂取しているので、
 補助食をあげすぎて高タンパク質、高脂質を摂取し過ぎないよう、肝臓病に注意する。

※おやつのあげすぎは偏食の元になる為、フードをしっかり食べさせ、おやつは少量に
 人間がコントロールする必要がある。毎日あげて慣性をつけないようにする。

<後天性アレルギーの原因は食生活>
人間と同じく、最近のフェレットに急増している後天性アレルギー症。先天性なアレルギーとは遺伝や繁殖の繰り返しによって血が濃くなったことに拠る場合が多く、各ファームやブリーダーがそれぞれ対策していることと思う。
では、後天性のアレルギーはどうやって発症するのか。
それは食べ物に含まれる化学物質に拠る。アレルギーを発症させる添加物が含まれているおやつ、フード、フェレットにそぐわない食べ物、人間の食べ物、あるいはおもちゃ等をかじって誤食する中でも吸収している。
アレルギーの症状は様々で、吸収した科学物質によっても異なってくる。
おやつや人間の食べ物を食べたその場では、無事に下痢も起こさずにいるかもしれない。しかし体内を通るということは、こういった不必要、あるいは害のある物を器官が吸収してしまうということだ。
ジワジワとそういった目に見えない危険な物が体の中に溜まってアレルギー体質になる。発症したフェレットの体質改善するのはとても苦労する。その間のフェレットのつらさは人間の苦労で贖えるものだろうか?

故意に危険な物を食べさせたわけではなく、ゴミ箱を漁ってしまって、事故で誤食、色々あるとも思う。フェレット自身、肉食なのに植物性物質に留まらず、食べ物ではない物まで自ら食べてしまう。
だが、フェレットのこの愚かなクセと本能の薄弱さは、彼らを家畜にしてしまった人間側にある。そう考えれば、届かないゴミ箱にする、誤食対策を完璧にする、拾い食いできないように台所へは入れない、食べる仕草やほしがる顔が可愛いからと人間の食べ物や植物性の物をあげない等、人間側が自分自身を律して彼らを危険から守るのに身を削るのは、私たち人間の責任だと私は思う。
後天性虚弱体質、後天性アレルギー体質のフェレットが近年増加しているという。その増加を止めるのに、私たちにできることがあるのではないだろうか…。
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【フードの注意点】…◆フード成文表の盲点
フードに関して悩む方は多いと思う。私も悩んだ。選択肢はいっぱいあるが、色々考えると選択すべきものが無くなるような…そんな中でできるだけベストな判断をしたいもの。
色々なメーカーからフードが発売されているが、それぞれ長所と短所を持っていて、どれを選ぶかは人それぞれ。ようは各フードの短所に注意していくしかない。

私個人の考えとしては「自分の子に合ったフードを選ぶ」これに尽きると思う。
お腹の弱い子向きと言われるフード、高品質で獣医師も認めるフード、色々な特徴で売り出されているが、合う合わないはその子に拠る。
お腹に優しいというフードで下痢をする子もいるし、高品質・高い栄養価のせいで消化器系に負担をかけてしまう子もいる。だから「このフードが素晴らしい。皆さん、このフードをあげましょう。」という結論を導き出すべきじゃないと思う。
その子に合うフードが見つけられない場合、色々試すのは状況が許すのであれば、成長期の終わった抵抗力のある若い時期を選べるといいと思う。子フェレやシニアフェレで試して、もし合わずに下痢が続くのも危険。

※一部書籍等でフェレットにドッグフードも可とあるが、これはフェレットが日本に渡ってきた
 初期の情報で誤り。書籍等、改訂等行われていないので、そのままになっているだけで、
 実際にドッグフードだけではフェレットに必要な栄養価を得られない。その為、
 栄養失調になったり、虚弱体質になってしまう。
 フェレットは肉食性、犬は雑食性。この違いはかなり大きい。

◆ブレンドのメリット
フードを何種類かブレンドしてあげることで各フードの短所を補い合うという方法もある。
ブレンドすることでフードを切り替えた時に偏食しにくくできるし、いつものフードが入手できなかった時にブレンドしている他のフードで補える利点がある。
フードのブレンドは2〜5種類が良いと言われるが、何が何でも5種類である必要はない。誰もがブレンドにして利点を追求できるわけでもなく、……ブレンドのデメリットについて熟考した上で、ブレンドにするかしないか、ブレンドするなら何種類にするか、の判断及び対策が必要になると思う。

◆ブレンドのデメリット
1度に数袋を開封するので保存に特に気を使わなければならなくなること。
特にひとりっこのおうちでは開封されたフード全体の量に対し、消費する量がなかなか追いつかない。
梅雨や夏にはフードが痛みやすく、それを気付かず食べてしまってお腹を壊すのでは逆効果。
保存対策もひとりっこと多頭では消費スピードの違いから、かなり大変になるだろう。

※保存対策はフードの保存を参照

◆フード成分表の盲点
フェレットに必要なタンパク質32%以上、脂質22%以上(シニア用の数値ではありません)
フードを選ぶ時にこの表示を必ずチェックする筈。しかし、この表示には盲点がある。
高たんぱくに数字を釣り上げる為、穀物を多く利用して売っているフードがある。これは成分表の数値の高い順に並んでいるので大体は見れば分かる。
主成分が動物性のものが上位を占め、できるだけ穀類、繊維質が含まれていない物にし、フェレットに不必要な成分の無いもの、あるいは少ないものにする。

また、うまみ成分や着色、人工エキスや消臭効果を含ませてフェレの食いつきや購入者の興味を誘わせるフードがあるが、これらがフェレの体に安全かどうかより以前に良いわけがない。

※後天性アレルギーの元になるのはおやつだけでなく、質の悪いフード、アレルギーを起こす
 可能性のある添加物が含まれていることに拠る。
 企業や商品の批判をする気はないので明記しない。購入者としてフードを調べることは大切だ。
 値段や目先の売り文句につられないようにする必要もある。

私は犬との生活時代からフードを自分も試食している。犬のフードで高級な物等は人間のダイエットにも使えると一時期言われたことがあるくらい、人体に害がないとか。
成る程…と納得しかけた私は「ちょっと待て。人体(雑食性動物)に悪影響のあるフードも存在するの?」以降、自分もフードを試食(味見?)している。
それはフェレットフードも同様。なのでフードを食べてみて、フェレの食いがいいフードと食いの悪いフードの違いに納得したりして(笑)
逆に色々な便利さをうたった薬漬けフードを試食する勇気は私にはナイ=フェレに食べさせる勇気もナイ。
▲目次
【フードの保存】
フェレットフードは空気・湿気・高温に弱い。封を切ったら密封容器に入れて気温差の少ない日陰に置くのが保存の基本。
しかし…どうしても湿度の高い日はあるわけで、梅雨ともなれば連日。しかもウチの場合、素肌をじっとり汗以外のものが湿らせる名古屋の夏がやってくる。だから6月〜8月までは特に心配である。

また、フード問題の中に人工保存料があり、発癌性物質が含まれている件について悩んだことがある。
(企業側としては危険値に満たない量しか使用しておらず、安全であると発表している。)
そこで色々調べたり、自分なりに判断した結果、元から使っていたフードにプラスしてブレンドを選ぶ際に、人工保存料を使用していませんと書かれたフード(成分表に表記する義務のある規定量は使っていないという意味だと解釈する)を選んだ。
しかし、今度は人工保存料が入っていないということで、今迄以上に保存に神経を使うことに…。

そこで密封容器を色々探してみた。その辺で安く入手できる密封容器や、品質の高い密封容器。プラスチック製から陶器製の物。
討議と調査と、我が家6フェレ分の莫大な食糧を詰め込めるサイズ(笑)等の全ての条件を考慮するとなかなか良いものがない。その内、別の考えも出てきて、
「どれだけ質のいい密封容器でも開け閉めの時に入った空気に触れた状態で密封するわけだから、その空気の含む湿気に晒されているだろう。何キロもあるフードの完全消費にかかる期間の長さを考えると、もっときちんとできるものが良い。」
というわけで、私たちは完全密封容器から真空保存できる方法を探すことに軌道修正が図られた。

そして…我々は必殺真空パック機「Food Saver」を購入(笑)開封後のフードを真空パックの小袋にして保存しておくのである。
<詳細は別途紹介>

その後に、瓶タイプの真空密封器発見!!「スーパーキューム」といって3リットル瓶までアリ。付属の吸引ポンプで真空状態にする。3リットル瓶で定価3300円(私が発見した店では2000円前後で売っていた)
難点は少量のフード(ウチの感覚では)では3リットル瓶がいくつも必要だということ。また、瓶の口が小さいのでフードをすくうのにちょっと不便そう。
よって、少量保存のひとりっこには有用かもしれない。近々、真空パックを開封後のフードを保存する為に我が家でも購入するかもしれない。
▲目次
【偏食予防】
フェレットは偏食しやすいそうだ。主な原因として聞くのはフードの切り替え、ストレス、嗜好食、原因不明の場合もある。
フェレットは頑固なのでなかなか自分を曲げない。フードの切り替えも容易ではないというから、普段からブレンドで食の幅を広げておくのも対策になるだろう。
また、偏食した時のことも考えてどのフードが好物(食いつきがいいか)かチェックしておくのもいい。突出して気に入ったフードができると、それだけを食べてそれ以外は食べない、ということもあるので、ブレンドのバランスにも配慮が必要かと思う。
例えばウチでブレンドしたごはんの中で皆がこぞって取り合う人気フードは8in1のアルティメイト。アルティメイトだけである程度満足するのは偏食の元なので、ブレンド量に注意している。

また、あまりおやつ等をあげて、嗜好性の物に偏らせないようにする。フェレットのフードは殆ど味がしない。フェレットはどちらかというと味覚音痴だそうだが、うまみ成分や味の濃い物により偏っていく傾向がある。
主食であるべきフードにはそういった有害物や人工的なものを極力使わないようにしているので、どうしても嗜好性のある物に負けてしまうのだ。
※逆にうまみ成分等を使用して食いつきよくしているフードは危険ということ。

