写真1 (Plankton-01)
珪藻のなかま (Stauroneis sp.)
珪藻も藻類のなかまですが、緑色ではありません。
このタイプの珪藻は”羽状型珪藻”と呼ばれます。
眼視ではゆっくりと動いている様子が見えました。
淡水産の珪藻についてはこちら(珪藻の部屋)もご覧ください。
観察倍率:1000倍
採集地:水田(茨城県) 2005年6月採取
Since 2005/9 Copyright 2007 Neko no Shippo
太陽虫鋼 (Class Heliozoea)
・原生動物の仲間は核をもち、単細胞で生活する生物です。
・細菌や他のプランクトンを食べて生活しています。
('06/6/25加筆)
写真25 (Plankton-25)
細菌のなかまに分類されることの多い藍藻です。
シアノバクテリア(藍色細菌)と呼ばれることもあります。
こちらのページ(藍色植物門)もご覧ください。
観察倍率:1000倍
採集地:水田(茨城県) 2005年6月採取
50μm
写真28 (Plankton-28)
根足虫(アメーバ)のなかま
画面下の方向に向かって移動中です。青矢印の先には透明な擬足を
観察できます。細胞内には未消化の珪藻(白矢印)も見られます。
画面右側にも珪藻(Diatoma属)がいますが、細胞内に取り込むには
大きすぎたようです。
観察倍率:400倍
封入剤:水
採集地:紀ノ川 (和歌山県) 2006年11月採取
写真30,31 (Plankton-30,31)
ケンミジンコのなかま (ケンミジンコ亜目)
長く伸びた第一触覚(矢印)とエビのような体節が印象的です。
暗視野の反射光で観察するとルビーのように目が輝きます。
この写真は背中側から観察しています。
観察倍率:40倍
封入剤:水
採集地:琵琶湖南湖(滋賀県) 2006年6月採取
写真15,16 (Plankton-15,16)
サヤミドロ Oedogonium sp. サヤミドロ目
車軸藻鋼のアオミドロやホシミドロに似ていますが、こちらは緑藻鋼に属し
ています。細胞は片方の端が少し太くなり、ネジのような横線が見えます。
糸のような群体の所々に、下の写真のような球形の卵細胞が生じます。
観察倍率:1000倍 (20μmは0.02mmです。)
採集地:池(大阪府) 2006年5月採取
不等毛植物門 珪藻綱 (Class Bacillariophyceae)
・不等毛植物門は黄色や褐色の色調を持つものが多く、黄色植物とも呼ばれます。
コンブやワカメなどの褐藻もこの仲間です。
・珪藻は被殻と呼ばれる珪酸質(SiO2・nH2O)の細胞壁を持ち、主に被殻の形で分類されています。
・珪藻は淡水から海水、さらには温泉や極地まであらゆる環境に生息しています。
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最終更新日:2010/1/3
製作者:NaCl & Au
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写真11
タマヒゲマワリ Eudorina sp. オオヒゲマワリ目
多数の細胞が透明な寒天質に包まれています。
細胞間は密着することなく少し離れ、球形を保っています。
眼点のほか、収縮胞(矢印)が見られます。
葉緑体には収縮胞を中心に放射状のしわ状構造が見られます。
写真の上の方の細胞の眼点は大きく、
下側の細胞の眼点は小さくなっています。
細胞が単純に密集しているだけでなく、
ある程度の細胞分化がみられるようです。
観察倍率:1000倍(スケールは20μm)
採集地:池(大阪府) 2009年6月採取 水温13.5℃ pH6.4
関連ページ:緑藻綱 ボルボックス目
ボルボックス Volvox sp. (オオヒゲマワリ目)
多数の細胞が球形あるいは楕円形に集合して群体を形成しています。
群体の内部には多数の娘群体が散在しています(写真08)。
