海外旅行その2-2
スペイン・ポルトガル・ロシア<アンダルシア-マドリッド編>
9月16日
結構寒い。朝晩は冷えるのだ。
予定を立てる時、グラナダのホテルはアルハンブラ宮殿内のパラドール(国営の高級ホテル)を、複数日股にかけて直前まで狙っていたため、
無駄になるかもしれないと思いつつ、初日からレンタカーを確保した。駅で一息ついてから、タクシーでエイビスのカウンターまで。到着したと同時ぐらいに、シャッターが開いた。手続きをして、トランクを車の中に隠してから、近くのアメックスカウンターで換金。今回、エイビスのカウンターのおっちゃんや、メカニックのおっちゃんに良くしてもらった。特にカウンターのおっちゃんは、まいまいの片言英語に付き合ってくれて、色々教えてくれた。エイビス偉い!懐があったまった所で、メインターゲットその3、アルハンブラ(こっちじゃ「H」の発音はしないのでアランブラ。最初のラは巻き舌)宮殿へ。車だと、環状に作られた高速道路(もちろん無料)をぐるっと遠回りしていかなければならない。これもエイビスのおっちゃんが教えてくれた。
まいまい大好きイスラム建築だ。こちらは予約してあったので、すんなり入場なのだが、予約時間の14:00まで3時間以上ある。とりあえずチケット無しで入れるカルロス5世が増築した所なんかをウロウロ(・・カルロス5世は、レコンキスタでアンダルシア一帯のイスラム建築をぶっ壊しまくり、趣味の悪い金ピカの暗い教会に変えていったやつである・・/にょん談)。日向ぼっこしていると、「昔、日本に行った事があるぞ」って言うフラメンコギタープレイヤーのおじいちゃんとしばしの語らい。そうこうしているうちに時間となり、王宮内に潜入だ。も〜ね、きれ〜!やっぱ、建築はイスラムが一番センスいいと思うよ(・・言い換えれば、イスラムで共鳴できるのは建築だけね・・/にょん談)。ツアー客をかいくぐり、強い光と影に彩られたアルハンブラ宮殿内で写真を撮り捲くる。はー、満足満足。でも、一昨年にタージマハールを見てなければ、線密画が掘られたドームなんかも、もっと感動してたかも。やっぱタージはずば抜けてきれいだもんなぁ。
王宮以外はおまけみたいなもんだわ。ってな感じで、ぼちぼちほかの建物にも潜入。でも、最後に行ったヘネラリフェ庭園は、水と緑と
花が調和していて、きれいかったけどね(・・9月後半だというのに結構花が咲いていた。6月とかだったらすごいんだろーね・・/にょん談)。
またまた車で町をぐるっと迂回して、本日の宿、マシアプラザへ。ホテルに駐車場が無いので最寄のタワーパーキングへ車を停め(これもエイビスのおっちゃんが教えてくれた)、1個のスーツケースをガラゴロと押しながらホテルにチェックイン。にこやかで物凄く感じのいいおねぇちゃんが迎えてくれた。ホテルもこじんまりしたきれいな作り。部屋も結構安いのに、すんごく綺麗だ。おねちゃんに夜のサクロモンテ洞窟フラメンコショーツアーの手配をしてもらい、シャワーでさっぱりしてからホテルの目の前にあるオープンエアーシートのBARでセルベッサ。飲みながら「夕飯どうするぅ?」などと話していた。そろそろ飛び込みじゃなくてガイドブックに載ってる所に行ってみようって事で、パエリアが自慢って店へタクシーを走らせる(・・)。
サクロモンテの丘の中腹にあるその店は、完璧にジプシーが経営者って感じの店で、店内に銅製の鍋やらお玉(?)やら皿やらが所狭しと飾られている。パエリアと海の幸フライの盛り合わせだけなのに、げぷぅ!って感じの量!お前らなんちゅう胃袋してんじゃいっと突っ込みを入れそうになりながら、ブラブラと歩いてホテルへ向かう。途中の洋服屋さんで、黒いイスラム風のブラウスを発見したまいまい。にょんにおねだりしたらすんなり買ってくれた。らっきぃ♪まいまいが毎日きったない格好をしていたので、少し悲しくなっていたらしい。「その代わり、明日から2日間はその服着てね」だって。いよいよ、にょんにょんの目的地だもんね。明日から。
夜の21:30頃、ホテルにツアーバスがやってきた。今度はフラメンコを見に行く。始まったのが22:00からだから、結構眠い(笑)。そこそこ迫力あるけど、新宿のエルフラメンコの踊り子さん達もこのぐらい踊ってたぞ。って事は、新宿ってレベル高いかも。まぁ、国を出てショーをやるぐらいだから、それなりの人が出てるんだろうなぁ。出口で売ってたカスタネットを購入して、夜のサクラモンテに繰り出す。にょんは眠くて体