食生活の対策だけでなく、毎日一定の運動による、健康維持も大切と考える。寝てばかりで時間の経過による空腹よりも、運動してエネルギーを発散し、食事を欲求する方が栄養吸収や消化に良い。
毎日、一杯寝て一杯遊んで一杯食べて…活発で元気にフェレの知的好奇心を満足させる刺激のある楽しい毎日を過ごすことで、健康的な食欲を維持、偏食防止になるとよいと思う。

偏食を直す方法については現状、我が家で偏食らしい偏食を起こした子はおらず、情報不足・勉強不足の為、今後調べて勉強していきたいと思う。
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「噛み癖」
【しつけするべき?】
私自身の経験と勉強から、私なりの噛みグセに関する対策・しつけ方法、考えをまとめてみる。
まず、噛み癖のしつけとして”しかる”のはフェレが環境と人間に慣れ、信頼関係が築けてからにする。
信頼関係が築けていな状況で噛み癖のしつけとしてしかるとフェレが”しつけ”と理解せず攻撃と受け取ってしまう恐れがあり逆効果。

噛みグセに関しては、飼い主が我慢?してその性質の全てを受け入れるという放任主義もある。私個人的にはそういうおうちを見ると「深い愛情だな〜」とか思うこともあるし、フェレ仲間の間では知り合いの子に噛まれても容認してしまうものなのだが。
しかし、そう思いつつ私が自分の子にしつけをしたのには理由がある。

人間の社会でフェレの立場はどうしても弱い。例えば散歩中に珍し気に大人や子供が寄ってきて、断っても勝手に触わろうとする人もいる。この時、フェレが噛みついたらどうなるか…
「噛むので触わらないでください」と断ったら「平気平気、ちょっとだけ触わらせて…」と言葉を交わしてあっても、実際に噛まれたら態度が変るかもしれない。フェレは小柄だが犬より獣チック。私たちは噛まれ慣れているし、噛まれた時に手を引いてはいけないと身をもって(笑)知っている。が、初めての人は結構びっくりするし、頭で分かっていても反射的に手を引っ込めてしまって傷口が裂けたり、2度噛みされてしまうこともありえる。
特に子供が噛まれた場合、経緯や理由を知らない親はどう思うか?
「お宅のお子さんがウチのフェレが怖がってるのにおもちゃみたいに扱ったからです」と私が主張しても、社会がフェレに味方するだろうか?場合によっては相手の訴えで噛んだフェレは保健所送りという可能性もあるのではないか…。

昔、近所の犬が小学生にケガをさせて、近所も介入しての大モメの末に保健所送りになってしまって以来、私はそれが怖い。
その犬は自分の家の敷地から出てわざわざ噛みつきに赴いたわけでなく、子供の方が犬にイタズラをしようと庭へ侵入して噛まれたのだ。その犬は近所の人が噂するような"狂暴な犬"ではなかった。その家が小学校の通学路に面していた為、通る度に小学生が犬にちょっかいをかけて好戦的にさせてしまっていた。
確かに吠えグセはあったし気が強く、飼い主以外に媚びない犬だったが、テリトリー意識の強い、神経質だけど番犬向きの賢い犬だったのだ……。

私が噛みグセのしつけをするのも、他人(フェレ仲間は別)にうちの子を触わらせないのも、理由はこれなのだ。人間の社会と法律は必ずしも無力な動物にとって優しいと信じることが、残念ながら私にはできないから……人間を噛んではいけないよ、と教えるのだ。
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【基本認識】
◆フェレは肉食獣なので多かれ少なかれ噛むものだ。
人側の慣れ度合いもあるけれど、気にしすぎてはいけない。通常であれば(極度に人間不信の子やまったく人間と触れ合わずオトナになった等)フェレとのコミュニケーション、理解し合う感覚を人間側が身につけば殆ど問題に感じなくなる。
それに噛みグセがまったくナイのも寂しいモノ。甘噛みされると嬉しいし、噛むのもコミュニケーションのひとつ、みたいに思えてくる。…なんて今だから言える私である。ひっきーがかなり噛みグセが酷く、最初は両手をバンドエイドや包帯だらけにして泣いていたもんです。( ̄- ̄) …遠い目

◆噛むのは意思表示
フェレが噛むのは喋れないゆえの意志表示である。警戒、脅え、驚き、不満、空腹、興味、イタズラ心、好意、色々ある。その意思表示を私たちは無視してはいけないのだ。噛み噛まれる、それは理解し合う為の第一歩なのかもしれない。

◆子供の頃、噛みグセがある方がラク?
自分の家の子に噛みグセがあるからと言って悲観する必要はないと思う。
我が家に噛みグセのまったくない子がいるが、その子がオトナになってからの出来事で、おもちゃかフェレ仲間と間違えてガブリッときつく噛んできた時、かなり痛かった。
「噛んじゃダメ、噛む時は加減する」を知らない子がオトナの牙で噛むのは非常に痛いし、それこそその時だけのことなので「ダメだよ」とか加減を教える機会が無くて困難だ。
逆に噛みグセのあった子は、イケナイと理解しているので咄嗟の時も瞬時に判断して(多分)加減(一応)が働く。間違って噛んだ後も分かってるから「しまった」という表情をするのがむちゃくちゃ可愛い。「ヤバッ」って上目遣いで見上げてきたりするし(笑)そういう時、私はひと睨みするだけで叱らない。それだけで充分、伝わるのだ。

◆「怒る」と「叱る」は違う。
人間の子供(育てたことはナイが)のしつけにもよく言われるそうだが、「怒る」と「叱る」は違うと思う。ムカッとしたり怒りたいこともあるだろう。だが、怒りをぶつけてはダメ。ムカーーー!!ときた時でもフェレに対した瞬間に、「怒り」を「叱り」に変換できるかどうかがポイント。
叱りは口調、言葉、表情、行為すべてにおいて制御されたものであり、その行為によってある効果を引き出すことを目的とする。
怒りはその時の感情の波によって度合いが変動し、感情をぶつけることで発散を優先する自己完結なものでしかない。
▲目次
【しつけのポイント】
叱る前に噛みグセをしつける為のポイントを掴むのが一番の近道であり、お互いの関系に重要なことだと思う。相手はまだ、ばぶばぶ言ってる赤ちゃんか、人間の言葉が通じない相手なのだ。叱たって通じないのだから。

◆最初は環境と人間に慣れさせ、ストレスを与えない。噛まれても叱らず、噛まれない工夫をする。
フェレが環境と人間に慣れ、信頼関係が築けた後に、まだ噛み癖がある場合にしつけに入る。

◆噛む理由を分析、理解する。
全てはここから始まる。噛んだ理由を分析、理由を知り、フェレが噛まなくて済む方向へもっていく。
これだけで結構、解決するのではないだろうか…。それでも噛む場合は、理由と度合いに合わせてしつけの方法が異なってくる。

◆"許す"というしつけ
噛む理由を分析・理解することにつながるのだが、フェレが「自分は正しい」と主張して噛む時、結構譲らない。また、間違って噛んでしまった、事故で牙が当たって、フードと勘違いした、あるいは食べ物を盗られると誤解した等で噛んでしまった時は許してあげたい。
場合に合わせて相手の主張を理解し許すことが、「噛むことはイケナイ」と理解させるしつけにもなる。何でもかんでもダメダメばかり押し付ければ、言うことをきかなくなるか、人間を怖がるようになるかもしれない。人間を怖がる子は普段は噛まなくなっても、いざという時にやはり噛むのだ。

◆噛む強さによってしつけの方法は変える。
これはそれぞれの主観なので難しいが、噛み方や傷で大体の目安をつけて、しつけの加減や方法を考えるといいと思う。

◆すべてのしつけに言えることだが、叱る時は瞬時に行なう。
タイミングを逃した場合はもう叱ってはいけない。タイミングを見失ってから叱るのは動物にとって理不尽な扱いでしかない。
フェレは3秒で忘れるというが、コレはベビフェレだけ。人間の言葉やイイコト、悪いコトをちゃんと理解した後のオトナフェレは非常に賢く、忘れるどころか自分のしてること、したことをちゃんと理解している。とはいえ、それでも叱る時は瞬時にその場で、が大切。後からグチグチとか長々叱るのはフェレにとってストレスだし性格をヒネさせてしまう。

◆叱った後は甘やかす!!
これが一番重要。叱った後は必ず、何倍も可愛いがる。「可愛い」「いい子」という言葉を覚えるのは早い(笑)フェレがいい子でいるのは、私たちに愛されたい、可愛がられたい、と思うからなのだ。愛情表現はオーバーなくらいでも全然構わないと私は思う。
叱った後の甘やかし例として下記対話形式にまとめた。↓

◆対話形式のしつけにする。
メリハリをつける。しつけを一方的なものにしない為にもこれは重要。信頼関係にもつながると思う。
噛んだ理由によって「コレはダメ!」と叱るわけだが、フェレが「イケナイコトしちゃった」と理解を促す為にも怒った後は必ず許し、叱った何倍も愛情表現を示す。例としては…

例1≫
私「ダメでしょ!シャーーッ」
あきら「ごめんなさーい」
私「分かってくれたか、何ていい子だベイベー」
あきら「僕はイイ子なのだ、エッヘン」
…という対話式しつけというかノロケ式しつけ。そのままじゃれ合い、遊びに突入してお流れになる。これにより、相手をいい方向で調子に乗せるのもしつけのコツ。

例2≫
私「痛っ…噛んだな〜」
あきら「今のはわざとじゃないよ〜」(いつもはわざとか?)
私「じゃあ今回は信じるよ、愛しいハニー」
あきら「分かってくれた、ホッ」
…こういう場合もアリ。

基本的にしつけは『誉めて伸ばす』これである。叱るより誉めることがいっぱいだとお互い幸せ。叱りっぱなしにするとフェレは結構ネに持って問題行動を起こす場合もある。これはかまってもらいたくて、甘やかしてもらいたくてするのだが、あきらの場合は目の前でトイレ外し等の行為に及ぶ。
似た例で、フェレを罰としてケージに長く閉じ込める等の突き放し行為は逆効果で、ヒネくれた性格になってしまうことも。
ぴしっと短時間で叱り、「ごめんなさい」合図を決めておいて即許すといいだろう。
私はケージに閉じ込める罰をする時も、必ず閉じ込めたケージの前に座って向かい合い、あきらが「ごめんなさい」をしたら出す。だから数分とかからずに終了。
ただし、これは噛みグセのしつけでは使わない方がいい。閉じ込める行為はフェレと人との間に距離感を生むからだ。噛む行為というのは良くも悪くも接触的コミュニケーションなので、できれば距離感を作らない方が良いと思う。

