■ 2010年2月26・27・28日 平沢進/PHONON2553 @恵比寿 LIQUIDROOM
ライブ当日〜数日後に書いてた日記(下記参照)を元にまとめてみました。ライブ本編の感想のみ。
◆2/26の感想
◆曲ごとの感想1
◆曲ごとの感想2
◆曲ごとの感想3
◆曲ごとの感想4
◆ライブ本編外の私的記録
◆キーボード・マガジン 2010年春号(Vol.368)のライブレポの感想
セットリストは公式サイト 【 凝集する過去 還弦主義8760時間 】 を見てね。
◆PHONON2553 初日
◆PHONON2553 中日
◆PHONON2553 楽日
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※ 曲名の後ろの数字(A-B)=(A日目のB曲目)
ステージ上は中央にレーザーハープ、上手にはネックに青色LEDが仕込まれたピカピカICE-9、下手には
モズライト、その奥にPHOTONが立ててある。昨年4月の点呼インタラで初めて登場したレーザーハープは
今回レーザーが12本になり、頭上にも左右3本ずつ設置されている。入場時間中に観察しつつ「あれ
結構位置高いよなぁ。平沢さんがあそこに手を……」と想像するだけで、もうなんか可笑しい。
つくづく、チャレンジャーだなぁ、と(笑)
ステージ上に三本もギターがあるっていうのも、「ギター嫌い」を公言してる人のライブだと思うと笑える。
……と、しょっぱなから笑う気まんまんで臨みました。
出囃子 〜 Solid air (還弦主義ver.) (1-1、2-1、3-1)
初日は出囃子の時点で還弦ソリデヤの弦だとわからなかった。
ヒラサワ定番といった雰囲気の、重厚で不吉でごつい音楽。ごりごり。軍艦とか出てきそうな、でも
分類するならやっぱりテクノか?という、変態でありながらすごくわかりやすい(=プロパガンダ向きの)
危険な昂揚感を煽る音楽。
PHONON2550は爽やかな感動から始まり、スタイリッシュでかっこいいライブだった。
2551は元気にノリノリから始まり、ワイルドで少しくだけた感じの楽しいライブだった。
今回2553は威圧的に始まったな。……と思っているところへ平沢さん登場。
衣装はベルトのいっぱいついたダブルの黒コートで、軍人コスプレっぽい印象。よくお似合いです。
つかつか、と出てきて頭上のレーザーにびしっ!と手をさしこむ仕草も威圧感たっぷり(の演出で
かわいい ←と思ってしまうところがダメなんだな)。
衣装がシャツでなくコートだもんで、手を高くあげるのは結構大変そう。しかも位置がかなり真上、
というかいちばん後ろのレーザーなんか立ち位置よりも後方にあるようで、優雅にさらりとこなしていた
点呼インタラと比べるとすごく「がんばってる」動作に見えました。
レーザーハープで合唱の音を出しているのがわかるよう小節の頭だけでなく変則的なリズムで奏でて
みせたりもして、すごく「見世物」になっていた。そういえばこれ交通整理ショーだった!(笑)
その見世物的動きと軍人(もしくは交通整理官?)コスプレに見とれてたもんで、音が還弦ソリデヤ
だなんてことに気づかず。何しろあの衣装、かっこよすぎましたもので。。。。。。(ぽ)
そうやってドキドキしてるうちに「そりっであーーーー!!」シャウトでギャー!もう!!(><)
かっこいいんじゃよ!!知ってたけど! もう、音なんか何がどうなってんのかわかんない(笑)
ところがPHOTONのギター・デストロイで全身が見えた時、さらに目をみはることが。
なんと! 平沢さんてばブーツはいてる!! ブーツ!! しかもブーツにまでベルトがいっぱい!(@@)
なんかもーかっこよすぎて笑いました。あまりにもはまりすぎてて。
そしてコートがまた、2550の時のようにアシンメトリーな裾でしてね、動くとヒラっとするんですわ。。
すごかった。(笑)
(全然Solid airの感想じゃないけどしょうがない)