調悪くて機嫌がめちゃくちゃ悪い。ホントに団体行動のできない奴(・・もう、0:30過ぎてるよう〜。度重なる睡眠不足と対人警戒による神経疲労で喉が痛くて熱っぽいよう〜。にょんは、ン十万もかけて明日のアンダルシアの白い村(だけ?)を見に来たのに・・なんで、こんな奴らにつきあって体調崩さなきゃならないんだよう〜。って
感じることが多いので、山岳会のたぐいには絶対所属しない犬であった・・/にょん談)。まいまいはそれなりに夜のアルハンブラなんかを堪能して、おまけのサングリアでにっこにこ。ホテルに帰ってバタンキューであった。
9月17日
今日はひたすらドライブ。メインターゲットその4、白い村を巡る。高速道路をすっ飛ばし、まずは地中海に面した小高い丘全体が一つの村になっているサロブレーニャへ。車である程度の標高まで行ってみようとチャレンジはしたものの、どこもかしこも道が狭くて駐車なんてできないよぉ!仕方なく麓に車を止め、歩いて丘の上へ。アンダルシアの白い村は、基本的に丘の斜面に沿って隣と繋がった白い壁の家々が立ち並
んでいる(・・空へと続く白い・・壁に夾まれた石畳の・・道・・/にょん独り言)。元々イスラムの人たちがレコンキスタの際、キリスト教に改宗したふりをして隠れ住んだ村なんだそうだ。だから壁も白いんだと。はい、へぇへぇへぇ(・・ちっ、3へぇかよ・・/にょん談)。
家を縫うようにして道が走る。結構な斜度だ。たまに家の玄関先に、おばあちゃんが顔を出して珍しそうに、にょんまいを凝視する。ま、良くある光景ですな。散々歩いて結構お腹も空いたので、車の近くのBARへ入ってお食事。壁に貼ってあるメニューを見て???と思っていると「これはドライクリーニングのメニューだよ」とスペイン語とジェスチャーで
教えてくれた。そりゃ食えねぇよな。そのおっちゃんが、片言の英語とジェスチャーで「トースト・チーズ・ハム・サンドイッチ・OK?」とがんばるので、まいまいも片言の英語で応酬。飲み物はオレンジジュースとカフェコンレチェをオーダーした。にょんは「もう、パンは食べたくないよぉ」などと駄々をこねていたが、おっちゃんの持って来てくれた皿には、美味そうなベーグルに生ハムと程好く溶けたチーズが挟まっていた。んまい!むしゃむしゃ食べ、おっちゃんに「グラシアス(ありがと)!」と挨拶して、また村をブラブラ。スーパーで水を購入してから車で次の村へ。
「今度はね、「スペインで一番美しい村」に選ばれたことがあるフリヒリアーナってとこだよ」はしゃぎまくる犬。はいはい。わかったから、ちゃんと地図見てね。
フリヒリアーナは、確かに美しい町だった。運良くすぐに駐車場が見つかり、早速坂を歩き始める。石畳にも模様が施され、家々の窓はきれいなブルーに塗られている。白い壁に良く映える事!壁に飾られた植木鉢には赤いゼラニウムが揺れ、庭先にはピンクのブーゲンビリアが咲き誇る(・・雲一つ無い紺碧の空と、強い日差しを乱反射する白い壁。扉も窓も青。ブーゲンビリアだけが異なる色だ。あっ、猫も違う色だった・・/にょん談)。「きれーだねぇ」「でしょでしょ?来て良かったでしょ」「そだね」なんて話しながら、(・・そして、上半身を黒く着飾ったまいまい猫も入れて写真を撮りながら・・/にょん談)うろちょろする。ふとみると、白い壁に花瓶いくつも飾ってある。「にょんちゃぁん。こんなにきれいなのに、たったの6ユーロだよ!」「うっ、土産か・・陶器なんて重いし、帰るまでに割れちゃうよ!」にょんは、当然土産なんか買わずに、―日一日荷物を少なくしていって、最後は1dayザック1個にしてしまうつもりであったらしいが、フリヒリアーナ
の前に、ついに決意が崩れた。まいまいは、ここで壁掛け花瓶を2個ゲットした。ある程度歩いて、駐車場近くのBARでコーラを飲む。車だからもう少しセルベッサは我慢。ぼぉんやりと時間をつぶす。今日はこれから宿へ向かうだけだ。一番のんびりした日。太陽の日差しがまぶしい。
帰り際に、こぢんまりとしたおみやげ屋に飾ってあったフリヒリアーナを描いた油絵に足が止まる。これも20ユーロと安い。「花瓶と一緒にうちの階段の壁に飾るんだよ」「がさばるよ」にょんはちょっと渋っていたけど、この美しい絵はがきのような世界にいては、「まぁ、いいんじゃない」と直ぐにOKしたのであった。