例3≫
私「ダメでしょ、シャーッ」
あきら、しゅんとした表情になる。
私「あきら、ごめんなさいは?」
あきら、"ごめんなさい"の言葉に反応して私にキスをする。
私「許すよ〜可愛いねぇ、あっくんは♪」
…あきら、お許しの合図が出てホッ。急に元気になって調子に乗ってじゃれ合い、遊びに突入してお流れになる。
※これは人間の言葉とキスを覚えた子に対しての応用編。覚えてない子は唇や耳たぶ等
 柔らかい部分はフェレの性癖的に噛む誘惑に駆られるので逆に危険。
▲目次
【噛む理由とその対策】…◆尿結石予防
◆お腹を満たす… ※尿結石予防
子フェレ時代(1歳過ぎる迄)はすぐに空腹になる。子フェレの空腹感は非常に切実な切羽詰まった欲求で、成長期の体はオトナ以上に栄養を必要とする。だから自分の生存を懸けて噛み付いてくる。
これは叱ってはいけないと共に、対応は簡単。
フェレの消化時間は約3〜4時間。消化時間が短く排泄が早い為、すぐにご飯を食べたくなる。食事を1日2〜3回に分けてあげる方法を用いている場合、食べてすぐは満腹でも数時間後に空腹になって噛みついてくる子は結構多い。
お迎え前、ショップでさん太がピラニアのように噛み付いてきたのは夕方のごはん前だったからなのだ。

食事の方法はバイキング方式(フード常設)と1日2〜3回に分けてあげる方法の大体2種類。
食事を分けてあげるのは尿結石予防になるが、子フェレの場合は常にフードが食べれるようにしておきたい。(これは噛みグセに関係なく成長の為に)
勿論、入れっぱなしのフードは空気に触れ、フェレの唾液で濡れ、酸化したり湿気や気温でカビやすく痛みやすい。時間が経って残っているフードは捨てて入れ替えるべき(季節や気温・湿度にもよるが1日3〜4回)

※ベビーのフードはふやかしている為、カリカリフードより足が短く、よくチェックして入れ替える
 回数を多めにする必要がある。
 また、その子によってはカピカピになったフードは嫌がって食べないので、残っているからといって
 満腹状態だとは一概に言えないだろう。
「フェレご飯」◆尿結石予防参照

◆歯が痒い
子フェレの歯の生え変わりと生え変わってすぐの時期は歯が痒い。痒くて噛む。ベビーをお迎えすると大抵の場合は丁度、この生え変わり時期に直面する。すると、当然噛まれる。
これに関しては短期間なので我慢も必要だが、噛まれないように注意する。あまり噛ませるとそのまま噛みグセになってしまう。
代わりに安全な噛み応えのあるおもちゃをあげるようにし、誤食には注意して監視下以外では遊ばせない。

◆環境への不快感、脅えやストレス
環境への不快、不慣れになっている要因は無いか、何かに脅えていないか、ストレスを感じていないかをよく観察して分析し、問題を排除し、安心させるようにする。
例えばケージの場所はフェレが警戒する匂い、頻繁に驚かせるような音がする、直射日光が当たって体に変調をきたしていたり、ハウスダストで鼻・喉に負担がかかっている等、ストレスを溜める環境ではないか…等。

フェレットの性格は確かに能天気で闊達。しかしストレスを感じないわけではないし、臆病なところもある。特にベビー時代は自然下では獲物にされる可能性が最も多かった記憶が本能の中に残っている。ゆえに肉食獣といえど非力で無力なベビーの警戒心は強く、彼らの無け無しの自己防御はあの小さく細い牙で、ヤられる前にヤる。コレしかないのだ。
またベビーの身の上を考えてあげてほしい。まだバブバブ言ってる年頃なのにお母さんと離され、色々な人の手と乗り物によって知らない所に連れて来られ、ショップでは多くの人に見られ触わられ…環境に慣れる前に新しい所へ連れて行かれ…辿り着いたココがこれからずっと自分の家で人間は自分の新しい家族だとすぐに理解できるだろうか?
新しい環境に慣れるまで個人差があるし、人間は何も嫌なことをしないとゆっくり分かってもらう。

また、不用意に驚かせないことだ。フェレは頭上や背後から影や気配が被さってくると驚くことがある。また、大きな音にも過敏に反応する。自分に触わってくるものが自由を奪おうとしていると考えることもある。咄嗟の反応で噛む子はこういうパターンが多いように思う。
ベビーには一声かけて手を伸ばそう。警戒心の強い子には「私は危害を加えません」アピールを辛抱強く見せ、フェレから寄ってこない限りは必要以上に触れない期間を設けることで環境に馴染んでもらうのも必要。
ちなみに我が家ではフェレ専用の治外法権の場所を持つようにしている。放牧中の秘密基地にフェレが入っている時は、人間は(よほどのやむおえない事情が無い限り)中に手を入れないというルールがある。
秘密基地はフェレにとって私たち人間は干渉しない安心できる場所なのだ。色々持ち込んで中に溜める物は放牧前後に確認する。

※視力の弱いフェレには臭覚聴覚が重要だが、白系(顔幅の細い子に多い)・ブレイズ系
 の子の中に聴覚の弱い子がいる。またハウスダストや移送・環境の変化で鼻炎の症状が
 出ている。こういった重要な感覚が働かないことで神経質になって噛む場合もある。

◆人間不信に陥っていて噛む。
この場合は何かしらの理由・加害によって人間を恐怖の対象に感じ、敵と判断している為、何もしないことを信じてもらうところから始めなければいけない。度合いはその子によって違うだろうが根気が必要。
また、人間が隙を作ってよく噛ませてしまうと、更に攻撃的な子になってしまう。フェレ放牧中は人間は同じ場所にじっとして、動かず、自分からフェレに寄ることはしない等、繊細な配慮が必要。
絶対に暴力的な行為(叩く、叩くマネ、脅す)でしつけてはいけない。お互いの存在がその空間で共存するのが当たり前のように認め合えるまで、相当の気長さが必要だろう。

◆遊びや興味から噛む
何でもおもちゃと同じと思って、あるいは人間の手や足を同族と思って噛む。または噛むことが楽しい、イタズラ心から噛む。バトルになると我を忘れて噛む。…これら悪意の無い噛みは一般的。
また、これはしつけをしないと、相手を侮って噛みグセが酷くなる場合がある。また、噛まれた当人が叱らなければいけない。フェレは相手をちゃんと見て、判断しているのだ。
よくあるのが家族の中で噛まれない人噛まれる人の違い。これは犬や猿ほどではないがフェレが上下関係を意識するからで、噛まれない人はフェレにとって上位であり、噛まれる人は同格か格下、あるいはおもちゃ扱いされているのだ。
しつけ方法は噛み方の度合いによって変える。この場合は、噛む加減を理解していないだけなので、「ここまで力を入れて噛むと痛い」「相手を怒らせてしまう」ということを教えれば、噛まなくなるか、遊びレベルの噛み加減を覚える。

<フェレが好んで噛む場所>
手→特に手首の関節がゴリゴリする場所、くぼみ、親指の下の柔らかい手のひら
足→親指の指付け、足の甲、アキレス腱
膝っ小僧の後ろ、薄く柔らかい皮の部分
肘の内側の柔らかい部分
耳、唇、鼻

◆譲れない理由
噛みグセのしつけができている子やオトナフェレが敢えて噛むことがある。噛む理由のすべてが意思表示の結果ではあるが、オトナのフェレが噛む時にはかなり明確な、そしてフェレ本人にとって譲れない理由があるのだ。
フェレの人間に対する噛みグセのしつけは信頼関係の元に成り立っている。
それを人間が破った、フェレが破られたと感じれば噛む。不当に叱られた、不当に暴力を振るわれれば反撃の手段として噛む。
犬と違ってフェレは完全服従ではなく、どちらかと言えば自分より大きい相手にでも追いつめられれば反撃する、貴ぶべき気骨の持ち主だ。
しかし、信じていた人間に裏切られて、攻撃に転じたフェレはきっと心の底から傷つき、人間を傷付けるに至るのだと思うと、そんなことをせざるおえない状況にしてはいけない。人間不信になって狂暴な表情で威嚇するフェレの姿は痛々しい。
また、嫌なことをしつこくされれば噛むかもしれない。嫌いな匂いや知らない匂いに脅えたり、敵と見なして噛むことも。これらの噛みにもフェレにはフェレの主張・理由があって、こういった時にフェレ側がその節を曲げることは無いようだ。

フェレは結構、頑固。私たちはそんなフェレを信じ、その理由を理解する必要があるだろう。噛まれたのが自分自身であれば我慢すればいいが、フェレが他人を傷付けることが無い様、注意するためにも噛む理由を理解したい。
(とはいえ、我が家に遊びにきたフェレ仲間が既にあきらの牙のエジキにあっている為、自分自身の反省でもある)
▲目次
【噛み癖しつけ】
◆怖い声・低い声・大きい声
噛まれて痛いレベル、噛まれた場所が傷つく程度なら”声”でしつけることも可能。
但し、相手が怒っている、嫌がっていることを中々理解してくれない。なにせ相手は機動力があっていっちょまえぶってるが、バブバブ言ってるベイビーなのだ。起きている間中、ハイテンションなのが子フェレというイキモノ。遊びに夢中でこっちの話しを聞いてくれない。
だから演技が必要である。低い声や大きい声を怖いと思うので噛まれた瞬間に大魔神に変じる必要がある。女のカナキリ声は効果ナシ。逆に興奮してバトル態勢になると思われる。女の人は出来るだけ声を低めにするべし。
※この時、フェレの名前は叫ばない。呼称のしつけがしにくくなる場合がある。
 「痛いっ」「こらっ」がいいと思う。その内、言葉を覚えるので声を作らなくても通じるようになる。