CODE-COSTARICA (1-3、2-3、3-3)
三番の前の間奏は、いかにも早く入っちゃいそうなんだよね。もともと。自分で自分に罠を
仕掛けてるとしか思えない作り。
で、本当に早く入っちゃったがためにとてもおいしかったわけです。(三日目)
あの「腰に手を当てて苦笑い」はぜひDVDに入れてほしい。(絶対しないだろうけど)
「間違えるヒラサワ」というのはもう、それ自体で一つの芸として成り立つと思う。
結果的に間違えなかった時より盛り上がったし、まぁいいじゃないですか。そんなに自分を
責めなくても。(きっとすごい一人反省会したんじゃないかと思って。あ、それとも過ぎたことは
端から忘れてるかな? むしろ終わった途端「無かったこと」になったかしら。)
Town-0 Phase-5 (2-2、3-5)
最後「いんやぁあ」のうちの「いんやぁ」で止まり、「あ」まで行かなかったので、次にナニか
来るんかと思って身構えてしまった(二日目)。が特に何も起こらなかった(笑)
人体夜行 (1-6、2-6、3-6)
すごくよかった。きもちいかった。(こまかいこと言う気なし)
RIDE THE BLUE LIMBO (1-7、2-7、3-7)
イントロのブツ切りギター(のリズム)をレーザーハープで。難易度高そうな芸。忙しい。
初日は結構ハラハラしました。歌も早く入っちゃうし。レーザーハープに余裕が無かったから
間違えたんじゃないかと(いう風に見えました)。でも二日目・三日目と進むうちにどんどん
動きが滑らかになった気がする。(見るのに慣れたというのもありそうだ。)
Bメロとサビの間に入る硬い音(一回目は二発、二回目は一発)を頭上のレーザーで鳴らすのが
かっこよかった。カカッ!って。手刀で。
MOON TIME (1-8、2-8、3-8)
元のままのアレンジに、レーザーハープでハープのじゃらららら〜んという音を足していた。
平沢さんのハープってじゃらららら〜んが多いですよね。この曲も「あ、また?」と思いましたが(笑)
まライブだし。見た目重視ということで。
ともかくMOON TIMEをライブで聴くこと自体が初めてなので、うれしかったです。大好きな曲。
ボーカルはもっと聞こえてほしかった。初日はずいぶん長いこと(ワンフレーズぐらい)マイクが
入ってなかったとこがあって、お口だけパクパクしてて音出てなくて気の毒だった。
二日目、三日目も音量バランス的にもっといってほしかった。この一見穏やかな曲は、ボーカルの
はちきれそうな迫力が好きなのです。この点ちょっと物足りなかったかな、と。
間奏にはギターが足されていたけれど平沢さんはそこでギターを弾いたわけではなく、頭上の
レーザーに左手をかざしていた。ステージにギターを三つも置いときながら、せっかく新しく
足したギターのフレーズを弾かずに済ます、そんなところも好きですよはいはい。
星を知る者 (1-9、2-9、3-9)
当サイトの「ヒラサワスキーに50の質問」でも答えているとおり、じつはわたしはこの汁物が
好きでなくって。Aメロの旋律はかなり好きだったけどサビはどうしても好きになれず、
オケ全体もいまいちやっつけ仕事っぽくてダメだったのである。
今度の新しいバージョンは、まず何がいいってリズム隊が格段にかっこよくなりましたね。
これだけで好感度五割増って感じ。寂しかった伴奏もふくよかになって(主に弦とハープの効果)、
かなり曲としての体裁が良くなりました。
とはいえ、まだ「好きな曲」にはなってない(笑) ごめんね。(誰にあやまっているのか)
このサビを好きになれる日が果たしてわたしに訪れるのか、それはまだわからない。
サビ前の電子音のアレも、どうもこっ恥ずかしいばかりで好きになれんなぁ。ウーン。
……ま、いいか。これはこれで放っとこう。
で、このような「曲への感想」と、「ライブの感想」は別物であるからして。
星を知る者という曲は好みでないが、星を知る者を歌うヒラサワはかっこよかったっすよ!