細胞は群体の表層に分布しています(写真09)。
群体の表面を拡大すると、赤い眼点のある小さな細胞を見ることができます(写真10)。
詳細な観察記録については、「ボルボックス目」をご覧ください。
観察倍率:40-1000倍 (上40倍,下左400倍,下右1000倍)
採集地:山地湖沼(大阪府 池) 2009年5月採取 水温21.5℃ pH6.6
写真7 (Plankton-07)
ツヅミモ Cosmarium sp. チリモ科
ミカズキモより少しマイナーなツヅミモも、緑色藻類(車軸藻綱)です。
ツヅミモはホシミドロ目ツヅミモ科に属しています。
ツヅミモの仲間は種類が多く種レベルでの分類は難しいですが、どの種も
細胞中央には深い切れ込みがあり、ソラマメ型の半細胞を形成しています。
細胞は群体を作らずに単独で浮遊しています。
核はくびれている部分にあり、その両側に葉緑体があります。
ツヅミモ類についてはこちらのページ(車軸藻類)もご覧ください。
(2006/9/10加筆)
観察倍率:1000倍
採集地:琵琶湖南湖(滋賀県) 2006年9月採取
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節足動物門 カイアシ亜鋼 (Copepoda)
・ケンミジンコの仲間も甲殻類に属しています。
・肉眼では小さな点にしか見えませんが、顕微鏡で見るとエビに似た節のある体を
確認できます。
・正確な分類を行うことが非常に難しいグループです。
写真27 (Plankton-27)
太陽虫のなかま(アクチノスフェリウム属)
放射状の針状突起は”有軸仮足”と呼ばれています。
このページの中では唯一の原生動物です。
観察倍率:400倍
封入剤:水
採集地:水田(茨城県) 2005年6月採取
← 写真24 (Plankton-24)
クンショウモの一種 Pediastrum sp.
16個の細胞が群体を形成しています。
細胞間には大きな隙間があり、外周の細胞は短い突起を一個もちます。
観察倍率:1000倍 (10μmは0.01mmです。)
採集地:池(大阪府) 2006年7月採取
← 写真18 (Plankton-18)
ビワクンショウモの変種
Pediastrum biwae var. triangulatum ヨコワミドロ目
ビワクンショウモの変種です。
基本種よりも細胞が細く、繊細な印象です。
この写真では、外周の細胞の突起が向き合っているようすを観察できます。
(赤色の矢印部分)
観察倍率:1000倍 (10μmは0.01mmです。)
採集地:池(大阪府) 2006年8月採取
“プランクトン写真集”へようこそ!
水溜りや池のプランクトンたちの顕微鏡写真集です。珪藻、渦鞭毛藻、
緑藻(車軸藻類、緑色藻類)、藍藻、原生動物(太陽虫、アメーバ)、
ミジンコ、ケンミジンコなどの淡水性プランクトンの写真を紹介しています。
簡単な解説もつけましたので自由研究の参考にどうぞお使いください。
最終更新日:2010/1/3
節足動物門 ミジンコ亜鋼 (Branchiopoda)
・節足動物は昆虫やムカデなどの様に多数の節がある生物です。
・ミジンコも節のある生物ですが、二枚貝のような殻(背甲)に被われているので、
体の本体や脚は観察しにくいです。
・ミジンコの仲間は小さな生物ですが、カニやエビなどの仲間(甲殻類)です。
・詳細な観察記録については、「ミジンコの部屋」をご覧ください。
Since 2005/9 Copyright 2006 Neko no Shippo
あとがき
今回は教科書などでお馴染みのプランクトンの顕微鏡観察・撮影にチャレンジ
しました。ミカヅキモやクンショウモは採集してから一日も経過すると、葉緑体や
ピレノイドの輪郭が不明瞭になってしまうので、新鮮なうちに撮影しました。
ここに紹介した他にも、ワムシやゾウリムシなど魅力的なプランクトンがいましたが、
彼らは動きが速く、なかなか撮影するのは難しかったです。
