最近の話題
ジャンルを問わず、ノルウェーの新聞などから、
面白い・興味深いニュースを紹介するページです。
この度、日記風にリニューアルしました。
ちょっと昔の「最近の話題」はこちらからお楽しみください♪

2009年11月20日(金)
2011年、世界経済危機から一番早く脱却する国は・・・


ずぱり「ノルウェー」だそうです。という記事が、Aftenposten紙(2009年11月20日)に載っていました。
経済オンチの私がご紹介していいのか分かりませんが、ボロが出ないくらい短くまとめました。

OECDの発表した「加盟27カ国の経済予想」は2017年までの動向について、まとめてあるそうです。それによると、2年後の2011年、ノルウェーが世界経済から一番早く脱却するとのこと。
それらの根拠として、

  • 最も低い失業率(2009年)・・・ノルウェー3.3% ちなみに日本は5.2%
  • 個人消費の順調な回復・・・2010年、11年と力強い成長を見せる
  • 経済の効率性が良好・・・2017年までにノルウェーを上回るのはポーランドのみ
  • 高い経済成長・・・2017年までにノルウェーを上回るのは、幾つかの東欧諸国とルクセンブルクのみ
を挙げています。

隣国のスウェーデンとノルウェーも明暗が分かれていて、スウェーデンの失業率は2010年、11年と10%を超えるとか。(その割に、海外でノルウェーより断然、いい意味で目立っているスウェーデン・・・。)

トコロデ。
こんなにノルウェー、儲かっているのに、なぜ、ノルウェー語を生業に選んだ私は、貧窮にあえいでいるんでしょう?おこぼれ下さ~い!
天然記念物トキのように保護してくれればいいのに・・・。と思わず、ため息をもらす筆者でありました。

世界一、ビニール袋が好きな人たち?


2009年11月13日(金)
ノルウェー語が乱れてる?~お年寄りは愚痴りたい!~


「最近の日本語の乱れは嘆かわしい・・・」といったフレーズは大昔から語り継がれたもので、いわば「無形文化財」のようなものと思います。
所変われば何とやらと申しますが、ノルウェーでも同じような繰言をおっしゃる方々がいらっしゃる記事を、ノルウェーからわざわざ友達が送ってくれました。

まず口火を切ったのは、ノルウェー語界の重鎮にして保守的(=ガンコ)な主張で知られるFinn-Erik Vinje教授。「NRK(ノルウェー国営放送)のニュースキャスターの発音が最近、とみに乱れとる。方言なんか許しません。ちゃんと正しい標準ノルウェー話し言葉を使いなさい」といった主旨の「御言葉」を、Aftenposten紙に寄稿しました(2009年10月28日)。

同教授は、23年間もNRKの言語コンサルタントという地位にいて、いわば番犬のような役割を果たしてきましたが、同職を引退後、「なっとらん!」状況になったとお嘆きのご様子です。
以下、同30日の記事から抜粋しますと、
「NRKには規則があるのにも関わらず、守っていない。彼らは標準語の存在を無視しています」
「NRKの影響力は大きいです。
私は、ノルウェー語を習いたい移民や外国人にこう言います。NRKのニュースを聴きなさい、そうすれば正しいノルウェー語が学べますよ、と。」(それなのに現在の惨状は・・・・とお嘆きのご様子)。
国語審議会の会長、Sylfest Lomheim氏もVinje教授の抗議に同調する姿勢を見せています。

こうした「嘆かわしい」言説に反論するのが、現在、NRKの言語コンサルタント職にいるRuth Vatvedt Fjeld教授です。彼女は、「そもそも正しい標準ノルウェー話し言葉なんて存在しない」と、ばっさり切り捨てます。私も、賛成!そんなもん、ありましたっけ?

