安達論文「神様は、貴方に何を期待しておられるか」
第1章、科学的真理の中に神様のお振る舞いを探す
(1) 事物の創成
第1節 宇宙創世と神様
1 神様は、宇宙をどのように造ってこられたか
[ビッグバンとコーク(=クォーク)誕生] 宇宙は、エネルギーと物質が不可分の状態の一つの超高密度の塊(かたま)りだった。今から約百数十億年ほど前に、その《エネルギー=物質》の塊りが大爆発を起して拡散を開始したのである。いわゆるビッグバンである。爆発から一千億分の一秒ほどの間に《重力,電磁力,核力》の三つの吸引力がその姿を現した。吸引力が現れた後、丁度温度零度で水が氷になるように、相転移が起って《エネルギー=物質》の一部が、質量を持った6種類の《コーク(=クォーク)》になった。いうなれば、それまで不可分の形ちで存在していた《エネルギー=物質》が、物理学的に可分な《エネルギー》と《物質》の二つの異質なものに分離(差異)したのである。
[天体誕生] ビッグバン後の100万分の1秒までの間に、その《コーク(=クォーク)》が三っつづつ集まってハドロン(強粒子)と呼ばれる中性子と陽子になった。ところで、中性子は15日くらいの寿命しかなく、ベーター崩壊して電子とニュートリノを放射し、結局陽子になってしまう。そういうことで、ビッグバン後の最初の宇宙の姿は、唯一の物質である水素原子が均等に散らばる、水素の海だった分けである。その水素原子の海の所々に、何かの偶然で、幾分水素原子が密度濃く分布しているところができ、そうした所で、水素原子がそれぞれの持つ《重力=引力》で引き合い、くっ付き始め、水素ガスの塊りが出来る。それが引力原点になって、更にそこに向かって周辺の水素原子が集まって来、引力が加速度的に強まって行く。そのようにして、まず島宇宙が誕生して来た。島宇宙の渦の中心部は、引力が超巨大になり、ブラック・ホールになってしまうらしい。島宇宙の渦の周辺部には、子渦が生じ、それが恒星になった。《天体》の誕生である。
[元素製造と超新星] 恒星が出来ると、その恒星の体内で、もう一つ上位段階の進化が始まる。恒星の中心部は、収縮熱により超高温になる。その高温により熱原子核反応が起り、核融合による。《原子=元素》の製造が始まった。先ず原子量1の水素から原子量4のヘリュウムが出来、そうやって原子量の小さい元素から、炭素(12),窒素(14),酸素(16)というように、次第に原子量の多い元素が作られて行った。そして、鉄(56)の製造が行われる頃になると、核融合によって発生するエネルギーが強大になって、恒星本体が膨張を開始し、恒星は、ベテルギュースやアンタレスのような赤色巨星になる。その後恒星は、質量の大きな元素を作り足して行くことにより、中心の引力が増し始める。そして、今度は逆に次第に小さくなって行き、自然状態で作り出される最も大きいウラン(238)の原子を作る頃になり、遂にエネルギーが極点に達して、恒星は超新星的爆発を起こす。超新星的爆発により、そこに蟹星雲のような星雲が出来る。そして、その星雲の中で再び造星運動が起る。なお、二度目の造星運動でも、その中心部には、前と同様恒星が出来る。だが、二度目の造成運動では、造星運動の周辺部に子渦が生じ、それが惑星になる。
なお、この辺(あた)の経過に付いては、現在の学説は、話がもっと複雑でややこしいものになっている。特に鉄以降の元素の出来た時期や、超新星的爆発や、ブラック・ホールの出来方に付いては、種々の意見があり、そのどれもが、まだ確定版にはなっていない。なお、少なくとも、92種の原子が小さい順に出来て来たこと、また、最後に、超新星的爆発が起こり星雲になること、中にブラック・ホールになってしまうものがあることについては、大体共通である。そういうことで、この辺(あた)りの経過に付いては、将来確定版が完成した場合には、後世の方に、それに書き直して頂く事にして、今のところは、こうした蓋然的な書き方でお許し頂き、先に進ませて頂く。ここから先の記述についても、同様のことがあると思う。
[化合物製造⇒生命誕生] 星雲のガスの中には、超新星が第一世代の恒星であった時代に作った元素が含まれている。そのため、周辺部の子渦では、重い元素が集まって惑星が誕生してくる。我が太陽系は、そのようにして、第二世代の恒星として……第三世代かも知れないという説がある……誕生してきた星なのである。第二世代の星では、その恒星になった部分にも、水素以外の元素がある。しかし、中心の引力が強く、収縮熱によって高温になるために、そこでは再び熱原子核反応による核融合が始まり、《原子=元素》の製造が行われ始めてしまう。だが、周辺の惑星部分では温度が低く、熱原子核反応は起らない。そこで、惑星部では、前世代の恒星から引き継(つ)いだ《原子=元素》を原材料にして、化学的反応による《分子=化合物》の製造が始まる。第二世代の造星運動では、初めから元素が有るといっても、やはり水素の量が圧倒的に多い。我が太陽系では、水素が約90%、ヘリュームが約9%で、その他の元素は全部合わせても1%に満たないそうである。なお、ヘリュウムは、不活性気体なので化合ということには関与しない。その他の元素では、原子量の小さい炭素,窒素,酸素,硫黄,塩素の辺りが俄然多い。そういうことで、化合物としては、まず最初は、メタン(CH4),アンモニア(NH3),水(H2O),硫化水素(H2S),塩化水素(HCl)等の、比較的多い元素と圧倒的に多い水素との化合物ばかりが作られる。その後、次第に高度な化合物が作られるようになり、遂にDNAや蛋白質が作り出されてくるに至って《生命の誕生》と相成る分けである。
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