さて、一路宿に向かう。なんか地中海に面したリゾートホテルらしい(・・この辺りは、いわゆるコスタ・デル・ソルだね・・/にょん談)。日本から予約できるホテルって、結構真っ当なホテルしかなくて、ここも1泊113ユーロ。でもまあ、ルームチャージそのくらいだったら、日本のシティホテルと変わんないか。スペインのホテルって、日本のホテルと比べて部屋が広い所が多かった。ここも結構おっきい。ベランダが付いていて、そこから地中海を眺めることができる。フリヒリアーナで買った絵葉書を出すために、郵便局へ向かう。閉まっていたけど切手は自販機で買うことができる。投函して、先ほど目星を付けていたスーパーへ。でも、道々見つけたBARでついついサンミゲル(ビールの種類だよ)をオーダーしてしまうにょんまい。1杯だけひっかけて歩き出す。スーパーにて、サンミゲル6本と、おつまみ生ハム3種パック、チーズ、おやつ等々を購入。「あ、冷蔵庫じゃ、直ぐに冷えなくてぬるいかもよ」「じゃあ、氷買って帰って、洗面台で冷やそう」って事で、ブロックアイスも購入。「今日の夕飯は、ベランダでいいね」なんて言いながら、ホテルへ戻る。
部屋に入って冷蔵庫のハイネケンを飲みながら、はたと気付いた。
「この部屋、栓抜きねぇじゃん……」
人間、極限に追い込まれると、何でもできちゃうもんだなぁと再認識した。なんと!まいまいはベランダの柵に引っ掛けて、サンミゲルの栓を抜いちゃったのである(・・山でもガスコンロの逆流便壊して直接火ぃ点けたこともあったね・・/にょん談)。あらまぁ。その後、にょんにょんもその技を習得し、二人でぐびぐび。ホテルのくそ高いビールも飲み干し、うい〜って感じ。酔った勢いで、歩いてすぐのビーチへ向かう。波が高い。ズボンを捲り上げて中に入ったら、高波に下半身び
しょびしょにされた。ぎゃはははと大笑いしながらまたホテルに帰る。「面白かったねぇ」「そうだね。でも、このビーチにはトップレスとかが居なかったな」「ほほぉ。こーゆー所に居るんかね」「そだよ、スペインとか南フランスとかの地中海岸は、日本人でも奥さんの裸の写真をネットに上げたりしてる人いるよ」「色んな事知ってんのね。じゃあ、まいまいもいっちょ脱ぐかね」「……あんたのはしみじみ見ると昔は痩せてて良かったなぁって哀しくなるからやだ!」「……そっすか。そりゃしつれーしましたぁ……」以上、夫婦の会話でしたぁ。
帰ってから冷蔵庫のスパークリングワインを飲む。結構美味しいっす。ラベルを剥がしてそのうちスーパーで買う事に決める。おつまみに、ダリ博物館に行く際購入したムール貝のオイル漬け缶詰を開けてみる。これが美味いぃ!思わず二人で貪り食った(笑)。
9月18日
今日はどこまで行けるのか。適当に走って、着いた町で宿を探す。にょんが一番期待していた白い村カサレスをまずは目指す。結構遠いんだけど、もうこっち
の運転にも慣れた二人なのでがんがん進む。途中のドライブインで朝ごはんを食べ、今日はちょっと雲が多いと不安を感じながら、山深い所に要塞のように佇むカサレスに辿り着いた。時々薄日が差すんだけど、昨日のフリヒリアーナが物凄くきれいだったので、ちょっと見劣りする。白い壁も余り整備されてなく、汚れが目立つ。広場の黒い犬と少し遊んでいたら、車まで付いて来た。お別れを言って、ジブラルタルへ。
ホントはゲートを潜って英国領ジブラルタルまで入りたかったが、死ぬほど渋滞していたので手前で挫けて方向転換。次に向かうは、スペイン最南端のタリファ。ジブラルタル海峡の北側に位置する。行く途中の丘の上には風力発電用の風車の数が半端でなく多い、ってぇことは?そう、タリファで車を降りると、砂塵混じりの強風の洗礼にあったのだ。今日はガスが多いせいかアフリカ大陸が見えない。「まいまい、もう戻ろうよ」とにょんが言うが、なんとかアフリカ大陸が見えないか頑張ってみる(・・おかげで、まいまいは、黒い服も、顔も背中も首筋も砂だらけ!その後何度も、ちゃちゃっと首筋を掻く。後ろ足だったら猫そのもの・・/にょん談)。
「今日はどこに泊まろうか。明日コルドバに行くとしたら、カディスかセレスデラフロンテーラか……」「セレス!」「即答だね」「だって、セレスっつったらシェリー酒の事だよ」という訳で、本日宿泊する町が決定した。
ガイドブックを頼りに、ホテルはあっさりセリーに決まった。駐車場に入れるため、100メートル位離れた所に停めておいた車を取りに行く時、二人とも安心していて、地図を部屋に置いていってしまった。スペインの町中は、古くからある石造りのせいか道が狭く、信じられないくらい一方通行だらけ。しかも、一方向にしか行けない車線ばっかり!
