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2000年6月18日から19日にかけての夜に、一頭のアオウミガメ、(甲羅の大きさ約1メートル)が、石垣島北部の海岸にあがりました。カメは、何度も上陸して産卵適地を探し続けて、砂浜を移動します。浜には、四輪駆動車の轍(わだち)や、おびただしい数の漂流物、陸から広がるグンバイヒルガオなどの植物で、簡単に砂が掘れません。植物の根が邪魔になったり、大きな石に行き当たるなど、深い穴を掘るには至難の浜です。 またカメは光を嫌います。広い砂浜の産卵適地であっても、人間がキャンプするなどして火を炊いたり、車のヘッドライトが光る場所などでは、カメは産卵を嫌います。岩がゴロゴロしていても、人気(ひとけ)のない海岸にあがることになります。カメの産卵場所は、カメにとっては、過酷な場所にならざるをえないというのが実情のようです。 このカメは、5度穴を掘りながらどれも途中で放棄、6度目に見つけた場所で、ようやく静かに産卵を開始しました。
午前0時ちょうどから始まった産卵は、10分間で終了。ウミガメの大きな目からは、涙がでています。息を吸い、強い力で砂をかきあげます。卵のカモフラージュのために、砂をかけながら移動し、どこを堀ったかは、わからなくするためです。すっかりわからなくなります。 カメの生態研究・調査をする彼等調査員は、月が照る薄暗がりの中で、卵を掘り返して数を数えます。アオウミガメの卵は大きく、ピンポン玉を少し大きくしたサイズです。卵は、132個ありました。また、すぐに土に、戻して調査員は、また海浜を移動。モクモクとウミガメの産卵を調査しています。 調査員の間では、カメに名を付けており、今回はあがったカメは、「ナビィー」だそうです。結構、年がいっているカメのようで、年齢に負けず、元気なところからでしょうか。
さて、ウミガメが少なくなる原因は、「産卵する浜の減少・4WD車の海岸乗り入れにより卵の破壊、ゴミを食べたための死亡、漁する網にサカナに混じって捕獲される」などが上げられます。 年々少なくなりつつあるウミガメの生態調査をするために、海岸パトロールをしながら、ウミガメの産卵状況を深夜に調査している人が、前記の調査員です。県からの許可を得て研究活動する西海区水産研究所石垣支所と、県の委託で海をパトロールする石垣島海ガメ研究会の人々です。合同で生態調査を実施し、ウミガメの保護・調査活動をおこなっています。93年から開始してはや9年目。 深夜の海辺をモクモクと海を観察し、ウミガメの産卵を確認すれば、個体のサイズ計測、標識を甲羅に付け、場所と卵の数を記録。その場所は、孵化するまで、管理します。 |