◆フェレ語で
「シャーッ」これが効果ある。通じるから(笑)
ウチではフェレが人間の言葉をいくつか覚えて意志の疎通がしやすくなった現在も人間までフェレに混じって「シャーシャー」言いまくっている。もうクセである。
ちなみに「シャーッ」と言いながら当然、両手を鎌首のようにあげて威嚇のポーズも取っている。はっきり言ってフェレ以上にケモノである。この時、怒っているのとバトルでふざけ合うのとの違いを、声音や表情等ではっきりさせないといけない。
※フェレにとってバトルは大切なものなので、バトルを抑制するようなことは避ける。

◆鼻ピン、叩く
鼻ピンの効果はその時だけのもので、持続性(しつけ)はないと考える。フェレはどちらかというと自分を曲げない動物。甘えん坊だけど、犬と違って従順に…というわけじゃない。多分、刃向かってくる精神旺盛。
また、鼻は急所だし、軟骨が曲がるかもしれないのでオススメできない。視力はもとから良くないし、個体によっては耳の遠い子もいるフェレにとって、嗅覚は非常に重要。鼻ピンよりも叩く(軽く)方がマシ。
ただ、「噛むのがダメ」というのを覚えさせるには、噛む行為と叩くは=だとフェレが受け取らない場合があり、理解してくれない子も。こうなると叩くのはフェレから見ればただの暴力になってしまう。
また体が小さい分、加減が重要。加減しても人間の大きな手が当たる範囲というのは大きい為、当たり所が悪いと大変なことになることも。

※肉をもっていかれるくらいキツい噛み方、バンドエイド・包帯で傷口を塞ぐレベル、傷口が
 引き裂かれて腫れた、あるいは病院に行って縫ったレベルになれば声音等では効果なし。
 逆効果になりがちな鼻ピンだが、この場合では人間不信が原因でなければ必要かもしれない。
 と言うのも、ウチの場合ひっきーに噛まれた時、2人がかりの力づくでなければ、食い込んだ
 牙と開かない顎を離すことができなかった。ウチではこの様にマジ噛みで離さない、噛んだ
 場所で引っ張ったり振り回して傷口を引き裂こうとする時(鼬の獲物に留めを刺す行為)は、
 鼻ピンで離した。初心者で大慌てになったせいもあるが、それ以外は中々難しかったのが現状。
 但し、この場合は毎回鼻ピンにならないように、できるだけ回数を重ねず早めにしつけを済ませる
 必要がある。

※よく、噛まれたら奥へ押すとウエッとなって口を開くというが、ウチのひっきーには逆効果だった。
 2重噛みされた上に更に奥まで食い込んだ為に傷が裂けて酷いことになった。
 また、オトナになったあきらがマジ噛みをしたことがある。ベビー時代は奥へ押せば離したが、
 この時は奥へ押したことで2度噛み&深噛みした。フェレの連続攻撃2度噛みはとても素早く、
 2回目の攻撃が来る前に手を引っこ抜くことはほぼ無理。

2度噛み、深噛みされても鼻ピンしないで他に方法がないだろうか…この章をまとめるに当たって機会に恵まれた(爆)ので最近(2002年3月)試してみた。
バトル中に大興奮した若造さん太(普段は噛みグセも殆ど無くなってきている)が卑怯にもトト吉の瞼を噛んで離さず、トト吉が悲鳴をあげるわ目が充血するわ大騒ぎ。同族のバトルにあるまじき反則技だった。
牙が眼球を傷付ける恐れがあるので、急いで引き離そうとした私に見境いなくなったさん太がガブリッと本気噛みした。
さん太やひっきー(無敵艦隊NZL)のように顎の力が強く2度噛みや深噛みする子は必ず噛まれたら固定しないと肉をもっていかれて傷口が裂けてしまうので身動きが取れない。私ひとりの時だったので噛まれた手とさん太を固定する手で両手が塞がった状態。
かなり長いことお互い無言でその状態…(笑)痛いけど、我慢さえしていればこれ以上酷い怪我にはならない。さん太が冷静になるまで長いことその状態が続いた。既に「失敗した…」という表情のさん太だったが、引っ込みがつかなくなったかのようにずっと噛み続け…
さすがに時間の経過と共に疲れたのか少しづつ力が抜けていった。さん太が緩めるのに合わせてこちらも抑える手を緩め、口を開いてから手を引き抜いた。
痛いのが我慢できる場合はこれで鼻ピンをせずに引き離せることが判明。ただしとても時間がかかる。傷口はぶっすり4本の牙の跡からぽこぽこっと血が湧いて…(笑)暫く痛かったが、ひっきーのように青く腫れるレベルじゃなかったのが救いかな。

◆噛む&バトルの中で
じゃあ、叩く&鼻ピンがダメならどーするか?兄弟や多頭飼いで先住の先輩フェレがいれば、バトルの中で噛む加減を覚える。でもその相手がいない為に加減を知らない場合がある。相性が悪い者同士であれば加減を覚える前に噛みがエスカレートする恐れがあるが(笑)
フェレ同士のバトルのように、手を相手にバトルをして加減なく噛む場合はフェレの首根っこを掴んで手首を返し、お腹を見せさせてズルズル引きずる。これはフェレ同士のバトルで強い子が弱い子にする行為。
それを疑似体験させるのだ。固定は慣れだが抵抗がきかない、また再チャレしても負けると判断するとフェレは格付けで噛まなくなる。
これでもメゲずに噛みつきがヒドイ場合は、噛んでから(勿論加減して)首根っこを持って引きずる。この時の噛みは"噛んだら噛まれるぞ"というポーズである。

フェレにとって噛む(鼬)VS叩く(人)は=じゃないが、噛む(鼬)VS噛む(人)は=でありフェレも理解しやすい。フェレ同士、遊びの中で覚えるものを人間が代理で務めるというわけだ。

◆先輩フェレに任せる
これは多頭飼いじゃないとできないけれど…バトルに強く、しかしお子様に加減をしてくれる先輩に揉んでもらうと噛みグセが収まる。
場合によっては効果ナシか逆にツワモノになって帰ってくる場合もあるが(笑)とにもかくにも、トイレも噛む加減も同族同士の生活の中で学ぶことは多いのだ。
▲目次
「噛まれ歴」
【ひっきー&あきら】
ひっきーはあきらの夜鳴きを治め、私たちに安眠をくれた女神である。しかし、この女神は恐怖の女神でもあった。あきらが噛む時、子悪魔の企みが私には予想できる。噛むぞオーラが出るとでも言うべきか。
しかし、ひっきーは大人しくぬいぐるみのように抱っこされていて、突然、何の前触れもなくガブリッとやる。しかも、噛んだ後すぐ放すあきらと違い、物凄い顎の力で食いしばり顔を振りながら深く食い込ませていくのだ。
離そうとすると何度も連続して噛む。お陰で口を開かせるまでの間に牙による穴は複数に及び、しかも傷口が広がっていて痛さ倍増。打ち身のように青く腫れる。
あっという間に私たちの両手はバンドエイドや包帯だらけ。

私はかなりひっきーが怖かった。こっちが怖がっているのを察知されてはいけない、と分かっていても、どうしても怖かった。しかもひっきーは日に日に物凄い身体能力を発揮するようになった。ドタバタ走るあきらと違い、音もなく流れるような動作で背後に忍び寄り、アキレス健を狙ったり、物凄いスピードで背中を登って首や耳を襲う。物凄い跳躍力でジャンプし、座っている人の喉笛さえ狙ってくるのだ。
「いつかヤられる!」ひっきーの連続急所攻撃に私は命の危機を感じた。(オーバー?)
ひっきーの顎の力はニュージー独特の丸く太い顎にあると私たちは睨んだ。その丸い顎が可愛いのだが、それは恐怖の象徴でもあったのだ。

あきらは叱られるとシャーッと反抗的。ひっきーは無言、目をきゅっと閉じて反省しているようにも見えるが、噛むことはやめない。私たち初心者のフェレの扱い慣れていないせいもあるが、長期戦でダラダラ叱るのは良くない、と思った。
ある時、あきらとひっきーのバトルを見ていてあきらがひっきーの首根っこを噛んで抑え込み、引きずる姿を見て、ピンッときた。
前に実家で噛みグセのあるしつけがされていない成犬のしつけ係をしたことがあった。犬は上下関係がはっきりすると噛まないし、絶対服従になる。犬はお腹を見せたら負けを認めたことになる格付けの習性を利用してしつけをしたのだ。
コレがフェレにも使えるのでは?…ひっきーはあきらに捕まるとほぼ無抵抗にされるがままに引きずられていく。コレがフェレの格付けかも…。

私はあきらにそれを試してみた。(この頃はフェレットも家族を格付けすることを知らなかったのだが)これは効果大だった!!
いつも反抗的にシャーシャー口答えするあきらが、私に噛まれて(勿論加減している)引きずられたら、びっくりしたようだった。その後、あきらは2、3回でギブアップした。
以降、あきらは私を噛まなくなった。遊ぶ時も痛くない噛み方と加減を覚え、私が「痛いっ」と言うと、どんなに興奮状態でもさっと冷静に戻る。そんなあきらを抱っこするとあきらは大人しく目をつぶりがちに反省ポーズでキスしようとするので、私は許してあげるのだ。
ちなみに…「痛い」という言葉を覚えたあきらは、今では私が違うことで「痛い」と独り言を言うと、ぴたっとその場に止まってキョロキョロする。「え?俺?」みたいに(笑)自分じゃないと分かると、やけにじゃれてくるのが可愛い(*^▽^*)
▲目次
【フェレバイトの恐怖】
あきらはフェレバイトを使ってお迎えから3日で名前を覚えた。
ひっきーも名前を覚えさせる為と栄養補助の為にフェレバイトをあげてみた。ところが、悲劇は起った。

手のひらに出したフェレバイトをひっきーは舐めるのではなく、手の平に噛み付いたのだ!それこそ手のひらごと削り取ろうとでもいうかのように、唸り声をあげながら噛み付いて首を振って引き千切ろうとした。
「普通、舐め取るでしょー!?」
しかも連続攻撃だったし引き離そうとすると、食べ物が絡んでのことなのでひっきーは激怒。威嚇の声をあげながら野生?剥き出しの恐ろしい形相で襲いかかってきて、本当に手ごと食べられるかと思った。

…このばっくり開いた手のひらの傷は他の噛み傷よりかなり痛かった。数日間手を動かす度にずきんずきん、じくじく痛いわ、染みるわ、なかなか塞がらないわ…フェレバイトをあげることに恐怖を覚えた事件だった。
▲目次
【終戦…抱っこフェレにする方法】
ひっきーは噛みグセと運動神経の凄さから忘れられつつあったが、基本的には大人しい子である。フェレ掴みをされても暴れるあきらと違って、病院では大人しくまったくの無抵抗。先生のされるがままになっているひっきーを見ながら、噛まれた時の甚大な被害を想像して私たちは内心、ヒヤヒヤ。しかしひっきーは先生の手の中で終始ぬいぐるみ状態。なんで?内弁慶なの?