「Vinje氏は、視聴者が混乱すると言っていますが、どうやってそんなことが彼に分かるのでしょう?調査でもしたのでしょうか?私たちは、視聴者調査によって、7割の人々が、ニュースで方言が使われることに問題なし、8割の人々が地方放送で問題なし、という結果を得ました。」

NRKの言葉の規則が2007年以降、緩和されたのは、Fjeld教授によると、「トレンドによる結果」だそうです。
「民放のTV2で、気象予報士の女性たちが、自分たちの方言を使ったのが新鮮で、好意的に受け入れられたことが背景にある。」とのこと。はい、あの人たち、バリバリの方言で話していますよね~。

11月になっても、この議論は続いている様子です。
みんな、「待ってました!」とばかり、激論を戦わしている様子が、びんびん伝わってきます。
いや~これぞノルウェー。ノルウェー語の状況をどんどん複雑に、外国人を惑わしてください、と遠く極東の果てから、マゾヒティックな気持ちで皆さまたちにエールを送らせていただきます。


みんなどんな言葉、話している?


2009年11月9日(月)
ノルウェーところどころ~若者は暴れたい!~


ノルウェーは、国民の人口に比して、発行される新聞数が多いことで知られます。

いつもは、全国紙の記事ばかりを紹介していますが、たまにはローカル紙から心あたたまるほっこりしたニュースをご紹介したい・・・と純粋な気持ちからネットで幾つか検索しました。

Men(しかし)・・・。交番にお金を届けた奇特な人がいるとか、羊がのびのび牧草を食べているハートウォーミングな記事は見つけることができませんでした。
その代わりに、Stavanger(スタヴァンゲル
)では、タクシー内で女性が暴行される事件が頻発していて、「女性は一人でタクシーに乗らないように」といった警察からの呼びかけがあったり、何だか物騒です。
あと目に付いたのは、週末にかけて、「若者同士のけんか騒ぎ」といった記事でした。

南ノルウェーの地方紙Fædrelandsvennen(=父なる国の友?)には、Kristiansand(クリスチャンサン)のAndøya(アン島)の一軒家で、土曜日の夜、若者同士の騒ぎがあったことを伝えています(2009年11月7日)。
警察発表によると、50人~100人の若者がいたそうで(ずいぶん幅がありますね)。
何でも、10代の若者が女の子にビール瓶を投げつけたのが、けんか騒ぎの発端で、18歳の男の子が重傷を負い、救急車で運ばれたそうです。

もう1つはベルゲンを代表する新聞、Bergens Tidende(=ベルゲンニュース)から。やはり週末の土曜日夜、若者同士のけんか騒ぎがあったそうです(2009年11月8日)。Ytrebygdaという村の一軒家に、約150人の若者が集まり(そんなことが可能?)、通報を受けた警察が駆けつけると、数人同士でけんかが行われており、4人の男の子が拘束されました。みんな18歳以下だったそうです。

2つの事件に共通するのは、田舎の一軒家に、ぎゅーぎゅー状態で若い子たちが集まり、おそらく酒が入っていて・・・ということでしょうか。
きっと近所に娯楽もなく、溜まったエネルギーが爆発したのかしら?と老婆心ながら、極東の果てから、心より同情を申し上げたいと存じます。

山手線にノルウェー人がいっぱい・・・

2009年10月2日(金)
仕事中毒、または働きすぎの人増えています


9月26日付アフテンポステン紙は、なぜか知りませんが「arbeidsnarkoman」=仕事中毒者の特集記事が幾つか載っていました。
ノルウェー人=休暇のことばっかり考えていて、働く時間は最小限に抑える、というあのみんなが知っているイメージには、当てはまらない人が、どうやら存在しているようです。

まず専門家のコメントからご紹介しましょう。
心理学者のCecilie Schou Andreassenさんは、自分の父親が「クリスマスイブでも働いていた」筋金入りの仕事中毒者だったため、これを自身の研究テーマにされたそうです。
彼女によると、一口に仕事中毒者といっても2つのタイプに分かれます。
「第一のグループは、働く喜びとモチベーションにあふれている人たち。働くことが楽しく、競争に打ち勝つため、野心とチャレンジ精神を抱いています。時間が足りないのは、多くのことをしようとするからです。
一方、第二のグループは、同じように時間が足りていない人たちですが、それは仕事の場でNei(=No)と言えず、スマイルしながら引き受けてしまうタイプ。ストレスやフラストレーションをため込んでいます。」

