認知症疾患をとりまく家族・社会環境の問題点
高齢の方々が各地より移り住んでいる鎌倉市は、全国の都市部では5指に入るほどの、高齢者人口の集中している都市です。
高齢者認知症の診断と治療の外来を開設して1年4ヶ月になりますが、対象疾患が認知症という病気であり、罹患者が70〜90歳台の高齢者であるがゆえに、一般の病気では考えられない家族内、地域社会での問題が起きています。
since 2011年12月
その1:
「独居高齢者・認知症」の患者さんです。家族、伴侶、親類もない一人住まいの方が、「家に閉じこもり、ゴミの山の中にうもれ、入浴、着替えも出来ずに、ごく近くの店で何かの食べ物をわずかに買って、食べている」
このような人が、鎌倉市内においても何人も見つかって来ています。
近所の方々が、見るに見かねて、地域のケア・マネージャーに相談し、食べ物を届けたりしながら、市の福祉課の人と、やっと外来に連れてきた患者さんもおられるのです。日付、場所もわからず、会話もほとんど成り立たない、家事も全く出来ない、薬の管理も出来ない人を、まず、どこから手をそえていくか?! 主治医意見書申請による要介護認定を受けなければ、施設への入所も出来ない人が、市内には数多くいるはずです!
その2:
80〜90歳の高齢夫妻のどちらか一人が、すでに高度の認知症に至っており、子供さん達は皆、遠方に就職、生活しており、すべての介護(食事、入浴、着替え、トイレ、掃除、洗濯、買い物)を、夫または妻が受け持って、介護者も生活習慣病の治療を受けながら、必死に毎日を過ごしておられます。薬の内服管理も自力では出来ず、施設へのデイ・ケア、デイ・サービス、ショート・ステイなどの利用も、本人の拒否や妄想、幻覚、暴言などで、難しいなどと、取り上げきれない程の、個人個人によって異なる病態のために、介護の現場は並大抵ではありません。
数多くの人々の手を借り、地方行政の力を借り、医療、福祉、地域ケースワーカーさんや、地域のボランティア活動組織の方々に、現場の様々な事例を見ていただき、知っていただいた上で、何をしたらいいのか、何が求められているのか、何を改善、改革して行かねばならないのか?を、地区全体の声として考え、行動を起こすときが、今すでに津波のように起きているのです! いつ、我々に同じことが起きるかわからないのです!!
問題点まとめ
本人が病気と思っていない
拒薬
介護者の負担
1. 服薬確認、服薬に要する時間
2. 介護行為内容の多様性
3. 排便排尿、入浴、移動時・外出時の付き添い
4. 着衣、体位変換
5. 食事、洗面、歯磨きなど
◎ 高齢者の老々介護
◎ 独居者
a. 地方自治体、福祉課の対応
b. 地区・ケアマネージャーの対応
c. 介護認定申請書
d. 後見人制度
e. 入院・入所施設
介護病棟の減少
老人介護保健施設(老健)
特別養護老人施設(特養)
有料老人ホーム