あの太鼓をライブの大音量でどんどこやられるのもイイっすね。気持ちよかったっす。
点呼する惑星 (1-10、2-E1、3-10)
ぶりぶりぶりぶり〜〜〜っていう上昇音のレーザーハープ。音の出をはじいたあと、手を上に
ふわーっとやって最後のぷしゅーで握った手を斜め下で開いて「捨てる」のが面白かった。
毎回見るたびにほほえましくて笑っちゃった。
力の唄 (1-12、2-12、3-12)
意外な選曲。新しいアレンジなわけでもないし、そこだけ時間が戻ったような素朴な感じ。
間奏で「何もせず」じっと佇んでいる時間があり、それがまたすごく印象的だった。
歌うかレーザーハープかギターか、ほぼ常に「何かしら」やってるのが、いっときああいう風に
止まると、なんかすごく厳粛というか……いい気分で眺めてしまった(笑)
照明も暗めになって。直立不動の平沢さん。
ああいうのが「おいしい」というのも計算されてるのかな。かっこよかったな。。
Mirror Gate (1-17、2-17、3-13)
ICE-9の音が聞こえづらかった。ICE-9は初日にどの曲も音が小さめだなぁと思ったら二日目は
もっと大きく聞こえて、音量上げたのかなと思ったんだけど、Mirror Gateのアレだけは三日間
ずっと物足りなかった。いわゆるギターソロと違って「はい今からギターが始まるよー」という
前余韻の無い「かぶさってくる」入り方だから、元気に鳴ってるオケを突き破って割り込んでくる
強さがもっと欲しかった。
しかしこの曲は本当にめまぐるしく変化するノリが独特でかっこいい。
レーザーハープはピアノのリズムで動かす手が忙しくて笑える。平沢さんのリズム感って好き(笑)
昔あった亀有タワーズというバンドでドラム叩いてた人がすごくあんな感じで、けっしてスマート
ではないんだけど堅実でほほえましいノリなのです。愛のこもったリズムさばきです。
Phonon Belt (1-13、2-E2)
この曲のレーザーハープは僧侶声タイミング。つまりアウフタクトで手をすっと差し込むのだけど、
その仕草(狙い方、差し込み方)がものすごくかっこいい(そしてかわいい)。
いわゆるアウフタクト萌えというやつです。点呼インタラの時も思ったんだけど、これは
今回も変えてきませんでした。また見れてうれしい。
しかし二日目はアンコール二曲目でこの曲をやり、三番(だったか?)のAメロ後半を歌わずに
過ぎてしまった。途中から入ることもできずBメロから仕切り直し。あれはきっと臍をかむ思い
だったに違いない。終わった後ありがとうと言いつつお辞儀をしてた、平沢さん。
いつものように高飛車(笑)な態度で「オワリだ、帰れ」とやるのは申し訳なくてできなかったん
じゃないかしら。芸人として。三畳一間の第二種ミュージシャン専用独房で焼きそば食べて
水飲みながら反省してたんかな、と思うと……いとしい。(笑)
上空初期値 (1-E2、2-13、3-E2)
飛行機ぶいーんの音に合わせて光が左右に横切り、平沢さんの目線がそれを追っていくのが
かわいかった。小細工ありまくりなノンインタラクティブ。
サビはピッコロのリズムでレーザーハープを奏でており、基本は右手の人差し指と中指でのトリル
なんですが、初日アンコールの二曲目、最後はあの速さでずっとトリルをやっているのがムキー!
となったのか(そんな風に見えた)、途中から手全体を前後にヒラヒラさせ出して、しかもそれも
初めは手首から先の軽い動きだったのがムキーー!!となって(そのように見えた)腕を無理矢理
動かすという、フツウの楽器でいえば「演奏技術の無さを勢いでカバーする」みたいな雰囲気で、
おもしろいとしか言いようのない盛り上がりに。
点呼インタラの時はあんなに洗練された動きで優雅だったのに……と思いつつもウケた。
この人はやっぱりミュージシャンというより芸人である。
可視海 (1-11、3-11)
初日、ものすごく気持ちよかった。浸ってしまった。点呼インタラの時に初めて大音量で聴いて、
一拍目と三拍目(のそれぞれ一個前から)に四発入るバスドラムのうるささに大笑いしたんだけど、
それがまた聴けてうれしい。こういう“雰囲気が”静かめなゆったりした曲でも、平沢さんの場合
鳴ってる“音”はけっして静かなんかじゃなかったりするところがスキで(笑)
美しい旋律も弦の伴奏もかき消す勢いでバスドラムが「どどどど・・・」って、これ
「オンガク的には」(わ、恥ずかしい台詞)笑うしかないんだけど、でもそれがヒラサワなんだなぁ。
と思うと、せつなくってたまらんのですよ。この「どどどど・・・」が。ああもう。いとしい。
で。まぁそんなことより。(笑)
モズライトのボトルネック奏法ですよね。ええ。あれを忘れちゃいけません。この曲の「売り」
なんですから。忘れるなんて。ねぇ?
三日目、後から思えばイントロでゆったり真ん中に立ってる平沢さんに「あっち、あっち!」って
指示を出すべきだったかと。のんびり浸って揺れてたことを反省してみたりして。(うそですよ)
直前になって「あ!そうだ歌う前にギターがあったんだ」と慌てて移動した平沢さん。なんとか
かんとか間に合って事なきを得、間奏はちゃんと前もってゆっくり(かっこつけて)移動を始め……
たのはいいがチューブを忘れてたァー!しまったーー!と急いで取りに戻る平沢さん。ああ……。
……いとしい。(笑)
もう、あまりに愛らしくてどうしようかと思いました。
GOES ON GHOST (2-11)
今回のライブで一等賞をあげたい曲。とにかく最高だった。CD発売が待ち遠しい。
歌に入る一拍前に「キィン。。」て鳴る音があって、スケッチを聴いてた時に「なんでここに
こんな音が?」みたいなことを言ってた友人が居たので、右手で頭上のレーザーをはじいて
まさにこの音が鳴った時、「あ!」と思いました。すごく印象的な一音。
今回のライブ、曲によってはバランスが悪く感じるのも結構あったんだけど、この曲は全体が
とてもしっくり来ていて(客観的にというより、わたしに)、すごく「入ってきた」。
もう少しで泣くところだった。
でも「レッツゴー」は一回目がなんかテンション低くて、あれっ?と思いました。直後に平沢さん
自身も微妙な顔(「声のトーンを間違えた」的な)をなさってたように見えたけど気のせい?
