てんびん座のものがたり
正義と悪を裁く女神の天秤
| ローマ神話によると、これは、正義の女神アストレイアの持つ天秤なのだそうです。彼女は死者の魂をこの天秤で測り、悪しき者は地獄に送られたといいます。 人間には、五つの時代がありました。最初の黄金時代、人間には大地から生まれました。神々と人間は大地の上で一緒にくらし、神々が喧嘩をした時には人間が仲裁をし、幼い神を人間が教えたりもしました。世界の隅々までが平和に満ち、アストレイアの天秤はいつも正義に傾きっぱなしでした。 やがて、黄金時代の人々が死に絶えると、神は人間をつくりました。これが、銀の時代です。この時代の人々は争いが好きで、強い者が弱い者をしいたげるようになりました。 神々は人間に愛想をつかして続々にオリンポスへと去って行きました。ただ、彼らは殺人だけは決して行わなかったので、アストレイアだけは人間を見捨てず地上にとどまって、人々を正義に導こうと努力しました。やがて、彼らはゼウスに滅ぼされ銀の時代は終わりを告げました。 次の時代の人々は「とねりこ」の木から生まれ落ちました。銅の時代です。人々は戦争を始め、親子兄弟さえも殺しあうようになりました。そして、彼らは自ら死に絶えてしまいました。 続く英雄時代、相変わらず悪がはびこっていたものの、神々を父とし人間を母とした正義の英雄たちが現れましたから、アストレイアも少し気を取り直しました。 しかし、鉄の時代になると、人々は堕落し、残忍でうそつきで好戦的で、さすがのアストレイアもとうとう、人間を見放し、ついに天高く去って星座になってしまったといいます。 |
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Illustration by Shinjou Nagano
あなたのことを 信じたい
なにがあっても
どんなことがあっても…
それが 私の愛
アストレイヤの広き心のように
信じ…
信じられる存在になりたい