ホテル前の道が反対方向からの一通だったので、先のロータリーで一周しようとしたら、思ったのと反対方向にしか進めなかった
。運転はまいまいだが、にょんにょんはそんな道路事情が掴めていない。「もー!何で今のとこ曲がっちゃったんだよ!」と凄い剣幕。このヒステリックな声を、この旅行中何度聞いたことか……(・・すまんのう。最近、理性と感情が分裂していて・・/にょん談)。まいまいもげんなりしてきたが、取りあえず進んでみる。しかしまいまいの野生の勘があっちだという方向は、ことごとく向かう事ができない。あ〜、疲れたぁ。いい加減疲れたので、にょんがタクシーを拾って、それに先導させてホテルへ向かうことにした。あっさり戻れて部屋へ。1時間近く迷い続けたのであった(・・山で迷うより、よっぽど大変・・/にょん談)。
さっき車で走っていた時、ティオペペと言うシェリー酒で有名な酒蔵を発見していたまいまい。宿からも歩いて行けそうだったのでにょんに提案したが、まだグズグズ言っている。疲れ切ったので放って置いたら「ご飯どうするの?」と来たもんだ。「好きにすれば」「なんだよ、それ」超険悪ムードが刻々と流れていく。まいまいが根負けして町へ出る。適当な店に入って取り
敢えずにょんがパエリア、まいがピッツァをオーダー。1杯目のビールを飲み干し、せっかくだからシェリー酒をオーダーする。にょんにょんが少し反省した様子でまいまいに気を使っているのがわかったので態度を軟化させ、店を出てから
セレスの町を散策する。ついでにティオペペの酒蔵でお土産でも見ようかなと行って見たが、既に見学時間が終わっていた。そのままぶらぶら町へ戻る。途中でお祭りかなんかやっていて、猛禽類が飛び交っていた(爆)。歩き疲れて喉も渇いたので、ホテルの近くでセルベッサを1杯引っ掛ける。そしてスーパーへ。このスーパーで、適当に選んでMercheと言う新人アーティストのCDを購入。ビールと氷を買って帰ろうとしたが、氷が売り切れていた。本日の飲みはこれにて終了だ。スーパーにティオペペは売っていなかった。
9月19日
今日はコルドバへ向かう。郊外のドライブは、ほとんど渋滞も無く無料のハイウェイが縦横無尽に走っているので快適。周りは、何かを刈り取ったような畑が一面に広がる。「何作ってんだろうね?」ってよく話してたが、どうやら一面のひまわり畑であったらしい。あーん、9月後半じゃやっぱり遅いのかぁ、残念。昨日買ったMercheのCDを聞きながら、まだ明けない高速道路をひた走る(・・Mercheは最高!ラテン系ロック?だね・・/にょん談)。早めに着いて早めに行動しないと街中ではドツボにはまると判断し、がんばって午前中にコルドバ入りした。すんなり駐車場を確保し宿探し。宿も2件目ですんなり決まってしまった。コルドバの最大の観光スポットであるメスキータの城壁の直ぐ隣にあるお安い宿。その宿の名もメスキータ。フロントのおねぇちゃんに駐車場を聞くと「この宿には無いけど、隣のホテルの駐車場が24時間パーキングよ」と教えてくれた。罠であった。宿から歩いて20分くらいの駐車場(これも24時間)から一度車を
出して、一通を念入りに調査して町をぐるりとまわるコースを選定。渋滞だらけで少し時間がかかったが、くだんの隣のホ
テルのパーキングにたどり着いた。しかぁし、先ほどまで入庫できた駐車場にチェーンが張ってある。にょんがフロントで聞いてみると「今日は宿泊客用のスペースでいっぱいなんだ」との事。なにぃ!またしても渋滞に混ざって駐車場を探す。でも無いよぉ!さっき停めてた駐車場ももう満車。石畳の町は道路脇の短時間駐車場も常にいっぱい。今度はなんと2時間もウロウロして、ホテルからかなり遠い所にある24時間パーキングにやっと停められた。もー裏目裏目に出て、散々な有様だよ。街中では車はかえって枷だね。
