NEW タタカイの記録2 → 2001年9月現在の日常生活

96年7月 ぴぃのタタカイの記録です

猫なしの生活が10年を越え、わたしの「猫飼いたい病」は限界に来ていました。
でも、猫を貰おうにもご近所付き合いがないので、どこから貰ってきたらいいかちっとも見当がつきません。(血統書付はout of 眼中) ふと新聞に入っていたペットショップのチラシに里親コーナーがあったのを思い出して、バスで20分程のその店へ行ってみました。

いました、いました。ベージュと、茶トラとキジトラ。でも、欲しかったちびと同じような三毛ちゃんはいませんでした。
ケージには「里親募集中 \3,000」とありました。里子に出すときも\3,000必要なので、お店の収入は1匹あたり\6,000。貰い手が付くまでのエサ代や砂代、管理の手間を考えると儲けなんてあるのかな?

ベージュと、茶トラの2匹はお昼寝中。キジトラは、ナマイキに「ブ〜ブ〜」と威嚇しています。
三毛がいなかったので、また来週に来ようか、でも来週三毛ちゃんが来るという保証はないし「猫飼いたい病」はもう限界だし、威嚇してるのは遠慮したいから昼寝してる方どっちかかなー、などとグルグル悩ましたが、思い切って店員さんに声をかけてみました。

「すいません この中に女の子いますか?」
女の子ならちびで経験済だし、我が家は新築なので発情期にスプレーするという男の子は困るのです。
後から考えたら、去勢するんだから関係なかったのかも....
「いますよ」と、店員さんがお尻を見て確認しています。ベージュは男の子でした。茶トラも男の子でした。あうー ヤな予感。(-_-;)
女の子は、さっきから休みなしに威嚇しているキジトラだけでした。
キジトラを抱っこさせて貰いながら、女の子は警戒心強いのかなー、それともこいつの個性なのかなー、おしっぽないし、なんかあんまりかわいくないなー、でも猫飼いたいしなー、男の子にしようかなーとまたグルグル悩みました。
悩んでいる隙に、わたしの手の中から脱走してしまい、店員さんが捕まえてくれました。「あらあら お転婆さんねっ」なんて笑ってごまかしましたが、とにかくやたら警戒心が強いようです。

「ま、なんとかなるでしょ」そんな気持ちでキジトラを貰うことに決めました。猫を譲ってもらうには、書類にサインをしなければなりません。書類は、「この猫を一生かわいがります。捨てたりしません。」という感じの内容の誓約書でした。改めて命を預かるんだなーという責任というかプレッシャーを感じました。
ほかに、健康状態や誕生日などの説明がありました。「前の飼い主さんと連絡を取りますか?」と訊かれたのですが、煩わしいのでお断りしました。
これが失敗の第1歩? --- 元の飼い主さんにいろいろ相談できたかもしれない
その後、店員さんに付き合ってもらって、ごはんやトイレ等を選ぴました。いろんな種類の品物があって、どれを選んだらよいのか皆目見当がつかなかったのです。
今までキジトラが使っていたトイレの砂も一掴み譲ってもらいました。
お会計を済ませると、店員さんが「かわいがってもらうんだよ。」と頭をなでながら、抵抗するキジトラをキャリングケースに押し込めました (-_-;)。...いや...あの場合、ああするしかなかったと思う。うん。
猫本体の他に猫トイレや猫砂をしこたま買い込んだので、荷物はとんでもねー量になりました。

「さぁ帰ろうね」ケースのキジトラに話かけますが、威嚇したり、隙間から手を出してガリガリしたり....大丈夫かなぁー こんなんで(-_-;)
あいにくバスが出たばかりだったので、タクシーで帰宅することになりました。が....バスでなくてよかったー。
キジトラは、停まっていると唸るだけですが、動き出すと興奮して鳴くわ、暴れるわ...ケースから手を出してレースのシートカバーに爪をたてています。車は夕方の渋滞に引っかかってしまって、一向に進みません。いつ「やかましい!」と放り出されるかと気が気ではありません。いまだかつて40分があんなに長く感じたことはありませんでした。

やっと自宅に到着。さぁ子猫ちゃん、これからここがあんたのお家だよ。
ダイニングキッチンを閉め切って、ケースを開けた瞬間、中から茶色い毛玉が飛び出しました。飛び出したのですが、姿が一向にみえません。高さ5cmほどのワゴンの下に潜ってしまったのです。潜りながらも、ぴーぴー鳴いています。
とにかくトイレを覚えてもらわなくては...と、猫トイレの用意をして、貰った砂を混ぜました。ちびは、大人になってもときどき粗相をしてたので、トイレのしつけは、最初が肝心!と思ったのです。
逃げる子猫を捕まえて、トイレに座らせようとするのですが、終いにはお互いに興奮してしまって、意地の張り合いです。子猫は、わずかに開けたドアから洗濯機の裏にダッシュ! 潜って出てきません。母猫を呼んでいるのでしょう、ぴーぴー鳴き止みません。
ここで第2の失敗 - もらって来た猫は、家中の探検が終わるまで好きにさせましょう。
そういえば本に↑こーゆーことが書いてあったなーと思い出しても後の祭、子猫は怯えて興奮して、洗濯機の裏で鳴きまくっています。ここは隣家まで1mと距離のない住宅地です。ご近所の迷惑を考えると、身の縮む思いです。