初心者の私たちは当時、ひっきーの噛みグセにかなりオロオロしていた。ごはんだってお腹ぱんぱん食べさせてる。遊ぶ時間だって疲れて自分からハウスして寝るまで遊ばせてる。何が不満なんだろう?ひっきーの噛み方はあきらの"遊び"の噛み方と違う。ここまで酷く噛むのは人間不信なのか?とか…。

あれやこれやと悪戦苦闘したひっきーの噛みグセ対策として、私たちは少ない回数の鼻ピンでなるべく迅速に終わらせようと決心した。これはある時、私が今まで以上に酷い噛まれ方をしたことで決定になったのだが。

そして手加減しつつも今までの中途半端な叱り方でなく、首根っこを捕まえて固定し、ビシッとやった。2、3回このやり取りがあって以降、引き裂かれるような噛みはなくなり、普通の出血を伴うレベルの噛みになったので、声音等で叱れば良いようになった。
併せてのべ太さんが基本的には大人しいひっきーの性質に目をつけ、ひっきーを膝の上で大人しくさせる練習を始めた。ひょっとしたらこれが一番効果があったのかもしれない。
元々大人しいひっきーは先に練習を始めたあきらより早く抱っこフェレの道を進んだ。遊び疲れたタイミングで抱っこして固定するだけでなく、指でフェレの気持ちイイ場所をマッサージするのだ。
のべ太さんの指テクが効くのか、ひっきーを膝の上に置いてツボ(?)を撫ぜ続けると、大人しくそのままトロ〜ンと眠ってしまう。
こうして恐怖の女神はふかふかの抱っこフェレへと変身した。もっとも、ひっきーの牙は鋭く、猛スピードで移動中のひっきーの口元とぶつかるだけで皮膚が切れる時がある。我が家ではそれを「鎌鼬」と呼ぶ。
▲目次
【来客を襲う鼬軍団】
私たちに噛まなくなったあきら&ひっきーだったが、お客さんには噛んだ。とくにかく、襲いかかる襲いかかる。敵の侵入だと思っているのだろうか?
我が家は妹とその彼氏がよく遊びに来るのだが、彼らが部屋にいる間中、追いかけ回し執拗に攻撃するのだ。2人ともあきらとひっきーに噛まれまくり。ひっきーはお客に対する攻撃は自分の使命とでもいうように情熱的。しかも妹があからさまに怖がるから、ひっきーはおもしろがって重点的に妹を追いかけ回し、飛びかかる。

ひっきーの攻撃には無駄がない。まず敵(妹)の動きを封じる為、そっと背後に回ってアキレス腱を襲う。うずくまったり上体のバランスを崩したが最後、ジャンプ一閃、喉笛に食いかかるのだ。
妹が椅子の上に避難すると、今度は忍者のように体をよじ登って喉を狙ってくる。これが結構素早く、あっという間に首や顔面に到達されてしまう。恐るべきフェレである。
しかし…ひっきーは家から一歩でも外に出ると携帯のバイブのように震え、のべ太さんの服に潜って動かなくなるので、妹はいつか散歩に付き添って、ひっきーのへたれぶりを笑ってやると誓っていた。カメラが趣味な2人なので、ひっきーの情けない証拠写真を撮るつもりなのだろうか。
一方、彼氏の方は激しい遊びが好きなので生傷を増やしつつ、手応えのあるひっきーと敢えて遊んでいる。

徐々に2人とフェレの関係は緩和されていった。彼らの匂いをフェレが覚えたのか、フェレ自身がオトナになって落ち着いたのか…分からない。しかし、懐いてくれたし自分たちも慣れたと2人が自信を持った1年後…
私たち夫婦の出張が重なった時に妹にお世話を頼んだら、妹はひっきーに襲われて流血しないレベルだが耳を噛まれたらしい(笑)やはりまだナメられてるのだろうか。

※妹たちは一緒に住んでいないので仕方ないのだが、フェレはちゃんと人を見て噛む。
 相手をナメていると、悪いことだと分かっていてもやる時がある。
 家族内でこれをやると叱る人、叱らない人の差があってはしつけは上手くいかない。
 また、噛まれた本人以外の人が叱っても効き目がない。フェレはちゃんと人を見て判断する
 賢く素晴らしい動物だ。
▲目次
【オトナの噛みグセ再発】
その後のちびたん、トト吉、ばぶチキは噛みグセがなかった。トト吉とちびたんは靴下を履いた足が大好きで、興味から靴下ごと足を噛んでくる。大抵は痛くないし流血したことすらナイ。
ばぶチキに至っては…無類の舐めフェレである。ベビーの時に食事中に散らばったフードを拾い集めていた私に対し、怒って(フードを横取りされると思ったらしい)噛み付いたことはあるけれど。この時はさすがカナディアン。大穴が開いたが。

平穏…だった我が家に噛みグセ問題が勃発したのはあきらが1歳、オトナになってからだった。あきらはフェレを誘惑する耳たぶや唇だって噛まないイイ子になった筈だった。
夏が過ぎて涼しくなったので久々にショップへ挨拶に行ったら、懐かしがって抱っこしてくれた店長さんをあきらは腕に8個の大穴が空くほど連続攻撃で強く噛んだのだ。引き離すのが大変なほど噛み締めて。
これにはびっくり。今までなかったことだし、流血するほど噛んだのはベビー時代以来。しかもオトナの太い牙と顎だから穴は大きくて深いし青く腫れてしまった…。
フェレ飼いの店長さんでもかなり驚いて引いていたが、他の動物の匂い等色々混ざっていて神経質になったのかもしれないとのことだった。
オトナになったフェレの中で匂いに神経質になる子がいる、と店長さんは言っていた。それで噛みグセのなかった子が急にその嫌いな匂いのする人を噛むのだそうだ。

その後、他人でもあきらが噛む人と噛まない人がいる、ようだ。何が違うのかさっぱり分からないのだが、噛む相手にはわざわざ自分から噛みに赴く。しかも、昔のひっきーのように前触れなく当然ガブリッ。ふてぶてしい表情で反省の色はまったくナシ。「俺は悪くない」目がそう言っている。
あきらに言い分があるにせよ、これは問題だ。ただ、噛む人の方が少ない?かなぁ。今のところ、店長さんと…あと2人だけ(笑)ごめんねぇ。オトメの肌に傷つけて(;^_^A
そしてある時あきらは私のフェレ仲間に噛んだ勢いか、叱った私に抗議する為か、物凄い力で私にもガブリッとやってくれた。大穴が開いて血がボタボタ垂れるは青赤く腫れるわ…だが傷より私の心の方がショックだったのは言うまでもない。私にだけはべったりの甘えん坊あきら、私にだけは噛まないと思っていたので…。
あきらはその事件に関しては、最後まで私に謝らなかった。フェレは頑固一徹、自分の意志を通す。それが証明された一件だった。そんなあきらの一面がちょっとかっこい〜なんて思う私は相当メロメロである。

ところが最近、コレがばぶにも現れてびっくり。ばぶと言えば、噛まない。舐めフェレ。キス魔。それがある人の手首を噛むのが大好きなのだ。妹の彼氏である!
ばぶは彼の手首に執着心があって、とにかくベロベロしつこく舐める。そして…流血するほどじゃないが力を入れて噛む。なぜ〜?何のニオイや味がするの??あきらも時々、彼の手首をベロベロしてから味わうように噛むので、やっぱりイタチを惹きつけるイイ手首をしてるのか?
※この時、2002年5月・生後11ヶ月のばぶチキはもうすぐオトナ。
▲目次
【末っ子の噛み癖】
第3の噛み噛みマシーンさん太はショップでピラニアのように噛み付いてきた。でも噛みグセのしつけは非常にラクだった。取り敢えず、フードをいっぱい食べさせておけば噛まない。
それでもよちよち走りだったのがバトルでびゅんびゅん走り回れるようになると、過激になってきた。でも噛まれて流血はするが、ひっきーのように酷くない。結構へっちゃら。
しかも、ナマイキにも先輩フェレにバトルを挑んで、揉まれたさん太は大敗。ビービー鳴くので助けてあげると、呆然自失の顔(笑)。ショップでも一緒のケージの子をイジメていたさん太だったが、自分が一番じゃないことを思い知ったらしい。その後、さん太は全然噛まなくなった(笑)まだまだ青いのう。

それから暫くして、さん太も成長しNZLの素晴らしい身体能力が発揮できるようになると、下克上を目指し始めた。さん太の体は全身筋肉?なのかと思わせる硬さと重さ。何なの、この子…ってくらい身が詰まった体だ。
そして噛みグセは再発。最初はバトルごっこで遊び相手をして、酷く噛むと首根っこを掴んで引きずり、こちらの強さを示すとすごすご逃げていった。
彼の下克上もちびたん、トト吉までは楽勝だったが、その後のひっきー、あきら、ばぶチキとはなかなか決着がつかなかった。
それが段々、さん太が優位に立つことが多くなり、さん太の噛みグセは更に酷くなった。バトル中に私たちの足や手が近くにあれば見境なくガブリッとやる。壊れてるさん太は見境なく触れるものみな噛み付きまくる。
これはイカン…ということでさん太の頭が冷えるくらい威嚇した。「うがーーーっ」と激怒した(フリ)私の咆哮(人間じゃないなぁ…)にさん太びっくり。さん太を捕まえて「アタマから食べてやるぞぉ」と大口を開けてポーズをとった。それから少し態度が改まり、咄嗟に判断できる時は私には噛んでこなくなった。