かなり疲れたので少し部屋で休んでから、目の前のメスキータに入る。何百年もかけて築き上げてきたイスラム寺院を、レコンキスタでキリスト教会に改築しちゃった建物(・・やっぱりカルロス5世よ〜ん・・/にょん談)。そこかしこにキリスト教の悪趣味振りがプンプンしている。もーね、キンキラキンなの。天使は首だけでフラフラ飛んでるし。でも、少し歩いたら気が晴れた。その足でユダヤ人街へ。花の小道なんて所もあって、ちょっときれい。でも、フリヒリアーナの方がきれいだったな(笑)。冥界まで続いてるんじゃないの?ってくらい深い井戸跡のある土産物屋に入ると、商品が日本語表記されているし、店の人も日本語を喋る。コルドバは、かなり観光地化されている。その分、売り物の値段も高い。途中でセルベッサを飲んでから、フラフラ歩き続ける。スーパーを発見し、氷を見たが売っていない。今日も部屋ビール無しかぁ(スペインのホテルって、安宿だからかもしれないけど部屋冷蔵庫、殆ど無かった)。メスキータの側の土産物屋おやじが20ユーロって言ってたティオペペがたったの5ユーロで売ってたのでGET。荷物も重くなってきたので、一旦部屋に戻ってから夕飯に出かける。にょんは毎日パエリアを食べている。まいまいは今回パスタパエリア。でも、あんまり美味しくなかった。パエリアはやっぱり米でなくちゃね(・・スペインでは「パエドール」っていうパエリアチェーン店が非常においしい。味付けも、米の茹で加減も、微妙にいいよ〜ん・・/にょん談)。一眠りしてから外へ出て、ライトアップされたメスキータを見上げる。ついでにホテルの隣のBARでセルベッサを飲む。おっちゃんと片言スペイン語&英語&日本語で盛り上がった。
9月20日
朝、悲しいことが起こった。駐車場で花瓶の包みを落としてしまったのだ。片方が砕けたらしく、カラコロ鳴っている。まぁ、しゃーない。帰ったら接着剤でくっつけましょ(・・ほら、やっぱり割れたでしょ?・・/にょん談)。
気を取り直して出発。今日の宿はセビージャに確保済み。でも、車はまた街中では大変なので、もう今日返しちまう事にする。サンタ・フスタ駅の駐車場に一旦車を停め、ホテルのチェックインまで駅近辺を動き回るので、
コインロッカーに荷物をぶち込む。ここの係りのおっちゃんは、日本に半年だか住んで居たそうで、少しだけ日本語が通じる。しゃべりたそうにしていたので、日本語でお話して差し上げた。車に戻り、エイビスの駐車場までのわずか100m余りの距離を往復して、事細かに状況確認をするにょんにょん。この僅かな距離が連日命取りになったので、今日は石橋を叩
いて渡るらしい。「やったぁ!ちゃんと返せたよ」「はいはい。まぁ、慎重になるのも無理無いけどね」って事で、カウンターで返却手続きを終えると、身軽になった気分(・・スペインは、タクシーが安いの何のって、初乗り2ユーロ(約250円)くらいが平均なのだ。街中はタクシーの方がもうぜぇーったい安い!酒も飲めるしね・・/にょん談)。少し休んでから宿へ。タクシーの運ちゃん、結構感じ悪かった(・・そうでっかぁ〜・・/にょん談)。
ホテルの対応もあんまり良くない。スペインに来て、初めてやな感じな雰囲気を味わった。なんだこの街は。ホテルから歩いてセビージャカテドラルへ向かう。この街の見所なんて、ここぐらい。入った早々、頸骨や食道や頸動脈がリアルに表現された、キリストの生首の彫像が展示されていた。しかも表情が断末魔の様相を呈しているときたもんだ。他にも悪趣味絵画やキンキラキンのオンパレード。またまたえげつないキリスト教芸術を悪態つきながら見回して、最後に残った高さ97.5mの塔。取り敢えず高いとこには登らなきゃなんねぇべって事でヒラルダの塔を登る。階段が付いていないのは、お姫様のお輿が通るからかねなんて、インドで仕入れたイスラム建築様式知識を思い出しながら登る登る(・・このカテドラルも元はイスラムだったのか・・/にょん談)。頂上で「ふ〜ん」って感じで街を見下ろし、他の観光客を蹴散らしながら下る。登りは体力、下りは技術だからね(笑)。
この辺りは観光用の馬車が多く、にょんが「臭っせぇ〜臭っせぇ〜」うるさいから、足早に過ぎ去り、通りすがりのBARでセルベッサを2杯引っ掛けてから、カルメンの舞台になった旧タバコ工場に行ってみる。今はセビリア大学校舎。中に数字がずら〜っと書かれた紙が掲示してあった。「これって、合格発表かな?」「この時期ならそうじゃない」「ふ〜ん。桜咲くかぁ」「今の時期、桜は咲いてねぇっぺ」などと話しながら、ブラブラ町へ戻る。お腹も空いたし、どこかに入ってご飯を食べようって事になった。考えてみたら、まだ真っ当なタパスを食べてなぁい。すげぇ威勢のいいおねぇちゃんのお店に入り、ガーリックマヨネーズのポテトサラダとか小えびのガーリックオイル焼きとかいわしのフライとかあれこれつまむ。腹一杯でホテルに帰って、テレビで闘牛をやっているのを見ていたら、いつの間にか寝てしまった。
