AMD 690GとAthlon64 X2 5200+を検証する
この度、AMD 690Gマザーボードと(2007年7月22日現在、) 90nmプロセスのTDP65W版Athlon64 X2の最高峰である Athlon64 X2 5200+を入手したのでレポートをお送りします。
SocketAM2とSocket939を比較すると、 前者では周波数が向上されなおかつTDPが低減されたモデルが登場しており、 今回入手したTDP65W版Athlon64 X2 5200+もそのようなモデルの1つとなります。 このレポートではSocket939 TDP89W版Athlon64 X2の最高峰であったAthlon64 X2 4400+と比較することにより、 SocketAM2 CPUが本当に性能向上と低消費電力化を実現したのかどうかを検証していきます。
また、2点目として、AMD 690Gのグラフィック性能の検証も行います。 AMD 690Gに統合されたグラフィックコアであるRadeon X1250はRadeon X700をベースとしているといわれています。 ではそのRadeon X700と比較してAMD 690Gがどれほどの性能を有しているのか、 興味深いところであると思います。今回は3DMark05 / 06とゆめりあベンチを用い、 Radeon X700proとAMD 690Gの性能比較を行いました。

構成
SocketAM2 Socket939
CPU Athlon64 X2 5200+ TDP65W
(Windsor)
Athlon64 X2 4400+ TDP89W
(Toledo)
CPUクーラー ANDY Samurai Master XP-120
メモリ DDR2-800 1GB x2
(Elpida)
DDR-400 1GB x2
(Elpida)
M/B Gigabyte GA-MA69G-S3H
(AMD:690G + SB600)
ASUS A8V-E SE
(VIA:K8T890 + VT8237R)
VGA XIAi X700PRO-DV128
(Radeon X700pro/GDDR3 128MB)
OS Windows XP Professional SP2 Windows XP Home Edition SP2
VGAドライバ Catalyst 7.6 Catalyst 6.11
解像度 XGA(1024 x 768)
なお、AMD 690Gの性能測定はSocketAM2構成でRadeon X700proを外して行いました。 したがって、構成はVGAがAMD 690G内蔵グラフィックを使用していることを除き、 SocketAM2の構成と同じとなります。

構成 スコア
X2 4400+(939) + Radeon X700pro 2782
X2 5200+(AM2) + Radeon X700pro 3373
X2 5200+(AM2) + AMD 690G 1105
3DMark05の結果です。
同じRadeon X700proを使用しているにもかかわらずSocketAM2構成とSocket939構成で 差が生じているのは、CPUとVGAドライバの相違によるところと思われます。
注目していただきたいのはAMD 690GとX700pro(AM2構成)のスコアの差です。 AMD 690GはX700proのスコアの約1/3となっています。

構成 CPU SM2.0 Graphic Total
X2 4400+(939) + Radeon X700pro 1656 283 610
X2 5200+(AM2) + Radeon X700pro 1997 447 957
X2 5200+(AM2) + AMD 690G 1969 144 315
3DMark06の結果です。
ここでも注目していただきたいのはAMD 690GとRadeon X700pro(AM2構成)のスコアの差で 3DMark05と大体同じような傾向を示し、AMD 690GはX700proの約1/3のスコアとなっています。

構成 スコア
X2 4400+(939) + Radeon X700pro 7919
X2 5200+(AM2) + Radeon X700pro 8712
X2 5200+(AM2) + AMD 690G 3089
ゆめりあベンチの結果です。
ここでもAMD 690GはX700pro(AM2構成)の約1/3のスコアとなっており、 AMD 690Gのグラフィック性能はRadeon X700proの約1/3程と言うことができるでしょう。

構成 iSSE3 ALU
X2 4400+(939) + Radeon X700pro 13458 15905
X2 5200+(AM2) + Radeon X700pro 16008 18922
X2 5200+(AM2) + AMD 690G 15997 18908
Sandraを使用したCPU性能の比較です。
周波数のより大きい5200+(2.60GHz)が4400+(2.20GHz)と比較して順調にスコアを伸ばしています。

構成 Idle GPU Load CPU Load
X2 4400+(939) + Radeon X700pro 105W 183W 174W
X2 5200+(AM2) + Radeon X700pro 88W 145W 135W
X2 5200+(AM2) + AMD 690G 71W 110W 117W
最後に消費電力の比較です。
SocketAM2 CPUの“TDP65W”のうたい文句は真実だったようで、 Radeon X700pro搭載時での比較でもSocketAM2構成がアイドル時17W、ロード時38〜39Wの差をつけています。 Radeon X700proを搭載せず、AMD 690Gの内蔵グラフィックを使用した場合はさらに省電力となり、 Idle時71W、Load時120W未満となります。

以上より、SocketAM2はSocket939と比較し、確実に省電力化と性能アップが図られたプラットフォームということができるでしょう。 IntelのPentium D→Core2 Duoのような劇的なステップアップの陰に隠れてしまいがちですが、 SocketAM2も先代と比較すると確実に改良が図られたものであることは間違いありません。

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