しかし、問題はまだあった。さん太はフェレ同士のバトルで相手の急所を噛むので私たちが離そうとする。さん太は自分の圧勝を邪魔する相手に怒って噛み付いてくるのだ。コレはイカン。
バトル中のさん太に触わるとさん太はギャッと驚いて噛む。普段からさん太は抱っこ嫌いで人に捕まるのがイヤなのだ。
そこで私はバトル中、白熱したさん太が見境無し状態になったのを見計らい、フェレバイトの蓋を開けてちょっと出し、鼻先を出してみた。さん太は最初は咄嗟に攻撃しかかったが大好物のフェレバイトだと分かると、コロッとべたべたフェレに戻った。
こうして、バトルマシンになると凶暴化するさん太は「バトル中でもフェレバイトを持つ手が伸びてくる」ことを覚え、どんな状況下でも伸びてくる手に攻撃しなくなった。
また、応用で(既に呼称はできる)さん太を呼び、抱っこして冷蔵庫まで行ってフェレバイトをあげるようにしたら、さん太は抱っこが好きになり、自分から抱っこを要求したり、抱っこされている間も大人しくなった。今では膝フェレである(笑)

今思えば、ひっきーの噛みグセが酷くなったのも、あきらとバトルで対等になって以降からだったように思う。バトルは遊びではあるけど、やはり格付けでもあるのね…。

※現在、てて丸我が家にやってきてさん太は末っ子ではなくなりました。
▲目次
「我が家を襲った黒い嵐!!」
【首振り】
それは突然の出来事だった。
ある夜・・・お客さんが来て夜中まで遊んでいることの多い我が家でのこと。当然ながらフェレンジャーも起きていてお客さんに攻撃(遊び)しているワケだが、突然、さん太が首を振り始めた。耳に何か入ったのかな?と思ったが、次の日も首を振る。耳掃除をしてみたがやはり振る。ヘンだな、と思いつつ、まさか・・・と不安がよぎった。
丁度、猫飼いの人間が遊びにきた直後だったので「まさか、猫ノミやダニ?」・・・とも思ったが、その家では猫を室内飼いしているし可能性は低い。どのみちお風呂の次期だったのでフェレズを皆お風呂に入れた。すると、さん太はピタリッと頭を振らなくなったのだ。
ところがその日の夜、今度はトト吉が同じように耳を振る。耳を見てみると掃除したばかりだしお風呂上がりなのに耳が汚い。トト吉は一番オイリーで耳が汚い子だが、それは分泌の個体差だと病院で言われていたのだが。
次の日に掃除しても同じように汚かった。しかもいつもと違う気がする。黒っぽいような・・・これはおかしい!まさか・・・・・・耳ダニ!?

フェレと暮らし始めて2年半、我が家では耳ダニ発生はない。健康診断でも卵ひとつとして発見されたことは無かった。どこから感染したのか??
秋のオフ会以降、病院以外では外に出していない。家への訪問者が持ってくるとしても動物との接触は何回も一緒に遊んでいる友人のフェレのみ。そこの子達も完璧に健康管理されていて耳ダニはいない筈だ。
耳ダニの場合、人間を経由しての感染確率はほぼ0%だが、猫ノミやダニだったら・・・人間を経由するし、カーペット等にも大量発生して駆除が大変になる!恐ろしい想像をしながら、普通のノミやダニがつきそうな場所もチェックしたが異変は無し。耳だけらしい。ということは・・・・・・てて丸!?
私はキョトンとした目の愛らしいてて丸の顔を見た。 てて丸が我が家にやって来たのは12月、お迎え日とその後の病院の検査で耳ダニは発見されなかった。しかも家に来てから3ヶ月も経ってる。卵があったとしても1ヶ月で成虫になるからもっと早く分かる筈・・・。謎が深まる経路特定は別として、即刻病院へ行こう!!

しかし病院に行く迄の間にひっきーとちびたんまで首を振り始めた。しかもトト吉の首の振り方がヒドくなり、痒くて不快なのが伝わってくる為、見ているだけで辛かった。
同時に私がしたことは首を振ってる子(トト吉、ひっきー、ちびたん)と振ってない子(あきら、ばぶチキ)を隔離すること。但し、1度首を振ったさん太と首は振ってないが感染の可能性のあるてて丸をどうするべきか・・・悩んだ末、首を振る方へ入れた。やはり、怪しいのはてて丸な気がしたからだ。
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【耳ダニです】
「耳ダニです」
先生が顕微鏡で耳ダニを見せてくれた。もう後ろ頭をガツーンッと打たれたような気分と蠢く耳ダニの気持ち悪さと憎らしさでガックリッきた。それでも普通のノミやダニより感染区域も限定され駆除が簡単というのが救われた気もする。
感染源は不明だが先生曰く「トト吉君が繁殖源です。」とのこと。 感染源の可能性があるてて丸は感染フェレズの中で一番軽度なのことが理解に苦しむが、ひょっとしたら耳ダニの卵が検査でも分からない場所にあって、冬場だったので孵化せず温かくなり始めてから孵化したのだろうか・・・・・・先生も分からないという。
当然ながら耳ダニに感染していなさそうな子含め、全員に投薬して殲滅することになった。この薬、とにかくてて丸以外は皆、非常に嫌がった。普段の耳掃除でそれ程嫌がらないのにハンパじゃない拒否反応。可哀相で申し訳ない気で一杯だった。
家に帰って感染フェレズとあきら&ばぶチキのカナディアンコンビを別ケージに分け、投薬ですぐに駆除できるとはいえ、少しでも嫌な思いをすることがないようにした。

病院から帰ってすぐ定期的にウチの子と接触しているフェレ仲間へ電話し、事の次第を報告した。万が一の場合があるので耳ダニの検査をお願いして謝った。感染させてしまったにせよ、していないにせよ、こういったことは1分1秒急ぐに越したことはない。
結果として、友人のフェレズには耳ダニは見つからず、ひと安心という結果になったのが救いだった。

耳ダニ薬は我が家のフェレズを耳掃除嫌いにしてしまいそうだった。皆、暴れて嫌がるのでこんなに耳掃除が大変なものだったのか、と今更ながらに思ったものだ。とはいえフェレンジャーは耳掃除の準備を始めると逃げるどころか寄ってくる。何故なら耳掃除が終わればご褒美がもらえることを知っているのだ。耳掃除が終わっても解放されてもご褒美がもらえるまで足下で待っているくらい。
耳ダニ薬を一番嫌がったのはばぶチキ。カツオのように体を跳ね上げて両手両足で抵抗する。しかも、彼は全然耳が綺麗で垢ひとつなく、念の為の投薬なので、きっといい迷惑だと思ってたかもしれない。
あきら隊長も耳が綺麗だったが、投薬を始めて2回目の時に少し耳垢が黒かったので多少は感染があったのだろうか?・・・しかしその後はまったく綺麗。
カナディアン兄弟だけ何故だろう?・・・血がマズいのだろうか?

耳ダニは順調に駆除できているようで、1回目の投薬で頭を振る子はいなくなり、3回目以降徐々に黒い耳垢も減っていった。普段はテキトー大雑把な私だが、こういった事には非常に執念深くて神経質なので、病院の検査で完治、と言われた後も、耳掃除と入浴時の耳ダニ対策を入念に治癒後1ヶ月以上行なった。
もし卵が検査でチェックしきれず残っていても成虫になるまで約1ヶ月の期間があるので、続けることで防止できる。それが終わるまで他のフェレちゃんとは会わせなかった。

結局、感染経路は確定的ではないが、てて丸が我が家に黒い嵐を連れてきたという見方で固まっている。お迎えからの通常検査(2回)を行ってもまだ安心できない、という良い勉強になった。
(よって、完治後から1ヶ月の対策後も暫く用心してチェックと掃除をマメに行っている。)
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【世にも恐ろしい悪夢】
そんな耳ダニ退治の記憶がそうさせたのだろうか・・・私はヘンな夢を見た。
それは「たまいたちだよ、全員集合」に参加するべく、前日東京入りして泊まったホテルで見た夢。

そこは私の本当の家とは違う景色だが、夢の設定では私の家だった。そこでナゼかノミの研究者から研究用のノミの入ったケースを手渡された私は、そのケースを無事博士に手渡す役割を担っているらしく・・・
「絶対に落としたらヤバイ!」というシチュエーションなのだ。
しかし、お約束通り、私はフェレ部屋でケースを落としてしまった!
 ↓ここからはスローモーション↓
落ちていくケース、下はノミの温床にうってつけのカーペット。床に落ちて弾んだケースの蓋が開いて転がる・・・
「もうこの家はダメだ!!侵された〜っ」と私は悲鳴をあげ、愕然としながらもカーペットにへばりつき、肉眼でも見るのが大変な、しかも機動力のあるノミを探す!0.4の視力のクセに裸眼で。(眼鏡を取りに行く暇も惜しかった)
・・・という真っ青になる世にも恐ろしい悪夢だった。

目が覚めて、迷信とはいえ恐ろしさのあまり即刻、同室の友人に話すことで正夢になることを回避する私だった。勿論、友人は爆笑。
でも夢のノミは猫ノミだったので、もし本当だったらカーペットまるごと変えてバルサンたかないと部屋は駆除できない。しかしフェレ部屋にバルサンを焚くのは毒煙をフェレ部屋に撒くわけだから、換気しても染み付いていそうで恐ろしい。もう、ノミのいない家に引っ越すしかない!フェレにノミがついたら駆除は耳ダニの非じゃなく難しくなる。フェレに犬や猫のノミ駆除の薬や首輪は危険だからだ。
と、具体的に考える前に、絶対にどれだけ重要な実験だろうとお金を積まれようと、ちゃんとケースに入っていようが、現実にはノミを家に入れたりはしないけどね。
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「コミュニケーションT」
【フェレ語と人間語】
あきらたちは生後3ヵ月以降からシャーッシャーッ、意味もなく威嚇の声をあげるようになった。バトル中だけでなく叱られた後にシャーッと不満の声をあげながら逃げていく姿が負け犬の遠吠えというより、口答えする子供のように思えてとてもナマイキ(笑)
くわえていたおもちゃを自分が落した時もシャーッ。コワれフェレ(興奮して飛び跳ね出す)になってテーブルの足に頭をごちんっとぶつけた時も、自分が悪いくせにテーブルの足に向ってシャーッ。
このナマイキな年頃のあきらを連れてショップにご挨拶に行った時、シャーシャー言いまくるあきらは店員さんに「シャア、シャア、ばっかり言ってお前はアムロかー」と言われてしまった。(年代的に爆笑した。)