そうこうしているうちに、休日出勤していたまぁが帰ってきました。まぁは猫を飼ったことがありません。母親の影響で「猫は汚い」と思っているのです。
とりあえず事情を話ましたが、猫は大きい音や声が嫌いだと何度説明しても、いつもの習慣で階段をドタドタの昇り降りしたり、物をどさっと乱暴に置いたりします。繰り返し注意するうちに、まぁはグレ始めました。グレかけているまぁと声が枯れてもまだ鳴いている子猫に挟まれて、わたしはパニックになってしまいました。
嫁姑戦争に巻き込まれた亭主ってこんな気分なんでしょうか?? (-_-;) トホホ

今からでも自由に探検させようと、子猫を置いて2人で出掛けました。ご飯も食べずに鳴いているのです。人間がいなければ少しは、食べるかもしれません。
もう、ご近所の迷惑も、トイレのしつけも、どうでも良くなっていました。隣家のピアノは子猫の100倍うるさいし、粗相しても後で掃除すれば済む話しだと投げやりな気分でした。
たっぷり3時間ほど外にいて、戻ってくると、まだ鳴いています(-_-;)。家に入る前から聞こえてきます。あの小さな体のどこから、あんな大きな声がでるんでしょう。結局、一晩中鳴いていました。

翌日の日曜日。まだ鳴いています。このままでは人間も猫もまともな生活ができません。このままの状態が続くようだったら、次の週末に実家に連れて行こうと決めました。実家にも猫がいますが、もし仲良く暮らせなくても、通い猫として生きていけるだけの環境(敷地内の猫出入り自由の建物数棟とご飯係←母)があります。移動は新幹線なので、またひと騒ぎしなければならないのは気が重いし、誓約書にサインしたというのに無責任な気がしたのですが、今の状況よりはマシだと思ったのです。
子猫は相変わらず鳴きまくっていますが、あと1週間の辛抱だと思うと、少し気が楽になりました。

月曜日。子猫が思いっきり探検できるようにと、家中のドアを開けっ放しにして、仕事へ。
今夜も鳴き声責めか...と、重い気分で帰宅すると、ぴーぴー声は聞こえません。ご飯はなくなっているので、死んでるワケではないと一安心。ワゴンの下に隠れて、ときどき人間の様子をうかがったり、枯れた声で鳴いていますが、昨日一昨日とは大違い。静かなものです。この調子だと実家にやらないで済そうです。

そろそろ名前をつけないといけません。これまでは「ねこちゃん」とか「けだまちゃん」とかテキトーに呼んでいたのですが、当然のことながら、どれも自分のことだとは思っていないようです。
まぁは無関心です。それもそのはず、声は散々聴かされましたが、姿はまだ見ていないのです。
自分が名付けた猫なら、少しは愛情をもってくれるだろうかと思い、命名権をまぁに譲りました。
安直なまぁは3秒で猫はにゃあと鳴くから、にゃあと決めてしまいました。

我が家にやって来て1週間の間に、にゃあは少しずつ少しずつ、隠れている時間が減ってきました。手をのばしても、逃げなくなってきたので、思い切って捕まえてみました。一瞬、逃げようとしましたが、おとなしく膝の上に乗っかってくれました。1週間前の様子から考えると、とんでもなく進歩したものです。
でも、まぁはまだ苦手のようで、姿を見ると別の部屋へ逃げてしまいます。無神経にドカドカ音をたてるせいでしょう。

そして2週間程たった夜、無関心を装いつつ本を読んでいると、にゃあが恐る恐るわたしの膝に手をかけてくるではないですか! 何度か撫でることには成功していたのですが、彼女が自分から近寄ってきたのは初めてです。ウレシー(;_;)

しばらくの間、まぁとにゃあはお互いに苦手だったようです。一緒の部屋に居れるようにはなったのですが、お互いに一定の距離を保ちます。にゃあは目的地との間にまぁがいると、わざわざ遠回りしました。

一緒に暮らしはじめて1年がすぎたこの頃は、まぁがにゃあを撫でるようになりましたし、にゃあは寝っころがっているまぁの背中をふんずけて近道をするようになりました。抱っこしたり、じゃれたりはしませんが、お互いに随分慣れてきたのではないかと思っています。 (^_^)

words by ぴぃ