それで二回目はもっと元気のよいレッツゴーになり、三回目がいちばん元気よかった(気がする)。
山頂晴れて (1-4、2-16、3-18)
このアレンジ大好き。もともとすごい名曲だけど、あえて崩したこの2550バージョンの
楽しさったらない。いわゆる「台無し」系。平沢さんの好きな。
全体が勇ましかった原曲に比べてスチャラカ度が上がったこのアレンジで、サビだけがまっすぐ。
ここになると自然と姿勢が良くなる。素晴らしい。
頭上のレーザーに手を当てたまま少し上を向いて歌うヒラサワ(変)にそそぐまなざしは、きっと
メダルを取ったオリンピック選手が掲揚される日の丸の旗に向けるまなざしと似てたに違いない。
(オリンピックは一秒も見てないけど) しかしよくあんな姿勢で歌えるな、と感心。
ルクトゥン OR DIE (1-15、2-18、3-15)
まさか一曲中通しでモズライト弾き続けるとは思わなかった。(でも置きギター 笑)
弾きながら歌う姿を見れるなんて感動的ですらある。かっこいい。文句なくかっこいい。
平沢さんがどんなにギター嫌いと言ってもかっこいいものはかっこいいんだからどうしようもない。
平沢さんのギターフレーズは、聴いた感じ変態でも実は見ると弾きやすそうなのと、弾いてるとこ
見てもホントに弾きにくそう(というか二度と同じのが弾けなさそう)なのとあって、ルクツンの
アレは前者のようだ。すらすらと危なげなく弾いてらっさった。というかかっこよすぎた!!
二日目はモニタ音がよく聞こえなかったかなんかで、途中で弾くのをやめ舞台袖のスタッフに向けて
合図を出している。何度か繰り返すが改善されないようで、こっちは何が起こってるのかわからないし、
平沢さんイライラしてるし、でも演奏はめちゃくちゃかっこいいし、終わりのほうはまるでヤケになった
みたいにじゃかじゃか弾きまくってたまんなかった。様子がおかしくてハラハラしながら見てたら
ピック放り投げて行っちゃったので、「あ、今のがラストだったの?」と気づいた。
ルクツンで終わるとは。ちょっとあっけに取られた。
三日目はなんだあれ。ノリすぎて自分の歳を忘れるとこだった。だってあんな。腕振り回されたらさぁ。
平沢さんってちょっとしたことで煽るのうまいよなー。。かっこいいぃ。。。。。。
LEAK (還弦主義ver.) (3-16)
最終日。腕振り回したルクツンの後で、もう会場燃え上がってて何がなんだか。
見事にライブでした。ナニが聞こえないとかあそこの音がどうとか、もうどうでもいい感じ。
サビはみんなで「リーク!リーク!」大合唱。後ろのほうではどうだったのかわかりませんが、
わたしのいた前のほうではすごいことになってました。
今まででいちばんすごいバカコーラスだったように思う。わたしの中では。
Another Day (還弦主義ver.) (1-16、3-E3)
初日、曲が始まってみんながワーッと沸いて、自分もつられて沸いたはいいが、実は何の曲だか
しばらくわからんで沸いていた。わかってからも、なんか聴き取りづらかった。
サビの掛け合いは、会場のノリがすごかったー。わたしは初日は参加しなかったけれど。
参加しなかったのは、たぶん曲に思い入れが無いのと、普段聴いてても自分が歌の合いの手パートを
やるというノリは想像したことも無かったから、かな。会場でみんなが「でい、あなーざーでい!」と
叫んでるのを見て、「あ、そっか。ここってこういう風なんだ」って初めて思いました。
でも楽日はさすがにわたしも言ってたような気がする。位置が良かったし、周りのノリにつられて(笑)
何より、アンコール二曲をすでに終えて、もう本当に最後の最後でもう一曲やってくれたんだもの。
これの前のMC「名を名乗れ」はなんか嬉しかった。ヒラサワサン、オメデトー!という叫びは
ちょっとでも届いただろうか。
デビュー三十周年おめでとう、ソロ二十周年おめでとう、そしていつもいつも、ありがとう。
平沢さん、大好き。という思いで、今回もライブ終了。しあわせです(^^)

FC先行予約特典のバッヂ。「平」「沢」「進」!