この年頃になるとしつけどころではナイのがホンネ。この頃の子フェレは毎日、箸が転がっても楽しくて大ハシャギ…私たちが何を言って何をしてもシャーッと口答えしてびょんびょん飛び跳ね、言うことをきかない。と言うより耳を貸さない。とにかく駆け回り、遊び、いたずらもどんどんひどくなる。それがまた可愛いのだが(笑)
流血する噛み方はしなくても遊びの域のアマ噛み以上の力で攻撃してくる。シャーシャー威嚇の声をあげながら、それでも嬉しそうに目をキラキラさせてぴょんぴょん跳ねる姿を見ては、怒れない…。

ある時、飛び掛かってきたあきらが私のアキレス腱に噛み付いた。これは痛かった。遊びのラインギリギリの噛みだったが、あきらは悪びれずにへっこへっこ飛び回って、私がバトルの相手をするのを待ち構えている。
そこで私は「シャーーッ」と言ってやった。すると、自分もしょっちゅう言ってくるくせに、あきらはびっくり顕著な反応をした。このフェレ語は効果大だった。(噛みグセのところでも述べているが)
「シャーッ」=怒っている、嫌がっていることを表現する時に使う。
「シャーッ、コッコッコッ」=興奮状態で遊ぶ時に使うとみんな喜んでバトルに参戦してくる。

今ではあきらたちも、いくつか人間の言葉をしっかり覚えてるし、声音や表情でこちらの感情を判断して対応してくるのでコミュニケーションがどんどん取り易くなっている。しかし興奮しやすい若い頃はやはりフェレ語が一番スムーズにコミュニケーションに役立った。
もっとも、誰かに見られたら変な人扱いだけど(笑)

<覚えている人間語・例>
「痛い」「こらっ」「悪い子」「ごめんなさいは?」「やめんかっ」
「可愛い」「いい子」「ちゅーは?」「ココおいで」等
...当然のことながら物覚えにはその子によって差があるし、言葉と行動等の関連付けを上手くできるか、フェレの意識をその瞬間にどこまでこちらへ向けるか、その反復ができるかがフェレの理解力を左右もする。

※名前や言葉を覚えさせる時はできるだけ高くてい通る聞き取り易い声がいい。
 (高い音が聞き取り易い)
 男性の声より女性の声の方が反応がいい。男の人はフェレが名前や言葉を覚える迄は、
 大きい声を出すより高めの声を心がけるといいかも。

※しつけや何か教える時は言葉だけじゃなく合図(決まった手振りとか)も一緒に使うのが有効。
 私はもともとゼスチャー激しい方なので(笑)意識してなかったが。あきらはかなり私の動き、
 行動をチェックしていて次の行動を読んで待っていたり先回りすることから、ゼスチャーは
 かなり有効だった。
 他、合図も効果アリ。おもちゃでピポピポ鳴るもの、手をパンパンッと叩く音等も便利。
 「集合〜!!」と号令をかける時はおもちゃをピポピポ鳴らすか手を叩く。そうすると、ずらりっと
 6フェレに囲まれる(笑)
 ご飯、おやつ、日頃のケア、ハウスさせる等「集合」を覚えてくれていると多頭飼いには便利。
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【耳の聞こえない子】
ウチの天使ちびたんは耳が聞こえない。白系イタチ及びブレイズの子に耳が遠い、聞こえない子が多いと教えて頂いたことがある。顔の特徴としては目が小さくて顔が細い。左右の耳の幅が狭い子に多いとか。

耳が聞こえない子は神経質か、あるいはウチのちびたんのように鈍感かどちらかのようだ。
ちびたんはとにかく鈍感。まったりしている。か・な・り・図太い(笑)他の子がサイレンや何かが落ちる音(他の子がイタズラにテーブルの上のリモコンを引きずり落とした音とか)にビビってもちびたんは平然。音が聞こえないから動いて音のするモノ、鳴くモノにも警戒せず平気で突っ込んでいく。
でもケージの床で寝てる子を踏まないように、足の踏み場を注意する気配りさんでもある(笑)これがあきらやばぶチキだと、俺様一番で他人なんてどーでもいいので、踏み潰して進む。エラい違いである。さすが天使ちびたん♪
問題は、ちびたんだけ呼称ができないということだった。
ちびたんは協調性があるので、皆のマネをする。また、寂しがり屋さんなので、ひとりぼっちが大嫌い。前に1度ワケあってケージでひとり隔離したら、ちびたん大暴れ(笑)。結局、誰かと一緒にしてもらうまで騒いで眠ってくれなかった。だからいつも皆が固まっているところに自分も寄って行く。
オトナになってからはあきらと仲良しなのであきらの後にくっついてくる。皆がケージに戻ると自分も…とケージに戻ってくる。私たちの後にもくっついて歩く(アヒルの刷り込み?)。目が合うだけで寄ってくるので写真も撮れない(カメラを向けただけで寄ってくるので、ちびたんの写真はピンボケUPで少ない…涙)。

そこで、私たちはちびたんのこの性格を利用し、呼称の代わりにゼスチャーで手招きすることにした。すると…ぽてぽて歩いて寄ってくる!
勿論、フェレは視力が悪いので見える位置、距離で合図を送るしかないけど。聞こえなくても名前は呼びながら(聞こえてなくても呼びたいの)手を振るか、振動はキャッチできるので床を叩いて合図すると「呼んでる〜?」って顔で寄って来るのだ。距離的には8畳間の端と端くらいまでなら通じる。

フェレはモトモト視力が弱い。「ウチの子、耳が聞こえない!?」となっても臆することはナイ。フェレは嗅覚が鋭く、またヒゲや眉、肘付近から生えているピヨ毛といった触覚毛で自分の周囲を感知(そのワリによく物にぶつかるなぁ)、4本足で地面にとても近い位置(特に短足なフェレは)で接地している。その足の裏から振動をキャッチする。人間よりも他の感性は鋭いのだ(野生の動物ほどではナイが)。
コミュニケーションもその子の体質や性格に合わせて工夫すれば何とかなると思う。勿論、気長に。
ただし、神経質であったり、他の子と違う反応を示すことはあるので配慮するべきだし、大切な他の感性、特に嗅覚を大事にしてあげるべき。噛む子の中に耳が聞こえず臆病、神経質な場合があるが、こういう子に鼻ピンは厳禁。風邪等の鼻水が出る病気にも罹らないように注意したい。また散歩の時に威嚇する犬を怖がらず(聞こえないから)寄っていくかもしれない。注意が必要。
呼称を覚えさせるのに、うちの子のように簡単にいかない場合、手を振って見せながらフェレバイトをもう片方の手のひらに出し、匂いの届く距離で誘う。手を振る=フェレバイトをもらえる合図、と覚えれば、徐々にフェレバイトを差し出す手の距離をフェレから離し、最終的には膝の上でフェレバイトのある手をスタンバイ、あるいはフェレが来てからフェレバイトをあげる、等も効果ある。フェレバイトで釣るこの過程は耳の聞こえる子も聞こえない子も同じ要領。

ちびたんの場合、皆で眠っていてご飯の時間になった場合、皆は音でご飯だっと分かる。私がお皿を持って準備する時のガチャンッという音や袋の音で一斉に起き上がるのだが、ちびたんは気付かない。ぐっすり眠っている。食べ遅れてはいけないのでいつも私は起こす。
これは小さな、でも積み重ねてはいけないハンデだと思うので、私は毎回ちびたんが出遅れないように起こす。勿論、フードは皆が満腹になっても余るくらいは入れてあるけれど…。
もっとも、ちびたんはかなり図太い性格で、体のサイズが一回り違う連中との食事の押し合いやお皿へのポジショニングで負けたことはナイ(笑)小さい白い体が必ずベスポジでガンガンご飯を食べる勇姿はちょっと格好いい。
でも、もしも小さい頃にショップで食事の時間に気付かず眠っていて、他の子に食べられてしまっていた名残で飢えを覚えてしまっての食いしん坊なんだとしたら、ちょっと可哀相だ。だから私は必ずちびたんが食事競争で勝つことが分かっていても必ず出遅れないように起こしたり、待ってあげるのだ。
集合をかけて、ちびたんが時々皆から出遅れた時の「あっ!?」という顔と、置いていかれまいと一生懸命駆けてくる(ぽてぽてだけど)姿が何だかとても、愛しいから…。
そのくせ散歩ではひとりでガンガン進んで皆を置いていくんだけどね(笑)音が聞こえないから犬や車、自転車等に私たちが注意しないと☆
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【キス】
★はじめに・・・
ズノーシス問題・完全な防止策は、絶対にキスしないことが正しい対応とされています。
それでもキ スする・キスさせるならば注意が必要です。
特にお散歩等外出後は絶対にキスは危険です。・・・以 上のことをご留意下さい。

確かにあきらは落ち着きないし煩いし我がままでいじめっ子で根性悪だ。だが私をメロメロにするほど可愛いのだ。ある時、掲示板で「ちゅう」するフェレちゃんを知った私は、あきらに「ちゅう」を教えた。フェレは唇や耳たぶ、膝の裏の柔らかい所を噛むのが好きだから、最初は噛まれるかも…とドキドキした。
ところがあきらは何の疑問も抱かずに、私が「あっくん、ちゅー」と言ってタコ唇にすると、私の唇をぺろりっと舐めた。以降、繰り返した結果、「ちゅーは?」というと必ずペロペロと舐めてくるようになった。
フェレットに色々と技を覚えさせる必要はない、と私は考えていたがコレは可愛いかった。ロイも「ちゅーは?」と言うと私の口にゴーンッと自分のデカい口をぶつけてきた。(大型犬だからね)悪いことをして私が怒っている時、ごめんなさいの合図もちゅうだった。ロイは一生懸命ちゅうしようとするが、私が拒否するとまだ許してもらえないことを知ってうな垂れる。ちゅうさせてもらうと許してもらった合図として、大喜びするのだ。
このコミュニケーションはあきらにも有効だった。あきらを叱った後、ちゅうをさせて、頭を撫でて許してあげる。すると、あきらはちゅうすれば許してもらえることを覚えるので、私が怒っていると、自分からちゅうしようとする。大抵、それをされるとデレデレになって私が許してしまうので、あきらは甘やかされてる!とのべ太さんのブーイングを浴びるのだが…。