9月21日
朝ごはんをホテルの近くのBARで摂ったら、チェックアウトして駅へ向かう。今日はスペインの新幹線AVEでマド
リッドへ。ヨーロッパ第1位?の犯罪都市だ。昼日中に到着なので若干気は楽だけど。昨日のコインロッカールームにいた日本語喋りたいおじさんが、AVEのホームで荷物のX線チェックをしていた。この人は何でもやるのね。車窓から、ラマンチャのでかい風車は見えないかなぁと思っていたが、そんなにサービス精神旺盛って事も無く(・・当然甲冑に身を包んで馬に跨っている輩も見かけず・・/にょん談)、あっちゅーまにマドリッドに到着した。予約していたホテルにタクシーで向かい、チェックインの際、手配済みの闘牛チケットを受け取る。
18:30から行われる闘牛のチケットは、日本から手配して行った。闘牛がメインターゲットその5。まずは腹
ごしらえをしてから闘牛場へ向かう。ホテルは繁華街に面しているので、お食事処には事欠かない。早速メトロの出口近くのBARに入って、にょんはまたしてもパエリア(ホント、何とかの一つ覚え)まいは定食をいただく(・・海外に行くと無性に米が食いたくなってのぅ・・/にょん談)。プレートに、グリーンピースと目玉焼きとポテトフライとベーコンが乗っている。これで約5ユーロ。微妙なお値段。味が薄いので持参した醤油をかけると、結構いける。セルベッサで喉を潤してから、いざ、闘牛場へ!流れは昨日テレビで見ていたので学習済みだ。円形の闘牛場を囲むように作られた座席は、石でできていた。にょんが気を利かせて座布団を借りてきた。それでも結構お尻が痛い。牛が1頭殺される度、立ち上がって拍手をして、お尻を休める。闘牛の牛は必ず殺される。背中に槍を突き立てられ、剣で刺し貫かれ事切れる。この国の人たちは、自らの血で真っ赤に染まった牛の猛り狂う様を見て歓声を上げる。まいまいは、死を目前にした動物の痙攣を初めて見た。事切れるあっけなさを初めて見た。泥臭い生命力を初めて見た。それでも牛肉はだいすきだけどね(・・でも、観客席は外国人とじいさんばっかだし、空席が半分以上ある。マドリッドの若い衆が好きなのは結果が判っている闘牛よりもサッカーでしょうな、やっぱり・・/にょん談)。「ウオォー」って歓声に負けじとまでに「エイ、ウイッキィ〜」と、声高らかに瓶を掲てウイスキーを売るちょびひげおやじと、毎回必ず買うベレー帽の兄ちゃん。コントの様な遣り取りに笑いは隠せない。
お日様が沈んで薄暗くなる頃、闘牛もお開きとなった。ホテルに帰る前に、近くのBARで一杯引っ掛ける。先ほど食事を済ませていたので軽いおつまみだけにして、ほろ酔い気分でホテルに帰った。

9月22日
今日はマドリッドの美術館を見て回る。マドリッドって何気に美術館ぐらいしかお楽しみが無かったりして(笑)。休館日が月曜・火曜に集中しているので、月曜日の今日は開いているソフィア王妃芸術センターへ。ピカソのゲルニカとか、ダリの偉大なる手淫者とか、結構有名な絵なんかも公開されている。行ったり来たりして頭も結構疲れてきた。「今日さぁ、これからセゴビアの水道橋見に行かない?」にょんがベンチに座ってガイドブックを眺めながら提案する。「うん、いーけど」「じゃ、決まりね。バス乗って1時間半だって」と言う訳でバスターミナルのあるプリンシペ・ピオ駅まで移動し、切符を買い込む。運良くすぐに出発のバスがあったので、あっという間に車上の人となれた。セゴビアのバスターミナルから歩いてすぐの所、水道橋は紀元前1〜2世紀から崩れずにそこにある。セメントなんかの接着剤は一切無し。岩を組んだだけなのに、見事なアーチだ。街をぶらぶら歩きながら、アルカサルへ向う。ここのアルカサルは、ディズニー映画の白雪姫のお城のモデルになったらしい。坂を上り下りして辿り着いた城は、確かに美しかった。見下ろす荒涼とした大地はカスティーリヤ地方!って感じの風景。良く手入れされた庭をぼちぼち歩き、帰途につく。ちょっとお腹も空いたので、この地方の特産、豚の丸焼きでもなんて覗いて
