三国志とは何か。
日本で「三国志」と呼ばれる書物はたくさんあったりする。でも「次郎長三国
志」とか「政界三国志」とか「江戸三国志」なんていうのは別にここではふれな
い。ここで扱う「三国志」は支那の三国時代(紀元2世紀〜3世紀)の歴史を扱
った歴史書/小説のたぐいである。
大きく分けると西晋(265〜316)の史家・陳寿が著した歴史書「三国志」と、元
末明初の文人・羅貫中が著した小説「三国志演義」の2つがある。支那では「三
国志」「三国演義」と区別されているらしいが、日本では区別して呼ぶことは少
なく、どちらも「三国志」と呼んでいる。 およそ支那の古典の中で「三国志」
ほど愛された小説はあまりない。それこそ漢籍といえば「論語」「孟子」をはじ
め山ほど読まれてきたが、小説となると「三国志」「水滸伝」の右にでるものは
ない。
それで小説は大衆小説の大成者・吉川英治の「三国志」をはじめ柴田練三郎・
陳舜臣が翻案小説を書き、NHK人形劇やアニメ映画などの映像化、そして光栄
の「三國志」シリーズを嚆矢としてテレビゲームとしてもポピュラーな題材とな
っているのである。三国志に魅せられてしまう人たちのことを支那では「三国狂
」というらしい。日本でもそんな輩がたくさんいたりする。もちろん私もその一
人。 なお、書店やゲーム店などでよく「三国史」という字をよく見かけるが、
あれはやめてほしい(^_^;)なぜなら朝鮮半島の歴史書に「三国史記」という書物
があるので紛らわしいからである。 それではめくるめく三国志ワールドへ突入
!