嵯峨天皇の勅願寺です。
この地に海難事故の多発することをお聞きになった巡錫中の弘法大師は、府頭山
山頂で海神供養の護摩供を厳修されました。満願の日に、海上を圧する霊光の中に
立つ阿弥陀如来を感得、祈願成就の記念として堂宇を創建されたのがこのお寺の始
まりです。
のち、貞観3年(861)、大安寺の行教上人が九州の宇佐八幡を山城の男山に
勧請せんと向かう途中、暴風雨に遭いこの地に漂着されました。ところが、府頭山
の山容が男山とよく似ているということで境内に社殿を造営して八幡宮を勧請、神
仏合体の勝岡八幡宮を創建されました。
現在の栄福寺は明治初年の廃仏毀釈令により山頂の社殿から分離、移転独立した
ものです。
境内の「お願い地蔵尊」は、度々の水害での犠牲者慰霊と山姿水態の平穏を祈り
建立されたもので、除災招福の利益の数々が顕現されています。