絵画技法の紹介のページです。
貝紫でハンカチを染めます。
洋画
家 神戸市在住、出口修のホームページです。
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Webマガジン  染色 貝紫の巻


貝紫でハンカチを染めてみました。

 帝王紫とも呼ばれる、貴重で、高貴な色です。
方法はいたって簡単。草木染めのように難しいことはありませんので、挑戦してみてください。
ただし、あなたが女性なら、ちょっと恋人の力を借りると楽しいですよ。
なぜ・?・
それは、次を読んでいただくと分かります。

          (1) まずは貝を買いに行きましょう。
私は明石市の「魚の棚」という商店街で買いました。
家内は貝が大好きで、「売っているお店を知っている」
ということで、夕食のお惣菜を買うついでに、いっしょに買いに行きました。

貝の名前は〔ニシガイ〕、1個200円位でした。


(2) 貝紫を取り出します。
         
できるだけ大きい金槌と石を用意してください。貝をなるべく粉々にしないように割るためです。

石は貝の下に敷きます。
力の強い人に手伝ってもらいましょう。

(3) 貝の黄色の部分が染料になります。

多分人間でいうと膵臓のようなものでは無いかと思います。
一匹で小さじ1/3杯位しか取れませんがハンカチ1枚ならこれで十分です。間違ってもなめたりしないでください。半日ほど舌がしびれて味が分からなくなります。

ちなみに、”キムタク”主演の”武士の一分”で、主人公が毒味をして盲目になった貝はこの貝の仲間です。



  写真中央、点状にぽつんと見える黄色いのが貝紫になる部分です。


   これで6匹分です。
(4) 身は刺身にしよう。

良く塩もみするのがこつ。水洗いの後、良く水を切って薄切りに。
食感、味、歯ごたえはアワビと同じで、よほどの食通でない限り、判別は困難だろうと思われるほどおいしい。

お酒が有れば、さらにおいしい。一緒に飲む友がいればさらにさらに、おいしい。

(5) さあ、描いてみよう。

貝紫の量の倍の水を加えて良く練ります。
あとは筆で布に描くだけ。もちろん紙に描いてもかまいません。
     

   刺繍用の枠を使うと描きよい。
(6) 描き終わったらお日様に半日干すだけ。

ここには絞りで染色した例を載せます。初めは黄色なのに、緑色に変わって最後は紫色になります。
みるみる色が変わっていく感じで、わくわくします。
初めは黄色


   
    1時間で緑色に。

      
        二時間で青色に。


 
ブラックライト(紫外線を出す蛍光灯)が有れば夜でも作業ができる。

以前、ジグソーパズルを置いてあるお店で、螢光塗料で印刷されたパズルを照らすのに使われていたのを見たことがあります。

ただし、あたりすぎると日焼けするので注意。
   (7) 完成

水洗いをして乾いたらアイロンがけをして完成。軽くしぼって窓ガラスに張り付けるとアイロンも不要。
 
残った貝紫は密封したビンに入れ、アルミホイールでくるんで冷蔵庫で保存すれば4~5日は持ちます。
 
      


     日ざしの強い直射光なら3時間で紫色になります。