見たけど、食べてる人のお皿がちょっとグロだったので(笑)大人しくスモークベーコンや目玉焼きなんかをオーダー。ベーコン、美味かった!バスでの帰り道はセルベッサのお陰で気持ちよくシェスタ(お昼寝)しながらのんびりであった。
ホテルに戻って、夕飯はどうしようかと言う事になり、ガイドブックなんかを開いてみてみた。「ねぇねぇ、コシードってどんな料理かなぁ」「食べてみりゃいーじゃん」てな訳で、ホテルをGO!にょんまいの泊まったホテルは大抵の場所へ歩いて行ける。もう暗かったけど人通りの多い繁華街なのでタクらずに歩く事にした。でも、ガイドブックの地図ってわかりづらい。地図とコンパスを頼りに歩くも、目的のお店がわからない。だんだん薄暗い路地に入り込んでしまい、なんだか怪しげな男もちらほら。歩幅を大きくしたり、たまに走ったりしながら警戒して歩く。当然後ろにも目を光らせる。一人、あやしーのがまいまいの後を付けて来る。「まいまい、走って!」にょんが走り出したので、まいまいも後を追う。前方に見える広場に辿り着いて振り
返ると、さっきのあやしー男が途中まで追っかけて来ていたらしいが、人通りの多さに「っち!」って感じで今来た道を戻って行った。「なんだったんだろね、今の」「さぁね〜。取り敢えず怪しいやつを見かけたら、即離れることだよ」ちなみに、にょんにょんは赤髪のロングヘアー、しかも小柄なので、海外ではよく女の子に間違われる。薄暗い所でスペイン人が後ろから見たら、女性二人連れに見えていたのかもしれない。まぁ、事無きを得てお店探し再開。でも、どう見ても怪しい路地の近くなんだよなぁって探していると、病院のガードマンらしき人物が、立ち話をしていた。まいまいが道を聞こうとにょんと離れた時、またしてもあやしー男(さっきとは別の人)から「地下鉄の駅はどこ?」と声をかけられた。駅なんかすぐ近くだし、軽装の現地人のくせに駅を知らない訳無いだろが。「あっちだよ。それ以上は知らない」指差してスタコラとガードマンの近くへ向う。ガードマンは、まいまいが声をかけて一瞬警戒していたが、お店を知っていたらしくて、もの凄く丁寧に道を教えてくれた。やっと辿り着いたお店は結構繁盛していた。日本語のメニューまである。コシードとは、小さな一人用の壷の中に、豆とか肉とかジャガイモとか色々入れて煮込んだ料理。カスティーリヤ料理らしい。さっそくオーダーして、まずはスープを味わう。なんかね、色んな味が出切った感じのこくのあるスープ。続いて中の具。こっちはほとんど豆で(笑)、スープに味が出切っちゃった感じで飽きちゃう(爆)。半分ぐらい食べたら、お腹が破裂しそうって感じ。ハウスの赤ワインを頼んだら、お店の名前が焼き込んであるデキャンタでサービスしてくれた。帰り道はちゃんとわかるので、ホテルまでそぞろ歩き。ヨーロッパ第1位?の犯罪都市で、ちょっとスリリングな夜だった。
9月23日
今日はスペイン最後の日。チェックアウトをしてタクシーでチャマルティン駅まで朝のうちに行き、荷物をコインロッカーに預けてからメトロで街へ戻る。ホテルにもクロークがあったが、なんか信用できないのでロッカーを使った。
昨日休館日だったメインターゲットその6、プラド美術館へ。ここには、ゴヤの黒い絵のコレクションがある。あと、マハ。裸と着衣が並んでいる。とりあえず入館して、隅の方から順に眺める。ふ〜んて感じでどんどん見ないと追い付かないほどの量!やっぱりマハの前は人だかりになっていた。実はまいまい、この美術館には黒い絵シリーズを見に来た。でも、なぁい!なんでぇ?次の部屋か?次の部屋か?と言う期待はことごとく裏切られ、仕方なくインフォメーションに行って聞いてみる。「ああ、黒い絵は今日お休みでぇす。閉まってまぁす」インフォメーションのおねぇちゃんの、鼻に抜けるような日本語がまいまいに宣告した。がっくし……。途端にやる気を無くすまいまい。もぉ、古い時代の宗教画なんてどうでもいいよ。にょんは「へぇ、フラ・アンジェリコの受胎告知の光線って金箔を張り付けてたんだぁ。こんなに金ぴかだと思わなかったよぉ」などとはしゃいでいるが、まいまいは魂の抜けた状態で「そーねぇ。そーねぇ」を繰り返すのみ。ああ、黒い絵……よりにもよって、なんでまいまいが行った日に閉まってまぁすなんだよ……。