日本語的には、第二のグループは仕事中毒者というより、「仕事犠牲者」とでも命名しましょうか。
Cecilieさん曰く、「仕事中毒者は増えている」。え?ノルウェーでですか?と驚いていると、2面を割いて、「典型的な仕事中毒者」さんを紹介するレポートが掲載されているのを発見。
こちらもご紹介しましょう。見出しは「週に60時間以上働き、携帯はOFFにすることはない」。

不動産会社の役員、Miguelさんは5児の父親(前妻との子どもを含む)であり、そして仕事が「「好き」なんて言葉では足りず、仕事に「恋している」状態であるとか。
携帯電話は常にONの状態で、1日中鳴りっ放し。でもその状態が彼にとっては、落ち着くのです。土日も不動産の内覧でふさがり、夕食を家で食べることはほとんどありません。
家のことはほぼ妻に任せており、Miguelさんがする唯一の家事は、子どものためにMatpakke(=オーブンサンドイッチのお弁当)を作ってあげること。

「1日は30時間もない、たったの24時間なんだ。時間をできるだけ節約して、出来る限り働くようにするんだ。自分で洗車なんかしないよ。シャツのアイロンがけもしない。そういうことは他人にやってもらうんだ。」
と熱弁をふるうMiguelさんに、記者は愚問を発します。
ー誰が、あなたの服を買うんですか?
「僕はHugo Bossの200枚のシャツと50足の靴、スーツをそろえている。品質がよければ、長持ちするからね。」
ひえ~、オスロ大学で教わった先生は、ほぼ2着しか服を持っていなかったような・・・。比較になりませんね。

レポートを通して笑えたのは、Miguel氏をあたかも「珍獣」扱いしていることでしょうか。
家事をほとんどしない、家で食事もしない、休暇も週末も仕事の電話を嬉々として取っているなど、普通のノルウェー人からすれば、「信じられない!」というのが一般的な反応だと思います。
でも日本では、こういうタイプの人、そんなに珍しくないような・・・。少なくとも、大手全国紙の2面を飾るほどの希少価値はないと思うのですが、いかがでしょう?

全然満員でない地下鉄

2009年9月24日(木)
ABCはなんて読む?


ノルウェーでは、小学校2年から英語の授業がスタートします。

でももっと早い時期から、子どもを「インターナショナル」な環境におきたい、と願う両親が増えている記事を見つけましたので、ご紹介しましょう。(Aftenposten紙、2009年9月19日)

例えば、ノルウェーに親の駐在などで移住した子どもが「インターナショナル保育園」に通うというのは分かりますが、両親ともにノルウェー人の子どもが、英語やスペイン語、ドイツ語の保育園に通わせる傾向が増えているそうです。
もちろんこうしたトレンドは、海外の影響から。ハリウッドセレブが自分の子どもをバイリンガルに育てた、といったニュースに、インスパイアされた親もいるでしょう。

さて当の子どもたちは、どうでしょうか。英語の保育園に通っている園児は、「ママとは英語では話さないけど、保育園では英語で話しているよ」とコメント。すごい、ちゃんと言葉を使い分けているのですね。

ただ、よくこういう言説を耳にしますよね。子どもに複数の言語を習わせると混乱し、発達をさまたげる、と。これは現在のノルウェーでは否定されているそうです。
オスロ大学言語学科のElizabeth Lanza教授は太鼓判を押します。「子どもは、私たちが思っているより、もっと才能があって賢いのです。」
教授は、バイリンガルについて博士論文を書いており、脳には複数の言語に耐えうるスペースがあり、子どもは早いうちから、それぞれの言語の区別ができるそうです。だから、保育園では「thank you」と言い、家では「takk」と使い分けられるのですね。
(筆者は、英語を話さないといけない時、ノルウェー語が混ざってしまいますが、それは年をくってから学習を始めたからでしょう・・・・。嗚呼)

「子どもをバイリンガルに!」と望む親に国境はないことがよく分かりました。

ほら、英語で泣きなさい!
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