安達論文「神様は、貴方に何を期待しておられるか」
第1章、科学的真理の中に神様のお振る舞いを探す
(3) 《力》の整理
第1節 宇宙創世と神様
3 神様のお仕事に関する若干の理論補足
[吸引力と斥力] この宇宙には、濃密化の力と希薄化の力の相い反する二種の力が存在する。これまでエネルギーと呼んできたものが、その希薄化の力であることは言うまでもない。ところで、重力は吸引力しか持っていない。だが、電磁力にはプラスどうし、マイナスどうしには斥力が、そしてプラスとマイナスの間には吸引力が働く(磁力にもNとSの間に同様のことがある)。だから、電磁力は、斥力,吸引力の双方を持っているのである。そのようなものを電磁力の一語で呼んでいては、これからの理論構成が困難になる。そこでこれからは斥力として働く電磁力を電磁エネルギーと呼び、吸引力として働く電磁力は電磁吸引力、或はそのまま電磁力と呼ぶことにする。
重力にも、反重力がはっきり存在する。申すまでもなく、運動や位置エネルギーが反重力である。だから、加速度の逆方向に重力が生ずるのである。光は反重力(運動)であり、かつ電磁エネルギーでもある存在で、だからそれは、波動のようにも粒子のようにも観測される。熱には、粒子の運動(反重力)である場合と、赤外線の輻射(電磁エネルギー)である場合とがある。
[接着剤] コークが三つ集まって陽子や中性子ができる場合だが、そこではプラス3分の2に電荷しているアップコークが陽子の中に2個同居している。当然その両者の間には斥力が働くから接着剤が必要である。その接着剤をグルーオンと呼んでいる。これまで《核力》と呼んできたものは、原子核内で中性子と陽子を接着している《核力=μ粒子》と、この《グルーオン》の二つの接着剤的力のことなのである。
重力も電磁力も、物が離れていても、相互に引き合う力を相手に及ぼす。しかし、核力は核の内部でのみ吸引力として働いており、距離を置いて、相手に影響を与える力ではない。即ちこれは《紐で結び付ける》《接着剤で貼り付ける》と言ったようなタイプの吸引力なのである。そうした力であるため、それに対応する斥力が、なかなか見い出し憎い。なお、理論物理学では、吸引力として働く核力(μ粒子やグルーオン)を《強い核力》と呼び、それとは別に《弱い核力》と呼ぶ力の存在を上げている。中性子を崩壊して陽子にしてしまう力で、これは吸引力とは逆の、電磁エネルギーに近い斥力である。即ち、吸引力として働く核力にも、はっきりとそれに対抗する《弱い核力》と呼ばれるところの斥力として働く核力が存在しているのである。
[超紐理論・大統一理論] 前に、ビッグバン後、10のマイナス44乗分の1秒後に重力が現れたというように、恰もそこで吸引力である重力のみが現れたように言ってきた。しかし、正確には、それまで不可分だった超紐理論的吸引力(三種の吸引力全部が不可分の状態の吸引力)が、重力と大統一理論的吸引力(電磁力,核力の二つの力が不可分の状態の吸引力)の二つに分離し、同時にそのとき、エネルギーも、全てが超高密度のエネルギー素子であったものが、その中から、運動エネルギーや熱エネルギーが分離して現れてきたのである。その後更に、大統一理論的吸引力が、核力と電磁力に分離し、同時にエネルギーの中から電磁エネルギーと弱い核力が分離して現れてきた理(わけ)である。即ち、吸引力に分離が起こると同時に、それに対応して、斥力(エネルギー)の方にも分離があったのである。
[エネルギー(斥力)の整理] ここで、吸引力と斥力の対応関係を簡単に表にして整理しておこう。
【吸引力】 【斥力(エネルギー)】
重 力 ⇔ 運動,熱(粒子の運動)
強い核力 ⇔ 弱い核力
電磁吸引力 ⇔ 電磁エネルギー(斥力),光,熱(赤外線輻射)
これまで、吸引力については《重力,核力,電磁吸引力》の三つの態様の吸引力を上げて論述を進めてきたが、斥力については、単にエネルギーの一語でそれを呼んで、種々の態様があることを特に述べずに来てしまった。それは、宇宙の種々の活動で力が働く場合、吸引力と斥力が上記の表の様に対応状態にあるため、そこで働いている吸引力の方の名称を上げれば、斥力の方の名称をわざわざ上げなくても、それが推察でき、十分に理解して頂ける説明ができたからである。
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