安達論文「神様は、貴方に何を期待しておられるか」

第1章、科学的真理の中に神様のお振る舞いを探す
第1節 宇宙創世と神様
1 神様は、宇宙をどのように造ってこられたか

(3) 《ビッグバン=密度の希薄化》の停止及び逆行
[希薄化の部分的停止] ビッグバンというのは、密度が希薄化して行く現象である。ところで、コーク(=クォーク)は一定の質量をもち、自己の体内の密度を一定に保持している存在である。即ち、コーク(=クォーク)の出現というのは、ビッグバンに抗した、部分的な爆発停止の現象なのである。なお、コーク(=クォーク)出現以前は、宇宙空間の密度は、コーク(=クォーク)よりも濃密な状態だった分けで……だから、コーク(=クォーク)の出現は、決して何かがそこに新たに創造されたというような性質のものではなかった。コーク(=クォーク)は、その部分だけ、その時点以降希薄化することを止め、その時点での宇宙の密度をそのままそこに保持し、その他の部分は、更に希薄化を進めて行ったということだったのである。コーク(=クォーク)が物質の根源とされているが、だとすれば、物質というのは、適度な希薄化が行われた後、それ以上の希薄化を停止したところの、密度の高くも低くもない、中間的な存在なのである。
[質量=重力] ビッグバン直後、三つの吸引力のうち一番先に姿を現したのは重力であった。ところで、そのとき重力は、宇宙空間の全域に満遍なく行き渡って、その姿を現した分けではないらしい。重力は、希薄化して行きつつある宇宙空間に、多量の点として出現してきたのである。そして、その重力(引力)点の近辺にあった光子のようなエネルギー素子が、そのままその重力点の周囲に、その時の密度で留(とど)まった。それが、質量を持つ(万有引力を持つ)コーク(=クォーク)なのである。なお、いずれにせよ、重力こそはビッグバンを局所的に停止させたところの、いわば希薄化に対抗する力なのである。
[グルーオン=核力] その後コーク(=クォーク)は、ハドロン(強粒子)と呼ばれる中性子と陽子になった。中性子も陽子も三つのコーク(=クォーク)が集まって出来ている。中性子と陽子の誕生もまた《ビッグバン=密度の希薄化》に抗する現象である。コーク(=クォーク)は、その体内の密度を一定に保持しているだけで、コーク(=クォーク)相互の間隔は、ビッグバンの影響をそのまま受けて、その後も開き続けていたのである。そのコーク(=クォーク)三つが、ある時点で、それ以上その間隔を広げることを止めたのが、中性子と陽子なのである。中性子や陽子の中で、コーク(=クォーク)三つを結び付けている力を《グルーオン》と呼び、それは《重力,核力,電磁力》の三つの吸引力の中の《核力》に該当する。
[濃密化=希薄化の逆行] 島宇宙や恒星は、重力によって出来たもので、これもまた《ビッグバン=密度の希薄化》に抗する現象であった。恒星の体内で行われている元素製造も同様《ビッグバン=密度の希薄化》に抗する現象である。ところで、コーク(=クォーク)とハドロン(中性子,陽子)の場合は、《ビッグバン=密度の希薄化》を局所的に停止しただけのことで、積極的に物を引き寄せたものではなかった。だが、天体の製造と元素製造は、それとは若干趣(おもむき)を異にした現象である。天体の製造は、前述したように、引力原点に水素原子が寄り集まってくる現象で、これは単に希薄化を停止するだけではなく、その時点の宇宙全体の密度よりも、部分的に密度をより濃くするところの、積極的な濃密化現象である。元素製造は、原子量の増加、即ち一つの原子核内の素粒子(ハドロン)の数を増加して行く現象で、これも希薄化の停止ではなく、前より密度を濃くする積極的な濃密化現象なのである。そのようにこの宇宙では、《差異》の増殖とは別に、もう一つ《濃密化》という《ビッグバン=密度の希薄化》の逆行現象も起こっているのである。
[神様の御意志は濃密化か?] 《濃密化》も、それを神様の目指されている方向と断ずることは出きない。《ビッグバン=密度の希薄化》の方も、現在依然進行中で、全ての島宇宙は、夫々(それぞれ)その間隔を広げつつあるとのこと。即ち、この宇宙には《希薄化》と《濃密化》の全く対立する二つの動態が、同時に進行しているのである。