気を取り直して、今度はティッセン・ボルネミッサ美術館。ちょっとお腹が減っていたけど、とりあえず中に入ってしまう。ここのお目当てはダリの『目覚めの一瞬前、ザクロの実の周りを一匹の蜜蜂が飛んで生じた夢』なんて長い名前の絵。まいまいの大好きなキリンの足の象さんが画中に現れる。この象さんは性的欲望の象徴なんだって。う〜ん。しゅーる(爆)。一周して、気になる所を見直して、美術館のカフェで一息。って、なんでビール飲んでるの(笑)。
まだ時間はたっぷりあるし、繁華街へ向けてぶらぶら歩く。途中で見つけたCD屋さんに入ってCDを物色。そしてまたぶらぶら。「時間あるし、世界最強のクラブチームのホームスタジアムにでも行って見るかね」なんて事にしてメトロに乗る。本当は、練習場に行って「きゃ〜!べっかむぅ!サイン〜!」なんてモロにミーハー丸出ししたかったのだが、練習場で練習してるかどうかわからなかったので、スタジアムを外から見るだけで満足する。きれいな芝生だね。今朝乗ったタクシーの運ちゃんが「今日のゲームは、王室が見に来るスペシャルゲームなんだぜ!」って興奮して話していた。スタジアムの外には、もうお土産屋さん(?)の屋台が並んで、サポーターの人たちが楽しそうに立ち話している。周辺を一周して、メルマガ読者用のお土産をGET(まいまいが発行している小説のメルマガ読者向けのお土産企画があったのです)。工事していたのでホコリっぽいため、また街に戻ってセルベッサを飲む事にする。
ブラブラ歩いていると、パエリアなんて書かれた看板を発見。もうパエリアも食べおさめだ。その店に入ってみる。プエルトリカン系のスペイン人経営者って感じで、もう、完璧に英語が通じない。当然メニューもスペイン語のみ。わ〜、お手上げだぁ。ボディランゲージと片言のスペイン語を駆使し、やっとパエリアと小エビのガーリックオイル焼きと、アサリのワイン蒸しなんかをオーダーする。セルベッサだけはすんなり通じちゃうぞ(爆)(・・あと、セルビッシオもね、トイレのことだけど。セルベッサ飲んで直ぐにセルビッシオって感じかな・・/にょん談)。そんなに安くは無いけど、結構美味しかった。
お店を出て、お腹も満足していたので、先ほど立ち寄ったCD屋さんへ戻り、気になったCDをやっぱりGETする事に。途中、タロットカード屋さんでにょんがすんごいきれいなカードを発見。こいつはタロット占いとか、占星術とか、女のやる遊びが結構得意だったりする(・・昔の話さ、もう若い子には勝てないよ・・/にょん談)。当然カード屋さんでも足を止め、目をきらきらさせながら眺め回している。お店の人と交渉し、購入。にょんもにっこにこである。良かったね。CD屋さんでちょっとエッチな目の女の子のCDと、メタルっぽいジャケットのバンドのCDを購入。スペインメタルってどんなだろ。あ〜、早く聞きてぇ!などと身悶えながら、荷物の待つチャマルティン駅へ戻る。
出発時間が遅いので、駅でずいぶん待たされる。駅の中にあるコインインターネットで、暇つぶしににょんまい山日記を覗いて見た。「あんまりカウンター延びないね」「そりゃ管理者のレスもないしね」なんて言いながら、完璧に文字化けしたページを巡回。ついでにリンク先も。画像は見られるので日本語ロゴなんかはちょっと懐かしい(爆)。遊んでいるうちに電車のチェックインが始まった。今回のトレンホテルは、既にベッドにセットされていた。わ〜い♪すぐ寝られる。なんて思っていたが、ここの所この国の時間にも慣れて来ていたので、まだそんなに眠くない。車内の探検に出かけ、食堂車なんかをブラブラ。出発直後からBAR車両はいっぱいなので、ビールを個室にテイクアウトして寝酒にした。
カタルーニャの人はみんな陽気だ。深夜になっても宴が続く。そんな中、列車はポルトガルへ向かいます(「世界の車窓から」風)、しつこいって?