その様な理由で、このページで紹介したプランクトンは動きの少ない藻類が中心に
なっています。
サンプルの詳細情報
採取地点:茨城県、大阪府、滋賀県(琵琶湖)、和歌山県
“プランクトン写真集”の作成情報
顕微鏡:Nikon ECLIPSE 55i
画像調製:Canvas 8
ホームページ作成:ホームページ・ビルダー 7ライト
参考文献
日本淡水プランクトン図鑑 保育社の原色図鑑38
水野壽彦 保育社 1964
藻類の生理生態学 基礎微生物学9
W.M.ダーリー著 手塚泰彦・渡辺泰徳・渡辺真利代(共訳) 培風館 1982
藻類の多様性と系統 バイオディバティ・シリーズ3
岩槻邦男・馬渡峻輔(監修) 千原光雄(編集) 裳華房 1999
微小藻の世界 日本のアオコ 湖沼に生息する太古の住人 観察と分類
渡辺眞之 国立科学博物館 1999
日本淡水産動植物プランクトン図鑑
田中正明(著) 名古屋大学出版会 2002
やさしい日本の淡水プランクトン 図解ハンドブック
滋賀県立衛生環境センター・一瀬 諭・若林徹哉(監修) 滋賀の理科教材研究委員会(編集)
合同出版 2005
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写真29 (Plankton-29)
アオムキミジンコ
矢印の先、背甲の腹縁が直線状のミジンコです。
背甲には“ひだ”があり、光を反射して緑の縞模様に見えています。
背中に卵を背負っている様子も観察できます。
観察倍率:40倍
封入剤:水
採集地:琵琶湖南湖(滋賀県) 2006年6月採取
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根足虫上鋼 (Rhizopoda)
・根足虫の仲間は藻類や石の表面に付着して生活していますので、
いわゆる“プランクトン”には該当しません。
('06/11/5加筆)
写真26 (Plankton-26)
メリスモペデア Merismopedia sp. クロオコックス目
卵型の祭簿が縦横に整然と並び、シート状の直線的な群体を形成します。
細胞の色は青緑色をしています。
観察倍率:1000倍
採集地:紀ノ川 (和歌山県) 2006年11月採取
参考文献:
@日本淡水プランクトン図鑑 保育社の原色図鑑38 水野壽彦 保育社 1964
P110. Plate 41. Figs.18-22
← 写真19 (Plankton-19)
ヒトヅノクンショウモ Pediastrum simplex var. echinulatum Wittrock
ヨコワミドロ目
ヒトヅノクンショウモは通常、8個、16個、32個の細胞が群体を作ります。
細胞間に隙間はなく、外周の細胞は突起を一個もちます。
この写真のクンショウモは細胞の表面に小さな刺があります。
この刺は“刺状突起”と呼ばれるそうです。(2006/9/9加筆)
観察倍率:1000倍 (10μmは0.01mmです。)
採集地:池(大阪府) 2006年7月採取
参考文献:
@日本淡水産動植物プランクトン図鑑 田中正明(著) 名古屋大学出版会 2002
P448-449, Plate 208, Fig.4
← 写真20 (Plankton-20)
フタヅノクンショウモ Pediastrum duplex Meyen ヨコワミドロ目
フタヅノクンショウモは8個、16個、32個の細胞が群体を作ります。
この写真では16個の細胞が群体を作っています。
外周の細胞は突起を二個もちます。
突起の形は太く短く、また細胞間に隙間があるため、
同じく突起を二個持つサメハダクンショウモから簡単に区別できます。
観察倍率:1000倍 (10μmは0.01mmです。)
採集地:2009年5月採取 水温25.0℃ pH7.2
参考文献:
@ 日本淡水産動植物プランクトン図鑑 田中正明(著) 名古屋大学出版会 2002.
P.446, Plate 207, Figs 1, 2.
