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最終更新日:2007/12/29
製作者:NaCl & Au

 紅色植物門 (Division Rhodophyta)
 紅藻綱 (Class Rhodophyceae)

20μm

20μm

20μm

0.5mm

20μm

A その他の淡水生紅藻

Since 2005/9 Copyright 2007 Neko no Shippo

写真04

 紅藻綱は原始紅藻亜綱と真正紅藻亜綱を含みます。
 大型の藻体を形成するもののほか、単細胞性の種類もいます。
 紅藻の大部分は大型の海藻で、やや水深が深い沿岸の岩場から見つかります。
 アサクサノリやテングサなどの海藻が有名ですが、淡水域にも生息しています。
 淡水域にはにはチノリモ目やオオイシソウ目(原始紅藻亜綱)と、真正紅藻亜綱
 (カワモズク目)が生息します。

写真01

植物プランクトン(微細藻類) 
 (1) 藍色植物(藍藻)
 (2) 不等毛植物

 (3) ユーグレナ藻
 (4) 渦鞭毛藻
 
(5) クリプト藻
 
(6) 紅色植物(紅藻)
 (7) 緑色植物門 緑藻綱
 (8) 緑色植物門 アオサ藻綱
 (9) 緑色植物門 車軸藻綱

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@ 淡水生紅藻 

0.5mm

不明分類群 (Compsopogonaceae ?)

淡水生紅藻 オオイシソウの断片(枝部)?  

 川岸から採取したアオミドロを観察中、別の糸状藻類を見つけました。
 糸状体が分岐している様子はシオグサに似ていますが、細胞形状が異なり、
 平板状の細胞が積み重なるようにして糸状体を形成しています。
 (シオグサの細胞は細長く、より大型です。)
 また色もシオグサのような鮮やかな緑色ではなく、暗緑色です。
 この他にも糸状体を構成する細胞が、単列だけでなく多列の部位もあることから、
 この種を淡水生紅藻と同定しました。

写真1
 藻体の全体像です。
 長さは2mm弱、肉眼では“糸くず”のように見えました。
 側方への分岐が3ヶ所で見られます。
 矢印と写真番号は、拡大写真の撮影位置を示したものです。

写真2
 先端部の拡大写真です。
 楕円形の細胞が1列に並んでいます。

写真3
 やや先端部から離れた場所です。
 先端部よりも細胞が少し大きくなり、平板状の形状に変化しています。

写真4
 糸状体が分岐している場所です。
 先端部に向かって斜めに分岐している様子が分ります。
 分岐の付け根の細胞は周囲の細胞よりも大きくなっています。
 細胞内には板状の色素体と、小さな球形の顆粒が見られます。

写真5
 こちらの写真も糸状体が分岐している場所ですが、根元に近い場所です。
 先端部では細胞は1列でしたが、この位置では2〜3列になっています。
 分岐した糸状体は、写真1の先端部によく似ています。

写真6
 根元の部分の拡大写真です。
 規則的な細胞の積み重なりが崩れ、不規則な構造になっています。
 根元の部分は仮根状になっていますが、吸盤状ではありません。

 観察倍率:40倍(写真1),1000倍(写真2〜写真6)
 採集地:川(大阪府) 2007年11月採取

写真1

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20 μm

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20 μm

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20 μm

20 μm

50 μm

↓写真2

←写真2

写真3→

↑写真4

↓写真5

写真1

写真2

写真3

写真4

写真5

写真6

オオイシソウ(オオイシソウ科の紅藻)について

 
オオイシソウは50cmから最大1mにもなる淡水生の大型紅藻です。
 中軸細胞と表皮細胞からなる“ひも状”の主軸と、単列〜多列の糸状の枝部、
 基物に付着するための吸盤上の仮根を持ちます。
 今回、観察した藻体はオオイシソウ(オオイシソウ科の紅藻)の枝部に似ています。
 また、今回の藻体が基物に付着しておらず、水中を浮遊していたことからも、
 藻体の断片である可能性が示唆されます。

 この場合、採取地点の上流部にオオイシソウの生息地があると思われます。
 
オオイシソウ: Compsopogon coeruleus(Balbis)Montagne

不明分類群 (Compsopogonaceae ?)
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写真02

淡水生紅藻 オオイシソウの断片(枝部)? 

採取状況
 上の写真1〜6と同じ場所から、ほぼ同じ時期に採取した藻体です。
 やはり、アオミドロと一緒に採取されました。
 一回のサンプリングにつき、50cc程度の水+底生藻類(ろ過無し)を採取しています。
 この水を数時間ほど放置し、沈殿物を顕微鏡で観察したところ、
 アオミドロとは明らかに異なる糸状の藻体を見つけました。
 オオイシソウの仲間は全国的にも珍しく、絶滅も危惧されているようです。
 この次に淡水生紅藻を見つけた場合は、ダメージの少ない低倍率観察だけを行い、
 観察後は採取地点に帰すことにします。

写真01
 藻体の全体像です。
 長さは1mm弱、側方への分岐が2ヶ所で見られます。
 写真1〜6と比較すると分岐が未発達で、糸状体の根元部分でも単列です。
 スケールは0.5mmです。

写真02
 先端部の拡大写真です。
 楕円形の細胞が1列に並んでいます。
 スケールは20μmです。

写真03
 先端部付近で糸状体が分岐している場所です。
 スケールは20μmです。

写真04
 こちらも分岐している場所ですが、小枝が写真9よりも成長しています。
 分岐の付け根の細胞は周囲の細胞よりも大きくなっています。
 スケールは20μmです。

写真05
 軸部の細胞を拡大した様子です。
 細胞内の小さな顆粒を見ることができます。
 スケールは20μmです。

写真06
 根元の部分の拡大写真です。
 吸盤状の仮根が形成されています。
 この仮根については、大きな藻体から脱落した小片が二次的に仮根を形成した可能性と、
 この糸状体が成長途上の藻体である二通りの可能性が考えられます。

 観察倍率:40倍(写真01),1000倍(写真02〜写真06)
 採集地:川(大阪府) 2007年10月採取
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新着情報
2007/12/16 作成開始
2007/12/29 公開

20μm

写真06

写真05

写真03