他にキス・フェレになったのはちびたん、ばぶチキ、てて丸。ひっきーはイマイチ信用できないのでひっきーの主のべ太さんでさえキスしない(笑)トト吉は「え?」みたいな顔で見るだけで、あんまり反応がなかった。
さん太もひっきー同様危険なのだが、最近さん太がやけに私の言うことをきくようになってきたので、調子に乗って少しづつ試している。少しづつ、というのはさん太は何回かに1回はカプッとやる素振りを見せるからである(笑)咄嗟にかわすことに成功しているので、取り敢えず唇がちょーさんになるのは免れている。
実は…さん太生後4ヶ月の時、全身筋肉とバネのような固く引き締まった体のさん太を抱っこして自分の目線の位置に持ち上げ、正面から顔を見たことがある。さん太は何だか嬉しそうな顔で私に持ち上げられている態勢のままどーんっとロケットジャンプで飛びかかってきたのだ。
ガツンッとさん太の顔が私の顔面に激突。しかもガブッと鼻を噛まれ、噛まれた状態で重力の法則により下へ落ちていったさん太の牙がピーッと私の鼻にへ赤い縦線を残していった…。これは目の前がチカチカするほど痛かった…。
しかも鼻に走った縦の傷1センチ。化粧もできないので隠せないし目立って恥ずかしかった。何が恥ずかしいって会社でも数日は誰も傷を指摘せず普通に振る舞っていて、だいぶ経ってから「そーいえばさ…何があったの?そのキズ」って聞かれたコト(笑)皆、微妙な遠慮…
▲目次
【抱っこフェレへの道】
ひっきーの噛みグセ対策として抱っこフェレにしつけたワケだが、実は我が家は最初から抱っこフェレ練習はしていた。某書籍に書いてあった方法である。
基本方法は1日1回の練習なのだが、まず放牧で一杯遊び、ちょっと眠くなってきたり、パワーダウンしてきた頃合いを見計らって(コレがなかなかあきらはパワーダウンしなかった)練習スタート。
抱っこした状態で10分〜20分いい子にしてもらう。あきらは最初、抱っこされた状態でパタパタはしゃいでいたり私の手の上でひとり遊びをしていたが、徐々に眠っていく。何だか効果があるのかイマイチだったが、遊びたい盛りの時間に訓練というのもイヤだったので、気長にこれを続けた。
ひっきーも同様だったが、ひっきーはのべ太さんの指テクでマッサージされてとろーんっとなるので、これはかなり成果大だった。脇の下や頬骨から首の横の辺りとかをマッサージ。
ただし、マッサージ嫌いな子もいる。ちびたんはマッサージされると、壊れフェレと化して、ばびょーんばびょーんっと飛び跳ね始める(笑)トト吉は無反応…(笑)ばぶチキはマッサージ好き。あきらは…よく分からない。どっちかというと壊れぎみになるが、太ってしまったせいか、抱っこ好きになったのか、腕の中でごろーんとしてるのでマッサージも必要ないけれど(笑)

今までは気長な訓練と指テクで抱っこフェレにしていたが、末っ子さん太からは違う方法を用いた。やはり、しつけはいたちゴコロをくすぐってラクにやるべき、と基本に立ち返ったのだ。
まず、さん太は抱っこ嫌いだった。抱っこしようとすると噛み付いてくる。逃げる。バトルの一貫で捕まってホールドされたら負けと思っているのか?単に自由をこよなく愛するのかよく分からないが…というのは冗談で、実はさん太は強いけれど、ビビリなので捕まって自由が効かないのが怖い。警戒心が強い。だから咄嗟の時は取り敢えず噛みつく行動に出る。
このさん太の性質を考え、私はさん太の信頼を得ることにした。食べ物を貢ぐ(釣る)…コレである(笑)こうして私はさん太に投資を始めた。
「さん太」と呼んで膝の上まで来させた時点では冷静なので、抱っこしてもあまり噛み付いてこないが、逃げ腰。抱き上げると暴れる。私はさん太を抱いたらすぐ台所へ行き、冷蔵庫の前でフェレバイトをあげた。
これを数回繰り返すとさん太は、
呼ばれる→抱っこされる→フェレバイトがもらえる!…という図式を簡単に覚え、「さんちゃーん」と声をかけて抱っこをすれば喜んで大人しく抱っこされるようになった。目は「フェレバイトもらえるかな」と期待に満ちて(笑)
今ではフェレバイトをもらえなくても大人しく抱っこされ、逆に抱っこしてくれとせがんでくることもある。私の腕の中で大人しくしているし、撫でていると気持ち良さそうに目を細めたりじゃれたりする甘えん坊と化したのである。

◆フェレバイトのヒミツ?
各、しつけやコミュニケーションで大活躍するフェレバイトだが、嫌いな子や反応の少ない子もいる。我が家ではいかにフェレバイトが美味しく素晴らしいモノかという先入観を植え付けるようにしている。
実ははじめ、トト吉やさん太はフェレバイトにあまり反応しなかった。あきらやひっきー、ちびたん、ばぶチキは最初から食いつきが良かったというか良すぎて、手の平まで食われそうになったこともあった程。

我が家では食いつきの悪い子には、まず1フェレづつに舐めさせるのではなく、全員集合させて、手のひらにバイトをつけ、一斉に舐めさせる。すると、わっとフェレバイトの魅力に取り付かれている子たちが手の平を舐めまくる。競争心というか勢いというか集団意識を利用するのだ。他の子もその勢いについ乗って一生懸命に手の平をくんくんしたり、舐めようとする。大抵の場合、食いつきの悪かった子はこの競争で負けるので、2回目はその子が舐め易い位置に手を出す。やっとありつけたと思いきや、他の子との競争にもなるので、この競争の中でフェレバイトへの執着心が身につくという恐ろしい人間の陰謀であった…。

※通常は我が家の場合は年功序列で1フェレづつフェレバイトを貰う仕組みである。

実はこの「皆が食べてる」「じゃあ、自分も!」作戦は色々なことに効果アリ。
例えば我が家ではフィラリアの薬でも催促や待ち行列ができるのだが、それはこの作戦であった。投薬の場合は一斉に、ではなく、待ち行列を作らせることで「自分も早く欲しい!」という気にさせている。
▲目次
【肩乗りフェレへの道】
ひっきーは肩乗りフェレである。そう聞いて「風の谷のナウ@カ」のテトを思い浮かべてはいけない。彼女にとって人間はタクシーみたいなモノだ。無料で乗れるが行き先は選べないけどね。

ひっきーは高い所が好き。日々鍛練を怠らず、日々チャレンジし続ける女。のべ太さんの最愛の女(笑)。とにかく登る。とにかく飛ぶ。人間が知恵を武器に対抗すれば、彼女も知恵を働かせる。
ある時、フェレキッズ秘密基地のダンボール箱の位置がたまたまテレビの方までズレてきた。おそらく1回目は偶然だっただろう。ひっきーはそれに気付き、ダンボールに登ってTVに乗り、裏側に侵入した。
以後、移動する秘密基地・ダンボール箱を利用して様々な所へ登る姿を発見!!…ダンボールの秘密基地は撤去された。おそらくトト吉は泣いていただろう(おもちゃを収納するトト吉御殿だったから)ひっきーを怨んでくれ。後日、動かせない秘密基地を購入し、重石に梅酒瓶を利用。
足場が撤去されると、今度は人間を踏み台にすることを覚えた。必殺・人間登りである!!

前までは人間を襲う時によじ登ることはあったが、人間を伝って高い所に行けることを覚えてからはやたら登ってくる。しかも早い。こうしていちいち下ろすのも面倒になった人間に乗って移動するようになった。
移動途中に色々彼女を惹きつけるモノがある。彼女は人の上から見える風景が大好きなようだ。壁掛け時計の前に来ると必ず、振り子に釘づけになり、ハムケージの前を通るとソワソワ…キッチンへ移動し冷蔵庫の前に来ると、フェレバイトが貰えることを理解している。
こうして肩乗りフェレに成長したひっきーにヒントを得て、ばぶチキにも同じように人間に登れば高い場所が見れる、ことを教えた。おかげでばぶチキも人間登りをするようになり、肩乗りフェレへと成長、するかに思えた。
しかーし!同時に彼はグングン育ち、いつの間にやら一番下っ端のくせに一番デカい子になってしまった!!生後半年ちょっとで1.7Kg。おかげで肩乗り練習は中止。だって重いんだもん。肩幅からはみ出て落ちそうだし。
それでも1度覚えたばぶチキは懲りずに人間登りをしたり、ジャンプ一閃飛びついてくるから大変。子泣き爺みたいに重い体が背中にへばりつくし、太ももや胸のヘンにへばりついて、ズルズル落ちていく時、爪を立てて踏ん張るお陰で、爪跡がびーーーーっと赤い引っ掻き傷になる。痛いの何のって…ばぶチキ君(-_-;)

…こうして我が家で優雅に肩乗りしているのはひっきーただひとりとなった。
現在、遊びの一種として、背中にひっきーやばぶチキが乗って、私たちが四つん這いになってハイハイで歩く馬ごっこが2フェレのお気に入りである。

※肩乗りでもマンガみたいに肩に乗せてるだけは危険。落ちないように手でお尻を支え、
 フェレの方も上手にバランスを取れないといけないので、下手にやらない方がホントは
 望ましいかも。その為、自分でバランスを取ろうとしないあきらやちびたん、トト吉は
 抱っこだけ。さん太は赤ちゃん抱っこじゃないとイマイチ落ち着きがナイ。

何かを教える時、フェレは集中力が無いのとすぐはしゃぐのが大変だが、コツを掴めば頭がいいから簡単だ。その子のクセや好きなことを利用して教える。興味を持たせて自発的に誘導させる。大好きなことや興味のあることから教えていけば、執着心のあるフェレは結構簡単で2〜3回の反復で覚える。
あきらは一時期、「ごろん」も覚えた。しかし、物覚えが速く賢いことが判明して満足した私はすぐやめてしまった(笑)あまり技を覚えさせて、お決まりのことをさせるのも好きじゃないので、コミュニケーションに役立つ最低限でいいと思った。
▲目次
▼ 〜Coming Soon!〜

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