← 写真21 (Plankton-21)
↓ 写真22,23 (Plankton-22,23)
サメハダクンショウモ Pediastrum boryanum (Turpin) Meneghini
ヨコワミドロ目
8個、16個、32個の細胞が群体を作ります。この写真では16個の細胞が一つの群体を
作っています。ビワクンショウモやフタヅノクンショウモとは異なり細胞と細胞の間に隙間が
ありません。外周の細胞は突起を二個もちます。
細胞の表面に小さなぶつぶつがあることが特徴です。
観察倍率:1000倍 (10μmは0.01mmです。)
採集地:池(大阪府) 2006年7月採取(写真21), 2008年3月採取(写真22, 23)
参考文献:
@日本淡水プランクトン図鑑 保育社の原色図鑑38 水野壽彦 保育社 1964
P187. Plate 71. Figs.6,7
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写真17 (Plankton-17)
ビワクンショウモ Pediastrum cf. biwae ヨコワミドロ目
16個、32個、64個の細胞がまるで勲章のような形の群体を作ります。
32個の細胞でできている場合が多いそうですが、
この写真では16個の細胞が一つの群体を作っています。
外周の細胞は突起を一個もちます。
隣同士の細胞の突起は向き合ったり離れたりしますが、
この写真の群体ではあまり良く分りません。
観察倍率:1000倍 (10μmは0.01mmです。)
採集地:池(大阪府) 2006年5月採取
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写真2 (Plankton-02)
アオミドロ Spirogyra sp. ホシミドロのなかま
緑色藻類(車軸藻綱)の仲間です。水田や水溜りに漂っている姿は
汚いのですが、顕微鏡下ではらせん状の葉緑体が美しいです。
葉緑体の中に粒(矢印)が見えますが、これはピレノイドと呼ばれる
構造だそうです。
アオミドロのように糸状体を形成する藻類(ミドロ藻類)については
こちら“ミドロ(糸状の藻類)の部屋”をご覧ください。
観察倍率:1000倍 (20μmは0.02mmです。)
採集地:川(大阪府) 2007年12月採取
関連ページ:車軸藻綱 ホシミドロのなかま
写真3 (Plankton-03)
こちらも糸状の緑色藻類(車軸藻綱)です。
アオミドロとは異なり、2個の星状の葉緑体の中に、
ピレノイドが1個づつ見られます。
ホシドロのように糸状体を形成する藻類(ミドロ藻類)については
こちら“ミドロ(糸状の藻類)の部屋”をご覧ください。
観察倍率:1000倍 (20μmは0.02mmです。)
採集地:水田(茨城県) 2005年6月採取
←
写真6 (Plankton-06)
ミカヅキモ Closterium sp. ミカヅキモのなかま
教科書などでよく知られているミカヅキモも、緑色藻類(車軸藻綱)です。
葉緑体の中にピレノイドが一列に並んでいます。
観察倍率:1000倍 (20μmは0.02mmです。)
採集地:水田(茨城県) 2005年6月採取
関連ページ:車軸藻綱 タテブエ・ミカヅキモのなかま
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↑ 写真4 (Plankton-04)
ミカヅキモ Closterium sp. ミカヅキモのなかま
幅広で大型のミカヅキモです。
葉緑体が左右に一つずつあり、ピレノイドが1列に並んでいます。
観察倍率:1000倍
採集地:川(大阪府) 2008年1月採取
・緑色植物門は陸上植物と同様の葉緑体を持っています。
・緑藻鋼にはボルボックスやクンショウモなども含まれます。
・主に淡水域に生息していますが、少数は海水域にも生息します。
↓眼点
写真12(左上),13(右上)(Plankton-12,13),
写真14(左下) (Plankton-14)
イカダモ Desmodesmus spp. ヨコワミドロ目
いかだのように4個または8個の細胞が並んで群体を作ります。
その様子がいかだに似ていることから、イカダモと呼ばれます。
両端の細胞からは長い刺が伸びています。
観察倍率:1000倍 (20μmは0.02mmです。)
採集地:湖沼(茨城県 涸沼) 2005年10月採取(写真14)
採集地:池(大阪府) 2009年3月採取(写真12, 13) 2008年3月採取(写真14)
@日本淡水産動植物プランクトン図鑑 田中正明(著) 名古屋大学出版会 2002
・蘭色植物門はバクテリアと同様に細胞の中にはっきりとした核がありません。
・藍藻の仲間は生命進化の最も初期に出現していました。
('06/6/25加筆)
・緑色植物門は陸上植物と同様の葉緑体を持っています。
・車軸藻類は緑色植物の中で陸上植物につながるグループです。
・車軸藻類は主に淡水域に生息しています。
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